中古車購入ガイド
更新日:2025.09.01 / 掲載日:2025.08.30
フルモデルチェンジ間近で買い時到来へ! マツダ CX-5(2代目)中古車バイヤーズガイド

先日、マツダ CX-5の次世代モデルが初公開された。3代目となる新型モデルは魂動デザインや人馬一体の走りを継承、深化させたのが見どころ。2025年末から欧州市場で投入予定となっており、日本では2026年に発売されるとのこと。そこで今回は、現行型(2代目)のCX-5の中古車市場動向をお届け!
CX-5(2代目)ってどんなクルマ?

2016年12月に発表され、翌年2月に発売された2代目CX-5。先代モデルもそのデザインは高く評価されたが、2代目はさらに繊細で上品なスタイルに。特にフロントからリアに突き抜けるような動きを表現し、躍動的なルックスとなったのが見どころ。マツダの「魂動」デザインによる造形美は、ライバルとは一線を画するものとなった。室内も高品質化が推し進められ、疲れにくいシートや高い静粛性など、ワンランク上の上質な乗り心地を実現している。

パワートレインは、マツダが得意とするディーゼルエンジンを主軸に置いている。SKYACTIV-Dの2.2Lディーゼルターボを中心に、SKYACTIV-Gの2.0Lと2.5Lのガソリンエンジンも設定。トランスミッションは全車6速ATが組み合わされる。安全面では、レーダークルーズコントロールの追従可能速度域を時速30kmから時速0kmへと拡大し、時速100kmまでの追従走行が可能に。また、歩行者検知も可能な「アドバンストSCBS」や交通標識を認識してディスプレイに表示する「交通標識認識システム(TSR)」を設定するなど、先進安全技術もしっかりと盛り込まれた。
・全長:4545mm(2017年 XD Lパッケージ)
・全幅:1840mm(2017年 XD Lパッケージ)
・全高:1690mm(2017年 XD Lパッケージ)
・燃費:最大17.4km/L(WLTCモード)
データで読み解くCX-5(2代目)の中古車相場

それでは、具体的に中古車の全体像を見ていこう。現在の中古車価格帯と中古車平均価格は次のとおり。
新車時価格帯:246万2400円~321万3000円(2017年2月発売時)
中古車価格帯:120万円~380万円(2025年8月28日時点での掲載台数:2854台)
中古車平均価格:247万円
デビュー当時の新車価格帯は200万円台後半から300万円台前半といったところ。現在では初期型が半額近くまで下がっているが、高年式は依然高値をキープしている。また、ここ最近はCX-5の新車価格そのものが上がっているのも中古車相場が下がらない理由。とはいえ、次期CX-5が日本に投入される来年以降は相場が下がる可能性が高い。
また、中古車平均価格の推移(過去2年間)は次のグラフのようになっている。

グレード別中古車物件比率

CX-5のグレード構成は、大別するとパワートレインごとに「20S」、「25S」、「25T」、「XD」の4グレードで構成される。さらに、各々に内外装の仕立てが異なるサブグレードが設定され、多様なグレード展開となっている。サブグレードは、標準的な装備内容の「プロアクティブ」、レザーシートを採用した「Lパッケージ」など多くの仕様が存在した。
パワートレイン別に見ると、2.2L 直4ディーゼルターボのXD系グレードが全体の7割弱を占める一方、2018年10月に追加された2.5L 直4ガソリンターボの「25T」は全体のわずか1%程度しか流通していないなど、非常に偏りがある。一方、サブグレードは「プロアクティブ」と「Lパッケージ」の2つが大半を占めており、どちらも探しやすい状況だ。
走行距離別中古車物件比率

2017年発売の比較的新しいモデルゆえ、1万km以下の低走行車は全体の1割ほど存在する。3万km以下は35%となっており、状態の良い車両が揃っている状況だ。ただし、価格を重視するなら高年式がねらい目になりそう。走行距離5万km以上の平均価格は193万円となり、グッと買いやすくなる。
年式別中古車物件比率

2016年12月に発表された2代目CX-5は、今年で9年目。度重なる改良で進化を続けてきた。まずはその遍歴を振り返ってみたい。
2016年12月:CX-5をフルモデルチェンジ
2017年8月:i-ACTIVSENSEを標準装備
2018年2月:ガソリンエンジンに新技術を採用
2018年10月:2.5Lターボ「25T」を設定
2019年12月:AWDの悪路走破性を向上
2020年12月:走行性能の向上とマツダコネクトの最新化
2021年11月:内外装の変更と走りの進化
2022年10月:外装色「ロジウムホワイトプレミアムメタリック」を設定
2023年9月:グレードや装備体系を見直し
年式別の物件比率を見ると、2022年式が最も豊富で、全体の23%を占める。これは2021年11月のマイナーチェンジが反映された年式で、ブラッシュアップされたエクステリアなどが特徴。それ以外がどの年式も同じ程度流通しており、予算に応じたクルマ選びができる。
まとめ:ねらい目のグレードや年式は?

おすすめ年式👉2017年〜2020年式
おすすめグレード👉XD Lパッケージ
高値安定だったCX-5(2代目)だが、そろそろ買い時が到来した。基本的にどの年式やグレードをねらってもよいが、価格を重視するなら2017年式から2020年式。この年式であれば平均価格は200万円前後となっており、リーズナブルに入手可能だ。グレードは、「XD Lパッケージ」がおすすめ。SUVらしい力強い走りと低燃費が魅力で、ディーゼル車特有の振動も少なめ。レザー内装など、豪華な装備も魅力となっている。