車のエンタメ
更新日:2016.10.13 / 掲載日:2016.10.13
燃料不要で走行可能! 50万超のピースでつくったレゴカー
かつてはこども向けのおもちゃだったレゴですが、数年前から大人の趣味として認知されているようで。いろんなサイズ、多種多様なパーツが登場して、細かな表現ができるようになったからなんですが、そんな進化したレゴで、大人が乗れるクルマをつくった方がいらっしゃいました。しかも、実際に走れるのです!
2013年と、公開されたのはちょっと前なんですが「レゴ、すごい!」と素直に思える動画です。
50万個以上のレゴを使ったオリジナルのクルマは、ステアリングも、シートももちろんレゴブロック製。ホイール、ベアリング、タイヤ、計器類などはさすがにレゴでは難しかったようで、レゴ以外のパーツを使っているそう。
シートは座り心地はあまり期待できそうにありませんが、大人2名が座れる仕様になっています。
ドアもヒンジがついているので開閉可能。車高の低いオープン2シーターだし、またいで乗ればいいんじゃないかとも思うんですが……。
センターパネルにあたる部分には、3連メーターが縦に配置されています。アクセルやブレーキのペダルはなく、フロアからニョキッと生えたレバーで出力を調整するようです。
エンジンは4台搭載。エンジンと言ってもガソリンを燃焼させてピストンを動かす内燃機関ではなくて、圧縮した空気の圧でピストンを動かす仕組みです。ピストンの総数は256個! 小さいけどフロントスクリーンがあるのもポイント高し。
走りはじめると、小さなピストンが一斉に、規則正しくシャカシャカと反復運動。
既存のレゴのパーツだけで、こんなに細かいシステムがつくれちゃうんですね。恐るべし、レゴ。
設計を担当したのは、ルーマニア人のラウル・ワイダさん。インターネットを通じてオーストラリアのメルボルン在住の実業家、スティーブ・サマルティーノさんと知り合い、サマルティーノさんが起ち上げたプロジェクトに参加しました。レゴカーはルーマニアで組み上げて船便でメルボルンに運び、この動画を撮影したそうです。
リアホイールのデザインは、ラウルさんの似顔絵!
レゴが崩壊するのが怖くて走行スピード控えめですが、構造上は約30km/hまで出せるのだとか。Youtubeにはエンジン・テスト時の動画もアップされていますが、確かにものすごいスピードで回転しています。
ちなみに、エンジニアのラウルさん、O-1ビザ(卓越技能保持者を対象としたビザ)を取得して、現在はアメリカで活動中です。どんなチャレンジをしているのか気になりますね。