モータースポーツ
更新日:2021.06.22 / 掲載日:2021.06.22
日産e.dams フォーミュラE世界選手権第9戦でオリバー ローランドが3位入賞

セバスチャン ブエミの23号車
日産自動車株式会社は、6月19日と20日に開催されたABB FIAフォーミュラE世界選手権メキシコe-Prixに参戦し、第9戦でオリバー ローランド(22号車)が3位入賞を果たした。今回のメキシコe-Prixは、メキシコ・プエブラ市郊外にある新設のアウトドローモ ミゲル E アベドサーキットで、第8戦と第9戦のダブルヘッダーで開催された。

ローランドは、日産のGen2エンジンを搭載したマシンで第9戦のスーパーポールシュートアウトを最速でフィニッシュし、フォーミュラEで自身4度目のポールポジションを獲得した。決勝では序盤のリードを保つことができずに4位でゴールしたが、パスカル ウェーレインがファンブーストの不適切な使用により5秒のタイムペナルティを受けたため、ローランドの順位は3位に繰り上がり、入賞となった。この結果、ローランドのドライバー・ランキングは4つ上がり10位に。また、予選7位からスタートしたセバスチャン ブエミは、決勝を14位でフィニッシュ。今回のレースで、日産e.damsはチームランキングに貴重な18ポイントを獲得した。
なお、第8戦はローランドが予選で2位となり、決勝を最前列からスタートし、ブエミは19位からスタート。しかし、日産e.damsの2台は技術的な問題を指摘されて失格となった。

日産のグローバルモータースポーツダイレクターであるトマソ ヴォルペは、「今回は、全体的に良かった点に注目したい。私たちはシーズン前半に比べて、より速いペースでレースを進めることができるようになった。フリー走行ではトップになり、予選ではポールポジションと2位を獲得した。クルマは速くなり、パフォーマンスが大きく向上した。ただし、第8戦では手続きがうまく行かず、2台とも失格になってしまったのは非常に残念だ。第9戦ではポールポジションからスタートしたものの、最終的には3位でレースを終えた。レースのペースは良くなりつつあるものの、トップに立つにはまだ努力が必要ということ。ブエミに関していえば、マシンのグリップに自信が持てなかったようだ。まだまだ改善が必要」と語った。
日産e.damsチーム監督であるグレゴリー ドリオは、「オリバーは2戦とも最前列からスタートし、素晴らしい走りで結果を出すことができた。しかし、チーム全体としては、残念な結果となった。今後、2週間後のニューヨークに向けて、あらゆる可能性を最大限に活かし、勝利につなげていかなければならない。私たちのミッションだ」と語った。
第10戦・第11戦は、7月10日・11日にニューヨークで行われる。
オリバー ローランド、セバスチャン ブエミ ドライバーコメント

オリバー ローランドとセバスチャン ブエミ
オリバー ローランド:「第9戦は、全体的に良かったと思う。レース直後に表彰台に上がれなかったのは少し残念だが、チームは最大限の力を発揮できたと思う。決勝では、より細部に注意を払い、少しでも結果を良くすることに集中したい。シーズンの終わりまで、チャンピオンは狙えるので」
セバスチャン ブエミ:「第9戦でローランドが良い結果を残して嬉しかった。彼はチームのために素晴らしい仕事をしてくれた。私は、少し不運に見舞われポイント圏内の入賞は叶わなかった。残念な結果だったが、私たちには十分なスピードがある。次のニューヨークでは、結果につなげたいと思う」
