車のエンタメ
更新日:2018.10.24 / 掲載日:2017.05.16
トヨタのダミー人形がまさかの失業!? 新たな道を模索することに……。

近年、クルマの安全性能向上には目覚ましいものがあります。そして、その影の立役者ともいえるのがダミー人形。メーカーは、衝突時、乗員にどのような衝撃があるのかを検証することで、万が一のときの被害を少しでも小さくする技術の開発を進められてきました。
ところが、そのダミー人形に失業の危機が到来!?

この日は2017年式のプリウスに乗り込み、追突の実験です。減速しないまま直進して、前走車に追突!……のはずでしたが、自動ブレーキが作動してクルマは安全に停止。

急ブレーキで前のめりになったものの、衝撃はほぼゼロです。「ユーザーの役に立つんだ!」という使命感に燃える熱い男、ダミーくんはステアリングを叩きながら悔しがります。

気を取り直して、次なる実験に。今度は、車線からはみ出して対向車と衝突するケースです。ところが、先進の安全車線のはみ出しを検知して、自動でステアリング操作して衝突を回避します。トヨタセーフティセンス、やるなぁ。

最新のトヨタ車は事故を未然に防ぐ安全技術が満載で、「もう、ボクの出る幕はないのかも……」とさみしそうに語るダミーくん。「別の道でお役に立てるんじゃないか」と新たな一歩を踏み出すことに。救命救急のダミー人形にチャレンジ。なんかちがうなぁ……。

「準備できましたか?」と声をかけられ、おもむろにリップスティックを取り出しますが、塗るのがヘタすぎですよ!? あ! メイクアップしたかったんじゃなくて、口ひげっぽくしたかったのですね!
先進安全技術の開発がどんなに進んでも、万が一の事故を想定した技術開発は必要だし、衝突実験も続けられていくはずです。「ダミー人形への衝撃が小さくなっても、ダミー人形はぜったいに必要とされる存在だよ。クルマ社会の安全のために、いつもありがとう!」って伝えてあげたくなりますね。