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更新日:2022.07.15 / 掲載日:2021.09.02

初めての運転が不安なときに早く慣れる方法

 

 

運転に早く慣れる方法について

晴れて運転免許を取得した方や、免許は取得していたけど、長く運転していない「ペーパードライバー」の方は運転に少なからず不安がある、そんな方に、早く運転に慣れてもらえるコツを順序立てて解説します。

運転前にも慣れるコツがある

 

運転する前に早く慣れるコツがあります。
それは
・運転の基本である正しいシートポジション
・運転を必要以上に恐れない
・落ち着いて運転すること
です。
順番に解説していきます。

運転の基本である正しいシートポジション

 

せっかく運転に慣れるなら、正しい運転姿勢で慣れたいですよね。間違った姿勢で慣れてしまうと、癖を直すのが難しくなってしまいます。正しいポジションで運転することで、ストレスなく視界を広く保つことができるでしょう。

背もたれに肩がついた状態で、対角線上のハンドルに届く位置があなたにとって最適なシートポジションです。適切なシートポジションになるように、シートの前後スライド調整しましょう。

実際に公道を走行すると、ハンドルを一周以上回すことは頻繁にあります。この際にシートポジションが適切でないと、一周回す間に手を離さなければならなくなったり、ハンドルにしがみついた姿勢で操作することになります。そのまま慣れてしまうと、運転中に疲れが出やすくなるので注意したいところです。

・正しいシートポジションを見つけたら、広い視界を確保出来るように調整していきます。
正しいシートポジションで広い視野を確保できれば、周囲の道路情報や変化に早く気づくことができます。結果、冷静で正確な判断を行える運転に繋がり、スマートな運転につながるでしょう。

また、視界の確保の為に
・ハンドルの位置の前後・上下スライド
・シート背もたれのリクライニング角度
・シート座面の高さ
これらの調整を行い、最適なシートポジションかつ、広い視界を確保できる位置を見つけてましょう。

座面の高さ、ハンドルの前後・上下スライドの重要性をご存知ない方も多いはずです。車種やグレードにより付いている調整機能に差はありますが、ぜひご自分の車もチェックしてみましょう。

運転を必要以上に恐れない

 

運転が初めての方や苦手な方の多くは、運転操作や車両・歩行者・自転車の予測できない動きに不安を感じる人が多いはずです。

しかし、他の車両や歩行者などの予測できない動きに不安を感じるのは、運転に慣れているベテランドライバーであっても同じです。車の運転を必要以上に怖がったり、緊張しすぎて固くならないように意識したいところですね。

運転に慣れていくうちに、徐々に緊張もとけていきます。運転を必要以上に恐れずに、リラックスして運転して周りをよく観察したいところです。

落ち着いて運転すること

 

初めての運転となると不安なことばかり考えてしまいがちです。でも、ネガティブな考えばかりでは、適切な運転操作がしずらくなってしまいます。

まずはしっかり深呼吸し、落ち着いて運転することを心がけましょう。また、感情をコントロールすることは安全運転にもつながります。

・嬉しい、楽しい
嬉しいこと、楽しいことがあったりすると気持ちが穏やかになり、リラックスします。一見運転するにはいい感情のように感じますが、はしゃぎすぎると他の車両・歩行者・自転車への注意がおろそかになってしまうことも。

・イライラ
イライラした状態で運転すると、一般的に「急」のつく運転が多くなってしまう傾向にあります。また、普段は許せる些細なことも許せなくなり、他の車両の迷惑になってしまう運転も想定されるでしょう。

・悲しい
ショックなことがあり気持ちが沈んでいると、そのことばかり考えてしまい、結果として他の車両への注意が散漫になってしまいます。普段はしない運転ミスや、事故をおこしてしまう可能性があるので注意しましょう。

運転するときに気持ちを切り替えられれば良いですが、なかなか難しい場合もあります。自分は今どんな感情なのか。自分自身で把握するだけでも、適切な運転につながるでしょう。

 

いよいよ運転! ! 慣れるコツはたくさんあります

正しい運転姿勢やメンタルも知ったところで、いよいよ実際に運転に慣れるコツを紹介します。

家族や運転に慣れている友人に協力してもらう

 

運転に早く慣れるためには、たくさん車に乗ることが大切です。とはいえ、慣れていない状態で車を運転するのは抵抗があったり、ストレスも大きいと思います。

まずは、家族や運転に慣れている友人に助手席に乗ってもらい、アドバイスをもらうのもおすすめです。1人で運転していると、気づかないうちに悪い癖がついてしまったり、上達するためのコツがつかみにくいこともあります。

車線確保や安全確認、交差点を曲がる際の通過の仕方、ブレーキ&ハンドル操作など。家族や友人からアドバイスをもらうことが出来れば、スムーズに運転に慣れることができるでしょう。

また自動車教習所などと違い、生活道で練習できるので、1人で運転する前のステップアップとしてもおすすめです。また、運転を代わってもらい、慣れている方の運転を客観的に見て学ぶのも、より運転のスキルアップにつながるおすすめの練習方法といえます。

人や車の少ない道で運転して操作に慣れる

 

ここからは1人で運転をしてみましょう。どうしても不安なら、家族や友人に乗ってもらってもいいですが、運転中はなるべくアドバイスをもらわずに運転してみてはいかがでしょうか?

そして、まずは人や車の少ない道で運転してみましょう。運転に慣れる為には、注意すること(リスク)が少ない道で、運転そのものに慣れていくことがベターだといえるからです。

この際、車の通りの少ない細い道を選ぶのは避けた方が良いでしょう。車が来た時にうまくかわせないと事故につながる恐れもあり、より運転に苦手意識が芽生えやすくなってしまうからです。

都市部の方は、住宅街や交通量の多い道路を避け、片側一車線または二車線くらいの交通量の少ない道路を選びましょう。距離がある場合は、家族や友人に運転してもらって参考にしても良いですね。

市街地ではない場合、山道や視界の悪い道路はさけた方が無難です。また、あまりにも交通量が少ない道路だと、速度を上げて運転している車もあるため要注意です。

どの道が運転の練習に適しているか分からなければ、運転に慣れている方にアドバイスを頼めば教えてもらえるでしょう。高速道路やバイパスなどの有料道路も、自動車の走行専用に設計されているため、自転車や歩行者が急に飛び出してくることがないので練習に向いているはず。

また、一時停止や休憩したいときも、安全な場所やサービスエリアなどで行うのがおすすめです。

慣れている駐車場で駐車の練習

 

車で外出したときには、必ずどこかに駐車をしなければなりません。しかし駐車が苦手な方は多いのではないでしょうか。

教習所であればポールなどを目印にし、繰り返し練習するのでできたとしても、実際に駐車するときには駐車場所の広さや、駐車場所周りの障害物の有無も異なってきます。そのため、まずは自宅の駐車場など、他の方の迷惑になりにくい場所で繰り返し練習しましょう。

このときに、教習所のようにポールなどを目印にするのではなく、バックミラーから見える視界や、ハンドルを切った時の動きを注視し、感覚を掴むことが重要です。

この時に「バックモニターや、コーナーセンサーに頼りすぎるとよくない」と言われることもあると思います。でも、最初は車に装備されているバックモニターを見ながらバックすることで、より安全に駐車することが出来るでしょう。

常に車線のどのあたりを走っているか意識する

 

運転に慣れていく上で、大きなハードルとなる車幅感覚を身につける練習です。

歩行者や自転車を避けて走行するときや、狭い道で他の車とすれ違う場合。車幅間隔が備わっているかどうかで、事故を起こす可能性も違ってくるでしょう。

車幅間隔を身につけるには、サイドミラーやバックミラーで、自分の思っている位置に車がいるかどうか確認するのがおすすめです。

環境の変化に気を配る

 

ここまでくると、運転の基本操作はある程度できるようになってきたのではないでしょうか?ここからはさらに運転を上達させるポイントになります。

運転には環境の変化が伴います。都会から田舎へ行ったり、一般道から高速道路に行ったり。また、昼から夜になったり、突然雨や雪が降ったりなど、環境は絶えず変化し続けます。

環境の変化は急激であれば分かりやすく、対応するための注意も払いやすいはず。ですが、多くはゆっくり変化していくため、速度やライトなどを変えないまま走行してしまい大きな事故をおこしてしまう危険性もあります。

少しでも良いので、今の運転が周りの環境に適しているのか自問自答しながら運転してみましょう。環境の変化を少し意識しておくだけでも、落ち着いた運転が可能になります。

「かもしれない運転」で危険を予知

 

事故を未然に防ぐ上で最も重要なポイントは「かもしれない運転」を意識することです。これは、これから進む先に潜むリスクを、常に予測しながら運転する方法。

例えば交差点に侵入する場合、こちらが直進しようとしていて右折待ちの車が自分の前で右折を開始するかもしれません。自分が左折しようとしていて、バイクが死角にいて衝突してしまう場合も。

また、自分が右折しようとしている際、右折を開始したタイミングで横断歩道を自転車が渡り始めているかもしれません。駐車場では、あなたが車を止めようとしたときに隣の車のドアが開いて人が出てきたり、車の陰から人が飛び出してくることも考えられます。

運転に慣れることとは無関係に感じるかもしれませんが、この予測を的確にたてられるようになれば、急な事態に慌てたり、恐れたりする必要がなくなります。必要以上に運転を恐れる必要がなくなるので、心にゆとりがもてますし、漫然に運転をすることを防ぐこともできます。

かもしれない運転は、免許更新時にもらえる交通安全のしおりや、運転免許教習所で配布されているテキストが参考になっています。警視庁のサイトで、トレーニングコンテンツも公開されているのでチェックしてみましょう。

少し運転に慣れてきたら

 

ここまでのコツを実践できている方は、だいぶ運転にも慣れてきているはず。ここからは、より運転のプロになっていくためのポイントを紹介します。

一定の速度で走る

 

まずは一定の速度で走ることを意識しましょう。簡単なことに感じるかもしれませんが、道路には凹凸や上り坂、下り坂があり、アクセルを一定の力で踏んでいると速度の増減が発生してしまいます。

一定の力でアクセルを踏んでいるのに、気づいたらスピードが出過ぎていた。逆に速度が落ちすぎてていて、後ろの車に迷惑をかけてしまっていることもあるかもしれません。

一定の速度で走るには、アクセルを一定の力で踏むことを意識するより、スピードメーターをこまめにチェックしながら走行することがおすすめです。慣れないうちは運転に集中しながらスピードメーターを見るのは大変だと思いますが、意識しながら走行しているうちに慣れてきます。

また、道路の凹凸や坂道、下り道などの道路状況に応じて、早めにアクセルの強さが調整できればベターです。スピードメーターをあまり見なくても、ある程度一定の速度で走行できるようになればスムーズな走りができるので、運転していても楽しく感じられます。

急のつく運転を避け、交通の流れにスムーズにのる

 

一定の速度で運転ができるようになったら、急のつく運転をなるべく避けるように心がけてみましょう。急ハンドルや急ブレーキ、急発進は、同乗者や自分を危険にさらすばかりか、他の車両や歩行者にも危険が及びます。

急のつく危険な運転を避けるには、周囲の道路環境を注視することが大切です。
・急に対向車が曲がってきた
・ぼーっとしていて曲がる予定の交差点を過ぎそうになった
・走行中に走行帯に物が落ちていた
・信号待ちで停車中、スマホを見ていて気づいたら前の車が発進していた
など、危ない例をあげればきりがありません。

急のつく運転は「かもしれない運転」や環境の変化に気を配ることでかなり防ぐことができます。それでもよきせぬ事態になった時ときは、できるだけ急のつく運転をしないことが大切です。これらの運転意識は、他の交通安全とあなた自身を守ることに繋がります。

車の状態が適切であるかチェックする

 

運転に慣れてきた方は車の状態にも気を配りましょう。整備不良が原因で事故を起こさないように、運転前には車がしっかり整備されているかチェックすることが重要です。

チェックする項目としては
・ヘッドライトやウインカーが点灯するか
・タイヤがすり減っていないか
・タイヤに釘などの異物が刺さっていないか
・エンジンに異音がないか
・エンジンチェックランプなどの警告灯が点灯していないか
・車の保管場所の下にオイルや冷却水が滴下していないか
・ブレーキがしっかり効き、異音がないか
このくらいは最低でもチェックしておきましょう。

もしもブレーキランプの球切れで後ろから衝突された場合。お相手のドライブレコーダーで確認された場合に過失割合が多くなったり、整備不良で違反切符を切られることもあります。

車は走行距離、月日によって劣化していきます。走行中に急に止まってしまうことがないようにチェックしましょう。整備工場に依頼するのも車を長く安全に使用するためには重要なことです。

自信がついてきても油断は禁物!

 

ここまでの運転のコツを抑えられた方は、不安な気持ちがだいぶなくなっているのではないでしょうか?きっと、運転へのしっかりとした意識もついてきているかと思います。

しかし、適正な運転意識がついてきても油断は禁物です。運転に慣れていない頃は慎重だった運転も「普段から通る道だから」などの慢心や、必要のない余裕がでてくると、違ったことに注意がそれてしまうことがあります。

実際に事故件数のもっとも少ない55歳から59歳のベテランドライバーに比べ、運転初心車ばかりの18歳から19歳のドライバーは、約4倍も事故を起こしています。だいぶ慣れてきたころであろう20歳から24歳のドライバーでも、約2倍の事故を起こしているのが実情です。

また初心者は、電柱や防護柵などに衝突する単独事故が他の年齢層に比べて多い特徴もあります。安全分離帯や電柱、防護柵などに衝突する「工作物衝突」は、全年齢平均に比べ約3倍も発生。

このような事故を起こしてしまわないために、運転に慣れてきても決して自分の運転技術や経験を過信することなく、日頃から安全運転を心がけることが重要です。

まとめ

 

この記事のポイントをまとめます。

1.運転前にも慣れるコツがあり、正しいシートポジションで運転を必要以上に恐れずに、落ち着くことを意識する。

2.家族や友人に協力してもらいながら運転をしてみて、自分のペースでステップアップしていく。

3.少し運転に慣れてきても、過信せずに安全運転を心がける。

この記事の内容を実践出来れば、かなり早く運転に慣れることができるはずです。

しかし、絶対にこのやり方しかない訳ではありません。自分の環境や考え方に合わせてやり方を工夫することで、よりあなたのための運転に慣れるコツが分かってくるはずです。早く運転に慣れて、皆さまが運転を楽しめるようになることを心から願っています♪

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グーネットマガジン編集部

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