インタビュー
更新日:2022.03.22 / 掲載日:2021.10.08
クルマ好きな芸能人、著名人インタビュー[野球解説者・山﨑武司]
各界の著名人から好きなクルマの話を聞き出す当コーナー。今回のゲストは、プロ野球選手として中日ドラゴンズやオリックス・ブルーウェーブ、楽天ゴールデンイーグルスで活躍した山﨑武司さん。現役時代から抱いていたクルマへの愛は、引退後も冷めるどころかますます加熱し、現在は、ランボルギーニをはじめ、複数台を所有! 山﨑さんにとってスーパーカーとは何なのか、アツく語ってもらった。
(掲載されている内容はグー本誌2021年11月号の内容です)
通算本塁打数は403本で、セ・パ両リーグで本塁打王に輝くなど、真のスラッガーとして多くのプロ野球ファンを感動させてきた。現役時代からスーパーカーマニアとして知られる。
野球選手からパパへと変身させてくれる大切な空間でした
グー 山﨑さんといえば、スーパーカーで颯爽と球場に現れ、ホームランをガツーンと打ってスーパーカーの爆音を轟かせて帰っていく。そんなイメージの強い選手でしたが、やはりスーパーカーはモチベーションの源泉だったのでしょうか?
山﨑 若い頃から、プロ野球選手になってスーパーカーに乗るのが夢でしたからね。現役時代も今も、僕の人生に絶対欠かせない宝物なんです。
グー スーパーカーのなかでもランボルギーニ派とお見受けしますが、ランボのどこに惹かれるのですか?
山﨑 今はドイツ車の技術が注がれた高級ブランドになりましたけど、元はトラクター屋の成り上がりで
しょ?(笑)。僕自身も成り上がりだから、どこかシンパシーを感じるんです。フェラーリやポルシェにはない奇抜さや荒々しさも魅力ですね。今のアヴェンタドールで11台目のランボルギーニです。
グー 遠くから爆音が轟いて、来られたのがすぐわかりました(笑)。度肝を抜かれる存在感ですね。カスタムもされていますか?
山﨑 基本オーダーメイドですが、スポイラーなどは限定車用の純正です。ブルーはドラゴンズのイメージかな(笑)。ルーフなどブルーに塗装されていたカーボンパーツも、あえてカーボンパネルを貼るなどして自分好みにしています。最近のランボは少し上品過ぎますから(笑)。
グー 歴代ランボで一番お好きなのはどのモデルになりますか?
山﨑 スーパーカー世代なのでやはりカウンタックですね。ただ体格的に乗るのが厳しくて断念しました。所有したなかで一番好きなのはディアブロかな。ドイツメーカー資本になる前の荒っぽさ、毒々しさが最高でした。4WDのVTとコンペティションなGTが特によかったですね。
グー 「悪魔」という意味の車名ですもんね。フェラーリは上品過ぎるのでしょうか?
山﨑 僕に言わせればフェラーリは優等生のお坊ちゃんですね(笑)。何台か乗りましたけど、チャレンジストラダーレのような硬派なモデルはよかったかな。レースマシンの匂いが強い硬派な仕様が好きなんです。快適性はどうでもいい(笑)。
グー 同じ元中日ドラゴンズの選手で山本昌さんもクルマが大好きですよね。他のチームメイトにもクルマ好きの選手はおられましたか?
山﨑 僕が若手の頃はクルマ好きの選手ばかりでしたよ。昔も人気なのはメルセデスで、当時の一流選手はW126型の560SELが定番でした。巨人から移籍してきた西本聖さんはガルウイングの300SLに乗っていてシビれましたね。山本昌さんがフェラーリのテスタロッサを買ったときは先を越されて悔しかったなぁ(笑)。
グー 最近のプロ野球選手は地味で実直なクルマに乗る傾向ですよね。
山﨑 そういう時代なのでしょう。僕は球場へ通う以外にも、シーズンオフの少年野球教室などファンの方と交流する場では積極的にスーパーカーで乗り付けてきました。
グー 山﨑さんにとって、スーパーカーの魅力とは?
山﨑 見た目の美しさとズバ抜けた高性能、そして「自分を変身させてくれる空間」ですね。自宅とナゴヤドームはクルマで40分と、あえて少し離れた距離にしていたのですが、スーパーカーに乗ると気持ちの切り替えができるんです。仕事を家庭に持ち込みたくないタイプなので、試合で結果が出ないときも運転していれば悩みが吹き飛んでいたんですよ。プロ野球選手の山﨑武司から、普通のパパに戻るための場所でした。球場へ向かうときは戦闘モードのスイッチを入れるための空間になります。あとは純粋に自分が努力をして「頑張った証」ですね。
グー 86/BRZのワンメイクレースに参戦されていますが、レース活動は今後も続けるのでしょうか?
山﨑 プロ野球選手を引退してからもスポーツで戦うスタンスをキープしたいと思い、よいご縁もあって始めました。とても難しい世界ですが、タイヤの使い方への意識が高められたり、日常のカーライフでの安全運転につながるなど、有意義だと思っています。現役引退後もスーパーカーは大切な存在ですし、電気自動車やクラシックカーへの興味も強まりました。クルマ趣味をますます幅広く楽しんでいきたいですね!
ランボルギーニの12気筒には死ぬまで乗り続けたい!
電気自動車への関心も強いが今後も大切にしたいのは内燃機関
メルセデス・ベンツの電気自動車であるEQCも所有するなど、新時代のエコカーへの関心もあり、理解もしている山﨑さん。その一方で、最近になってケンメリのスカイラインをレストアし始めて旧車いじりのおもしろさにも目覚めるなど、ご自身のクルマ趣味の幅は広がっているという。しかし、何と言っても自動車の最高のパワーユニットは、やはり「スーパーカーの心臓部」ということで、とりわけ世界最強クラスの性能と官能性を誇るランボルギーニの12気筒エンジンの野性味と豪快さの魅力に敵うものはなく、身体が動く限り乗り続けたいと語ってくれた。
山﨑武司さんが想いを寄せるクルマたち……
トヨタ アルファード(現行型)
中古車中心価格帯:350万〜480万円
「ファミリーカーとしてはこれ以上のクルマはない」と山﨑さん。スーパーカーは子どもたちにウケが悪く、特に娘さんからの評価は低いらしい。
トヨタ ソアラ(初代)
中古車中心価格帯:160万〜350万円
山﨑さん初の愛車。プロ野球選手となり初マイカーとして購入。まだ輸入車の購入が許されない若手時代でもクルマ好きとして満足できた名車。
ランボルギーニ ディアブロ
中古車中心価格帯:参考車両なし
通算50台ほど所有した愛車のなかで山﨑さんが特に気に入っていたモデル。他のスーパーカーとは一線を画す毒々しい個性がたまらない。
※中古車価格はグーネット 2021年9月調べ。記事中の価格は参考であり、中古車価格を保証するものではありません。