中古車購入チェックポイント
更新日:2018.10.02 / 掲載日:2012.11.23

ダイハツ ミライース (2012年5月~) 中古車購入チェックポイント

  • ダイハツ ミライース (2012年5月~) 中古車購入チェックポイント

    ダイハツ ミライース

    DBA-LA300S
    初年度登録:2012年5月
    追加装備:<メーカーオプション>スマートドライブパック(キーフリーシステム、プッシュボタンスタート、キーフリー連動オート格納式ドアミラー、リバース連動リアワイパー)<ディーラーオプション>ワイドエントリーメモリーナビ(フルセグモデル・AV機能・エコドライブサポート機能)<特別車体色>パールホワイトlll (2012年5月)

  • ダイハツ ミライース

■全体のチェックポイント

2011年9月に新発売した「ミライース」は、ガソリン車で30.0km/Lの低燃費、最廉価グレードが80万円を切る低価格。軽自動車の経済性を追求した“エコ”が売り。参考車両は、2012年5月に一部改良したモデルで、最上級グレードにオプション装備を付けている。まずは実際に車両を見て、仕様や装備を確認。基本ポイントを押さえながら外装と室内を細かくチェック。注意したいのは、ミラシリーズの中でも特別な“e:Sテクノロジー”を採用していること。エンジン、CVT、アイドリングストップシステムなど、低燃費の要となる部分の各機能に制御不良などがないかは、きちんと点検整備を受けているかどうかもポイントだ。

  • 1.後部のチェックポイント

    ダイハツ ミライース(後部)

  • 1.後部のチェックポイント

     前面と同様に、バンパー/テールゲート(バックドア)/コンビネーションランプ/フェンダーなどのバランスをチェック。後部ナンバープレートは、封印の傷(ナンバープレートを外した形跡)が車体後部の修理/交換を推測するヒントになる。
     テールゲートの立て付けが全体に狂っていれば、テールゲートがずれているか、あるいは車体が歪んでいる疑いもある。部分的に隙間がずれている箇所は、その部分の車体部を修理/交換している可能性があるので詳しく調べてみよう。

  • 2.車両の雰囲気から探る

    ダイハツ ミライース(正面)

  • 2.車両の雰囲気から探る

     まずは車両の周囲をひと巡りして、車体の様子を見てみよう。どこかに違和感や不自然に見える部分などがないかチェック。
     前方からは、バンパー/グリル/ボンネット/ヘッドライト/フェンダーなどのバランスを見る。前面は、全体的に左右対称になっていることもポイントだ。左右ライトの片方だけが新しい場合(交換の疑い)は、その側の車体部を修理している可能性がある。ナンバープレートの変形や修正跡なども、車体部の修理を疑ってみる。バンパーの角や下側の損傷などにも注意しよう。

  • 3.隙間の幅と色調を比べる

    ダイハツ ミライース(隙間の幅と色調を比べる)

  • 3.隙間の幅と色調を比べる

     外装の立て付けは、例えば車体前部側面では、バンパー、ヘッドライト、ボンネット、フェンダー、ドア、ピラー(フロントガラス部の柱)などが隣接している。それぞれの隙間の幅が均等になっていなければ、ダメージを負ってずれているか、あるいは修理/交換してずれた可能性がある。
     隙間を境に、隣り合っているパネル面の色艶も比べてみる。修理や交換で塗装していると、色調が微妙に違って見えることがあるので注意しよう。

  • 4.角度を変えると見える

    ダイハツ ミライース(角度を変えると見える)

  • 4.角度を変えると見える

     外装は、見る角度を変えながらチェックすれば、プレスラインのずれや崩れ、微妙な立て付けの狂いなども確認しやすい。パネル表面を斜め方向から透かして見るようにすると、小さな凹みや浅くて広い凹み、波打ち(しわ)なども見落とすことがない。
     しわが寄っているのは、ダメージ痕か、板金修理跡。塗装の艶が違っている部分やザラザラとした肌荒れ状態になっている箇所なども、修理跡の疑いがある。

5.車体内側の鉄板を調べる

 左右フェンダー側や室内側のパネル、フレーム、メンバー(補強部材)など、エンジンルーム内側の鉄板を見てみよう。車体の骨格となっている部分を修理していれば、修復歴があることを明示しているはずだが、念のために、歪みや修理/交換の形跡などがないかチェック。たとえ修復歴に該当しなくても、事故歴や修理歴がないか販売店に聞いてみよう。

  • 6.整備状態を確かめる

    ダイハツ ミライース(整備状態を確かめる)

  • 6.整備状態を確かめる

     定期点検整備記録と突き合わせて、エンジン周辺をチェック。オイル漏れの兆候などにも注意。せめて日常点検項目くらいは見ておきたいところだが、詳しい整備状況については販売店スタッフに聞いて確認しよう。
     新しい部品が付いていたら、消耗部品か、不具合か、それとも事故などでダメージを受けたのか、交換した理由を探ってみる。

  • 7.ボンネットの裏も見る

    ダイハツ ミライース(ボンネットの裏も見る)

  • 7.ボンネットの裏も見る

     外面をチェックしたら、裏面側に修理跡などがないかチェック。特に前部、先端部周辺の状態に注意。
     ボンネットを外していないか、ヒンジ部のネジをチェック。ヒンジおよび車体側のヒンジ取り付け部周辺の状態もチェック。
     ボンネットを修理/交換していれば、ボンネット単独の損傷も考えられるが、車体部を修理/交換していないか、車体前部一帯を慎重にチェックする必要がある。

  • 8.前部の必須チェックポイント

    ダイハツ ミライース(前部の必須チェックポイント)

  • 8.前部の必須チェックポイント

     エンジンルームの最前部にあるラジエターサポートは、車体部に強い衝撃を受けると影響が及びやすい。歪みやずれなどがないか、修理や交換した形跡などがないか調べよう。ラジエター、ボンネットキャッチ(ロック金具)、フロントグリル、バンパー、ヘッドライト、フェンダーなど、関連部品や周辺の状態にも注意しながらチェックしよう。

  • 9.取り付け状態をチェック

    ダイハツ ミライース(取り付け状態をチェック)

  • 9.取り付け状態をチェック

     フロントフェンダーは、エンジンルーム側に錆、腐食、修理跡などがないかチェック。同時に、フェンダーの固定ネジを回した形跡がないか調べよう。フェンダーを下で支えているブラケット(支持金具)も、修正したり修理した形跡がないかチェック。
     フロントフェンダーは、車体構成上の重要な車体補強部材とはなっていないので、修理しても修復歴にはならない。しかし、外して修理、あるいは交換しているとなれば、車体内側の骨格部にダメージが及んでいないかを確かめる必要がある。

10.周辺も調べて判断する

 ドアに大きな損傷を負うと、外して修理することもあり、交換してしまうことも多い。ドアヒンジ部のネジをチェックしよう。ただし、立て付け調整などでネジを回すこともあるので、ネジを見ただけではドアを修理/交換しているとは断定できない。ドア自体をはじめ、ピラー(柱)やサイドシル(梁)など、周辺も詳しく調べて判断する必要がある。

  • ダイハツ ミライース(周辺も調べて判断する1)

  • トヨタ パッソ(縁と奥も覗いてチェック2)

11.縁と奥も覗いてチェック

 フェンダーは、膨らんでいるホイールアーチ(タイヤを囲っている部分)を傷付けることも多い。傷や凹み、修理跡などがないかチェック。フェンダーに歪みがないかチェック。内側に折り込んでいる縁の部分に修理/交換跡がないかチェック。さらに奥を覗いて、タイヤハウス内の状態もチェック。フロントフェンダーは、内側に設置しているライナー(泥よけカバー)の状態にも注意。同時に、バンパー側も見てみよう。

  • ダイハツ ミライース(縁と奥も覗いてチェック1)

  • ダイハツ ミライース(縁と奥も覗いてチェック2)

12.リアフェンダーのチェック

 リアドアを開けて、開口部を調べよう。後席への乗り降りなどで傷付けることがある。擦り傷、引っ掻き傷、打ち傷などのほか、簡易補修跡などがないかチェック。修理跡がないかもチェックしよう。
 開口部にマスキング跡があれば、リアフェンダーを補修、あるいは修理しているので、ダメージの程度と範囲を確かめる。
 車体左側は、フューエルリッドを開けて、内部にマスキング跡や修理跡などがないかチェック。フューエルリッド表面の色調にも注意。

  • ダイハツ ミライース(リアフェンダーのチェック1)

  • ダイハツ ミライース(リアフェンダーのチェック2)

13.下側に注意ポイント

 車体側面は、ドアの下側にあるサイドシル(車体の梁)に損傷や修理/交換の形跡などがないか調べる。床下側も覗いて、損傷、腐食、修理跡などがないか必ずチェック。特に、下に突き出ている部分がポイントだ。判断は難しいかもしれないが、交換の形跡に要注意。 ドアを開けて、ステップ部(サイドシルの上側)の状態も調べよう。

  • ダイハツ ミライース(下側1)

  • ダイハツ ミライース(下側2)

  • 14.取り付け部もチェック

    ダイハツ ミライース(取り付け部もチェック)

  • 14.取り付け部もチェック

     テールゲートは、内側に修理跡などがないかチェック。テールゲートを交換した形跡がないか、取り付け状態もチェック。ヒンジおよびルーフ側のヒンジ固定部周辺に歪みや修理跡などがないかもチェックしよう。

  • 15.テールゲートのチェック

    ダイハツ ミライース(テールゲートのチェック)

  • 15.テールゲートのチェック

     解錠・施錠の具合をまずチェック。テールゲートを開閉して、上げ下げの動きがスムーズかどうかチェック。上げた全開状態でしっかり止まっていることも確認。
     閉める時にカチッとうまく収まらない場合は、テールゲートがずれているか、あるいは車体が歪んでいることも考えられる。ずれているだけなら調整して直ることもあるが、車体が歪んでいる車両には要注意。不審に思えたら販売店で点検してもらおう。

  • 16.開口部を慎重にチェック

    ダイハツ ミライース(開口部を慎重にチェック)

  • 16.開口部を慎重にチェック

     テールゲート開口部を見ると、鉄板の接合部がある。溶接、シーラー、塗装の状態などに注意しながら修理/交換の形跡がないかチェック。下側はコンビネーションランプやバンパーの取り付け状態に注意し、車体後部のパネルに異常がないかチェック。
     後方から強い衝撃を受けると広範囲に波及することがあるので、フェンダー、ピラー、ルーフ、キャビン(室内)など、関連部なども慎重にチェックしよう。

  • 17.床の中も開けて確認

    ダイハツ ミライース(床の中も開けて確認)

  • 17.床の中も開けて確認

     ラゲッジフロアを開けて、スペアタイヤ収納部周辺のパネルを調べよう。歪みや修理/交換跡などがないかチェック。新しい塗装跡があれば、錆などの補修か、修理跡か確かめる。水溜まりや水溜まり跡があれば、雨漏りしていないか注意する必要がある。

18.床下を覗いて確認

 パネル、フレーム、メンバー(補強部材)など鉄板部。マフラーやサスペンションなど部品類。ブラケットなど金具類も。傷、曲がり、歪み、修理/交換の形跡などがないかチェック。前後バンパーの裏や奥、左右サイドシルの奥も覗いてみよう。
 油汚れ(オイルやグリスなどの漏れの兆候)、樹脂やゴム部品の割れなどにも注意。錆があれば、表面に浮いている程度なら心配ないといえるが、広がり範囲と腐食の進行状態を確かめよう。

  • ダイハツ ミライース(床下1)

  • ダイハツ ミライース(床下2)

  • ダイハツ ミライース(床下3)

  • 19.タイヤとホイールのチェック

    ダイハツ ミライース(タイヤとホイールのチェック)

  • 19.タイヤとホイールのチェック

     タイヤは、スリップサインを目安に、残り溝の深さを点検。傷や異物の刺さり、ひび割れなどがないかもチェック。
     同時に、接地面の摩耗状態も調べよう。外側だけとか内側だけなど、一部が極端に減る偏摩耗を起こしていれば、アライメント(ホイールの取り付け角度)が狂っているか、車体が歪んでいるのか確かめる必要がある。異常摩耗は、不適切なエア圧などでも起こるが、車体やサスペンションなどの異常を知る手がかりになる。
     アルミホイールは、損傷や破損などがないかチェック。リムの縁(タイヤと接している部分)の傷や曲がりにも注意。過度な衝撃で生じることがある変形や割れにも注意したい。

20.室内の隅まで細かく見る

 ウインカーやヘッドライト、ブレーキランプなど保安装置類。パワーウインドウの開閉や室内ランプの点灯など基本的な機能の各部作動状態をチェック。エアコンは、冷房・暖房とも効き具合を確かめる。とりあえずできるところだけでもチェックしておいて、細部に不具合などがないかは販売店で点検してもらうようにしよう。
 参考車両には、メーカーオプションのスマートドライブパックやディーラーオプションのカーナビが付いている。仕様グレードによって異なる標準装備や追加装備の有無などは、販売店で車両を見た時に確かめておこう。
 室内は、シートや内装材などに汚れや染み、傷、穴などがないか。前席から後席、ラゲッジルームまで細かくチェック。床や天井の状態も確認。ボックスやポケットなどは、内部も見る。ボックスの蓋やエアコンの吹き出し口などは、可動部の破損にも注意。ラゲッジフロアの下にあるアンダーボックスの状態も見てみよう。

  • ダイハツ ミライース(室内の隅まで細かく見る1)

  • ダイハツ ミライース(室内の隅まで細かく見る2)

  • ダイハツ ミライース(室内の隅まで細かく見る3)

21.エンジンをかけてみる

 エンジンをかけてもらい、始動具合やアイドリング回転、排気ガスの色などをチェック。参考車両はプッシュボタンスタート装備車だが、できれば自分でエンジンをかけて、始動時には表示灯・警告灯類の点灯なども見てみたい。
 エンジンがかかりにくい、アイドリング回転が不安定、異音や大きな振動、白煙(水蒸気なら問題ない)や黒煙の排気ガスなどが出ているといった症状があれば、なんらかのトラブルを抱えていると考えられる。わからないことや疑問があれば、販売店スタッフに聞いてみよう。
 CVTは、セレクトレバーを各ポジションに切り替えながら操作具合をチェック。できれば試乗して、走行時のオートマチック動作をチェックし、停車前アイドリングストップの状態も確認したい。とはいっても、異常や不具合を判断するのは難しい。購入を決めるなら、エンジン、CVT、アイドリングストップ、ブレーキなどのほか、走行機構をすべて正しく点検整備した状態で納車してもらうようにしよう。

  • ダイハツ ミライース(エンジンをかけてみる1)

  • ダイハツ ミライース(エンジンをかけてみる2)

■車両の情報をチェック

ダイハツ ミライース(車両の情報をチェック)

 備え付けの書類は、「車検証(自動車検査証)」で初度登録年月日や型式などを確認。「保証書」で期限や内容を確認。「車両取扱説明書」の他に、オプションや後付け装備などの使用説明書が揃っていることも確かめよう。
 現車をチェックする時には、「定期点検整備記録簿」の記載内容を必ず確認。車両がどのように使われ、扱われてきたかがわかる。定期点検や消耗部品交換などの時期と走行距離を把握しておけば、車両各部の状態を探る参考になる。最後に点検整備した日付と記録内容も見ておこう。

車両チェックの勘どころ

塗装
●部分的に色調や艶が違う場合は、周辺の状態を慎重にチェック。エンジンルームやスペアタイヤ収納部などは、新車時から外装とは塗色が異なってることがある。●ドアの開口部など、外から見えない部分にマスキング(塗装スプレーの飛沫が広がらないようにするためのカバーを粘着テープなどで留める)した跡が残っていることがある。塗装表面を指や爪で撫でるように滑らせて、引っかかるような“直線状の段差”があれば、何らかの理由で塗装している。●部品などに塗料が付着している場合も、周辺を詳しく調べる必要がある。●車種によっては、スペアタイヤ収納部などに、塗装の飛沫が付着しているように見える、新車時から仕上げが荒くなっている部分もある。

取り付けネジ
●ネジ止め(ボルトやナットで固定)している車体まわりの部品を交換する時には工具を使う。ネジの頭の塗装が剥がれていたり、角がくずれていれば、ネジを回している。●ネジの頭が塗装されていれば比較的容易に確認できるが、無塗装ネジの場合は判断しにくい。傷や錆に注意して、関連する近隣のネジや、車体左右の同じ部品のネジと見比べる。

溶接とシーラー
●修理/交換で溶接している(熱を加えた)部分は、錆が発生しやすくなっている。特に床下は、溶接部の塗装の剥がれや浮きに注意する。
●鉄板の接合部分に塗布しているシーラー(隙間を埋める充填材)は、修理/交換で再溶接すると塗り直すので、不自然に見える。●爪で押して、表面が硬くても内部が柔らかい(プチッと表面が割れる)ようなら、新しいシーラーを盛っている。●シーラーは、盛り上がっていたり、窪んでいたり、横方向にヒダがあるなど、鉄板の接合状態やシーラーを塗布する方法によって形状が違っている。不自然に見える部分を見つけたら、車体の左右同じ場所を比べてみる。
●スポット溶接(鉄板の接合部に小さな丸い窪みが並んでいる)を修理工場で打ち直している場合は、直径が小さい、窪みが深い、ずれている(2度打ちした)など、新車組み立て時の状態とは異なる特徴がある。●電気スポット溶接の電極が入らない奥まった部分などは、炭酸ガスアーク溶接に代えることがあるので、スポット溶接の窪みがなくなっていることもある。

立て付け
●外板パネルなどを修理/交換すると、組み付ける際に誤差が出ることがある。隣接するパネルの隙間(チリと呼ぶ)の幅が均等になっていなければ、修理/交換している可能性がある。●バンパーなどは、ぶつけたり、押されてずれることもある。たとえ修理/交換していなくても、隙間が合っていなければ、なんらかのダメージを受けている。●プレスライン(外板パネルを折り曲げている角の線)やモール類(ドアなどに付いている飾り部品)など、外装部品が連なっている線のずれも、立て付けの狂いを見つけるヒント。

■今回の車両のプロフィール

●低燃費・低価格・省資源を目標とした低燃費技術「e:Sテクノロジー(エネルギーセイビングテクノロジー)」を採用し、2011年9月に新発売した新型軽乗用車「ミラe:S(イース)」。ムーヴなどに搭載していたKF型エンジンをベースに、エンジンおよび自動変速機CVTの効率化を図るとともに、協調制御を最適化。空気抵抗を低減した車体デザイン。車体骨格の合理化をはじめ、内装部品の薄肉化やCVTユニットの軽量化など車体構成部品を改善することにより「ミラ」よりも約60kg軽量化。停車前アイドリングストップを新採用し、エコ発電制御(減速エネルギー回生機能)を改良。ハイブリッド車や電気自動車ではなく、ガソリン車の既存技術を徹底的に見直して、2WD車は約30.0km/L(JC08モード測定値)、同等車よりもCO2排出量約20%削減を達成。最廉価グレードの車両価格は80万円を切る設定。経済的な軽自動車をさらに進化させたことを長所としている。

●2012年5月に一部改良。ヘッドランプとリアコンビネーションランプのデザインを一部変更。「G/Gf」グレードに後席ヘッドレストを標準装備。4WD車に100万円を切る低価格の新グレード「Lf」を追加。仕様グレードは、2WD(FF前輪駆動)車が「D」「L」「X」「G」「X」の4タイプで、4WD車は「Lf」「Xf」「Gf」の3タイプとなった。
廉価タイプの「D」は、ブラックドアハンドル、鏡面可動式ブラックドアミラー、オーディオレス、センターキャップ付14インチスチールホイールなどが標準装備で、パワードアロックなどを省略している。
スタンダードな「L/Lf」は、シルバードアハンドル、カラードバックドアハンドル、鏡面可動式カラードドアミラー、ウレタンステアリングホイール、アンバー自発光式デジタルメーター、マニュアルエアコン、インテグレートCD・AM/FMステレオ、フルホイールキャップ付14インチスチールホイールなどを標準装備。上級の「X/Xf」と「G/Gf」は、電動格納式カラードドアミラー、スモークドガラス、ツートーンインパネ、メッキインテリアパーツ、ブルー自発光式デジタルメーター、エコドライブアシストディスプレイ、車速感応式フロント間欠ワイパー、キーレスエントリー、セキュリティアラーム、フルホイールキャップ付14インチスチールホイールなどを標準装備。
最上級の「G」には、メッキグリル、ドアミラーターンランプ、リアヘッドレスト、メッキオーナメント付革巻きステアリングホイール(2WD車)、オートエアコン、運転席シートリフター、サイドエアバッグ、車両安定機構VSC&TRC、14インチアルミホイール(2WD車)などが標準装備に加わる。
4WD車は全車に、リバース連動リアワイパー、リアヒーターダクト、電動格納式ヒーテッドドアミラー、寒冷地仕様を標準装備。「Lf」だけが鏡面可動式ブラックドアミラーになっている。

■参考車両と同時期の仕様グレード設定(2012.05

グレード型式シフト駆動
DDBA-LA300SCVTFF
LDBA-LA300SCVTFF
LfDBA-LA310SCVT4WD
X DBA-LA300SCVTFF
XfDBA-LA310SCVT 4WD
GDBA-LA300SCVTFF
GfDBA-LA310SCVT4WD

この記事はいかがでしたか?

気に入らない気に入った

グーネットマガジン編集部

ライタープロフィール

グーネットマガジン編集部

1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
グーネットでは軽自動車から高級輸入車まで中古車購入に関する、おすすめの情報を幅広く掲載しておりますので、皆さまの中古車の選び方や購入に関する不安を長年の実績や知見で解消していきたいと考えております。

また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
誌面が主の時代から培った、豊富な中古車情報や中古車購入の知識・車そのものの知見を活かして、皆さまの快適なカーライフをサポートさせて頂きます。

この人の記事を読む

1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
グーネットでは軽自動車から高級輸入車まで中古車購入に関する、おすすめの情報を幅広く掲載しておりますので、皆さまの中古車の選び方や購入に関する不安を長年の実績や知見で解消していきたいと考えております。

また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
誌面が主の時代から培った、豊富な中古車情報や中古車購入の知識・車そのものの知見を活かして、皆さまの快適なカーライフをサポートさせて頂きます。

この人の記事を読む

img_backTop ページトップに戻る

ȥURL򥳥ԡޤ