中古車購入チェックポイント
更新日:2017.10.23 / 掲載日:2012.10.26
日産 マーチ ボレロ (2010年7月~2012年4月) 中古車購入チェックポイント
日産 マーチ ボレロ (2010年7月~2012年4月) 中古車購入チェックポイント
DBA-K13
参考車両:ボレロ(12X 2WD)
初年度登録:2011年5月
カスタム装備:<オーテック>フロントバンパー&メッシュグリル、アルミホイール、モノトーンインテリア、ボーダー柄シート、フロスト柄フィニッシャー、Bolero AUTECH エンブレム
特別装備:プライバシーガラス、フルオートエアコン、本革巻3本スポークステアリング、メッキインナードアハンドル
追加装備:オーディオ一体型カーナビ (2012年7月)
■全体のチェックポイント
2010年7月に発売した4代目マーチK13型をベースに、オーテックが内外装をコーディネートしたカスタムカー「ボレロ」。レトロっぽいメッシュフロントグリルがヨーロッパの高級車を連想させるが、高級感やスポーティ感を打ち出したカスタムではなく、シックな雰囲気の仕立てを特徴としている。中古車物件数が多いマーチに比べると、ボレロは少数だ。車両をチェックする際は、外装・内装とも念入りに調べるのはもちろんだが、せっかくのドレスアップに損傷などがないか確かめたい。見かけがきれいでも、注意したいのはエンジンをはじめとする走行機構各部に不調や不具合などがないこと。ボレロは、マーチ「12X」または「12X FOUR」がベースだが、各部を正しく点検整備していることも条件だ。整備付・保証付の車両を購入するようにしよう。
1.車両の雰囲気から探る
1.車両の雰囲気から探る
まず車体の様子を観察しよう。車両の周囲をひと巡りして、どこかに違和感や不自然に見える部分などがないか探ってみる。
前方からは、バンパー/グリル/ボンネット/ヘッドライト/フェンダーなどのバランスを見る。前面は、全体的に左右対称になっていることもポイントだ。左右ライトの片方だけが新しい場合(交換の疑い)は、その側の車体部を修理している可能性がある。ナンバープレートの変形や修正跡なども、車体部の修理を疑ってみる。バンパーの角や下側の損傷などにも注意しよう。
2.後部のチェックポイント
2.後部のチェックポイント
前面と同様に、バンパー/テールゲート(バックドア)/コンビネーションランプ/フェンダーなどのバランスをチェック。マフラーのずれや損傷などにも注意。後部ナンバープレートは、封印の傷(ナンバープレートを外した形跡)が車体部の修理/交換を推測する手がかりになる。テールゲートの立て付けが全体に狂っていれば、テールゲートがずれているか、あるいは車体が歪んでいる疑いもある。部分的に隙間がずれている箇所は、その部分の車体部を修理/交換していると考えられるので詳しく調べてみよう。
3.角度を変えると見える
3.角度を変えると見える
外装をチェックする時は、見る角度を変えてみれば、プレスラインのずれや崩れ、微妙な立て付けの狂いなども確認しやすい。パネル表面を斜め方向から透かして見ると、浅くて広い凹みや波打ち(しわ)なども見落とすことがない。
しわが寄っているのは、ダメージ痕か、板金修理跡。塗装面の艶が違っている部分やザラザラとした肌荒れ状態になっている箇所なども、修理跡の疑いがある。
4.隙間の幅と色調を比べる
4.隙間の幅と色調を比べる
外装の立て付けは、例えば車体前部側面では、フェンダーを中心に見てみると、バンパー、ヘッドライト、ボンネット、ドア、ピラー(フロントガラス部の柱)などが隣接している。それぞれの隙間の幅が均等になっていなければ、どれかがダメージを負ってずれているか、あるいは修理/交換している可能性がある。 隙間を境に、隣り合っているパネルの色艶も比べてみよう。修理や交換で塗装していると、色調が微妙に違って見えることがある。
5.整備状態を確かめる
5.整備状態を確かめる
定期点検整備記録と突き合わせて、消耗部品を中心に、エンジン周辺をチェック。オイル漏れなどにも注意。できれば日常点検項目くらいは見ておきたいところだが、詳しい整備状況については販売店スタッフに聞いて確認しよう。 交換した新しい部品を見つけたら、消耗品か、不具合か、それとも事故などでダメージを受けたのか、交換した理由を探ってみる。
6.車体内側の鉄板を調べる
左右フェンダー側や室内側のパネル、フレーム、メンバー(補強部材)など、エンジンルーム内側の鉄板を調べよう。カバーや機器類などの奥にある細部まで見るのは難しいかもしれないが、歪みや修理/交換跡などがないかチェックしたい。車体の骨格となっている部分を修理している車両は修復歴があることを明示しているはずだが、念のために、事故歴や修理歴がないか、走行に支障があるようなダメージがないか、販売店に聞いてみよう。
7.取り付け状態を確認
7.取り付け状態を確認
フロントフェンダーは、エンジンルーム側に腐食(錆)や修理跡などがないかチェック。同時に、固定ネジを回した形跡がないか調べよう。下で支えているブラケット(フロントフェンダーの取り付け金具)も、修正したり修理した形跡がないかチェック。
フロントフェンダーは、車体構成上の重要な車体補強部材とはなっていないので、外傷などを修理しても修復歴にはならないが、外して修理、あるいは交換しているとなれば、車体内側の骨格部にダメージが及んでいないか確かめる必要がある。
8.前部の必須チェックポイント
8.前部の必須チェックポイント
エンジンルームの最前部にあるラジエターサポートは、車体部に強い衝撃を受けると影響が及びやすい。歪み、修正跡、修理/交換の形跡などがないかチェック。ラジエター、ボンネットキャッチ(ロック金具)、ウォッシャータンク、バンパーブラケット(バンパーを支えている金具)、ヘッドライトなど関連部品のほか、バンパーとグリル、フェンダーなど周辺の状態にも注意しよう。
9.ボンネットの裏も見る
9.ボンネットの裏も見る
外面をチェックしたら、裏面側に修理跡などがないかチェック。判断は難しいかもしれないが、シーラーの異常に注意したい。 外して修理、あるいは交換することもあるので、ヒンジ部のネジもチェック。ヒンジおよび車体側のヒンジ固定部周辺の状態も調べよう。ボンネットを修理/交換していれば、ボンネット単独の損傷も考えられるが、車体部にダメージを負った可能性も考えて、車体前部一帯をより慎重にチェックする必要がある。
10.縁と奥も覗いてチェック
フェンダーは、膨らんでいるホイールアーチ(タイヤを囲っている部分)を傷付けることも多い。傷や凹み、修理跡などがないか、フェンダーに歪みがないかチェック。内側に折り込んでいる縁の部分に修理跡がないかチェック。さらに奥を覗いて、タイヤハウス内もチェック。フロントフェンダーは、内側に接地している泥よけカバーの状態にも注意。 フェンダーと同時に、バンパー側もチェックしよう。
11.側面のチェックポイント
ドアに大きな損傷を負うと、外して修理することもあり、交換してしまうことも多い。ドアヒンジ部のネジをチェックしよう。ただし、立て付け調整などでネジを回すこともあるので、ネジを見ただけでドアを修理/交換しているとは断定できない。ドア自体をはじめ、ピラー(柱)やサイドシル(梁)など、周辺も詳しく調べて判断する必要がある。
12.下側に要チェックポイント
12.下側に要チェックポイント
車体側面は、ドアの下側にあるサイドシル(車体の梁)に損傷や修理/交換跡などがないかチェック。側面部だけでなく、必ず床下側も覗いて、損傷、腐食、修理跡などがないか調べよう。特に、下に突き出ている部分が注意ポイントだ。仕上げが粗くなっているので判断するのは難しいかもしれないが、スポット溶接を打ち直した形跡には要注意。ドアを開けて、ステップ部(サイドシルの上側)の状態も調べよう。
13.リアフェンダーのチェック
リアドアを開けて、開口部を調べよう。後席への乗り降りなどで傷付けることがある。引っ掻き傷や打ち傷などのほか、簡易補修跡などがないかチェック。修理跡がないかも確認。開口部にマスキング跡があれば、リアフェンダーを補修、あるいは修理しているので、ダメージの程度と範囲を確かめる。 車体左側は、フューエルリッドを開けて、内部にマスキング跡や修理跡がないかチェック。フューエルリッド表面の色調がフェンダー部と違っていないか注意。
14.テールゲートのチェック
14.テールゲートのチェック
解錠・施錠の具合をまずチェック。テールゲートを開閉して、上げ下げの動きがスムーズかどうかチェック。上げた全開状態でしっかり止まっていることも確認。 閉める時にカチッとうまく収まらないなど、閉まり具合がよくない場合は、テールゲートがずれているか、あるいは車体が歪んでいることも考えられる。ずれているだけなら調整して直ることもあるが、車体が歪んでいる車両には要注意。
15.周辺も含めてチェックする
テールゲートの開口部を見ると、鉄板の接合部がある。溶接、シーラー、塗装の状態に注意しながら修理/交換の形跡などがないかチェック。開口部の下部は鉄板が見えないが、コンビネーションランプやバンパーなどの状態に注意。
後方から強い衝撃を受けると広範囲に波及することがあるので、フェンダー、ルーフ、ピラー、キャビン(室内)なども慎重にチェックしよう。
16.取り付け部もチェック
16.取り付け部もチェック
テールゲートは、内側に修理跡などがないかチェック。テールゲートを交換している形跡がないかチェック。ヒンジおよびヒンジ固定部周辺に歪みや修正跡、修理の形跡などがないかもチェック。
17.床の中も開けて確認
17.床の中も開けて確認
ラゲッジフロアを開けて、スペアタイヤ収納部周辺のパネルを調べよう。歪みや修理/交換跡がないかチェック。新しい塗装跡があれば、錆などの補修か、修理跡か調べる。追突などで損傷を負った痕跡が残っていることもあるので注意しよう。水溜まりや水溜まり跡があれば、水が浸入した原因を突きとめる必要があるが、雨漏りには要注意。
18.タイヤとホイールのチェック
18.タイヤとホイールのチェック
タイヤは、スリップサインを目安に、残り溝の深さを点検。傷や異物の刺さり、ひび割れなどがないかもチェック。同時に、接地面の摩耗状態も調べよう。外側だけとか内側だけなど、一部が極端に減る偏摩耗を起こしていれば、アライメント(ホイールの取り付け角度)が狂っているのか、車体が歪んでいるのか確かめる必要がある。異常摩耗は、不適切なエア圧などでも起こるが、車体やサスペンションなどの異常を知る手がかりになる。
「ボレロ」は、アルミホイールを装着している。傷、歪み、破損などがないかチェック。リムの縁(タイヤと接している外周部)に傷や曲がりがないか確認。アルミホイールは、過度な衝撃で生じることがある変形や割れなどにも注意しよう。
19.床下を覗いて確認
19.床下を覗いて確認
床下のパネルなど鉄板部。マフラーやサスペンションなど部品類。ブラケットなど金具類やカバー類も。傷、曲がり、歪み、修理/交換の形跡などがないかチェック。外観をきれいに直しても、見えない床下は修理しないことがあるので、ダメージ痕を見つけることもある。前後バンパーの裏や奥、サイドシル側からも奥まで覗いてチェックしよう。
油汚れ(オイルやグリスなどの漏れ)や水漏れ、樹脂やゴム部品の劣化、破損などにも注意。錆があれば、表面に浮いている程度なら心配ないといえるが、広がり範囲と腐食の進行状態を確かめよう。
20.エンジンをかけてみる
20.エンジンをかけてみる
エンジンをかけてもらい、始動具合やアイドリング回転、排気ガスの色などをチェック。できれば自分でエンジンをかけて、インテリジェントキー&プッシュエンジンスターターの具合を試しながら、始動時には各種表示/警告灯類の点灯などもチェックしたい。
始動困難、不安定なアイドリング回転、異音や大きな振動、白煙(水蒸気なら問題ない)や黒煙の排気ガスなどが出ていれば、なんらかのトラブルを抱えている。
わからないことや疑問があれば、販売店スタッフに聞いてみよう。
21.オートマチックのチェック
21.オートマチックのチェック
エンジンをかけた時に、CVTのセレクトレバーを各ポジションに切り替えながら操作具合をチェック。できれば試走して、走行時のオートマチック動作を確認したい。とはいっても、よほどの症状が出ていないと異常や不具合を判断するのは難しい。車両の購入を決めるなら、エンジン、トランスミッション、ブレーキ、サスペンションなど、走行に関わる部分はすべて正しく点検・整備した状態で納車してもらうようにしよう。
22.装備機器類の機能を確認
22.装備機器類の機能を確認
ウインカーやヘッドライト、ブレーキランプなど保安装置類。パワーウインドウの開閉や室内ランプの点灯など基本的な機能のほか、リモコンキーでのドア解錠・施錠などもチェック。エアコンは、特に冷房の効き具合を確かめたい。とりあえずわかるところだけでもチェックして、あとの細かい部分に不具合などがないかは販売店で点検してもらおう。
ベース車の「12X」はマニュアルエアコンだが、「ボレロ」はフルオートエアコンを装備。参考車両には、社外品のオーディオ一体型カーナビも付いている。車両の装備は、販売店で現車を見る際に確かめておこう。
23.隅まで細かくチェック
室内は、シートや内装材などに汚れや傷、染み、穴などがないか。前席周辺だけでなく、後席やラゲッジスペースもチェック。床や天井の状態も確認。ボックスやポケットなどは内部も見る。ボックスの蓋やエアコンの吹き出し口などは可動部の破損にも注意。シートは盛り上がっているサポート部が傷みやすいなど、使い方によるダメージにも注意しよう。もちろん、「ボレロ」ならではのカスタム個所も念入りにチェックしたい。
■車両の情報をチェック
備え付けの書類は、「車検証(自動車検査証)」で初年度登録年月日や型式などを確認。「保証書」で期限や内容を確認。「車両取扱説明書」の他に、オプションや後付け装備などの使用説明書が揃っていることも確かめよう。
現車をチェックする時には、「定期点検整備記録簿」の記載内容を必ず確認。車両がどのように使われ、扱われてきたかがわかる。定期点検や消耗部品交換などの時期と走行距離を把握しておけば、車両各部の状態を探る参考になる。最後に点検整備した日付と記録内容も見ておこう。
車両チェックの勘どころ
塗装
●部分的に色調や艶が違う場合は、周辺の状態を慎重にチェック。エンジンルームやスペアタイヤ収納部などは、新車時から外装とは塗色が異なってることがある。●ドアの開口部など、外から見えない部分にマスキング(塗装スプレーの飛沫が広がらないようにするためのカバーを粘着テープなどで留める)した跡が残っていることがある。塗装表面を指や爪で撫でるように滑らせて、引っかかるような“直線状の段差”があれば、何らかの理由で塗装している。●部品などに塗料が付着している場合も、周辺を詳しく調べる必要がある。●車種によっては、スペアタイヤ収納部などに、塗装の飛沫が付着しているように見える、新車時から仕上げが粗くなっている部分もある。
取り付けネジ
●ネジ止め(ボルトやナットで固定)している車体まわりの部品を交換する時には工具を使う。ネジの頭の塗装が剥がれていたり、角がくずれていれば、ネジを回している。●ネジの頭が塗装されていれば比較的容易に確認できるが、無塗装ネジの場合は判断しにくい。傷や錆に注意して、関連する近隣のネジや、車体左右の同じ部品のネジと見比べる。
溶接とシーラー
●修理/交換で溶接している(熱を加えた)部分は、錆が発生しやすくなっている。特に床下は、溶接部の塗装の剥がれや浮きに注意する。
●鉄板の接合部分に塗布しているシーラー(隙間を埋める充填材)は、修理/交換で再溶接すると塗り直すので、不自然に見える。●爪で押して、表面が硬くても内部が柔らかい(プチッと表面が割れる)ようなら、新しいシーラーを盛っている。●シーラーは、盛り上がっていたり、窪んでいたり、横方向にヒダがあるなど、鉄板の接合状態やシーラーを塗布する方法によって形状が違っている。不自然に見える部分を見つけたら、車体の左右同じ場所を比べてみる。
●スポット溶接(鉄板の接合部に小さな丸い窪みが並んでいる)を修理工場で打ち直している場合は、直径が小さい、窪みが深い、ずれている(2度打ちした)など、新車組み立て時の状態とは異なる特徴がある。●電気スポット溶接の電極が入らない奥まった部分などは、炭酸ガスアーク溶接に代えることがあるので、スポット溶接の窪みがなくなっていることもある。
立て付け
●外板パネルなどを修理/交換すると、組み付ける際に誤差が出ることがある。隣接するパネルの隙間(チリと呼ぶ)の幅が均等になっていなければ、修理/交換している可能性がある。●バンパーなどは、ぶつけたり、押されてずれることもある。たとえ修理/交換していなくても、隙間が合っていなければ、なんらかのダメージを受けている。●プレスライン(外板パネルを折り曲げている角の線)やモール類(ドアなどに付いている飾り部品)など、外装部品が連なっている線のずれも、立て付けの狂いを見つけるヒント。
■今回の車両のプロフィール
●2010年7月にフルモデルチェンジし、4代目(K13型)となった「マーチ」。従来と比べると、大きく口を開けたフロントバンパーや全体に丸みを帯びて下部を拡げた外観が特徴。内装も、曲線と曲面を採り入れて優しい印象を持たせている。新開発3気筒1.2Lエンジンと新しい2段変速副変速機付CVT(無段変速機)を採用し、エンジンには次世代環境技術「PURE DRIVE」を投入したアイドリングストップを設定。アイドリングストップ用CVTには、再始動をスムーズにする機構も組み込んでいる。アイドリングストップ搭載車は、ハイブリッド車を除く1.0-1.5Lエンジン車ではクラストップの低燃費26.0km/Lを達成している。
オーテックジャパンが製作するカスタムカー「ボレロ」は、マーチが2代目(K11型)だった時の1997年10月から発売していたが、3代目(K12型)でも継続。4代目でも引き続き設定している。
●仕様グレードは、「12S」「12X」「12G」の3タイプで、2WD(FF前輪駆動)が基本。12Xと12Gには、電動4WD(2WD-4WD切り替えスイッチ付)を設定した「FOUR」もある。12X/12Gの2WD車は、アイドリングストップを標準装備しているが、4WD車はアイドリングストップを備えていない。
ハロゲンヘッドランプ・マニュアルレベライザー付、リア間けつ式ワイパー、ハイマウントストップランプ、オーディオレス、車速感応式電動パワーステアリング、スムーズ発進アシスト、アンチロックブレーキシステムABS、電子制御制動力配分システム EBD、運転席/助手席エアバッグ、フルホイールカバー付14インチスチールホイールなどは全車標準装備。
「12S」は、電動リモコンドアミラー、マニュアルエアコン・ダイヤル式、リモコンエントリーシステム、リア可倒式ベンチシートなどを標準装備し、シルバー加飾、運転席バニティミラー、電源ソケット、アシストグリップなどを省略しているベーシックタイプ。スタンダード「12X」と上級「12G」は、電動格納式ドアミラー・ロック連動自動格納機能付、フロントグリルメッキ加飾、インテリジェントキー&プッシュエンジンスターター、盗難抑止エンジンイモビライザーなどを標準装備。「12G」は、フロントバンパーロアグリルメッキ加飾、リアドア/バックドアプライバシーガラス、オートライトシステム、メーター内ディスプレイ、タコメーター、フルオートエアコン・プッシュ式・デジタル表示、リア可倒式6:4分割シート、運転席アームレスト、メッキインナードアハンドルなどを標準装備している。
「ボレロ」は、オーテックが内外装をコーディネートしたカスタムカー。12Xおよび12X FOURをベースに、光輝モール付フロントバンパー、メッシュフロントグリル、オーテック14インチアルミホイール、Boleroエンブレム、モノトーンインテリア、ワインカラー基調ボーダー柄シート地、光をすりガラスに通したようなフロスト柄加飾(オーディオまわり&シフトベース)などを組み込み、プライバシーガラス、本革巻3本スポークステアリング、メッキインナードアハンドル、フルオートエアコンなども加えている。
参考車両と同時期の仕様グレード設定(2010.06)
グレード | 型式 | シフト | 駆動 |
12S | DBA-K13 | CVT | FF |
12X | DBA-K13 | CVT | FF |
12X FOUR | DBA-NK13 | CVT | 4WD |
12G | DBA-K13 | CVT | FF |
12G FOUR | DBA-NK13 | CVT | 4WD |
オーテック カスタムカー
グレード | 型式 | シフト | 駆動 |
ボレロ(12X) | DBA-K13 | CVT | FF |
ボレロ(12X FOUR) | DBA-NK13 | CVT | 4WD |
●その後、2011年6月に一部仕様変更。「12S Vパッケージ」を設定。2012年4月にCVTを改良し、アイドリングストップ搭載2WD車は燃費を向上している。