車のエンタメ
更新日:2016.08.17 / 掲載日:2016.08.17
日本唯一の虎竹電気自動車が高知から横浜までチャレンジラン!

いろんなカスタマイズカーを見てきましたが、まさかこんなヤツに巡り合う日が来るとは思っていませんでした。「日本唯一」って書いてあるけど、たぶん「世界唯一」。ボディや内装が、なんと竹製という電気自動車です。愛称は「竹トラッカー」。




ベース車両は光岡自動車の2人乗り電気自動車「Like-T3」。これが、上の写真のような姿になるなんてビックリしますよね。
製造したのは、高知県須崎市の「竹虎」。ざるや籠、箸、バッグなど昔ながらの道具のほか、竹皮草履、ランプシェードなどまで幅広いアイテムを国産の竹材を使って製造、販売している竹材専業メーカーで、「長年愛されてきた竹製品のよさを、あらためて思い出してもらいたい」と、クラウドファンディングで資金を募り、完成に至ったというわけです。
竹虎の現社長である四代目の山岸義浩さん、なんと、高知から横浜まで約930kmを竹トラッカーでチャレンジラン! クラウドファンディングで100万円という巨額の支援をしてくださった方に、世界でひとつだけの「特注・虎竹ランドリーバスケット」をお届けするための旅なのだそうです。

ところが、Like-T3は近距離移動のためにつくられたEVですから、連続航続距離約50km、家庭用コンセントを用いて満充電にするには約8時間を要します。高速道路は走行できないし、1日最大50kmしか進めないわけで……。高知を出発して横浜にたどり着くには最低でも10日かかります。長旅の無事を祈願して、出発したのは8月1日。

瀬戸内海はフェリーで渡りました。

猛暑の中で渋滞に巻き込まれたり、雨に降られたりしながら、一路横浜を目指す竹トラッカー。綿密に立てた計画をウェブサイトで公表し、ブログやフェイスブックで進捗を発信しながらの旅ということもあって、行く先々にたくさんの人たちが応援にかけつけています。

取材を受けることもしばしば……。
ドライバーとして過酷な旅を続ける現社長の山岸義浩さんは、ブログにも「本当に素晴らしい皆様に助けていただけて感動します!こんな田舎者のおんちゃんの為に、忙しいなか集まってもろうて、まっことありがとうございました。」(『竹虎四代目がゆく!』8月5日の投稿より)と綴っていらっしゃいます。
930km、11日間の旅はしんどいと思います。本当におつかれさまです。!
なお、竹虎 公式ウェブサイト「チャレンジラン横浜!」特設ページには、走行ルートや立ち寄り場所もアップされています。