カナダで世界最速の「丸太カー」制作！

　往年の名作アニメ『チキチキマシン猛レース』にでも登場しそうな「木製フォーミュラカー」風のクルマ、芸術作品なのか、趣味の日曜大工でつくった置物か!?　いやいや、これ、実際に走るんです。

　太い丸太のオープンボディに、オープンホイール、後部にふたつのタービンを搭載した「シダーロケット」は、この世に1台だけの電気自動車。カナダのテレビ番組でも人気のログビルダー集団「Timber Kings」が「世界でいちばん速い丸太カーをつくりたかった」という理由で制作したんだとか。

　木目の美しいボディの素材は、樹齢240年以上にもなる西洋赤杉の丸太。1人乗りのコクピットは丸太をくり抜いたモノコック構造となっていて、木製のロールケージを備えている。動力はリチウムイオンバッテリーと電気モーター、電気タービンの組み合わせで、ブレーキシステムやアクセル、フレーム、ディファレンシャル、サスペンションなどはマツダ「RX-8」のパーツを流用している。車両重量は約998kg。