タイヤ交換
更新日:2026.05.26 / 掲載日:2026.05.26
タイヤで燃費は変わる?低燃費タイヤの効果や選び方、デメリットを解説

ガソリン価格の高騰が続く昨今、車の燃費が気になる人もいるのではないでしょうか?車の燃費はタイヤの状態や種類によって、大きく改善する可能性があります。この記事では、タイヤと燃費の関係性や通常タイヤと低燃費タイヤの違い、選び方、デメリットについて解説します。
1.タイヤと燃費の関係性

タイヤは車の燃費に大きな影響を与えます。転がり抵抗が大きいと燃費が悪化するため、燃費を抑えたい人は低燃費タイヤの活用がおすすめです。
(1)転がり抵抗が大きいと燃費が悪化する
「転がり抵抗」と呼ばれる、タイヤが路面を転がる際に生じる抵抗力が燃費を左右します。転がり抵抗が大きいほどエンジンに負荷がかかり、燃料消費が増えるのが特徴です。
転がり抵抗が大きくなる要因は、タイヤの摩耗状態です。溝が減ったタイヤは接地面積が変化し、転がり抵抗が増加する傾向にあります。また、タイヤの空気圧が適正値より低いと、タイヤが変形し、転がり抵抗が増加します。
(2)燃費向上を実現したいなら低燃費タイヤを活用しよう
低燃費タイヤとは、JATMA(一般社団法人 日本自動車タイヤ協会)が策定した基準を満たした、燃費性能が向上するタイヤです。
タイヤが路面を転がる際には、ゴムの変形によってエネルギーが失われます。低燃費タイヤは、特殊なゴム配合技術やトレッドパターンの最適化により、転がり抵抗を抑えるように設計されています。
2.低燃費タイヤと通常タイヤの違い
低燃費タイヤと通常タイヤの主な違いは、転がり抵抗を低減する技術です。低燃費タイヤは、特殊なゴム配合やトレッドパターンの最適化により、路面との摩擦を抑えるように設計されています。
タイヤが燃費に与える影響について、一般社団法人日本自動車タイヤ協会(JATMA)の試算によれば、市街地での通常走行において、車の燃費全体のうち、タイヤが影響する割合は7〜10%です。
仮にこの割合が10%かつ、低燃費タイヤによって転がり抵抗を20%削減できた場合、車全体の燃費は約2%~3%改善されることになります(参照:転がり抵抗の車両燃費への寄与|一般社団法人日本自動車タイヤ協会)。
| 項目 | 通常タイヤ | 低燃費タイヤ※ | 備考 |
|---|---|---|---|
| 転がり抵抗 | 標準 | 約20~30%低減 | – |
| 燃費改善率 | – | 約2~3% | – |
| 価格(15インチ・4本) | 約5~12万円 | 約10~15万円 | 製品により変動あり |
| 年間燃料削減額 | – | 約2,000~3,000円 | 年間走行1万km、燃費15km/Lの場合(概算) |
※低燃費タイヤのグレードにより変動あり
例えば、年間走行距離が約1万km、燃費15km/Lの車であれば、年間のガソリン消費量は約667Lです。ガソリン価格を1Lあたり170円と想定した場合、年間で2,000~3,000円程度の燃料削減が見込めます。
3.低燃費タイヤのデメリット
低燃費タイヤには優れた燃費性能がある一方で、いくつかのデメリットも存在します。購入前に把握しておきましょう。
(1)初期コストが割高になる傾向にある
低燃費タイヤはノーマルタイヤより価格が高めに設定されています。メーカーによって異なりますが、ノーマルタイヤは1本約1万円であるのに対し、低燃費タイヤは1本約1万5,000円です。
ただし、この価格差は燃料費の削減によって回収できる可能性があります。年間走行距離や燃料価格によっては、タイヤの初期投資を取り戻せるケースも少なくありません。長期的な視点で費用対効果を検討することが重要です。
(2)グリップ性能が劣る可能性がある
低燃費タイヤは転がり抵抗を抑える設計のため、路面をつかむグリップ性能が通常タイヤよりやや劣ります。例えば、急ブレーキ時に制動距離が伸びたり、路面が濡れているときの摩擦力が低下したりする可能性があるでしょう。
4.低燃費タイヤの選び方
低燃費タイヤを選ぶ際は、タイヤの性能や車種、使用環境などで選びましょう。
(1)ラベリング制度を活用する
低燃費タイヤ購入時は、タイヤラベリング制度の表示を確認しましょう。このラベルを見れば、性能を一目で比較できます。
| 評価項目 | 内容 | 低燃費タイヤの等級 |
|---|---|---|
| 転がり抵抗性能 | AAA・AA・A・B・Cの5段階評価 | AAA・AA・A |
| ウェットグリップ性能 | a・b・c・dの4段階評価 | a・b・c・d |
転がり抵抗性能がA以上、かつウェットグリップ性能がa〜dの範囲にあるタイヤが「低燃費タイヤ」として認定されます。
また、燃費を最優先するなら転がり抵抗性能が「AAA」または「AA」のタイヤを、安全性も重視するなら、ウェットグリップ性能が「a」または「b」のタイヤを選ぶとよいでしょう。
(2)車種別に合ったタイヤを選ぶ
低燃費タイヤは、愛車の特性に合わせて選びましょう。
| 車種 | 選び方のポイント |
|---|---|
| 普通車 | 転がり抵抗性能AA〜AAAのバランス型タイヤがおすすめ |
| ミニバン | ・車両車両重量が重いため、耐荷重性能と耐久性に優れたモデルを選択 ・偏摩耗しにくい設計も重要 |
| SUV | ・オンロード中心ならエコ性能優先 ・オフロード走行が多い場合はグリップ性能とのバランスを考慮 |
| 軽自動車 | 小径タイヤでも低燃費性能を発揮するモデルを選択 |
(3)使用環境に応じて選ぶ

低燃費タイヤは、普段の走行環境によって最適な選択が変わります。例えば、街乗り中心の場合、発進・停止を繰り返す走行が多くなるため、エネルギーロスを抑える性能が重要です。
低燃費タイヤの中でも、転がり抵抗性能が「AAA」または「AA」のタイヤを選ぶとよいでしょう。
また、高速道路など速度を出す状況では、タイヤが路面を捉えるグリップ力が重要です。そのため、低燃費性能を重視しつつ、ウェットグリップ性能が「a」や「b」といったタイヤを選択します。これにより、高速走行時の安全性と燃費性能の両方をバランス良く実現できます。
5.低燃費タイヤ以外でタイヤの燃費を改善する方法
低燃費タイヤの活用以外にも、日頃の運転習慣やメンテナンスなどで燃費を改善できます。
(1)運転習慣の見直し
日々の運転方法を改善することで燃費は大きく向上します。特に効果的なのは、急発進・急ブレーキを避けることです。アクセルをゆっくり踏み込むことで、エンジンへの負荷が減り、燃料消費を抑えられます。
また、運転速度は10km/h上がるごとに燃費が約5〜10%悪化するため、特に高速道路では法定速度内を保つことが重要です。
(2)車両メンテナンス

例えば、エンジンオイルが劣化すると、エンジン内部の摩擦が増えて燃費が悪化します。
また、エアフィルターが目詰まりすると、エンジンへの空気供給が不足し、燃焼効率が低下します。さらに、プラグやバッテリーの点検も忘れずに行います。定期的な点検・交換で、燃費性能を維持しましょう。
(3)不要な荷物の削減
車内の不要な積載物を減らすことは、車両の軽量化につながり、燃費向上に貢献します。例えば、環境省のデータによると、約100kgの重量増により、燃費が約3%低下すると言われています(参照:エコドライバーにとって大切な心掛け|環境省)。
また、ルーフキャリアやルーフボックスといった外装アクセサリーも、空気抵抗を増加させる要因です。これらを装着したまま走行すると、燃費が悪化する可能性があるため、使用しない期間は取り外しておきましょう。
6.タイヤの燃費に関するよくある質問
(1)エコタイヤの欠点は何ですか?
エコタイヤ(低燃費タイヤ)の主な欠点は、以下の3点です。
・価格が高い
・グリップ力の低下
・乗り心地の変化
エコタイヤは、転がり抵抗を抑える設計のため、路面をつかむ力が通常タイヤより若干弱くなります。
ただし、ラベリング制度でウェットグリップ性能が「a」や「b」評価のタイヤを選べば、日常走行においては、安全性に問題ありません。
(2)日本で1番燃費がいい車は?
日本で燃費性能が優れている車はトヨタ・プリウスやホンダ・フィット、日産・ノートなどが挙げられます。
低燃費タイヤとの組み合わせで、さらに燃費向上が期待できます。車両の燃費性能が高いほど、タイヤによる改善効果も大きくなる傾向があります。
7.タイヤの燃費に関する疑問はグーネットピットをご活用ください
タイヤの燃費は、転がり抵抗が大きいほど悪化します。低燃費タイヤは、転がり抵抗の低減を実現できるタイヤです。ラベリング制度を活用して、転がり抵抗性能がA以上、かつウェットグリップ性能がa〜dのタイヤを選びましょう。
また愛車に合ったタイヤを選ぶことも燃費改善に効果的です。さらに、日頃から急ブレーキや急発進を避け、日常的なメンテナンスを心がけることも重要です。
グーネットピットでは、低燃費タイヤに交換できる整備工場を簡単に検索できます。地域や口コミなどからニーズに合った業者を選べますので、ぜひご活用ください。