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更新日:2022.07.15 / 掲載日:2021.09.02

ETCカードの賢い選び方

 

 

ETCカードとは?

高速道路の通行料金の支払いに便利なETCカード。国土交通省のデータによると令和3年5月時点で、ETCの利用率は93.2%となっており、高速道路を利用する方の多くがETCカードを保有されています。しかしながら、多くの方は、なんとなくETCカードを利用されているのではないでしょうか。そこで、まずは、ETCカードについて、詳しくみていきましょう。

ETCカードの役割

 

ETCカードは、ETCシステムを利用するためのICカードです。

ETCシステムとは、Electronic Toll Collection Systemの略であり、高速道路などの有料道路を走行した際に、通行料金を自動で支払うことができるシステムです。ETCシステムは、料金所で止まらずに料金の支払いができるので、渋滞緩和に効果があります。さらに、ETCシステムを利用することで、割引サービスなども受けることもできます。ETCシステムを利用するためには、車にETC車載機を設置し、その車載機にETCカードを挿入することが必要です。つまり、ETCシステムを利用するためには、ETCカードは必須となります。

ETCカードの使い方

 

では、ETCカードを利用するためには、どうすればよいでしょうか?
以下の手順が必要となります。
1)ETCカードを作る
2)ETC車載機を車に準備する
3)ETCカードをETC車載機に挿入する
4)高速道路などの有料道路でETC専用レーンもしくは一般/ETCレーンを走行する

1)ETCカードを作る
クレジットカード付帯ETCカードもしくはETCパーソナルカードと呼ばれるETC専用カードを作ることが必要です。ETCカードの作り方は後ほど詳しく説明していきます。

2)ETC車載機を車に準備する
次に、ETC車載機を車に準備しましょう。ETC車載機は、ディーラーやカー用品店で購入することができます。なお、車の買い替えなどでETC車載機を使い回しする際には、車両情報を再セットアップすることが必要となりますので注意しましょう。

3)ETCカードをETC車載機に挿入する
ETCカードとETC車載機の準備が終われば、ETCシステムの利用が可能です。実際にETCシステムを利用するためには、ETCカードをETC車載機に挿入することが必要です。注意点として、ETCカードは、必ず停車中に挿入し、正常に認識されたことを確認してから運転をスタートします。運転中のETCカードの挿入は、事故の危険がありますので絶対に避けましょう。

4)高速道路などの有料道路でETC専用レーンを走行する
ETCカードをETC車載機に挿入して運転をスタートした後は、高速道路などの有料道路の料金所でETC専用レーンもしくは一般/ETCレーンを走行しましょう。料金所でETCカードが認識されると、バーが開き走行が可能となります。注意点として、バーが開かないこともあるので、ETCレーン内では安全に停止できるスピードで走行しましょう。

ETCカードのメリット

 

ETCカードのメリットは以下の3つです。それぞれ説明していきます。
1)高速道路で料金所をノンストップで支払いができる
2)割引サービスを受けることができる
3)ETCマイレージポイントが貯まる

1)高速道路で料金所をノンストップで支払いができる
高速道路で料金所を止まらずに支払いができるので、渋滞の緩和に繋がります。また、自動で支払いが可能なことにより、料金所でお金を準備しておくことやお釣りをもらうといった手間を省くことができます。

2)割引サービスを受けることができる
ETCカードを利用することにより、割引サービスを受けることができます。平日朝夕割引、休日割引、深夜割引はご存知の方も多いのではないでしょうか。その他に、アクアライン割引や関越特別区間割引(水上~湯沢間)などの特定区間を走行した場合の割引や外環道迂回利用割引などもあります。

3)ETCマイレージポイントが貯まる
ETCマイレージポイントとは、ETCの利用額に応じてポイントが付き、通行料金の支払いが可能となるサービスです。ポイントの付与は、道路事業者により異なりますが、NEXCO東/中/西日本では、10円につき、1ポイントとなります。なお、ETCマイレージサービスの利用には、インターネットもしくは郵送で事前の登録が必要です。

ETCカードの種類

 

ETCカードには、大きく分けてクレジットカードに付帯するカードとETCパーソナルカードの2つがあります。それぞれみていきましょう。

クレジットカード付帯ETCカード

 

クレジットカード付帯ETCカードは、クレジットカードに付帯するETCカードです。ETCカードの利用の際は、クレジットカードの利用代金と合わせての支払いとなります。クレジットカード付帯ETCカードでは、クレジット発行会社ごとに、年会費やポイントなどのサービスが異なります。そのため、新しいクレジットカード及びETCカードを作る場合には、よく比較検討しましょう。

ETCパーソナルカード

 

クレジットカードが不要なカードに、ETCパーソナルカードがあります。ETCパーソナルカードとは、NEXCO東/中/西日本などの道路事業者6社が共同で発行するETCカードです。ETCパーソナルカード支払いは、事前にデポジット(保証金)の預託を行い、通行料金を指定の金融口座から引落となります。デポジットは、プリペイドカードとは異なり、前払金ではないので、通行料金の支払いに利用することはできません。また、利用できる通行料金の利用額が設定されており、デポジット金額の80%までとなります。

ETCカードの作り方

 

ETCカードの作り方は、クレジットカード付帯のETCカードとETCパーソナルカードで異なります。
1)クレジットカード付帯ETCカード
2)ETCパーソナルカード

1)クレジットカード付帯ETCカード
既にクレジットカードを保有している場合には、クレジットカード会社に申込むことでETCカードを作ることができます。クレジットカードを保有していない場合には、クレジットカードと同時にETCカードを申込むことが必要です。

2)ETCパーソナルカード
クレジットカード不要でETCカードを作る場合には、ETCパーソナルカードとなります。ETCパーソナルカードを作るためには、Webもしくはサービスエリアにある申込書に必要事項を記入し、事務局へ郵送することが必要です。その後、事務局よりデポジット振込依頼書が郵送されてきますので、郵便局もしくは、コンビニエンスストアで振込をおこなってください。事務局で振込が確認できれば、ETCパーソナルカードが郵送されてきます。

ETCカードの利用明細の確認方法

 

ETCカードを利用すると料金所で止まらずに支払いが可能です。しかし、料金所で止まらないために、利用明細を受取ることができません。では、利用明細を確認するためには、どうすればよいでしょうか?  確認するためには、3つの方法があります。
1)ETC利用照会サービス
2)クレジットカードの明細確認
3)ETC利用履歴発行プリンターを使用する

1)ETC利用照会サービス
利用明細を確認する方法の1つ目として、道路事業者が運営しているETC利用照会サービスを利用する方法です。事前にサービスに登録することにより、Web上でETCカードの利用明細を確認することができます。ただし、履歴が反映されるまでに4時間~5時間程度かかることがあります。

2)クレジットカードの明細確認
次にご紹介する方法が、クレジットカードの利用明細を確認する方法です。特別な手続き等は不要ですが、明細書が手元に届くまでに1ヶ月程度時間がかかります。また、多くのクレジット会社では、支払い料金がまとめて記載をされているので、ETC料金のみを明細を発行することができません。クレジットカードの料金明細で、ETCの料金のみの明細を発行したい場合には、事前にクレジットカード会社に確認をしておくとよいでしょう。

3)ETC利用履歴発行プリンターを使用する
3つ目の方法は、ETC利用履歴発行プリンターを使用する方法です。サービスエリアなどに設置されているETC利用履歴発行プリンターにETCカードを挿入することで利用明細を入手できます。ただし、通過した通行料金分しか発行できないので注意が必要です。

ETCカード車載器なしでも使える?

 

ETCカードは車載器がなくても使用できます。高速道路の入口で通行券を受け取り、出口で係員のいる料金所で通行券とETCカードを手渡すことで支払い可能です。ただし、車載機なしでETCカードを利用する場合には、深夜割などの割引サービスを受けることができません。

 

ETCカードの賢い選び方

ETCカードを賢く選ぶためには、どうしたらよいでしょうか? クレジットカードの有無で変わってきます。それぞれみていきましょう。

クレジットカード不要でETCカードを発行

 

ETCカードを作る場合は、クレジットカードを申込を行なった上でETCカードを作ることが多いでしょう。クレジットカードを作る場合には、審査が必要となります。審査が不安な方に、クレジットカード無しで作るETCカードをご紹介します。結論から言いますと、クレジットカード無しで発行する場合は、ETCパーソナルカード一択です。

ETCパーソナルカード

 

ETCパーソナルカードは、NEXCO東/中/西日本などの道路事業者6社が共同で発行するETCカードです。ETCパーソナルカードの支払いは、デポジット(保証金)の預託を行い、通行料金を指定の金融口座から引落しとなります。そのため、クレジットカードからの引落しとはならず、クレジットカードが不要でETCカードを作ることができるのです。

クレジットカード付帯ETCカードを発行

 

クレジットカード有でETCカードを作る場合には、様々なクレジットカードに付帯するETCカードがあります。たくさん種類があってどれを選んでよいかわからない方も多いでしょう。そこで、クレジットカードの賢い選び方について、詳しく説明していきます。

年会費

 

ETCカードは、クレジットカードのように年会費がかかるものがあります。また、クレジットカードの年会費は無料ですが、ETCカードの年会費は発生することもあります。特に、こだわりがないようであれば、年会費無料のETCカードを選ぶようにしましょう。さらに、年1回利用すれば、年会費無料となる条件付もありますので、利用頻度などを踏まえた上でETCカードを選択してください。

発行手数料

 

ETCカードの発行には、手数料がかかることもあります。ETCカードを使うことでポイント還元がありますが、せっかくポイント還元されても発行手数料を払うことでマイナスとなることもあるかもしれません。こちらも年会費同様にこだわりがなければ、発行手数料が無料のETCカードをおすすめします。

クレジットカード特典

 

クレジットカード付帯のETCカードを選ぶ際に、考慮しておきたい点の3つ目として、クレジットカードの特典があります。特典には、ETCカードを利用した際のポイント還元率が高いものや特定店舗での買い物やガソリン代の割引といったものがありますので、ご自身の生活パターンにあったものを選びましょう。

即日発行

 

ETCカードを作ると、通常カードが手元に届くまでに数週間かかることもあります。急遽、高速道路での移動が必要になったなどで急ぎでETCカードを必要とする場合には、即日発行できるカードを選びましょう。

 

おすすめのETCカード

 

クレジットカード付帯ETCカードは、様々な種類があります。年会費、発行手数料、クレジットカード特典、即日発行を考慮して、おすすめのETCカードをご紹介します。ETCカード選びの参考としてみてください。

JCB CARD W

 

<おすすめポイント>
・クレジットカード、ETCカードの年会費は無料
・ポイント還元率は、1%
・amazon、セブンイレブン、スターバックスなどのパートナー店で使用すると還元率が最大11倍
・海外旅行傷害保険あり

ただし、入会には、18歳~39歳の年齢制限があります。

三菱UFJカード VIASOカード

 

<おすすめポイント>
・クレジットカード、ETCカードの年会費は無料。ただし、ETCの発行手数料が1,100円
・ポイント還元率0.5%
・ETCの利用でVIASOポイント2倍
・ポイントは手続き不要でオートキャッシュバック
・海外旅行傷害保険あり

楽天カード

 

<おすすめのポイント>
・クレジットカードの年会費は無料。ETCの年会費は、楽天会員ランクがダイアモンド・プラチナ会員は無料。それ以外の会員は、550円
・ポイント還元率は、1%
・ENEOS利用でポイント還元率1.5%
・楽天市場などのサービス利用でポイント還元率UP。

dカード

 

<おすすめのポイント>
・クレジットカードの年会費は、無料。ETCの年会費は、初年度無料。次年度以降は、前年度に一度もETCカードの利用の請求がなかった場合に限り550円。
・ポイント還元率1%
・ENEOS、メルカリなどの特約店での使用で還元率が最大5%
・dカードケータイ補償あり

au PAYカード

 

<おすすめのポイント>
・クレジットカード、ETCカードの年会費は無料。ただし、ETCカードの発行料1,100円。
・ポイント還元率1%
・ノジマ電気などのポイントアップ店で利用するとさらにポイントが貯まる。
・海外旅行安心保険

コスモザカードオーパス

 

<おすすめのポイント>
・クレジットカード、ETCカードの年会費無料。
・コスモ石油で割引あり
・イオングループでの使用でポイント2 倍など特典あり。

セゾンカードインターナショナル

 

<おすすめのポイント>
・クレジットカード、ETCカードの年会費無料
・ポイントは永久不滅
・西友とリヴィンでのお得な割引あり
・ETCカード即日発行可能
 ※Webサイトでクレジットカードを申込、ETCカードを申込まないを選択する。セゾンカウンターにて、クレジットカード受取時にETCカードを申込む必要あり。

まとめ

 

○ETCの賢い選び方
1)クレジットカード無の場合、ETCパーソナルカード
-ETCパーソナルカードは、NEXCO東/中/西日本などの道路事業者6社が共同で発行するETCカードです。クレジットカードが不要で、ETCカードを作ることができます。ETCパーソナルカードの支払いは、デポジット(保証金)の預託を行い、通行料金を指定の金融口座から引落となります。

2)クレジットカード有の場合、クレジットカード付帯のETCカード
-クレジットカード付帯のETCカードの選び方は、以下の4つです。
・年会費
・発行手数料
・クレジットカードの特典
・即日発行

-おすすめのクレジットカード付帯ETCカード
・JCB CARD W
・三菱UFJカード VIASOカード
・楽天カード
・dカード
・au PAYカード
・コスモザカードオーパス
・セゾンカードインターナショナル

いかがでしたでしょうか。みなさんが普段使っているETCカードにも様々な種類があることがわかったと思います。ポイントが付きやすかったり、会費がかからないものなど、いろいろありますので、特典内容をよく確認してライフスタイルに合ったETCカードを選びたいですね。

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