中古車購入ガイド
更新日:2025.09.06 / 掲載日:2025.09.06
【2025年版】大型と小型、オン向き・オフ向き。4つのタイプで見る最新SUV 20モデル。

いま新車で販売されているモデルの多くはSUV。かつてはセダンやハッチバックが主流だったが、現在はSUVがそのポジションを担っている。各メーカーが多様なSUVを展開しているが、消費者やユーザーの目線では数が多くてどのモデルを選べばいいか分かりにくいのが現状だ。そこで今回は、各メーカーの主力SUV20モデルを価格とタイプ別に4象限に落とし込んで分類してみた。これからSUVを買おう考えているなら、ぜひ参考にしていただきたい。
現行型の人気SUV20モデルをサイズ&タイプ別に分類

今回ピックアップしたのは、日本のメーカーが新車販売しているSUV。それぞれオンロードまたはオフロード向けか、さらにサイズが大きいか小さいかを4象限で分類している。
グラフの中央に位置するのは、全長4300mm程度のCセグメントクラス。これより左側にあればBセグメント(コンパクトSUV)、右にあればD~Eセグメント(ミドル~ラージSUV)ということになる。左端に位置するのは軽自動車のスズキ ジムニーで、全長は3395mm。次いで全長3995mmのダイハツ ロッキーやスズキ フロンクスが続く。右端に目を移すと、マツダ CX-80が全長4990mmとが位置しており、4925mmのトヨタ ランドクルーザー250がそれに続いて大きい。全体的に見ると日本のSUVは概ね全長4m〜5mまでのサイズが揃っているのがわかる。
次にオンロード/オフロード性能を示す縦軸を見ていこう。全長4.2m程度のコンパクトSUVはオンロード寄り、全長4.7m程度のミドルクラスSUVはオフロード寄りに集中している。しかし例外なのがスズキ ジムニーで、小さいながらもオフロード性能は国内SUVのなかでもトップクラスという稀有な存在。その一方、大型のトヨタ ランドクルーザーシリーズも高いオフロード性能を誇るのも特徴といえそうだ。
都会向きモデルが中心のコンパクトSUV

10年ほど前から国内で主流となっているのが、コンパクトSUV。全長は4.2m前後のモデルが中心で、Bセグメントに属している。ベースとなるのはヤリスやフィットなどのコンパクトカーで、街中での扱いやすさが特徴。ここ最近はハイブリッドモデルが主流で、低燃費を売りとするモデルも多い。
トヨタ ヤリスクロス(新車価格:204万6000円~)
全長×全幅×全高:4180×1765×1590mm(ハイブリッドG)
2020年8月に発売されたコンパクトSUV。ヤリスをベースとしながらも、独自のデザイン設計で個性をアピールした。パワートレインは1.5Lと1.5Lハイブリッドが設定され、後者は最大で30.8km/L(WLTCモード)を達成。
日産 キックス(新車価格:308万3300円~)
全長×全幅×全高:4290×1760×1605mm(X)
2020年6月に発売された日産 キックス。その最大の特徴は、電動パワートレイン「e-POWER」を搭載したこと。ワンペダル感覚の新しいドライブフィールはクラス随一。また、スポーティなルックスも注目すべきポイントである。
ホンダ ヴェゼル(新車価格:264万8800円~)
全長×全幅×全高:4330×1790×1580mm(e:HEV X)
2021年4月にフルモデルチェンジを受けたホンダ ヴェゼル。2モーターハイブリッド「e:HEV」を設定し、26.0km/L(WLTCモード)という低燃費が自慢。クーペ調のフォルムをまとい、都会的でスタイリッシュなのも魅力だ。
ホンダ WR-V(新車価格:214万9400円~)
全長×全幅×全高:4325×1790×1650mm(X)
2024年3月に発売されたホンダの新しいSUVがWR-V。ボディサイズはヴェゼルとほぼ同程度ながらも、こちらはタフで力強いルックスが与えられている。ハイブリッドは設定されず、価格を抑えてカジュアルに乗れるのが特徴。
マツダ CX-3(新車価格:227万9200円~)
全長×全幅×全高:4275×1765×1550mm(XDツーリング)
マツダのコンパクトSUV、CX-3。発売は2015年と古いが、今なお現役のモデル。その特徴はなんといってもディーゼルエンジン搭載車の設定。洗練されたルックスながらもトルクフルで低燃費な走りは高く評価されている。
スズキ ジムニー(新車価格:165万4400円~)
全長×全幅×全高:3395×1475×1725mm(XC)
スズキの伝統的な軽クロカンがジムニー。ラダーフレーム構造を持ち、オフロード性能は国産モデルのなかでもトップクラス。2018年7月に発売された現行モデルは、従来のオフロード性能に加えてオンロードでの快適性も高められた。
スズキ フロンクス(新車価格:254万1000円~)
全長×全幅×全高:3995×1765×1550mm
2024年10月に発売されたスズキ フロンクスは、上質なルックスと力強い走りを兼ね備えた手頃なSUV。パワートレインは1.5Lのマイルドハイブリッドを搭載し、6速ATを組み合わせる。日常のあらゆるシーンで活躍する1台だ。
ダイハツ ロッキー(新車価格:174万2400円~)
全長×全幅×全高:3995×1695×1620mm(プレミアムG)
全長およそ4mのコンパクトSUVがダイハツ ロッキー。DNGAプラットフォームを導入し、扱いやすいボディと力強い走りが魅力。ガソリンとハイブリッドを設定し、最大18.6km/L(WLTCモード)という低燃費も魅力だ。
レジャーから買い物まで広く使えるCセグメントSUV

全長4.4m程度のファミリーカーをベースとするCセグメントSUV。ここ最近はコンパクトSUVの勢いに押されつつあるが、カローラクロスなどの魅力的なモデルが充実し販売ボリュームも大きい。後部座席の快適性も十分以上で、家族が4名以上なら積極的に選びたい。特にオンロード向けのモデルが充実している。
トヨタ カローラクロス(新車価格:276万円~)
全長×全幅×全高:4455×1825×1620mm(ハイブリッドG)
2021年9月に発売されたトヨタ カローラクロスは、その名のとおりカローラをベースに、全高1620mmというハイトなボディを与えたクロスオーバー。ガソリンとハイブリッドを設定し、低燃費も実現。車中泊でも活躍してくれる。
ホンダ ZR-V(新車価格:328万4600円~)
全長×全幅×全高:4570×1840×1620mm(e:HEV X)
ヴェゼルやWR-Vよりもワンクラス上の上質さとゆとりあるボディサイズを備えたのがホンダZR-V。1.5Lガソリンと2.0Lハイブリッドを設定し、どちらも優れた燃費を実現する。室内も広く、ファミリー層にぴったりのモデルだ。
マツダ CX-30(新車価格:266万2000円~)
全長×全幅×全高:4395×1795×1540mm(XDツーリング)
2019年10月に発売されたCX-30は、全長4395mmという比較的コンパクトなボディが特徴のクロスオーバー。全高は1540mmと、SUVとしては低めに設定されており機械式立体駐車場にも入庫可能。都会を疾走するのが似合うモデル。
三菱 エクリプスクロス(新車価格:277万3100円~)
全長×全幅×全高:4545×1805×1685mm(G)
2018年3月に発売された新しいクロスオーバーSUV。エクリプスは、かつてのスポーツクーペの名であり、クーペフォルムのスタイリッシュなルックスが特徴。ガソリン車に加え、2020年からPHEVも加わっている。
オフロードもこなせる万能性が魅力のミドルSUV

ここ最近のミドルクラスは全長4.7m級のゆとりあるサイズが特徴。かつては国産SUVのエントリーモデルの位置付けだったが、現行モデルの多くは電動化モデルを設定し、内外装も豪華になっている。ワンランク上の快適性や高い走破性を求めるひとは、ミドルクラスSUVから選ぶとよいだろう。
トヨタ RAV4(新車価格:323万7300円~)
全長×全幅×全高:4610×1865×1690mm(アドベンチャー)
初代は都会的な小型RVとして人気だったが、2019年4月に発売された5代目はタフなルックスと力強い走りが魅力の本格派SUVとなった。ハイブリッドの4WDには最新の「E-Four」を採用し、あらゆるシーンで安定した走りを披露。
トヨタ ハリアー(新車価格:371万300円~)
全長×全幅×全高:4740×1855×1660mm(Z)
ラグジュアリーSUVの元祖として人気を博したトヨタ ハリアー。2020年6月に発売された現行型は、12.3インチの大画面ディスプレイや調光パノラマルーフを採用するなど快適性を追求している。高級セダンのような快適性を重視するひとにおすすめ。
日産 エクストレイル(新車価格:384万3400円~)
全長×全幅×全高:4690×1840×1720mm(G)
アウトドアユースを意識した遊び心あふれるSUVが日産 エクストレイル。2022年にフルモデルチェンジを受けた現行型は、「e-POWER」を採用したのが最大のトピック。4WDシステムも一新され、オンオフ問わず快適な走りを実現。
マツダ CX-60(新車価格:326万7000円~)
全長×全幅×全高:4740×1890×1685mm(XD Lパッケージ)
新しいミドルクラスSUVとして2022年9月に導入されたのがマツダ CX-60。パワートレインは、3.2L 直6ディーゼルにモーターを組み合わせた「XD」を中心に展開(別にガソリン車も設定)。豪華な内外装も見どころだ。
三菱 アウトランダーPHEV(新車価格:526万3500円~)
全長×全幅×全高:4720×1860×1750mm(P)
三菱の主力モデルがアウトランダーPHEV。ツインモーター4WDにS-AWCを組み合わせ、あらゆる路面状況でも快適に走れる。また、PHEVならではの給電機能も持っているので、アウトドアで家電を使うことも可能。災害にも強い。
スバル フォレスター(新車価格:404万8000円~)
全長×全幅×全高:4655×1830×1730mm(スポーツEX)
2025年4月に発売したばかりの新型スバル フォレスター。上下分割タイプのフロントバンパーを採用するなど、従来にも増して力強いデザインが特徴となっている。パワートレインは1.8Lターボと2.5Lハイブリッドを設定。
日本では数が少ない全長5m級のラージSUV

輸入車では珍しくないが、日本車では全長5mに迫るSUVの数は少なめ。しかしながらプレミアム性やブランド性をアピールするモデルが大半で、まさにフラッグシップの貫禄を備えている。このカテゴリで古くからあるのはランドクルーザーシリーズ。そのほか、マツダ CX-80のような多人数乗車のSUVも存在する。
トヨタ ランドクルーザー250(新車価格:520万円~)
全長×全幅×全高:4925×1940×1925mm(GX)
ランドクルーザープラドの後継モデルとして2024年4月に発売されたのがランドクルーザー250。高級路線に進んでいた従来モデルよりもカジュアル志向ながら、高いオフロード性能も兼ね備えた。大柄なボディを持ちながら、取り回し性も良好。
マツダ CX-80(新車価格:394万3500円~)
全長×全幅×全高:4990×1890×1710mm(XD Lパッケージ)
2024年10月に発売されたマツダのフラッグシップモデルがCX-80。CX-60に似たデザインを持つが、室内に3列シートを備えているのでミニバン的に使える。2.5Lディーゼルのほか、2.5LのPHEVも設定される。

ライタープロフィール
1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
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