カー!といえばグーネットピット

無料整備工場検索&予約アプリ

グーネットピットアプリ

中古車購入チェックポイント
更新日:2023.06.12 / 掲載日:2023.03.05

車のエンジンがかからない時はどうすればいい?その原因について解説

車を出発させようとした時や停車していて発進しようとした時に突然エンジンがかからなくなったり、ストップしてしまったら慌ててしまうでしょう。しかし、こうした予期せぬエンジントラブルは珍しくありません。

この記事では、このように突然エンジンがかからなくなった場合の状況別の対処法や主な原因を解説します。

特に原因については、操作ミスと故障の2つのパターンについて詳しく説明しますので、いざという時に役立ててください。

車のエンジンが突然かからなくなったら…

車を発進させようとエンジンをかけたものの突然かからなくなってしまった場合、様々な原因が考えられます。また、原因によって対処法もいくつかのパターンに分かれます。

以下では、その内容を解説します。

パターン別!車のエンジンがかからない時の対処法

最初に、エンジンがかからなくなった場合の対処法について説明します。

エンジンがかからなくなる状況としては、発進させようとして動かなくなる場合や走行中に動かなくなった場合など様々です。また、そのパターンによって対処法は大きく異なります。

状況によってはロードサービスに救援を求めたほうがいいこともありますので、詳しく見ていきましょう。

停車・駐車していたら動かなくなった

停車あるいは駐車していた状態からスタートさせようとして、車のエンジンが急にかからなくなった場合は、ガソリンの劣化やバッテリー上がりなどが起きている可能性があります。

まずは、メーターパネル内の警告表示を確認しましょう。もしも最後に給油してから数ヶ月間駐車しっぱなしだった場合は、ガソリンの劣化が考えられます。

劣化したガソリンは強烈な異臭がするので、すぐに判断できるでしょう。もしもエンジンがかからない状態で給油口から悪臭がしたら修理が必要なので、それ以上はエンジンをかけようとせずに整備工場などへ相談してください。

それ以外で長い間乗らずにいた車であれば、バッテリー切れを起こしている可能性が高いです。その場合は、ジャンピングスタートを行うかロードサービスの利用を検討しましょう。

一般道で走行中に動かなくなった

走行中に車が突然動かなくなった場合は、様々な原因が考えられます。

まずは、安全に車を停めることを最優先しましょう。追突事故が起こらないようにハザードランプを点灯させて、後続の車などに非常事態であることを示してください。

車が自走できそうならそのまま修理工場へ向かってもいいのですが、自走できそうに見えてもそのまま走行すると法律違反になることがあります。

走行することで故障が悪化することもあるので、素人判断はやめてロードサービスを利用しましょう。

高速道路を走行中に動かなくなった

高速道路を走行中にエンジントラブルが発生した場合も、「後続車両の安全を確認しながら停車する」という大まかな流れは、前項で説明した一般道でのやり方と同じです。

しかし、高速道路は一般道よりも危険度が高いため、注意しなければなりません。高速道路でエンジンがかからなくなった時は、繰り返しとなりますが安全確保が最優先事項です。周囲の安全を確認しながら慌てずに停車してください。

次に、停車していることが後続の車などからも分かるように発煙筒を焚いたり、表示板をセットしたりします。特にこういった場合の「三角表示板」と呼ばれる表示板のセッティングは、法律でも義務付けられているので忘れないでください。

しかし、三角表示板に車載義務はなく、オプション扱いとなっていることがほとんどなので注意しましょう。(発煙筒は全ての車で標準装備)

現場が一般道であれば安全な場所で停車してからエンジンの状態を確認しても良いですが、高速道路では大変危険です。速やかにガードレール外などへ避難しましょう。そして、必要に応じてJAFや警察、ロードサービスなどに通報し救援を求めてください。

ジャンピングスタートを覚えておこう

バッテリーの電圧が下がったことが原因でエンジンがかからなくなった場合は、専用のケーブルなどを使った「ジャンピングスタート」で復旧することがあります。

ジャンピングスタートは、他の車(救援車)のバッテリーやジャンピングスターターという機器を利用して、自分の車のエンジンをかけるという対処方法です。

専用ケーブルでジャンピングスタートを行う場合の手順は以下の通りです。

①故障した車のバッテリーと救援車をそれぞれケーブルでつなぎます。
②救援車がAT車であればパーキングに、MT車の場合はニュートラルにそれぞれギアを入れ、サイドブレーキをかけた状態でエンジンをかけます。
③救援車はアクセルペダルを踏み込んで、エンジンの回転数を上げましょう。そのままの状態で数分間待ちます。
④故障した側の車のエンジンをかけて、エンジンがかかっている状態で接続した時と逆の順序でケーブルを外してください。

救援車がなくとも、エンジン始動用のモバイルバッテリーであるジャンプスターターを使うことができます。専用のクリップを救援車の場合と同じように接続してバッテリーを復旧させることが可能です。

ロードサービスの利用も検討しよう

突然エンジントラブルが発生した場合、その原因を素人が正確に突き止めるのは困難です。車が動かなくなった時点で、JAFや保険会社などで行っているロードサービスに救援を求めるのが最も堅実だと言えます。

ただし、ロードサービスを利用した時にバッテリー交換が必要なことが判明した場合は、新しいバッテリーの費用が発生するでしょう。また、もしも高速道路でエンジントラブルが起きた場合は、高速料金を請求されることもあります。

また、JAF(日本自動車連盟)は保険会社などのロードサービスとは若干サービス内容が異なるので注意しましょう。JAFは原則会員制となるため、非会員がロードサービスを利用すると1万2,000円~1万5,000円がかかります。

ただし、JAFの場合は対象となる車に制限がなく、あくまでも会員の人を対象としたサービスです。そのため、会社の車や友人知人の車を運転していたとしても会員であれば、救援に駆けつけてもらえます。

その他、ロードサービスはクレジットカードにも付帯されていることがあります。一度内容を確認しておくといざという時に安心です。

エンジンがかからなくなる原因(操作ミス等の場合)

エンジンが突然かからなくなると、故障ではないかと焦るかもしれませんが、単純な操作ミスが原因の場合もあります。

まずは一度気持ちを落ち着かせて、ハンドルロックやギアの位置がどうなっているかを確認しましょう。

ハンドルロック

最近の車には盗難防止を目的とした「ハンドルロック」という機能が搭載されています。

ハンドルロックは、エンジンが停止している状態でハンドルを動かそうとすると、自動的にキーが回らなくなるというものです。これをエンジントラブルと勘違いすることは少なくありません。

ハンドルロックを解除するのは簡単です。ハンドルを左右のいずれかに軽く回しながらキーを回せば、すぐにエンジンがかかるでしょう。それでもエンジンがかからないという場合は、別の原因があるかもしれません。

ギアの位置が間違っている

近年はほとんどの車がAT車ですが、AT車にはギアがP(パーキング)の位置に入っていないとエンジンがかからないという特徴があります。表面的な症状だけを見るとエンジントラブルと変わらないので、覚えておきましょう。

AT車のギアは焦ったり急いだりして勢いよくギアを動かすとP以外の位置に入ってしまうことがあります。運転時は気持ちに余裕を持ち、ギアの位置がおかしいと感じたら、メーターパネルの表示などできちんと確認するようにしましょう。

ブレーキの踏み込みが甘い

プッシュスタート式の自動車は、誤操作に起因する急発進を防止するために、しっかりフットブレーキを踏み込まないとエンジンが始動しないようになっています。

そのため、エンジントラブルのように見えても、単に踏み込みが甘いだけだったということもあります。

ガス欠

エンジントラブルの中で最も多いのが「ガス欠」です。車を走らせるのに必要なガソリンが切れてしまった状態ですが、ガソリンに限らず自動車に使われる燃料が切れること全般を指します。

ガス欠の状態になった時の最も簡単な対処法は、ガソリンスタンドで燃料を補給することです。ガソリンスタンドまで走行することができなければ、最寄りのスタンドまで何らかの方法で移動し、そこで燃料を購入しましょう。

この場合に注意点したいのが、ガソリンを購入する際は消防法令に適合している携行缶が必要だということです。ない場合は運転免許証を示して借りることもできるので、免許証は忘れずに持っていきましょう。

また、ガス欠とは少し異なりますが、ガソリンの量は十分でも経年劣化しているとエンジントラブルを起こすことがあります。長期間乗らなかった車を動かす際、このような燃料の劣化によるトラブルが起きやすいので注意してください。

電子キーとの関係

近年、電子キーが当たり前になっていますが、電池切れや半ドアなどが原因で電子キーが作動しなくなることがあります。これもエンジントラブルと勘違いしやすい、よくあるケースです。

半ドアの状態だと車種によってはブザーが鳴ることがありますが、そうでない車なら、エンジンがかからない時点でまず扉の状態を確認しましょう。電池が切れたようであれば、キー内部に入っている非常用のキーを使ってエンジンをかけてください。

エンジンがかからなくなる原因(故障等の場合)

ここまでは、突然車のエンジンがかからなくなった場合の対処法と故障以外の原因について解説してきました。

ここからは、車のエンジントラブルの原因となる故障としてはどんなものが考えられるのか、主なものを見ていきましょう。

エンジン本体が故障した

本来、エンジンそのものは耐久性が非常に高いですが、他のパーツからの影響で故障してしまうことがあります。

まず原因の一つとして挙げられるのが「冷却水不足」です。

車のエンジンは熱を発しながら稼働しているので、稼働させつつその温度を常に適切に保たなければなりません。そのために使われる冷却水が水漏れなど何らかの理由で不足してしまうとエンジンが冷やされなくなり、オーバーヒートの原因となってしまいます。

オーバーヒートを起こしてしまうと、走行中でも突然車がストップすることがあるので大変危険です。

エンジン本体が故障する原因のもう一つは「オイル切れ」です。

定期的に交換が必要なエンジンオイルは、エンジンの金属製のパーツを保護する役割を担っています。このオイルが切れてしまうと、エンジンにかかる負荷が大きくなってトラブルに発展します。

他にもスパークプラグの劣化など様々なものがあります。原因の追及や修理は素人には難しいので、すぐ専門業者に修理してもらいましょう。

ヒューズが切れた

車両内部の電気系統に何らかの理由で過剰な電流が流れると、自動的にヒューズが切れることで回路が遮断されます。そうして通電が阻止されることで、様々なパーツが過剰な電流から守られます。

つまり、ヒューズは他の部品の身代わりになって壊れるということです。

しかし、一度ヒューズが切れると電流は流れなくなるので、電装品が動かなくなります。また、エンジンを稼働させるための電気も流れなくなるので、エンジントラブルも発生するでしょう。

ヒューズの断線の状況は、ヒューズボックスを開けることで確認できます。ヒューズボックスの位置は車種によって違いますが、多くの場合は運転席や助手席の下部に設置されているのでチェックしてみましょう。

ヒューズそのものは新しいものに交換するだけで済みますが、そもそもヒューズが飛ぶ原因になった過剰な電流がどうして流れたのかも確かめる必要があります。配線のショートが原因の場合は修理が必要になるので、原因不明のヒューズ切れが起きたら専門家に見てもらってください。

オルタネーターが故障した

オルタネーターは車の発電機で、少し前の車で使われていた「ダイナモ」にかわる部品です。これが故障すると電気が作れなくなるため、バッテリーの充電も不可能となりエンジンもかかりません。

注意が必要なのは、オルタネーターの故障は表面的にはバッテリーの異常のようにも見えるということです。バッテリー上がりだと思ったので新品に交換したが、またすぐ故障したという場合は、オルタネーターの故障かもしれません。

セルモーターが故障した

車のエンジンを始動させるためのモーターをセルモーターと言います。

エンジン始動時にキュルキュルと鳴る音がセルモーターの作動音です。これが動かなくなると、エンジンはかかりません。

バッテリー上がりが原因でセルモーターが動かないこともありますが、バッテリーが正常であるにも関わらずセルモーター作動時のキュルキュルという音がしない場合は故障が考えられます。

修理すると約3万円~5万円の費用がかかります。

バッテリーの不具合

前述しましたが、車で使われているバッテリーに異常が起きた場合も、エンジンはかからなくなります。

バッテリーは、パワーウィンドウやカーステレオ、エアコン、ライトなどの電装品を動かすための電流を供給する役割を担っています。そのため、停車中にライトを長時間つけたままにしていた、半ドアのままで車を放置して車内のランプがつけっぱなしだったなどの理由で電力を消耗すると、電気の使い過ぎで機能しなくなります。

また、他のパーツが原因でエンジントラブルを起こした場合、無理にエンジンをかけようとセルモーターを何度も回すと、それだけで電力を消費しバッテリーが動かなくなることもあるので注意が必要です。

あらゆるエンジントラブルは、バッテリーに通じると言っても過言ではありません。バッテリーは他のパーツとも密接な関わりがあります。表面的にはバッテリーの異常のように見えても、実際には発電機であるオルタネーターの故障だったというケースもあります。

バッテリーの不具合を感じたら、とりあえず専門家に見てもらうのが堅実でしょう。

気温が低い

冬場や寒冷地に赴いた際など、外気の温度が極端に低くなるとバッテリーが正常に放電できずにエンジントラブルに発展することがあります。

特に普段低温や雪・凍結などのトラブルを意識する機会がない地域に住んでいる方は、雪国へ旅行する際は注意しましょう。

エンジンの寿命はどれくらい?

エンジンの寿命は、一般的に「年式10年・走行距離10万キロ」と言われています。しかし、最近はエンジンの性能も上がっているため年式13~15年、走行距離13~15万キロはもつことが多いです。

もちろん、エンジンに負荷をかけるような運転スタイルだともっと寿命が縮むこともありますし、反対にこまめにメンテナンスをすれば20年、30年もつこともあります。

エンジンも消耗品には違いありませんが、大切に扱うようにしましょう。

故障の前兆「エンジンブロー」に注意

エンジンの故障の前兆として、白い排気ガスが出る、加速が鈍い、異臭がするといった「エンジンブロー」と呼ばれる症状が挙げられます。

厳密にはこうした症状が出た時点ですでに故障と言えますが、これを放置すればエンジンがかからなくなるかもしれません。エンジンブローが発生したら、すぐに修理工場やディーラーに点検・修理を依頼しましょう。

症状が起きる原因としてよくあるのがエンジンオイルの不足なので、オイルの量をこまめに確認することが大切です。

エンジンの修理費用について

エンジンが完全に動かなくなってしまった場合、修理費用は車種によって大きく異なり、1万円程度の場合もあれば100万円以上に達することもあります。

「エンジン」と一言で言っても実際には様々なパーツで構成されているので、故障内容によっても金額は変動するでしょう。

また、修理する時にエンジンを車から降ろさないといけないこともあります。こうした「載せ替え修理」を行うかどうかによって、10万円単位で金額が変わることもあります。

スポーツカー、国産高級車、輸入車などは、こうした載せ替えによって費用が100万円を超えることは珍しくありません。

エンジン本体を交換する場合も、最新の高性能エンジンはどうしても単価が高くなりがちです。たとえ車種が同じでも、グレードによってはエンジン単体の価格だけで費用に大きな差が出ることもあるでしょう。

費用を抑えたいなら、リビルトエンジンを探すことをおすすめします。軽自動車の場合はリビルト品は市場でも多く出回っており、安いリビルト品を使えば工賃を含めても30万円以下の費用で済むこともあります。

まとめ

  • ①車のエンジンは、かからなくなった状況によって対処法が異なる
  • ②特に高速道路でエンジンがかからなくなった場合は、安全確保につとめること
  • ③ロードサービスへの救援やジャンピングスタートを行うことを検討する
  • ④エンジンがかからなくなるのは、ハンドルロック・ギアの位置の間違い・ブレーキの踏み込みの甘さ・ガス欠などの操作ミスが原因のこともある
  • ⑤故障が原因の場合は、エンジン本体の故障・オルタネーターやセルモーターの故障などが考えられる
  • ⑥エンジンの寿命は一般的に「年式10年・走行距離10万キロ」と言われているが、一概には言えない
この記事の画像を見る

この記事はいかがでしたか?

気に入らない気に入った

グーネットマガジン編集部

ライタープロフィール

グーネットマガジン編集部

1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
グーネットでは軽自動車から高級輸入車まで中古車購入に関する、おすすめの情報を幅広く掲載しておりますので、皆さまの中古車の選び方や購入に関する不安を長年の実績や知見で解消していきたいと考えております。

また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
誌面が主の時代から培った、豊富な中古車情報や中古車購入の知識・車そのものの知見を活かして、皆さまの快適なカーライフをサポートさせて頂きます。

この人の記事を読む

1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
グーネットでは軽自動車から高級輸入車まで中古車購入に関する、おすすめの情報を幅広く掲載しておりますので、皆さまの中古車の選び方や購入に関する不安を長年の実績や知見で解消していきたいと考えております。

また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
誌面が主の時代から培った、豊富な中古車情報や中古車購入の知識・車そのものの知見を活かして、皆さまの快適なカーライフをサポートさせて頂きます。

この人の記事を読む

img_backTop ページトップに戻る

ȥURL򥳥ԡޤ