車のエンタメ
更新日:2018.01.26 / 掲載日:2018.01.26
フォード「サンライナー」、60年前の大胆カースタント

間もなく平昌オリンピックが開幕になるので、今日はオリンピックつながりの話題をご紹介いたしましょう。かつてフォードが「Motor Olympics」というショーを開催していたのをご存じでしょうか?
アメ車全盛期の1950年代、カースタントショーは最新モデルの性能を披露する場でもありました。まずは1957年のフォード「サンライナー」の動画をご覧ください。

ロープも短めだし、空中ブランコとしてはダイナミックさに欠けるのでは……と思っていたら、なんとなんと、ブランコの支柱が走行中のクルマに設置されていました!

4台のサンライナーが前後左右にピタリと並んで、片輪で台を乗り越えます。なんてことないように見えますが、この距離感でスピードを合わせて接触せずに障害物をクリアするのはかなり難しいはずです。

逆サイドでも片輪走行! 「これだけ? もっと長い距離を片輪で走ってる映像を見たことがあるけど?」などと言ってはいけません。今日よりもずっとサスペンションの性能もボディ剛性も低いクルマに、今日よりずっとサイドウォールがやわらかくてグリップ力の弱いタイヤを履かせて、未舗装路を片輪で走るのは至難の業なのです。

ジャンプ&立体交差の大技もタイミングばっちり。ナレーターも「新しいサスペンションが衝撃を吸収し、完璧に着地を決められた!」って言ってますね。

アメリカの黄金期、アメリカンドリームの時代の象徴として、アメ車もどんどん進化していたことがよくわかります。
クルマの進化って、つくづくすごいものですね。その歴史を目の当たりにすると、安全性能や自動運転など新たな技術革新にも、ますます注目したくなりますね。