最強伝説が生まれる！　ル・マン連覇のポルシェは今年もすごかった！

　ゴール直前でトップを走っていたトヨタのマシンが止まった2016年に続き、今年2017年もいろいろなドラマがあったル・マン24時間耐久レース。

　優勝したのは、もはや「帝王」といえる風格さえあるポルシェでした。ここではそんなポルシェの活躍をダイジェストにしてまとめた動画を紹介します。

　ル・マンは単なるレースではなく、レースを中心としたお祭り。決勝の1週間前から街ではさまざまなイベントがおこなわれ、ヨーロッパ中から多くのひとが集まり、街は大いに盛り上がるのです。

　そして決勝レースがスタートすると同時に、ゴールへと向かう長い戦いがはじまるのですが、24時間を順調に走り切るのは容易なことではありません。

　優勝をねらっていたトヨタのマシンもトラブルに見舞われましたが、ポルシェもけっして順調ではありませんでした。「ほかのどのクルマよりも速く走る、走らせる」。メカニックをはじめチームスタッフはだれもがそう思っているはずです。

　ポルシェの公式動画にもかかわらず、トヨタチームの様子がチラッチラッと写っているのが面白いですね。トヨタをライバルとして認めていることの証明でしょう。そういえば、昨年のレース後に公開した動画では、トヨタの健闘を讃えていましたね。そういったフェアな姿勢、気持ちがいいですね。

　「魔物が出る」といわれる夜になり、そして迎える朝。スタートから約20時間、ゴールまで4時間というタイミングでトップを走っていたポルシェのマシンがトラブルでリタイヤ。勝利の女神は簡単には微笑んでくれません。

　その後、その後方を走っていたポルシェが猛烈な追い上げを見せ、今年もポルシェはトップでチェッカーを迎えることができました。合計19回目の優勝です。

　ゴールしたクルマのオンボード映像では、涙を見せるドライバーが印象的ですね。そこには優勝したドライバーにしか見えない視界、優勝したチームにしか見えない風景があるのでしょう。来年こそトヨタチームはその世界を見ることができるのでしょうか？