インタビュー
更新日:2021.10.26 / 掲載日:2019.07.10
クルマ好きな芸能人、著名人インタビュー[ヴァイオリニスト・ 古澤 巌さん]
各界の著名人から好きなクルマの話を聞き出す当コーナー。今回のゲストは、日本が誇る名ヴァイオリニストの古澤巌さん。クラシック音楽はもちろん、さまざまなジャンルの音楽に精通し、現在も活動の幅を広げている日本ヴァイオリン界の第一人者です。数多くのクラシックカーを所有されているということで、他ではあまり聞けない貴重なお話を聞かせてもらいました。
(掲載されている内容はグー本誌2019年8月号の内容です)
撮影/木村博道(イーグル)
ヴァイオリニスト・ 古澤 巌
3歳からヴァイオリンをはじめ、学生時代に日本音楽コンクール1位に。海外の有名音楽院を渡り歩いた後、世界的なヴァイオリニストとして輝かしい経歴を重ねている。
運転中に音楽はまったく聴きません。聴き入ってしまって危ないので(笑)
グー 古澤さんは、クラシックカーマニアだそうですが、たとえばどんなものを所有されているんですか?
古澤 基本的に僕はレプリカ好きなので、クラシックカーと言っても本物じゃなくてレプリカばかりなんです。
グー なぜレプリカなんですか?
古澤 本物だと怖くて乗れないからです(笑)。やっぱりクルマは乗ってなんぼだろうと思います。
グー けど、レプリカでも貴重なモデルが多いんですよね?
古澤 たとえばライナーマースっていうのを持っていて、これはベンツSSKLのレプリカです。ミッレミリアなんかで走ったモデルだけど、世界で4台くらいレプリカが作られたらしくて、僕のはその縮小版です。
グー それはまたレアですね。
古澤 ほかには、55年のSLRもありますが、オリジナルは市販されてないんです。僕のは、日本のある方がどうしてもSLRが欲しくて写真を元に作ったレプリカなんです。
グー やはり貴重そうですね!
古澤 貴重っていうか、たぶん誰も買わないんですよ(笑)。僕も20年前からいいなと思っていたんですが、ランボルギーニの一番高いのが買えちゃうような値段でしたから……。結局、生産された2台とも、今はうちに並んでいるんですけどね(笑)。
グー では、そんな古澤さんのクルマ選びのモットーとは?
古澤 形です。デザインですね。見た目重視で、中身はあまり関係ない。僕は昔から建築物が大好きで、形のあるもの、造形が好き。クルマもそういう意味で好きなんです。あとは、ナンバープレートがつかないと嫌ですね。レースでも公道を走ってサーキットまで行きたい。トレーラーに載せるのは無駄だなって思う。
グー 普段の移動ではどんなクルマに乗っているんですか?
古澤 やっぱり燃料代が安いから、ディーゼルのディフェンダーですね。
グー 車両価格を考えると燃料代とか関係ない気もしますが?(笑)
古澤 やっぱりどこかで節約しないと(笑)。けどね、自分に一番合ってると思うのは、64年式のエルカミーノなんですよ。これにサーフボードを積んで海へ行くのが最高で、自分でもこのクルマが身の丈に合ってると思っています。
グー ドライブ中はやはり音楽を聴かれるんですか?
古澤 まったく聴かないですね。音楽を流しておくと、運転中でも聞き入ってしまって危ないんです(笑)。けどクルマの音を聞くのは大好きですよ。エンジン音がうるさくて、隣に女性を乗せていても何を喋ってるのか聞こえないことが多いけど(笑)。
ゲストの好きなクルマ
中古車中心価格帯:90万から350万円
シボレー エルカミーノ
クーペ風デザインが特徴のピックアップモデル。古澤氏はかつて59年式の初代型も所有していたが、写真の2代目が最も気に入っているという。
古澤 巌 最新情報
ニューアルバム『Limpida-潤いの時-』発売中(HATS)。
8月からはTFC55(東儀秀樹・cobaとのユニット)による全国ツアー開始。
※中古車価格はグーネット 2019年6月調べ。記事中の価格は参考であり、中古車価格を保証するものではありません。