中古車購入チェックポイント
更新日:2014.11.25 / 掲載日:2012.02.17

トヨタ パッソ(2010年~)中古車購入チェックポイント

  • トヨタ パッソ(2010年~)中古車購入チェックポイント

    トヨタ パッソ

    DBA-NGC30
    参考車両 : 1.3G 2WD
    初年度登録 (2010年2月)

  • トヨタ パッソ

■全体のチェックポイント

2010年2月にフルモデルチェンジして2代目となったパッソ。“女性目線で、こだわりのデザインや使い勝手の良さを追求”し、女性好みに仕立てているのが売りだ。現車を見る時には、仕様グレードや装備をまず確認。車体まわりをチェックし、大がかりな修理や骨格にダメージがないか確認。内装も、汚れや傷、破損などがないか細かく調べて、装備機器類に不具合がないか確かめる。内外装がきれいでも、必ず確認したいのが、エンジンをはじめ、走行機能全般の状態だ。女性ユーザーは日常点検整備が苦手なうえに、車検が来るまでいっさい点検整備を受けていない車両も少なくない。車両の現状を販売店スタッフに聞こう。整備付か保証付か、販売条件も確かめよう。

  • 1.車両の雰囲気から探る

    トヨタ パッソ(正面)

  • 1.車両の雰囲気から探る

     まず、車体の全体を見ながら車両の様子を観察しよう。周囲をひと巡りして、外装の歪みや塗装の異常など、どこかに違和感や不自然に見える部分がないかチェックする。 前方からは、バンパー/グリル/ボンネット/ヘッドライト/フェンダーなどのバランスを見る。前面は、基本的に左右対称になっていることもポイントだ。左右ライトの片方だけが新しい場合(交換の疑い)は、その側の車体部を修理している可能性がある。ナンバープレートの変形や修正跡なども、車体部の修理を疑ってみる。バンパーの角や下側の損傷などにも注意しよう。

  • 2.後部のチェックポイント

    トヨタ パッソ(後面)

  • 2.後部のチェックポイント

     前面と同様に、バンパー/テールゲート(バックドア)/コンビネーションランプ(テールライト)/フェンダーなどのバランスをチェック。 後部ナンバープレートは、封印の傷(ナンバープレートを外した形跡)が修理/交換を推測するヒントになる。 テールゲートの立て付けが全体に狂っていれば、テールゲートがずれているか、あるいは車体が歪んでいる疑いもある。部分的に隙間が狂っている箇所があれば、その部分の車体部を修理していると考えられるので、詳しく調べてみよう。

  • 3.隙間の幅と色調を比べる

    トヨタ パッソ(隙間の幅と色調を比べる)

  • 3.隙間の幅と色調を比べる

     外装の立て付けは、例えば車体前部側面では、バンパー、ヘッドライト、ボンネット、フェンダー、ドア、ピラー(フロントガラス部の柱)などが隣接している。それぞれの隙間の幅が均等になっていなければ、どれかがダメージを負ってずれているか、あるいは修理/交換してずれた可能性がある。 隙間を境に、隣り合う外板パネルの色艶も比べてみよう。修理や交換で塗装していると、色調が微妙に違って見えることがある。

  • 4.角度を変えると見える

    トヨタ パッソ(角度を変えると見える)

  • 4.角度を変えると見える

     外装をチェックする時は、見る角度を変えてみよう。プレスラインのずれや崩れ、微妙な立て付けの狂いなども確認しやすい。パネル表面を斜め方向から透かして見ると、小さな凹みや浅くて広い凹み、波打ち(しわ)なども見落とすことがない。 しわが寄っているのは、ダメージ痕か、板金修理跡だ。塗装の艶が違っている部分やザラザラとした肌荒れ状態になっている箇所なども、修理跡の疑いがある。

  • 5.整備状態を確かめる

    トヨタ パッソ(整備状態を確かめる)

  • 5.整備状態を確かめる

     定期点検整備記録と突き合わせて、消耗部品を中心に、エンジンと周辺をチェック。オイル漏れの兆候などにも注意。できれば日常点検項目くらいは見ておきたいが、詳しい整備状況については販売店スタッフに聞いて確認しよう。 交換した新しい部品が付いていれば、消耗品か、不具合か、それとも事故などでダメージを受けたのか、交換した理由を探ってみる。不審な様子があれば、販売店に聞いてみよう。

6.車体内側の鉄板をチェック

 左右フェンダー側や室内側のパネル、フレーム(骨格)やメンバー(補強部材)など、エンジンルーム内側の鉄板を調べよう。車体の骨格となっている部分を修理している車両は、修復歴があることを明示しているはずだが、念のために、歪みや修理/交換跡などがないか確認。事故歴や修理歴などがないかについても販売店に念を押しておこう。

  • 7.前部の必須チェックポイント

    トヨタ パッソ(前部の必須チェックポイント)

  • 7.前部の必須チェックポイント

     エンジンルームの最前部にあるラジエターコアサポートは、車体に強い衝撃を受けると影響が及びやすい。歪みや修理/交換の形跡などがないか調べよう。ラジエターやボンネットキャッチ(ロック金具)など、ラジエターコアサポートに取り付けている関連部品の状態もチェック。前側のフロントバンパーや左右のヘッドライトなど、周辺に異常がないかも注意してチェックしよう。

  • 8.ボンネットの裏側も調べる

    トヨタ パッソ(ボンネットの裏側も調べる)

  • 8.ボンネットの裏側も調べる

     外面をチェックしたら、裏面側に修理跡などがないかもチェックしよう。特に先端部周辺の状態に注意。外して修理、あるいは交換することもあるので、ヒンジ部のネジもチェック。ヒンジおよび車体側のヒンジ固定部周辺の状態も調べよう。 ボンネットを修理/交換していれば、ボンネット単独の損傷なども考えられるが、車体部を修理/交換している可能性があると考えて、車体前部一帯を慎重にチェックする必要がある。

  • 9.取り付け状態を確認

    トヨタ パッソ(取り付け状態を確認)

  • 9.取り付け状態を確認

     フロントフェンダーは、エンジンルーム側に錆や腐食、修理跡などがないかチェック。同時に、フェンダーを固定しているネジを回した形跡がないかもチェックしよう。下側にあるブラケット(フェンダーを支えている金具)を修正/修理した形跡がないかも確認。 フロントフェンダーは、車体構成上の重要な車体補強部材とはなっていないので、外傷などを修理しても修復歴にはならない。しかし、外して修理、あるいは交換しているとなれば、車体内側の骨格部にダメージが及んでいないか確かめる必要がある。

10.縁と奥も覗いてチェック

 フェンダーは、膨らんでいるホイールアーチ(タイヤを囲っている部分)を傷付けることも多い。傷や凹み、修理跡などがないかチェック。フェンダーに歪みがないかも調べよう。内側に折り込んでいる縁の部分に修理跡がないかもチェック。さらに奥を覗いて、タイヤハウス内の状態もチェック。フロントフェンダーは、内側にある泥よけカバーの状態にも注意。バンパー側の状態も見ておこう。

  • トヨタ パッソ(縁と奥も覗いてチェック1)

  • トヨタ パッソ(縁と奥も覗いてチェック2)

11.側面のチェックポイント

 ドアに大きな損傷を負うと、外して修理することもあり、交換してしまうことも多い。ドアヒンジ部のネジをチェックしよう。ただし、立て付け調整などでネジを回すこともあるので、ネジを見ただけではドアを修理/交換しているとは断定できない。ドア自体をはじめ、ピラー(柱)やサイドシル(梁)など、周辺も詳しく調べて判断する必要がある。

  • トヨタ パッソ(側面のチェックポイント1)

  • トヨタ パッソ(側面のチェックポイント2)

12.リアフェンダーのチェック

 リアドアを開けて、開口部を調べよう。後席への乗り降りなどで傷付けることがある。擦り傷、引っ掻き傷、打ち傷などのほか、簡易補修跡などがないかチェック。修理跡がないかもチェックしよう。 開口部にマスキング跡があれば、リアフェンダーを補修、あるいは修理しているので、周辺を調べてダメージの程度と範囲を確かめよう。 車体左側は、フューエルリッドを開けて、内部にマスキング跡や修理跡などがないかチェック。フューエルリッド表面とフェンダー部の色調の違いにも注意。

  • トヨタ パッソ(リアフェンダーのチェック1)

  • トヨタ パッソ(リアフェンダーのチェック2)

  • 13.下側を調べる

    トヨタ パッソ(下側)

  • 13.下側を調べる

     車体側面は、ドアの下側にあるサイドシル(車体前後方向に通っている梁)に損傷や修理/交換の形跡などがないかチェックしよう。必ず床下側を覗いて、損傷や錆、腐食、修理跡などがないか確認。仕上げが粗くなっているので判断は難しいかもしれないが、特に下に突き出ている部分の異常に注意したい。 ドアを開けて、ステップ部(サイドシルの上側)の状態も調べよう。

  • 14.取り付け部もチェック

    トヨタ パッソ(取り付け部もチェック)

  • 14.取り付け部もチェック

     テールゲートは、内側に修理跡などがないかチェック。テールゲートを交換している形跡がないかもチェック。ヒンジおよびヒンジ取り付け部周辺に歪みや修整/修理跡などがないかも見てみよう。

15.開口部を慎重にチェック

 テールゲートの開口部には、鉄板の接合部がある。溶接、シーラー、塗装の状態に注意して、修理/交換の形跡などがないかチェック。開口部の下半分はコンビネーションランプやバンパーの状態に注意。 後方から強い衝撃を受けると、広範囲に波及することがある。リアフェンダーやピラー、ルーフ、キャビン(室内)など、周辺にダメージ痕や修理/交換跡がないかも慎重にチェックしよう。

  • トヨタ パッソ(開口部を慎重にチェック1)

  • トヨタ パッソ(開口部を慎重にチェック2)

  • 16.テールゲートのチェック

    トヨタ パッソ(テールゲートのチェック)

  • 16.テールゲートのチェック

     解錠・施錠の具合をまずチェック。リモコンキーによる操作も試してみよう。 開閉して、上げ下げの動きがスムーズかどうかチェック。上げた全開状態でしっかり止まっていることも確認。 閉める時にカチッと収まらないなど、閉まり具合がよくない場合は、テールゲートがずれているか、あるいは車体が歪んでいることも考えられる。なんらかの異常を感じたら、販売店で調べてもらおう。

  • 17.床の中も開けて確認

    トヨタ パッソ(床の中も開けて確認)

  • 17.床の中も開けて確認

     ラゲッジフロアを開けて、スペアタイヤ収納部周辺を調べよう。歪みや修理/交換跡がないかチェック。底に貼ってある防振シートを張り替えていないかも注意。新車時から塗装にむらがあるので紛らわしいが、新しい塗装跡があれば、錆などの補修か、修理跡か確かめよう。

  • 18.タイヤとホイールのチェック

    トヨタ パッソ(タイヤとホイール)

  • 18.タイヤとホイールのチェック

     タイヤは、スリップサインを目安に、残り溝の深さを点検し、傷や異物の刺さり、ひび割れなどがないかチェック。同時に、接地面の摩耗状態も調べよう。外側だけとか内側だけなど、一部が極端に減る偏摩耗を起こしていれば、アライメント(ホイールの取り付け角度)が狂っているのか、車体が歪んでいるのか確かめる必要がある。異常摩耗は、車体の異常も考えられる要注意サインだ。 スチールホイールは、外側に被せているホイールキャップに傷や破損などがないかチェック。ホイールのリム部(タイヤと接している縁の部分)に曲がりがないかも確認。アルミホイールの場合も損傷やリムの曲がりがないかチェックするが、変形や割れなどにも注意したい。

  • 19.床下を覗いて確認

    トヨタ パッソ(床下)

  • 19.床下を覗いて確認

     外観をきれいに直しても、見えない床下は修理しないことがあるので、ダメージ痕を見つけることもある。パネル、フレーム、メンバーなど鉄板部。マフラーやサスペンション、ブラケットなど部品や金具類も、傷や曲がり、歪み、修理/交換の形跡などがないかチェック。前後バンパーの裏側奥や、左右サイドシル側からも奥まで覗いて慎重にチェックしよう。 油汚れ(オイルやグリスなどの漏れ)や樹脂やゴム部品の劣化(ひび割れなど)にも注意。錆があれば、表面に浮いている程度なら心配ないといえるが、範囲と腐食の進行状態を確かめよう。

  • 20.不具合の兆候を探る

    トヨタ パッソ(不具合の兆候を探る)

  • 20.不具合の兆候を探る

     エンジンをかけてもらい、始動具合やアイドリング回転、排気ガスの色などをチェックしよう。 始動困難、不安定なアイドリング回転、異音や大きな振動、白煙(水蒸気なら問題ない)や黒煙の排気ガスなどが出ていれば、なんらかのトラブルを抱えていると考えられる。始動時には表示/警告灯類の点灯などにも注意したいが、異常を判断するのは難しい部分もあるので、販売店で念入りにチェックしてもらおう。

  • 21.オートマチックのチェック

    トヨタ パッソ(オートマチックのチェック)

  • 21.オートマチックのチェック

     セレクトレバーを各ポジションに切り替えて、緩みや引っかかりなどがないか、操作具合をチェック。できれば試乗して、走行時のオートマチック動作を確認したい。とはいっても、はっきりした症状が出ていないと、異常や不具合を判断するのは難しい。車両の購入を決めたら、エンジンをはじめ、トランスミッション、駆動系、サスペンションなど、走行に関わる部分は販売店で点検・整備してもらうようにしよう。購入後を考えれば、整備付・保証付の車両が不安が少ないといえる。

22.装備機器類の機能を確認

 ヘッドライト、ウインカー、ブレーキランプなど保安装置。パワーウインドウの開閉や室内ランプの点灯など基本的な部分の作動状態をチェック。リモコンキーでの各部動作も試したい。エアコンやオーディオなどは、スイッチを入れるだけでなく、調整操作して機能を確認。とりあえずわかるところだけでもチェックしたら、あとの細かい部分は販売店で調べてもらおう。 参考車両にはメーカーオプションのHDDナビシステム+バックモニターが付いている。グレードによって異なる標準装備や追加装備の有無は、現車を見る時に販売店で確かめておこう。

  • トヨタ パッソ(装備機器類の機能を確認1)

  • トヨタ パッソ(装備機器類の機能を確認2)

  • 23.隅まで細かくチェック

    トヨタ パッソ(隅まで細かくチェック)

  • 23.隅まで細かくチェック

     室内は、シートや内装材などに汚れや傷、染み、穴などがないか。運転席周辺だけでなく、後席やラゲッジルームもチェック。床や天井、ボックスやポケットなどの内部も調べる。ボックスの蓋やエアコンの吹き出し口など、可動部の破損にも注意。損傷などがあれば、修繕や修理が可能か確かめよう。

■車両の情報をチェック

トヨタ パッソ(車両の情報をチェック)

 備え付けの書類は、「車検証(自動車検査証)」で初度登録年月日や型式などを確認。「保証書」で期限や内容を確認。「車両取扱説明書」の他に、オプションや後付け装備などの使用説明書が揃っていることも確かめよう。 現車をチェックする時には、「定期点検整備記録簿」の記載内容を必ず確認。車両がどのように使われ、扱われてきたかがわかる。定期点検や消耗部品交換などの時期と走行距離を把握しておけば、車両各部の状態を探る参考になる。最後に点検整備した日付と記録内容も見ておこう。

車両チェックの勘どころ

塗装
●部分的に色調や艶が違う場合は、周辺の状態を慎重にチェック。エンジンルームやスペアタイヤ収納部などは、新車時から外装とは塗色が異なってることがある。●ドアの開口部など、外から見えない部分にマスキング(塗装スプレーの飛沫が広がらないようにするためのカバーを粘着テープなどで留める)した跡が残っていることがある。塗装表面を指や爪で撫でるように滑らせて、引っかかるような“直線状の段差”があれば、何らかの理由で塗装している。●部品などに塗料が付着している場合も、周辺を詳しく調べる必要がある。●車種によっては、スペアタイヤ収納部などに、塗装の飛沫が付着しているように見える、新車時から仕上げが荒くなっている部分もある。

取り付けネジ
●ネジ止め(ボルトやナットで固定)している車体まわりの部品を交換する時には工具を使う。ネジの頭の塗装が剥がれていたり、角がくずれていれば、ネジを回している。●ネジの頭が塗装されていれば比較的容易に確認できるが、無塗装ネジの場合は判断しにくい。傷や錆に注意して、関連する近隣のネジや、車体左右の同じ部品のネジと見比べる。

溶接とシーラー
●修理/交換で溶接している(熱を加えた)部分は、錆が発生しやすくなっている。特に床下は、溶接部の塗装の剥がれや浮きに注意する。
●鉄板の接合部分に塗布しているシーラー(隙間を埋める充填材)は、修理/交換で再溶接すると塗り直すので、不自然に見える。●爪で押して、表面が硬くても内部が柔らかい(プチッと表面が割れる)ようなら、新しいシーラーを盛っている。●シーラーは、盛り上がっていたり、窪んでいたり、横方向にヒダがあるなど、鉄板の接合状態やシーラーを塗布する方法によって形状が違っている。不自然に見える部分を見つけたら、車体の左右同じ場所を比べてみる。
●スポット溶接(鉄板の接合部に小さな丸い窪みが並んでいる)を修理工場で打ち直している場合は、直径が小さい、窪みが深い、ずれている(2度打ちした)など、新車組み立て時の状態とは異なる特徴がある。●電気スポット溶接の電極が入らない奥まった部分などは、炭酸ガスアーク溶接に代えることがあるので、スポット溶接の窪みがなくなっていることもある。

立て付け
●外板パネルなどを修理/交換すると、組み付ける際に誤差が出ることがある。隣接するパネルの隙間(チリと呼ぶ)の幅が均等になっていなければ、修理/交換している可能性がある。●バンパーなどは、ぶつけたり、押されてずれることもある。たとえ修理/交換していなくても、隙間が合っていなければ、なんらかのダメージを受けている。●プレスライン(外板パネルを折り曲げている角の線)やモール類(ドアなどに付いている飾り部品)など、外装部品が連なっている線のずれも、立て付けの狂いを見つけるヒント。

■今回の車両のプロフィール

●2004年9月に新発売した後、2005年11月に一部改良。2007年5月のマイナーモデルチェンジで、前後車体まわりと室内の一部デザインを変更。後席確認ミラーや赤外線カット機能付ガラスを採用するなど、快適性も向上。2009月9月の一部改良では、新世代エンジンを採用し、CVTと組み合わせる(従来あったATは廃止)ことで燃費を向上。スマートエントリー&スタートシステムや盗難防止システム、車速感応式オートドアロックなどを標準装備に加えて利便性を高めている。

●エンジンは1.8(1797cc)と2.0(1986cc)の2種。全車CVT(無段変速機)だが、2.0には7速マニュアルモード付CVTも設定。駆動方式は2WD(FF前輪駆動)が基本で、1.8には4WDもある。

仕様グレードの設定は、1.8と2.0で共通する3タイプが基本。「L」は、ハロゲンヘッドランプ、左側スライドドアイージークローザー、ウレタンの4本スポークステアリング&シフトレバー&ノブ、湿度コントロールオートエアコン、15インチスチールホイール+フルキャップなどを標準装備したスタンダードタイプ。Lの4WD車にはリアスポイラーが付く。上級の「G」と「プラタナ」は、ディスチャージヘッドランプ、フロントフォグランプ、本革巻きシフトレバー&ノブ、プラズマクラスターエアコン、リアスポイラー、15インチアルミホイールなどが共通装備。

Gは、オプティトロンメーター、本革巻き4本スポークステアリング、ハイグレードシート表皮、茶木目調センターパネル&ドアトリムなどを装備。2.0Gには、両側スライドドアイージークローザーも加わる。プラタナは、ワイドフェンダーボディに、前後エアロバンパー、サイドマッドガードなどを装着したスポーティタイプ。内装は、スポーツオプティトロンメーター、本革巻き3本スポークステアリング、スポーツシート表皮、シルバーメタリック(高輝度)センターパネル&ドアトリムなどを装備。2.0プラタナには、7速スポーツシフトマチック&パドルシフトと16インチアルミホイールが組み込まれている。

グレードとは別に設定している「Xセレクション」は、ドアハンドルとドアミラーがブラックで、運転席アームレストなどを省略。「Uセレクション」は、ベースのグレードに、両側パワースライドドア、パワーバックドア、センターアームレストなどを追加。2.0のUセレクションでは、バックソナー付ステアリング感応式クリアランスソナーとリアクーラーも追加装備する。

特別仕様車として、Lをベースに、本革巻きの4本スポークステアリング(オーディオスイッチ付)&シフトノブ、茶木目調センターパネル&ドアトリム、ジャカード織物シート表皮などを採用したL「Gエディション」。プラタナをベースに、両側パワースライドドア、ターコイズ色スポーツオプティトロンメーター、レースアップシルバー木目調のセンターパネル&ドアトリムなどを装備し、内装色に特別色グレージュを設定したプラタナ「リミテッド」も発売している。

■参考車両と同時期の仕様グレード設定(2010.08)

グレード型式シフト駆動
1.0XDBA-KGC30CVTFF
DBA-KGC35CVT4WD
1.0X VパッケージDBA-KGC30CVTFF
1.0X LパッケージDBA-KGC30CVTFF
DBA-KGC35CVT4WD
1.3GDBA-KGC30CVTFF
1.0 プラスハナDBA-KGC30CVTFF
DBA-KGC35CVT4WD
1.0 プラスハナ CパッケージDBA-KGC30CVTFF
1.3 プラスハナDBA-KGC30CVTFF

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グーネットマガジン編集部

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1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
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また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
誌面が主の時代から培った、豊富な中古車情報や中古車購入の知識・車そのものの知見を活かして、皆さまの快適なカーライフをサポートさせて頂きます。

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