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更新日:2022.10.01 / 掲載日:2022.10.01
車の故障を招きやすい乗り方と使い方を徹底解説!
近年、車の性能が向上し、昔よりも長期間乗れるようになってきました。しかし、車にとって良くない無理な乗り方や使い方をしていると、負担が蓄積されて故障につながる可能性もあります。
日頃から何気なくやっている行為が、実は車にダメージを与えているかもしれません。
この記事では、どのような乗り方や使い方が車にとって良くないのかを詳しく紹介していきます。
しかし、主要部品の交換などはメンテナンス代も高くなる上に車の年式によっては税金が高くなるタイミングがあります。
定期的にメンテナンスをしていても、無理な乗り方や使い方をすれば不具合が生じて故障するリスクも高くなるでしょう。長く車に乗るには、車に負荷のかからない乗り方と使い方がポイントとなります。

昔よりも車の耐久性が良くなったとしても、無理な乗り方や使い方をすれば急に故障することもあります。
例えば、停車中にハンドルを切る、エンジン始動後にすぐ走り出す、急発進や急ハンドルなどの運転です。
どのような乗り方や使い方が車にダメージを与えるのか、以下で詳しく見ていきましょう。
その構造は、ハンドルを動かすとハンドルから伸びているステアリングシャフトに回転運動が生じます。この回転運動が、さらにつながっているステアリングギアボックスで左右の往復運動に変わります。
そこからタイヤにつながる棒状の部品、タイロッドが引っ張られます。タイロッドがタイヤを引っ張ることで、タイヤの角度が変わり、車は左右に曲がることができるという仕組みです。
停車中、タイヤと地面の設置部分の摩擦力は走行中よりも大きくなります。そのため、据え切りを行うとタイロッドやステアリングシャフトなどにより大きな負荷がかかることになります。さらに、タイヤが路面と接するゴムの部分も摩耗しやすくなるでしょう。
狭い駐車場に駐車する際は据え切りを行うのは仕方がないとも言えますが、できる限り据え切りをしないように注意が必要です。
トランスミッションとは、エンジンからつながる出力軸とタイヤを動かすシャフトという駆動軸の間にある変速機と呼ばれるパーツです。エンジンの力を適切な回転速度へと変える役割を担っています。
特にAT車の場合、車が少し動いていてもギアはRやPに入ります。しかし、前進している状態で急に後退させたり急停車させたりすると、トランスミッションに負荷がかかります。負荷が蓄積すると故障の原因にもなるので、気を付けましょう。
急発進はアクセルをいきなり深く踏み込み、エンジンやタイヤを急に回転させるため大きな負荷がかかります。
急カーブやUターンでの急ハンドルも、タイヤの回転方向を無理に変えることになるので負荷が大きいです。
また、急ブレーキも加速している状態で急に車を停車させることになるので、ブレーキパッドなどのブレーキ関連のパーツを傷める原因となります。
車はゆっくり加速し無理なハンドリングを控えて、できる限り急ブレーキをかけないように車間距離をとるように心がけましょう。
エンジンをかけた直後は、まだエンジンオイルが十分に行き渡りません。この状態で車を動かすとパーツ同士が摩擦し、摩耗しやすくなります。
シリンダーなどの金属パーツは、エンジンの回転により発生した熱で膨張し、パーツ間の間隔が狭くなってスムーズに動くようになります。暖機運転をせずにいきなり車を発進させると、パーツ間の間隔が広がったままなので負荷がかかります。
暖気運転なしでもすぐに走らせることは可能ですが、エンジンパーツの不具合を避けるためにも、エンジンをかけたら少しそのままの状態で待ってから車を動かすようにしましょう。

エアコンを作動したままいきなりアクセルを踏み込んで急加速すると、コンプレッサーに負荷がかかります。
コンプレッサーはエアコンガスを圧縮するためのパーツで、エンジンの力によりベルトを回すことで作動しています。
エンジンが高速回転すると、ベルトの回転やコンプレッサーの作動も高速になります。コンプレッサーの内部は、ピストンなどのパーツがオイルにより円滑に動く仕組みです。
コンプレッサーが高速稼働するとオイルが汚れてしまい、内部のフィルターやノズルが詰まって高圧となります。そうなると、コンプレッサーの不具合を招くリスクが高くなります。
エアコン作動時はエンジンの高速回転を控え、年中エアコンをつけたままで走行するするのではなく、外気温に合わせてオフにするなどエアコンを休ませるようにしましょう。
まず、タイヤの劣化です。タイヤが地面と接する面は常に車体の重量分の重さがかかり続けていることになるため、次第に平らになってしまいます。
つまり、タイヤが変形するため、次に乗る際にタイヤの回転がスムーズに行かず、ガタガタという振動がします。タイヤの空気が自然に抜けることにより、ひび割れなどの劣化も起こるでしょう。
また、ガソリンを入れたまま車を長期間放置することで、ガソリンが酸化してギ酸などの酸性物資を生成し、揮発成分が抜けて粘着性のある物質が発生します。
そうなると、酸性物質が金属を溶かし、粘着性物質が燃料詰まりを引き起こしてエンジンがかからなくなるリスクが高まります。
長期間車を使わないことにならないよう、時々走らせることが大事です。
しかし、タイヤの扁平率が下がり、タイヤが薄くなるので摩耗が早まるでしょう。また、ハンドルが重くなり騒音が大きくなるといたデメリットも生じます。
車体の重量や走行中にタイヤにかかる負荷に合わせてタイヤやホイールの純正品のサイズは決まっています。サイズに合わないパーツの取り付けは不具合や事故のリスクを高めるのでやめましょう。

スタッドレスタイヤは冬の凍結した路面や積雪のある道路などでのスリップを回避し、安全に走行するためのタイヤです。
通常は春先にノーマルタイヤに交換しますが、面倒だからと夏もスタッドレスタイヤを履いたまま乗り続けると、大きな負荷がかかります。
スタッドレスタイヤは溝が細かく深いので雨の日は水を含みやすく、高速走行ではハイドロプレーニング現象を起こすリスクがあります。また、ゴムが柔らかいので夏は熱気変形するかもしれません。
シーズンオフになったら、スタッドレスタイヤからノーマルタイヤへ必ず履き替えるようにしましょう。
ただし、あまりに頻繁にやりすぎるとゴムの摩擦により、フロントガラスの表面に小さな擦り傷がついてしまうかもしれません。
また、あまり濡れていない状態でワイパーを動かすと、ワイバーゴムが摩擦により劣化が早まるというリスクも考えられます。ワイパーゴムが劣化すると、作動させるたびにガーガーという異音がします。
走行中の急な泥はねなどによるフロントガラスの汚れの際に、ウォッシャー液とワイパーを使うのは仕方ないことですが、頻繁に使うと劣化につながります。そのため、普段のフロントガラスの手入れにはウエスを使った水拭きにしましょう。
ドアミラーは、電動格納モーターと連動して開閉する仕組みです。耐久性を考慮して作られてはいますが、何千回も開閉しているうちにモーターが故障するリスクも高まります。
狭い駐車場などでは、ドアミラーをたたまざるを得ない時はあります。しかし、たたまなくても駐車できる場合は故障防止のためにも必要以上にたたまないのがおすすめです。
エンジン始動時、停止時やロックオン、オフのたびにドアミラーが勝手に開閉してしまうという場合は、オートでドアミラーが開閉しない設定にできる車もあるので、取扱説明書で確認してみましょう。

車のドアは、鉄板にガラスやロック、ゴムや内張などのパーツがついた状態なので、かなり重たい作りになっています。
この重たいドアを思いっきり閉めると、ロック部分やゴム部品、ドアと車体の接合部分などに大きな負荷がかかり、閉まらなくなるかもしれません。
また、思いっきり扉を大きく開けると、ドアの接合部分が引っ張られて壊れるリスクも高まります。
ドアを開ける時は優しくそっと開けて、全開にしないようにしましょう。ドアを閉める時は、50㎝くらいまで扉を近づけてから少し力を入れて閉めるだけで十分です。
「満タンにするとその分車体が重たくなるので、燃費が悪くなる」とも言われていましたが、実は燃料を満タンに入れないと燃料ポンプが壊れる可能性があるとされています。
燃料タンク内の燃料はポンプによりエンジンまで送り出されています。ポンプが稼働すると熱が発生し、燃料がポンプの熱を冷却しています。そのため、燃料が少ないとその分ポンプが冷却されないので、熱が放出されず、ポンプが故障するリスクが高まるのです。
燃料ポンプの交換費用は、数万円かかります。せっかく燃料費を抑えていてもポンプが故障すればかなりの出費となってしまうので、頭に入れておきましょう。
さらに、停車中にずっとエアコンをつけたままにしていたり、車を長期間動かさなかった場合もバッテリーの消費量が増えるでしょう。
バッテリーは走行中に電力を蓄え、停車中に電力を消費するということを繰り返していますが、消費量が充電量を超えた場合、電力不足に陥ると起こる現象が、いわゆるバッテリー上がりです。
バッテリーが上がると、エンジンがかからなくなるといった症状が出てしまい、バッテリー液の補充やバッテリーの交換の必要も出てくるため、注意しましょう。

スーパーなどの駐車場には、車を駐車する際に車がスペースからはみ出さないように車止めが設置されています。そこに勢いよく前進もしくは後退して、車止めに強くタイヤをぶつけてしまうという方もいるでしょう。
タイヤに衝撃を与えると、タイヤとホイールの取り付け位置や角度、方向などのアライメントがズレてしまう可能性があります。そして、タイヤと車体をつなぐサスペンションというパーツにも悪影響を及ぼすかもしれません。
その結果、ステアリングの中心がズレてハンドルの動きとタイヤの動きがかみ合わなくなったり、タイヤが一方だけ減ったりという不具合が生じるリスクも高まります。
駐車する際はゆっくりと車を動かして、車止めに勢いよく当たらないように気を付けましょう。
オイルやエンジンに汚れが溜まると故障の原因にもなります。さらに走行しながらエンジン内の熱を排出しているため、停車時間が長いと熱がこもりやすくなり、不具合を起こすリスクもあるので注意しましょう。

車を故障させないためには、普段から無理な乗り方や使い方をしないことが大事です。
また、定期的に点検を受けてオイル交換などのメンテナンスも行いましょう。
洗車や車内清掃もこまめに行い、消耗部品があれば早めに交換することも大事です。
ここからは、車を故障させないための対策をいくつか紹介します。
「暖機運転をしないでエンジンをかけたらいきなり走り出す」「停車時にハンドルを切る」といった乗り方は、普段何気なくやっていることかもしれません。しかし、車にダメージを与え、故障のリスクを高めていることにもなります。
自分の運転や車の使い方などを見直して車に優しい運転を心がけるようにしましょう。
不具合が出る前に点検と整備をすることで大きな故障を回避できる場合もあります。また、エンジンオイルの交換やタイヤ交換なども定期的に行うようにしましょう。
車内もホコリや砂などで汚れやすいので、こまめに掃除機をかけてキレイにしましょう。晴れた日には窓を全開にして換気すると、車内の臭いや湿気対策になります。
サンルーフなど普段あまり動かさない部分も、故障していないか時々動かして確認しておきましょう。
「高くつくからどうにもならなくなってから交換すればいいや」と考えていると、急に不具合が起こる可能性もあります。
また、重大な故障につながるリスクも高まります。そうなると大きな部品の交換が必要となり、余計出費がかさむ場合もあるでしょう。
そうならないように、消耗部品は早めに交換しておくことをおすすめします。

運転中や停車した時などに車から異音がする、異臭がする、または振動があるなどの異常を感じたら、大きな故障に発展する可能性があるので、そのまま運転し続けるのはやめましょう。
速やかに点検を依頼して、何が原因かを突き止めて、原因を取り除くべく部品交換や修理をしてから乗るようにしましょう。
日頃から何気なくやっている行為が、実は車にダメージを与えているかもしれません。
この記事では、どのような乗り方や使い方が車にとって良くないのかを詳しく紹介していきます。
車の寿命は長くなっている
以前は車の寿命というと「走行距離が約10万㎞になったら」「年式が10年を超えたら」などと言われてきましたが、今は技術の進歩により車の性能が向上したため、メンテナンスをきちんと行えば走行距離が10万㎞以上でも十分乗れるようになっています。しかし、主要部品の交換などはメンテナンス代も高くなる上に車の年式によっては税金が高くなるタイミングがあります。
定期的にメンテナンスをしていても、無理な乗り方や使い方をすれば不具合が生じて故障するリスクも高くなるでしょう。長く車に乗るには、車に負荷のかからない乗り方と使い方がポイントとなります。
車を故障させてしまう乗り方や使い方

例えば、停車中にハンドルを切る、エンジン始動後にすぐ走り出す、急発進や急ハンドルなどの運転です。
どのような乗り方や使い方が車にダメージを与えるのか、以下で詳しく見ていきましょう。
停車時にハンドルを切る
車が停車した状態でハンドルを回して、前輪タイヤを動かす動作が「据え切り」です。その構造は、ハンドルを動かすとハンドルから伸びているステアリングシャフトに回転運動が生じます。この回転運動が、さらにつながっているステアリングギアボックスで左右の往復運動に変わります。
そこからタイヤにつながる棒状の部品、タイロッドが引っ張られます。タイロッドがタイヤを引っ張ることで、タイヤの角度が変わり、車は左右に曲がることができるという仕組みです。
停車中、タイヤと地面の設置部分の摩擦力は走行中よりも大きくなります。そのため、据え切りを行うとタイロッドやステアリングシャフトなどにより大きな負荷がかかることになります。さらに、タイヤが路面と接するゴムの部分も摩耗しやすくなるでしょう。
狭い駐車場に駐車する際は据え切りを行うのは仕方がないとも言えますが、できる限り据え切りをしないように注意が必要です。
車が完全に止まっていないのにバックやパーキングにギアを入れる
駐車する際、車が完全に停車していないのに慌ててギアを変えてしまったことがある方もいるかもしれません。これは、トランスミッションの故障につながるリスクがあります。トランスミッションとは、エンジンからつながる出力軸とタイヤを動かすシャフトという駆動軸の間にある変速機と呼ばれるパーツです。エンジンの力を適切な回転速度へと変える役割を担っています。
特にAT車の場合、車が少し動いていてもギアはRやPに入ります。しかし、前進している状態で急に後退させたり急停車させたりすると、トランスミッションに負荷がかかります。負荷が蓄積すると故障の原因にもなるので、気を付けましょう。
急加速や急ハンドル、ブレーキの踏みすぎ
「急」と名のつく運転は車の様々なパーツに負荷を与えます。急発進はアクセルをいきなり深く踏み込み、エンジンやタイヤを急に回転させるため大きな負荷がかかります。
急カーブやUターンでの急ハンドルも、タイヤの回転方向を無理に変えることになるので負荷が大きいです。
また、急ブレーキも加速している状態で急に車を停車させることになるので、ブレーキパッドなどのブレーキ関連のパーツを傷める原因となります。
車はゆっくり加速し無理なハンドリングを控えて、できる限り急ブレーキをかけないように車間距離をとるように心がけましょう。
エンジン始動後にすぐ走り出す
昔と違い、今は暖機運転をしなくてもエンジンをかければすぐに車を発進させることが可能です。エンジンを始動させると徐々にエンジンオイルが内部に広がり、パーツ同士がスムーズに動くようになります。エンジンをかけた直後は、まだエンジンオイルが十分に行き渡りません。この状態で車を動かすとパーツ同士が摩擦し、摩耗しやすくなります。
シリンダーなどの金属パーツは、エンジンの回転により発生した熱で膨張し、パーツ間の間隔が狭くなってスムーズに動くようになります。暖機運転をせずにいきなり車を発進させると、パーツ間の間隔が広がったままなので負荷がかかります。
暖気運転なしでもすぐに走らせることは可能ですが、エンジンパーツの不具合を避けるためにも、エンジンをかけたら少しそのままの状態で待ってから車を動かすようにしましょう。
エアコン作動時にエンジンを高回転させる

コンプレッサーはエアコンガスを圧縮するためのパーツで、エンジンの力によりベルトを回すことで作動しています。
エンジンが高速回転すると、ベルトの回転やコンプレッサーの作動も高速になります。コンプレッサーの内部は、ピストンなどのパーツがオイルにより円滑に動く仕組みです。
コンプレッサーが高速稼働するとオイルが汚れてしまい、内部のフィルターやノズルが詰まって高圧となります。そうなると、コンプレッサーの不具合を招くリスクが高くなります。
エアコン作動時はエンジンの高速回転を控え、年中エアコンをつけたままで走行するするのではなく、外気温に合わせてオフにするなどエアコンを休ませるようにしましょう。
車に長期間乗らない
車を長期間動かさないのも故障の原因となります。まず、タイヤの劣化です。タイヤが地面と接する面は常に車体の重量分の重さがかかり続けていることになるため、次第に平らになってしまいます。
つまり、タイヤが変形するため、次に乗る際にタイヤの回転がスムーズに行かず、ガタガタという振動がします。タイヤの空気が自然に抜けることにより、ひび割れなどの劣化も起こるでしょう。
また、ガソリンを入れたまま車を長期間放置することで、ガソリンが酸化してギ酸などの酸性物資を生成し、揮発成分が抜けて粘着性のある物質が発生します。
そうなると、酸性物質が金属を溶かし、粘着性物質が燃料詰まりを引き起こしてエンジンがかからなくなるリスクが高まります。
長期間車を使わないことにならないよう、時々走らせることが大事です。
純正サイズ以外のタイヤやホイールを装着
社外品のタイヤやホイールに付け替えて、カスタマイズを楽しむことも可能です。その際に純正サイズよりも大きいホイールをつけると、スタイリッシュな印象になって見栄えが良くなるとも言われています。しかし、タイヤの扁平率が下がり、タイヤが薄くなるので摩耗が早まるでしょう。また、ハンドルが重くなり騒音が大きくなるといたデメリットも生じます。
車体の重量や走行中にタイヤにかかる負荷に合わせてタイヤやホイールの純正品のサイズは決まっています。サイズに合わないパーツの取り付けは不具合や事故のリスクを高めるのでやめましょう。
シーズンオフもスタッドレスタイヤのまま乗り続ける

通常は春先にノーマルタイヤに交換しますが、面倒だからと夏もスタッドレスタイヤを履いたまま乗り続けると、大きな負荷がかかります。
スタッドレスタイヤは溝が細かく深いので雨の日は水を含みやすく、高速走行ではハイドロプレーニング現象を起こすリスクがあります。また、ゴムが柔らかいので夏は熱気変形するかもしれません。
シーズンオフになったら、スタッドレスタイヤからノーマルタイヤへ必ず履き替えるようにしましょう。
フロントガラスが乾いた状態でワイパーを動かす
フロントガラスが泥や鳥のフンなどで汚れてしまったら、ウォッシャー液を噴射してワイパーを作動させ、キレイにするという方も多いでしょう。ただし、あまりに頻繁にやりすぎるとゴムの摩擦により、フロントガラスの表面に小さな擦り傷がついてしまうかもしれません。
また、あまり濡れていない状態でワイパーを動かすと、ワイバーゴムが摩擦により劣化が早まるというリスクも考えられます。ワイパーゴムが劣化すると、作動させるたびにガーガーという異音がします。
走行中の急な泥はねなどによるフロントガラスの汚れの際に、ウォッシャー液とワイパーを使うのは仕方ないことですが、頻繁に使うと劣化につながります。そのため、普段のフロントガラスの手入れにはウエスを使った水拭きにしましょう。
ドアミラーの開閉のしすぎ
現行の車は、オートでドアミラーの開閉ができるタイプが多いです。ただし、あまりに頻繁にドアミラーの開閉を行うと故障の原因になるとされています。ドアミラーは、電動格納モーターと連動して開閉する仕組みです。耐久性を考慮して作られてはいますが、何千回も開閉しているうちにモーターが故障するリスクも高まります。
狭い駐車場などでは、ドアミラーをたたまざるを得ない時はあります。しかし、たたまなくても駐車できる場合は故障防止のためにも必要以上にたたまないのがおすすめです。
エンジン始動時、停止時やロックオン、オフのたびにドアミラーが勝手に開閉してしまうという場合は、オートでドアミラーが開閉しない設定にできる車もあるので、取扱説明書で確認してみましょう。
勢いよくドアを開閉する

この重たいドアを思いっきり閉めると、ロック部分やゴム部品、ドアと車体の接合部分などに大きな負荷がかかり、閉まらなくなるかもしれません。
また、思いっきり扉を大きく開けると、ドアの接合部分が引っ張られて壊れるリスクも高まります。
ドアを開ける時は優しくそっと開けて、全開にしないようにしましょう。ドアを閉める時は、50㎝くらいまで扉を近づけてから少し力を入れて閉めるだけで十分です。
給油を毎回満タンに入れない
燃料費を抑えるために、給油は毎回満タンまで入れずに「1,000円ずつ10ℓまで」など量や金額を決めて入れるという方もいるかもしれません。「満タンにするとその分車体が重たくなるので、燃費が悪くなる」とも言われていましたが、実は燃料を満タンに入れないと燃料ポンプが壊れる可能性があるとされています。
燃料タンク内の燃料はポンプによりエンジンまで送り出されています。ポンプが稼働すると熱が発生し、燃料がポンプの熱を冷却しています。そのため、燃料が少ないとその分ポンプが冷却されないので、熱が放出されず、ポンプが故障するリスクが高まるのです。
燃料ポンプの交換費用は、数万円かかります。せっかく燃料費を抑えていてもポンプが故障すればかなりの出費となってしまうので、頭に入れておきましょう。
ライトの消し忘れなどによるバッテリーの消費
車のライトのオンオフがオートでできる車も増えてきていますが、夜間やトンネルを出た後にライトを消し忘れてしまったり、半ドアで室内灯が点灯したまま車から降りて長時間放置してしまうと、バッテリーがかなり消費されることになります。さらに、停車中にずっとエアコンをつけたままにしていたり、車を長期間動かさなかった場合もバッテリーの消費量が増えるでしょう。
バッテリーは走行中に電力を蓄え、停車中に電力を消費するということを繰り返していますが、消費量が充電量を超えた場合、電力不足に陥ると起こる現象が、いわゆるバッテリー上がりです。
バッテリーが上がると、エンジンがかからなくなるといった症状が出てしまい、バッテリー液の補充やバッテリーの交換の必要も出てくるため、注意しましょう。
駐車場で勢いよく車止めにぶつける

タイヤに衝撃を与えると、タイヤとホイールの取り付け位置や角度、方向などのアライメントがズレてしまう可能性があります。そして、タイヤと車体をつなぐサスペンションというパーツにも悪影響を及ぼすかもしれません。
その結果、ステアリングの中心がズレてハンドルの動きとタイヤの動きがかみ合わなくなったり、タイヤが一方だけ減ったりという不具合が生じるリスクも高まります。
駐車する際はゆっくりと車を動かして、車止めに勢いよく当たらないように気を付けましょう。
長時間のアイドリング
長時間のアイドリングは、エンジンが低回転している状態です。そうなるとオイルの温度が上がらずにオイルが十分に行き届かないため、汚れが出やすくなります。オイルやエンジンに汚れが溜まると故障の原因にもなります。さらに走行しながらエンジン内の熱を排出しているため、停車時間が長いと熱がこもりやすくなり、不具合を起こすリスクもあるので注意しましょう。
車を故障させないための対策

また、定期的に点検を受けてオイル交換などのメンテナンスも行いましょう。
洗車や車内清掃もこまめに行い、消耗部品があれば早めに交換することも大事です。
ここからは、車を故障させないための対策をいくつか紹介します。
車の乗り方に気を付ける
急加速や急ブレーキといった運転は、タイヤやエンジンなどを傷める原因となります。「暖機運転をしないでエンジンをかけたらいきなり走り出す」「停車時にハンドルを切る」といった乗り方は、普段何気なくやっていることかもしれません。しかし、車にダメージを与え、故障のリスクを高めていることにもなります。
自分の運転や車の使い方などを見直して車に優しい運転を心がけるようにしましょう。
メンテナンスを受ける
車の故障を防ぐには、やはりメンテナンスをきちんと行うことが重要です。そのため、車に異常がなくても、法律で決められている法定点検を受けましょう。不具合が出る前に点検と整備をすることで大きな故障を回避できる場合もあります。また、エンジンオイルの交換やタイヤ交換なども定期的に行うようにしましょう。
洗車や清掃をこまめに行う
長年太陽光を浴び続けると、紫外線により色褪せや塗装の剥がれなどが起こる場合もあります。また、ボディやガラスは泥などの汚れが付着しやすいので、こまめに洗車して塗装を保護するためにワックスやコーディングを施すことも大事です。車内もホコリや砂などで汚れやすいので、こまめに掃除機をかけてキレイにしましょう。晴れた日には窓を全開にして換気すると、車内の臭いや湿気対策になります。
サンルーフなど普段あまり動かさない部分も、故障していないか時々動かして確認しておきましょう。
消耗部品は早めに交換を
車の点検の際に、部品の劣化や摩耗、消耗が見つかることがあります。交換には費用がかかりますが、まだ使えそうならもう少し先延ばしにしておきたいという方もいるでしょう。しかし、遅かれ早かれ交換しなければなりません。「高くつくからどうにもならなくなってから交換すればいいや」と考えていると、急に不具合が起こる可能性もあります。
また、重大な故障につながるリスクも高まります。そうなると大きな部品の交換が必要となり、余計出費がかさむ場合もあるでしょう。
そうならないように、消耗部品は早めに交換しておくことをおすすめします。
調子が悪いなら無理に乗らずに点検を

速やかに点検を依頼して、何が原因かを突き止めて、原因を取り除くべく部品交換や修理をしてから乗るようにしましょう。
まとめ
①車の性能は上がっていて寿命も長くなっているが、無理な乗り方や使い方をすれば故障する可能性は高まる
②ハンドルの据え切りやエンジン始動直後の発進などは、故障の原因になる
③ドアミラーの開閉のし過ぎや勢いよくドアを開閉するなどの使い方も故障しやすくなる原因となる
④車を長期間動かさないのも不具合を起こす可能性があるので注意しましょう
⑤純正サイズ以外のホイールの装着、駐車時に車止めに勢いよくぶつける行為もNG
⑥車の故障を防ぐには、無理な乗り方をやめて定期的なメンテナンスを行うことが大事
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