車種別・最新情報 [2021.09.10 UP]

【九島辰也がグーネットでクルマ探し】BMW Z4編【中古車】

グーネットマガジン編集部に寄せられたクルマ相談に、自動車ジャーナリストの九島辰也氏がズバリ回答。グーネットの豊富な物件情報から、九島的目線でチョイスされたリアルな中古車をおススメします。今回のテーマは、「いま買っておかないと後で後悔しそうなスポーツカー」。果たして、九島さんはどのようなモデル、グレード、物件をチョイスするのでしょうか。

文●九島辰也

 クルマメーカーにとって“スポーツカー”は、とても大切なものであることは間違いありません。もしかしたら、我々カスタマーサイドが思う以上に存在意義は高いかと。いろいろなラインナップを揃えていても、スポーツカーと呼べるものがなければブランドの魅力は落ちてしまうでしょう。かつてのトヨタがそうでした。実用車を選ぶ上で問題はありませんが、ワクワクさは感じません。

 それはスポーツカーメーカーでも同じことです。以前アストンマーティンのトップインタビューでCEOはこんなことを言っていました。「DBXというSUVが売れるか否かは、バンキッシュなど他のスポーツカーの出来にかかっています」と。要するに、スポーツカーはそのものズバリがたくさん売れてメーカーの懐を潤すのではなく、そのイメージで他のジャンルのモデルが売れるという話です。イメージって大切ですよね。「かっこいいスポーツカー=かっこいいメーカー」となります。

 とはいえ、そもそも台数の見込めないスポーツカーですから、会社としてもそれを維持し続けるのは至難の業。開発費はもちろん、モデルサイクルでの手直しも必要となります。さらにいえば、「スポーツカー対決!」なんて感じでライバルとの比較も行われます。スタイリングはもちろん、パワー、ハンドリング、ドライブフィール、エキゾーストサウンド云々と比較対象となるポイントは数多くありますから大変。せっかくスポーツカーをつくっても酷評されては元も子もありません。

お題「いま買っておかないと後で後悔しそうなスポーツカー」を教えてください

回答「BMW Z4の仕上がりの素晴らしさは特筆すべきで、大人に似合う1台」

消滅の危機だったがトヨタとの協業で生き残ったBMW Z4

BMW Z4は、「大人の乗れる2シーターロードスター」というのが最大の魅力

BMW Z4は、「大人の乗れる2シーターロードスター」というのが最大の魅力。グレードは4モデルで、ベーシックな「Z4 sDrive20i」、 装備の充実した「Z4 sDrive20i Sport」、よりスポーティな「Z4 sDrive20i M Sport」、高性能な「Z4 M40i」をラインアップ

 そんな背景の中で、気になるモデルがあります。BMW Z4です。知っていましたか? 現行型のZ4はほぼカタログ落ちすることが決まっていたことを。それがトヨタとの協業で、しっかりモデルチェンジが出来、市販化に辿り着きました。トヨタ・スープラとパワートレインとプラットフォームを共有することで、難を免れたのです。

 カタログ落ちを予定していた理由は当然販売台数の減少です。SUVブームが続けば続くほど、2シータースポーツは不利な販売状況です。背が低くて二人しか乗れず、荷物も積めないなんて、SUVと真逆ですよね。イマドキはガレージに収めても誰も褒めてくれません。

 ですが、そんな状況下で出てきたZ4の仕上がりは素晴らしいものでした。スタイリングはもちろん、走りもパワフルで頼もしい。BMWらしく気持ちよくコーナーを駆け抜けます。特にM40iは想像以上。387psを発揮する3リッター直6ターボは大満足の仕上がりです。2シーターロードスターには有り余るパワーを体感させてくれます。sDrive 20i M Sportもいいです。2リッター直4ターボはしっかり上まで回り、パワーを絞り出してくれます。走れば走るほど好きになる感じですね。

 それに何よりグッドなのがボディサイズ。全幅1865mmのワイド&ローのボディは堂々としていてボーイッシュなところはありません。要するに大人の乗れる2シーターロードスターなんです。白髪のナイスミドルを風になびかせてもお似合いなんですね。お見事です。

 ただ、冒頭に記述したように、2シータースポーツカーの販売が厳しいのは確か。なので、このクルマがいつ消滅してしまうかわかりません。今回はスープラというある意味救世主が現れましたが、それも永遠ではないでしょう。ということで、現行Z4を今買うべきクルマと考えます。このクルマのコンセプトが世の中のニーズに沿うのはずっと先かもしれませんから。一度消えてしまったらいつ現れるのか。

【九島氏チョイス】現行モデルがこの価格で買えるのは中古車ならでは

現行モデル、しかも1年落ちでありながら500万円を切った物件を発見。

現行モデル、しかも1年落ちでありながら500万円を切った物件を発見。Mスポーツにイノベーションパッケージを装備しているので、新車時価格は700万円以上だったのだからお買い得だ。鮮やかなサンフランシスコ・レッドとコニャック色のレザーシートのコンビネーションも素敵だ

 さらにいえば、歴代モデルも同じような希少性があります。先代もそうですし、初代もそうです。今振り返ってもまったく古さを感じさせないデザインは絶妙。何年経っても色褪せません。個人的には先代のリトラクタブルハードトップが気になります。クーペとしての完成度の高さは他を圧倒します。このデザインは歴史に残るのではないでしょうか……。

 ということで、今回はチャンスがあれば買っておきたいスポーツカーとしてBMW Z4を取り上げました。こんなクールなデザインで、BMWの走りが味わえるのですから最高です。しかも、中古車になるとちょっとお得な価格設定。そこも見逃せません。価格以上のバリューを得られるのは必至。皆さんもチェックしてみませんか? SUVに飽きたらこれで決まりです。

【九島氏チョイス】いま見ても惚れ惚れする先代モデル。程度のいい物件はどんどん少なくなってきている

先代Z4はデザインが傑作だと思っている。

先代Z4はデザインが傑作だと思っている。この物件は年式を考えると高く感じるかもしれないが、なによりコンディションが素晴らしい。ハイラインというのはパッケージオプションで、上質さと快適さを高めてくれるもの。大人のスポーツカーにぴったりだ。先代モデルは中古車台数が少なく、程度のいい物件を探すのが難しくなってきている

執筆者プロフィール:九島辰也(くしま たつや)

自動車ジャーナリストの九島辰也氏

自動車ジャーナリストの九島辰也氏

外資系広告会社から転身、自動車雑誌業界へ。「Car EX(世界文化社 刊)」副編集長、「アメリカンSUV(エイ出版社 刊)」編集長などを経験しフリーランスへ。その後メンズ誌「LEON(主婦と生活社 刊)」副編集長なども経験する。現在はモータージャーナリスト活動を中心に、ファッション、旅、サーフィンといった分野のコラムなどを執筆。また、クリエイティブプロデューサーとしても様々な商品にも関わっている。趣味はサーフィンとゴルフの”サーフ&ターフ”。 東京・自由が丘出身。

グーネットマガジン編集部

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1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
グーネットでは軽自動車から高級輸入車まで中古車購入に関する、おすすめの情報を幅広く掲載しておりますので、皆さまの中古車の選び方や購入に関する不安を長年の実績や知見で解消していきたいと考えております。

また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
誌面が主の時代から培った、豊富な中古車情報や中古車購入の知識・車そのものの知見を活かして、皆さまの快適なカーライフをサポートさせて頂きます。

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