新型「トライトン」4台体制で王座奪還に挑む！AXCR参戦 チーム三菱ラリーアート

　三菱は7月4日、同社が技術支援する「チーム三菱ラリーアート」が、タイ南部〜中部で開催されるアジアクロスカントリーラリー（以下、AXCR　開催期間：8月11日〜17日）に新型「トライトン」の4台体制で参戦すると発表した。

2年ぶりの総合優勝へ、経験豊富なメンバーで挑む

　トライトンでのAXCR参戦は今年で3年目。参戦初年度で総合優勝を果たすと、新型モデルに切り替えた昨年度は総合3位に入賞。今年度は主に動力性能を大幅に高め、2年ぶりの総合優勝を目指す。

　「チーム三菱ラリーアート」はタントスポーツ（タイ）が運営し、三菱からはダカールラリーで2連覇した実績をもつ増岡 浩が総監督として参画。また、開発部門のエンジニアが参戦車両の開発を行い、競技期間中はチームに帯同してテクニカルサポートを行う。ドライバー/コドライバーは、2022年大会で総合優勝したチャヤポン・ヨーター（タイ）/ピーラポン・ソムバットウォン（タイ）と、2023年大会で日本人ペア最上位の8位となった田口 勝彦/保井 隆宏のを引き続き起用。加えて、経験豊富で三菱車を熟知するサクチャイ・ハーントラクーン（タイ）/ジュンポン・ドゥアンティップ（タイ）を起用した。さらに、三菱開発部門のテストドライバーである小出 一登、コドライバーにはAXCRで入賞経験のある千葉 栄二が起用される。
※文中、敬称略

2023年大会の結果を踏まえ、動力性能を大幅アップ

　今回のAXCRには、T1仕様（改造クロスカントリー車両）の新型「トライトン」で参戦。昨年の参戦結果を振り返り、高速ステージで大排気量の競合車に対抗できるよう動力性能を大幅に向上させた。トルク容量の大きい競技用トランスミッションを新たに採用し、耐久性と操作性の向上を図っている。さらに、トレッドを拡大しリヤサスペンションをリーフスプリング式からコイルスプリングを用いた4リンクリジッド式に変更。荒れた路面の衝撃を吸収し凹凸の路面での追従性を高め、悪路走破性を大幅に向上させている。

チーム三菱ラリーアート・増岡浩 総監督コメント

　昨年は発売直後の新型トライトンで2連覇に挑みましたが、ポテンシャルを十分に引き出すことができず3位入賞に終わりました。今年のトライトンは主に動力性能と悪路走破性を大幅に高め、4台体制に強化して王座奪還に挑みます。また、今年は、これまで長年にわたり、私と一緒に三菱車の開発に携わってきたテストドライバーである小出が参戦します。“過酷なモータースポーツ現場での経験をクルマづくりに活かす。”という三菱自動車らしいクルマづくりの伝統を、次の世代にしっかりと受け継いでいきたいと考えています。

「トライトン」ラリーカー概要

AXCRスペシャルサイト：
https://www.mitsubishi-motors.com/jp/brand/ralliart/axcr/

三菱 公式HP：
https://www.mitsubishi-motors.co.jp/

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2024.07.04