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故障・修理
更新日:2021.12.27 / 掲載日:2021.12.27

ホイール塗装はDIYと業者どちらが良い?自宅でドレスアップする手順を解説

ホイール塗装はDIYと業者どちらが良い?自宅でドレスアップする手順を解説

「中古でホイールを手に入れたが、小傷が気になる」「ホイールに傷が付いてしまった」こういったときは、ホイールの再塗装がおすすめです。また、「単純にドレスアップ目的で塗装したい」という方もいるでしょう。

ホイール塗装について悩むのが、「DIYか業者へ依頼するか」という点です。どちらも一長一短があるので、目的に応じて選択するのがよいでしょう。

そこでこのページでは、DIYと業者どちらが良いのか、メリット・デメリットを比較しながら解説します。後半では、DIYでのホイール塗装手順についても解説しますので、ご検討の際の参考にしてください。

ホイール塗装の魅力は「ドレスアップ」

ホイール塗装の魅力は「ドレスアップ」

どれほどに気を付けていても、走行中の飛び石や縁石との接触など、ホイールに傷はつきものです。路面に近いうえに高速回転しているので、ボディ以上に傷付きやすい箇所といえます。

ホイールが傷付くと車全体のイメージが悪くなってしまうので、できれば美しい状態を保ちたいところです。

とはいえ、ホイールに傷が付くたびに新品に買い換えるわけにはいきません。この悩みをできるだけ低コストで解決する方法が、「ホイール塗装」です。再塗装によって、傷付いた塗装面をリセットできます。

また、傷の有無に関係なくドレスアップ目的で、ホイールを塗装する方も少なくありません。「既製品にはない好みの色にしたい」「自分だけの個性あるホイールが欲しい」といった願いも、ホイール塗装によって叶えられます。

ホイール塗装「DIY」「業者」どちらを選ぶ?

ホイール塗装「DIY」「業者」どちらを選ぶ?

ホイール塗装で悩ましいのが、DIYで塗装するか業者へ依頼するかでしょう。費用面や塗装のクオリティなどを考えると、なかなか判断が難しいところです。

結論としては、「何を重視するか」によってベストな選択は異なります。以下でそれぞれのメリット・デメリットを比較しますので、判断の参考にしてください。

費用削減するなら「DIY」がおすすめ

ホイールをDIY塗装するうえでの大きなメリットは、やはりコスト面です。購入するものによって差はありますが、1万円を超えない程度で準備できます。DIYなので工賃はもちろん発生せず、アイテムさえそろえばそれ以上のコストはかかりません。

比較として業者に依頼した場合のコストを挙げると、ホイール塗装は1本あたり1万5,000~3万円が相場です。タイヤがすでに装着されている場合は塗装のために一度タイヤを外すことが多く、さらに工賃がかかります。

通常ホイールは4本セットで塗装することを考えると、新品のホイールを購入したほうが安上がりになる可能性も否定できません。

ただし、当然デメリットもあります。おもなデメリットは「プロ並みの仕上がりを目指すのは難しいこと」「手間と時間がかかること」の2つです。

以上のことを考えると、DIYでのホイール塗装は「完璧な仕上がりは求めないので、コストを抑えたい」という方におすすめです。

仕上がりを重視するなら「業者」がおすすめ

上記のとおり業者への依頼はコストがかかりますが、仕上がりの美しさはコストに見合ったものです。オプションメニューを追加すれば、DIYでは対応しにくい傷や凹みもきれいに補修してもらえます。

DIYで塗装して「仕上がりがイマイチ」ならまだ良いかもしれませんが、塗料が垂れたり弾かれたりして、目も当てられない仕上がりになることも考えられます。そうなるとリカバリーは難しく、下手をするとホイールをダメにしてしまう可能性もあるのです。

その点、業者への依頼はその心配がありません。カラーも細かく指定でき、プロならではの豊富な塗料ラインナップから好みの色を選択できます。

また、キャンディカラーなど複雑で塗装が難しいカラーリングはDIYでは難しいですが、プロなら美しく仕上げてくれるでしょう。

「塗装に失敗するリスクを負いたくない」「コストがかかっても美しく仕上げたい」「複雑・特殊な塗装でワンランク上のドレスアップを実現したい」という方には、業者への依頼がおすすめです。

ホイールをDIY塗装する4つの方法

ホイールをDIY塗装する4つの方法

塗装といえばスプレー缶を使った方法が一般的ですが、それ以外にも3つの方法があります。以下の解説から、ご自身に合った塗装方法を見つけてみてください。

1.初めてでも使いやすい「缶スプレー」

まずは王道である缶スプレー。ホームセンターやカー用品店で簡単に入手でき、カラーバリエーションも豊富です。ホイール用として販売されている缶スプレーもあり、初心者には選びやすいでしょう。

難点はマスキング作業が必要なことです。マスキングとは、塗料をつけたくない箇所を養生する作業のことをいいます。失敗するとマスキングしている箇所に塗料がつくリスクもあり、慎重な作業が求められます。

また、スプレーが飛び散るため、作業環境に気を使わなければなりません。屋内はもちろん、屋外でも周りに塗料が飛ばないように配慮が必要です。また、可燃性ガスや有機溶剤を噴射するので、換気にも気を付けましょう。

2.調色に優れた「スプレーガン」

塗装業者がよく利用しているのが、スプレーガンです。単体での利用はできず、別途エアコンプレッサーを用意する必要があり、プロ仕様のアイテムといえます。また、塗料を入れる容器なども必要なため、導入までのハードルは高めです。

その分、エアーの吐出量や噴霧パターンの調整などができ、作業性は抜群といえるでしょう。塗料をカップに入れて使うので、缶スプレーと違いオリジナルで調色した色を塗装できます。

「今後も塗装していく予定がある」「DIYでも美しく仕上げたい」という方は、導入を検討するのもよいでしょう。

3.塗装の粉塵が飛ばない「ハケ塗り(ローラー塗り)」

缶スプレーやスプレーガンはスプレーという性質上、塗料が周りに飛び散るデメリットがあります。作業環境の確保が困難な方や手軽に塗装したい方におすすめなのが、ハケ(ローラー)塗りです。

ペンキと同じ要領で、ハケやローラーを使って塗装していく手法です。スプレーほどの仕上がりは難しいですが、しっかり作業すればある程度のクオリティは実現できるでしょう。

ただし、あまり複雑な形状のホイールだと塗り残しが起こる場合もあるので、シンプルなデザインのホイールに向いた手法といえます。

4.鉄チンホイール向き「筆塗り」

ハケやローラーよりもさらに簡易的に塗装できるのが、筆塗りです。筆で塗料を塗っていくだけなので、とにかくお手軽なのがメリットといえます。ハケ塗りと同じく、塗料が飛び散る心配もありません。

アルミホイールの塗装にも利用できますが、おすすめは鉄チンホイールへの塗装です。サビが浮くたびにわざわざスプレーを塗るのは手間ですが、筆塗りならササッと仕上げられます。

また、細い筆を使えばハケ塗りで塗り残した箇所をカバーできます。工夫して組み合わせることで、塗装の幅も広がるでしょう。

ホイールのDIY塗装に必要な道具9つ

ホイールのDIY塗装に必要な道具9つ

ホイールのDIY塗装に必要な道具は、以下のとおりです。ハケ塗りならハケを用意するなど、塗装方法によって多少の違いはありますが、基本的な道具の内容は変わりません。

塗料については「ホイール用」と記載がないものでも、使用可能です。ホームセンターに売っている汎用のラッカースプレーはもちろん、アルミサッシ用の塗料でも塗装できます。

ちなみに、ホイールはブレーキから熱を受けるので「耐熱塗料でないと塗装できない」と思われがちですが、その心配はありません。ゴム製のタイヤが溶けないことからもわかるように、それほど高温にならないからです。

・耐水ペーパー(400番、800番、1000番または1500番、2000番の4種類)
・脱脂アイテム(シリコンオフ、パーツクリーナーなど)
・マスキング(マスキングシート、新聞紙、ブルーシートなど)
・塗料の発色と定着を良くするもの(プラサフ、サフェーサー、ミッチャクロンなど)
・塗料(車体用、アルミサッシ用、ラッカースプレーなど)
・クリア(ウレタンコート、ラッカー系クリアなど)
・コンパウンドセット(7500番、9800番など)
・ホイール洗浄用品(洗剤、スポンジ、マイクロファイバークロスなど)
・塗料の付着を防ぐ手袋・敷物(ダンボール、新聞紙、ブルーシート)

ホイールをDIY塗装する8ステップ

ホイールをDIY塗装する8ステップ

塗装に必要な道具を用意できたら、以下の8ステップで実際にホイールを塗装していきましょう。

うまく塗装するコツは、「しっかりと下地処理(塗装前の工程)を行なうこと」です。下地処理が甘いと、上からどれだけ塗り重ねてもきれいに仕上がりません。一つひとつの工程を確実に、根気強く作業していきましょう。

Step1:ホイールをきれいに洗浄する

まずは、ホイールについた汚れや油分をきれいに洗浄します。ブレーキダスト(鉄粉)も専用のクリーナーなどを駆使して除去しておきましょう。

なお、ホイールは車から外したほうが作業しやすいので、外すつもりがあればこの段階で車体から取り外しておくのがおすすめです。

Step2:ヤスリで表面に細かい傷を付ける

表面がツルツルしていると塗料がうまく密着しないので、ヤスリを使って表面に細かい傷を付けます。ツヤがなくなり、全体が曇ったようになるまで磨いてください。

この作業は「足付け」と呼ばれ、下地処理のなかでも特に重要な工程です。磨き残しがあるとそこから塗料が剥がれてくる可能性があるので、細かいところも入念に足付けしておきましょう。

ガリ傷の補修を行なう場合は、「足付け→パテ盛り→パテ研ぎ」や、剥離剤で完全に塗装を落とすといった方法もあります。

Step3:マスキングで保護

ホイール単体であれば不要ですが、タイヤやエアバルブを装着したまま作業する場合はマスキングテープで保護しておきましょう。その他、ホイールのセンターキャップのロゴなども塗りつぶしたくなければマスキングが必要です。

Step4:脱脂(油分を除去する)

塗料が油分に弾かれないよう、シリコンオフやパーツクリーナーを使って脱脂します。手の油がつくと脱脂の意味がなくなってしまうので、ゴム手袋などを着けて作業しましょう。

Step5:サフェーサーやミッチャクロンの塗布

すでに足付け処理を行なっていますが、さらに塗料の密着力を高めるためにサフェーサーやミッチャクロンを塗布しておきましょう。

スプレーを左右に動かしながら、全体的に薄く均一に塗るのがポイントです。特に、ミッチャクロンは透明でどれだけ塗ったかわかりにくいので、厚塗りにならないよう慎重に作業しましょう。

Step6:塗装

サフェーサーやミッチャクロンをしっかり乾燥させたら、いよいよメインの塗装工程です。

うまく塗装するコツは、「複数回に分けて薄く塗り重ねていく」ことです。薄い分には回数を重ねれば発色しますので、最初は「色がついてる?」と思う程度にとどめておくと失敗しにくくなります。

Step7:コーティング

塗装の保護とツヤ出しのために、表面をクリアでコーティングしていきます。ラッカークリアでも問題ありませんが、できればウレタンクリアを使うのが理想的です。ウレタンクリアを使うことで、高い耐久性と美しいツヤを得ることができます。

Step8:コンパウンド仕上げ

コーティング乾燥後に満足できるツヤが出ていれば不要ですが、そうでない場合はコンパウンドで磨いて仕上げましょう。

ただし、クリアを削って塗装が出てきてしまうことがありますので、磨き過ぎには注意が必要です。慣れていない方は、あまり深追いしすぎないほうがよいでしょう。

ホイール塗装は板金塗装工場に持ち込むのもおすすめ

ホイール塗装は板金塗装工場に持ち込むのもおすすめ

ここまで、DIYでのホイール塗装についてお伝えしてきましたが、この作業工程を見て「難しそうだな」と感じた方は、塗装業者への依頼を考えることでしょう。その際、依頼先としておすすめなのが板金塗装工場です。

ホイール塗装を受け付けている業者はさまざまありますが、実際に塗装を行なっているのは下請けの板金塗装工場であることが多いものです。そのため、最初から板金塗装工場に依頼すれば、中間マージンを削減できます。

業者によって料金に違いがあるので、自分の求めているクオリティやコストの上限を決め、そのなかからベストな業者を絞り込むとよいでしょう。

もし、ホイール塗装を受け付けている業者をお探しであれば、「グーネットピット」をご利用ください。エリアから絞り込めるので、お近くの業者がすぐに見つかります。作業実績もご覧になれますので、塗装後のイメージもしやすいでしょう。

https://www.goo-net.com/pit/

まとめ

ホイール塗装は、買い換えよりも安価にホイールの傷や色の悩みを解決してくれます。ホイールは車の印象を大きく左右しますので、ドレスアップとしてもおすすめの手法です。

ホイール塗装の方法としてDIYと業者への依頼がありますが、どちらもメリット・デメリットがあります。コストを重視するならDIY、仕上がりや手間を重視するなら業者への依頼がおすすめです。

DIYでのホイール塗装は難しく感じられるかもしれませんが、ハケ塗りなど簡易的な方法もあるので、思い切ってチャレンジしてみるのもよいでしょう。塗装方法を問わず、時間をかけてしっかり下地処理していくのがコツです。

業者へ依頼する場合は、求めているクオリティや予算を先に決めておくのがポイントとなります。「思っていたのと違う……」とならないよう、作業実績も確認しておきましょう。

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グーネットピット編集部

ライタープロフィール

グーネットピット編集部

車検・点検、オイル交換、修理・塗装・板金、パーツ持ち込み取り付けなどのメンテナンス記事を制作している、
自動車整備に関するプロ集団です。愛車の整備の仕方にお困りの方々の手助けになれればと考えています。

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