タイヤ交換
更新日:2018.08.29 / 掲載日:2018.08.29
タイヤの空気圧が高め/低めだとどうなる?空気圧の単位・適正値についても解説!
タイヤは車のパーツの中で、もっとも酷使されているパーツと言っても過言ではありません。そのうえ、乗り心地や走行性能、燃費などに極めて大きな影響を及ぼす重要なパーツです。それにもかかわらず、適正な空気圧さえ知らず、きちんと管理されていないこともあるのが現実です。
そこで今回は、タイヤの空気圧で使われる単位や適正値、タイヤの空気圧が高め・低めの場合はどうなるのか、また空気圧を確認する際の注意点について解説します。
車のタイヤの空気圧にはどんな単位が使われている?

車のタイヤの空気圧は、日本では1999年に制定された新計量法よりkPa(キロパスカル)という単位が使われています。国際単位(SI単位)に基づく空気圧表示で、1パスカルは1平方メートル の面積につき1ニュートン(N)の力が作用する圧力または応力と定義されています。
また、kPaが使われるようになる前は kgf/平方センチメートル(重量キログラム毎平方センチメートル)が使われていました。そのほか、1平方インチあたりに何ポンドの圧力がかかるかを表すpsi(重量ポンド毎平方インチ)や、100 kPa と等しいbar(バール)などの単位で空気圧の適正値を示している輸入車などもあります。
タイヤの空気圧の適正値はどこに記載されている?
空気圧の適正値は、車のドア開口部付近に貼られているシール内に多くの車は明示されています。また、車に付属するマニュアルでも確認することができます。
なお、国産車の場合は一般的に、kPa(キロパスカル)とkgf/平方センチメートル(重量キログラム毎平方センチメートル)の両方が併記されています。
タイヤの空気圧が適正ではない場合のリスクについて
タイヤの空気圧が適正でない場合は、様々な問題が引き起こされます。そこで、タイヤの空気圧が低い・高い場合のリスクについて、以下で確認していきましょう。
タイヤの空気圧が低すぎる場合
・タイヤの転がり抵抗が増して燃費が悪化する
・タイヤの偏摩耗を引き起こす
・タイヤの温度が上がり過ぎて損傷やバーストにつながる
・段差を乗り越える際などにコード切れを起こしやすくなる
・ハンドリング操作が重くなる
・路面からの凹凸や振動を吸収できず、乗り心地が悪化する
タイヤの空気圧が高すぎる場合
・トレッド(接地)面などが傷つきやすくなる
・中央部だけすり減るセンター摩耗が起こり、タイヤ寿命が短くなる
・路面の段差などを過度に拾うようになり、乗り心地が悪化する
タイヤの空気圧を確認する際の注意点
タイヤの空気圧は外気温によって変化します。特に、タイヤが暖まっていると膨張熱で空気圧が高くなるため、タイヤの冷えている時にガソリンスタンドなどで点検するようにしましょう。
まとめ
今回は、タイヤの空気圧で使われる単位や適正値、空気圧が高め・低めの場合はどうなるか、空気圧を確認する際の注意点について解説しました。
タイヤの空気圧にはkPa(キロパスカル)という単位が使われており、適正値は一般的に、車のドア開口部付近に貼られているシール内に記載されています。また、タイヤの空気圧は高すぎても低すぎても様々な問題が引き起こされるため、適正値を保つ必要があります。
タイヤの空気圧を確認する際は、タイヤが冷えている状態で行うのが理想的です。タイヤが温まっていると膨張熱で空気圧が高くなり、正確な数値が測定できなくなるからです。
また、タイヤの空気圧は1ヵ月で10%ほど下がると言われています。そのため、日頃からこまめにチェックする習慣をつけて、いつも適正な空気圧を維持するようにしましょう。