中古車購入ガイド
更新日:2021.09.24 / 掲載日:2021.09.24

【九島辰也がグーネットでクルマ探し】メルセデス・ベンツ GLC編【中古車】

グーネットマガジン編集部に寄せられたクルマ相談に、自動車ジャーナリストの九島辰也氏がズバリ回答。グーネットの豊富な物件情報から、九島的目線でチョイスされたリアルな中古車をおススメします。今回のテーマは、「ハリアーから乗り換えて満足できるSUV」。果たして、九島さんはどのようなモデル、グレード、物件をチョイスするのでしょうか。

文●九島辰也

 今回の相談は「ハリアーから乗り換えるクルマを提案してほしい」、という話です。乗り心地やインテリアの豪華さには満足しているそうですが、輸入車への乗り換えを希望しているとか。なるほど、ちょっとしたステップアップということでしょうかね。その気持ちわかります。

 ただ、ハリアーと言ってもどの年式か明記されていません。昨年から販売している現行型でないことは確かでしょうが、2代目なのか3代目なのか? もし初代であれば大切に乗っていただいた方がいいと思いますが。今となっては希少な一台です。

 きっとインテリアの豪華さに満足されているとなると、3代目かと思われます。個人的にもハリアークラスという意味ではいい仕上がりだと感じます。ダッシュボードは今でも通じるデザインかと。

 とはいえ、確かに輸入車を見渡すと同様なサイズのSUVにゴージャスなインテリアを備えたモデルはいくつかあります。それに乗り心地もフラットで運動性能も長けているものはそれなりに頭に浮かびます。ある意味激戦区ですからね、メーカーも必死です。

お題「ハリアーから乗り換えて満足できるSUV」を教えてください

回答「おススメは輸入車のディーゼルモデル、とくにGLCなんていいですね」

輸入車SUVの本命であるGLC、選ぶべき物件の条件は?

 では、具体的にはどんなモデルか。

 まずはドイツ車に注目するべきかと思います。というのも、色々な面で信頼性の高いトヨタ車ですから、クルマとしてのパフォーマンスだけでなく、補償や故障、メンテナンスにかかる費用や手間を鑑みるとドイツ製品というのが日本車に近いからです。なので、メルセデス・ベンツGLC、BMW X3あたりが筆頭に上がります。ブランドのステイタスは申し分ないはずです。それに新車が売れたおかげで、中古車が豊富に揃っているというメリットもあります。高年式で走行距離の少ないモデルを探せるでしょう。

 さらに言えばパワーソースも豊富。ハリアーになかったディーゼルエンジンを体験するのも悪くないはず。長距離に出かけたくなるSUVですから、軽油で走る利点も感じられることでしょう。トルクの太いディーゼル特性もまた楽しい運転を誘います。

 それにドイツ車のしっかりした足回りも感じられます。それでいて乗り心地が硬すぎないのは絶妙なんです。そして、高級感のあるインテリア。プレミアムブランドとしてのメーカーの自信が伺えます。レザーシートの質感やステッチの入れ方、ウッドパネルの上質感はさすがです。

 GLCでディーゼルモデルといえば「GLC 220d」。ディーゼル搭載モデルは「220d」のみなので、ここは迷う必要がありません。相談者の要望を考えると、鉄板の選択肢となるのが「GLC 220d 4MATIC AMGライン」でしょう。たとえばこんな物件なんかそそります。

高額オプションの「AMGライン」を装備しているので、新車時価格およそ800万円! それが2年落ちでこの価格は魅力的

 2019年に登場した特別仕様車の「GLC220d 4マチック ローレウスエディション」なんかも魅力です。これは19インチホイールや内装のブラックアッシュウッドトリムなどのあしらいでまさに特別装備を満載したお買い得モデル。グーネットでこんな物件を見つけました。マイナーチェンジ(2019年10月)前の型になりますが、それだけに価格もグッと下がります。ちょうどハリアーの上級モデルと同じくらいでしょうか。

「ローレウスエディション」はブラックのアクセントを取り入れたナイトパッケージを装備。パノラミックスライディングルーフや「ブルメスターサラウンドシステム」も標準装備

 ドイツ車よりももっと冒険したいのであれば、アルファロメオ・ステルビオやフランスの高級車DSオートモービルのDS7クロスバックというのも挙げさせていただきます。ステルビオの個性的な運動特性は楽しいですし、DS7クロスバックの独特な世界観も見逃せません。特にDS7クロスバックに関していうと、ロングタームテストで半年間試乗していたこともあり、おすすめしたい気持ちは強いです。エクステリアだけでなくインテリアのデザインは他メーカーも一目置く存在です。特に夜は妖艶なアンビエントライトでいい雰囲気になります。それと半年間ですが、機関的な不安はまったくありませんでした。ただ、こうした個性的なモデルに関しては、中古車だとタマ数がドイツ車のように多くないので、ボディカラーや装備で選ぶのが難しくなるのは確か。街中で何度もすれ違わらないのが長所でも、それが短所になってしまいます。

 この他では、レクサスNXという選択もいいでしょう。RXだと少し大きすぎるのでNXがおすすめです。当然、乗り心地やインテリアの高級感は文句なし、ステイタスも上がります。それにNXオーナーは旧型から新型へ乗り換えが多いほど、満足度が高いクルマと聞いています。そう考えると、間違いはありませんね。

 あとは、新型ハリアーに乗り換えるという決断もあります。プラットフォームから新設計なので走りは数段によくなっています。2リッター直4はノンターボなのでパワー不足を感じるかもしれませんが、その時はハイブリッドをどうぞ。でも、人気がすごすぎて新車の納車が追いつかないらしいので、そこは考えどころですがね。

執筆者プロフィール:九島辰也(くしま たつや)

自動車ジャーナリストの九島辰也氏

自動車ジャーナリストの九島辰也氏

外資系広告会社から転身、自動車雑誌業界へ。「Car EX(世界文化社 刊)」副編集長、「アメリカンSUV(エイ出版社 刊)」編集長などを経験しフリーランスへ。その後メンズ誌「LEON(主婦と生活社 刊)」副編集長なども経験する。現在はモータージャーナリスト活動を中心に、ファッション、旅、サーフィンといった分野のコラムなどを執筆。また、クリエイティブプロデューサーとしても様々な商品にも関わっている。趣味はサーフィンとゴルフの”サーフ&ターフ”。 東京・自由が丘出身。

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グーネットマガジン編集部

ライタープロフィール

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1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
グーネットでは軽自動車から高級輸入車まで中古車購入に関する、おすすめの情報を幅広く掲載しておりますので、皆さまの中古車の選び方や購入に関する不安を長年の実績や知見で解消していきたいと考えております。

また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
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