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キズ・へこみ直し
更新日:2024.04.02 / 掲載日:2024.04.01

ホイールにガリ傷がついた……修理方法と放置するデメリットを解説

ホイールにガリ傷がついた……けど見た目だけの問題だし、修理するか迷う。自分で修理できそう、と考える人も多いのではないでしょうか。

この記事では、ガリ傷の修理方法や放置するデメリットを解説します。ホイールにガリ傷がついて、修理を検討している人は参考にしてください。

1.自分で修理できるガリ傷は軽微な場合のみ

ホイールについたガリ傷(イメージ)

そもそもホイールのガリ傷とは、縁石や障害物などに接触した際についた傷のことです。飛び石が当たることで、ガリ傷がつくこともあります。

基本的にホイールの表面だけについたガリ傷は、修理によって目立たなくできます。ガリ傷の修理費用を抑えたい場合、市販の専用工具を使用し、自分で修理も可能です。

ただし、自分で修理できるガリ傷は軽微な場合のみになります。以下の「自分で修理できるガリ傷」以外は業者に依頼しましょう。

自分で修理できるガリ傷
・へこみや穴あき、歪みがない
・爪で撫でたときに多少ひっかかる程度の傷
・傷の範囲が狭い
・特殊な塗装をしていない
・エアバルブ(タイヤに空気を入れる部分)周辺ではない

とくに、へこみや穴あき、歪みなどはホイールの安全性に悪影響を与えているため、必ず業者に修理を依頼してください。

なお、軽微なガリ傷の修理にも専門知識や技術が求められます。さらに、へこみや穴あきなどがなくても安全性に悪影響を与えているかもしれないため、基本的には業者に依頼することをおすすめします。

2.ホイールのガリ傷を自分で修理する方法

ホイールのガリ傷を自分で修理する方法をご紹介します。

(1)必要な工具を揃える

ガリ傷の修理に必要な工具は以下の9つです。

1.カーシャンプー
2.シャンプー用スポンジ
3.水滴拭き取り用クロス
4.水道水(用意できるなら純水〈精製水〉がおすすめ)
5.ホイール用下地処理剤
6.マスキングテープ(またはビニール袋)
7.耐水サンドペーパー
8.ホイール用修復剤
9.ホイール用塗装剤(必要があれば)

(2)ホイールを洗浄し脱脂する

ホイールのガリ傷を修理する前にカーシャンプーを使い、ホイールに付着している汚れやほこりなどを落としましょう。

次に、洗浄で取り除けなかった汚れや油分などを脱脂作業で取り除きます。脱脂作業に必要な下地処理剤をお持ちでない場合は、以下の商品がおすすめです。

メーカー商品名公式サイト
SOFT99シリコンオフ チビ缶「シリコンオフ チビ缶」の公式販売ページ
SCHILD脱脂クリーナー「脱脂クリーナー」の公式販売ページ

ホイールの洗浄と脱脂は、修復剤の密着度を高め、耐久性を上げる重要な作業です。

(3)ガリ傷の周辺を保護する

ホイールの水分を拭き取ったら、ガリ傷の補修部分以外を傷つけないように保護します。ガリ傷周辺のホイールやタイヤにマスキングテープを貼りましょう。

(4)ガリ傷を研磨して整える

サンドペーパーなどでガリ傷を研磨し、補修箇所の表面を整えましょう。

細かい目のサンドペーパーを使い、ホイール表面についた傷やササクレを除去し、滑らかにします。細かい目では傷やササクレが取り除けず、表面が整えられない場合は、少し粗い目のサンドペーパーを使いましょう。

その後、再度細かい目のサンドペーパーを使い、ガリ傷表面を滑らかにします。

(5)修復剤でガリ傷を埋める

ガリ傷の表面が滑らかになったら、修復剤で傷を埋めます。

修復剤はパテやブラシで塗り込むタイプ、スプレーで噴射するタイプがあります。タイプによって使い方や硬化時間が異なるため、使用前には取扱説明書を確認しましょう。

なお、ホイールの色に合った修復剤を使えば、ホイールと修復剤の色が馴染みやすく塗装作業が不要になる場合もあります。

修復剤をお持ちでない場合は、以下の商品がおすすめです。

メーカー商品名公式サイト
Holtsアルミパテ「アルミパテ」の公式販売ページ(Amazon)
SOFT99アルミパテ「アルミパテ」の公式販売ページ

(6)修復剤の余分な部分を研磨する

ガリ傷を埋めた修復剤が完全に乾燥したら、サンドペーパーで余分な部分を研磨し、ホイール表面を平坦にします。

まず、荒い目のサンドペーパー(600番程度)で表面を平坦にしてから、細かい目(1,000番程度)で表面を整えましょう。ある程度表面が整ったら、さらに細かい目(2,000〜3,000番程度)で表面を仕上げ、滑らかにします。

(7)再びホイールを洗浄する

研磨時に発生したカスなどを取り除くために、再度ホイールを洗浄しましょう。

ホイールを塗装する場合、研磨カスが塗装に混入するのを防ぐ重要な作業になります。

(8)ホイールを塗装する

ガリ傷修理の仕上げとして、必要な場合はホイールを塗装します。修復剤とホイールの色味が異なる場合は、塗装して見た目を整えましょう。

塗装剤はハケで塗るタイプやスプレータイプがあります。スプレータイプの塗装剤は、広範囲に噴射されてしまいます。そのため、塗装が不要な箇所は、マスキングテープやビニール袋を使って保護しておきましょう。

(9)センタリングを確認する

最後にセンタリングを確認し、車が真っ直ぐ走るかをチェックしましょう。ホイールを縁石などにぶつけた際、ホイールのバランスが崩れてしまい、真っ直ぐ走らない可能性があります。

センタリングの確認は、できる限りきれいで真っ直ぐな安全な道で行います。ハンドルを真っ直ぐにして、そのままアクセルを踏んだ際に真っ直ぐ走るかを確認しましょう。

もし、真っ直ぐ進まず、左右どちらかに進んでしまう場合は、ホイールのバランスが崩れている可能性があるため、ディーラーやカー用品店などに相談してください。

3.ホイールのガリ傷を放置するデメリット

ホイールのガリ傷は見た目だけの問題と考え、放置する人も珍しくありません。しかし、ガリ傷は「サビの発生」や「エア漏れ」につながる恐れがあるため、すぐに修理する必要があります。

なお、適切にガリ傷を修理しなければ、ホイールの見た目だけよくなり、これらのデメリットを防げません。そのため、繰り返しになりますが、ガリ傷の修理は業者に依頼することをおすすめします。

(1)サビが発生する

ガリ傷を放置した場合、ガリ傷の場所からサビが発生し、ホイール全体に広がる恐れがあります。

一般的なホイールの表面は塗装されており、ガリ傷がつくと塗装が剥がれます。ホイールは金属素材のため、剥がれた箇所から水分が入り込むとサビが発生し、見た目の美しさを損ねるでしょう。

なお、アルミ素材のホイールは白サビが発生します。白サビを放置したらホイールと塗装の間に広がり、塗装をすべて剥がさなければ白サビを取り除けなくなります。

(2)エア漏れする

ホイールについたガリ傷がタイヤのエア漏れを引き起こすかもしれません。とくに、縁石や障害物に接触した衝撃が強く、深いガリ傷や歪みがある場合は発生する可能性が高まります。

ホイールとタイヤが接触するビート部分やホイールのリムにもガリ傷の影響があった場合、密着性の低下につながり、十分に密封されずに空気が漏れてしまいます。

エア漏れが起こると適切なタイヤの空気圧を維持できなくなり、ハンドルが取られるなど安定して走行できません。燃費の悪化やタイヤの偏摩耗の原因にもなります。

また、タイヤがまっすぐの停車状態ではエア漏れしないが、右や左にハンドルを切ったときのみエア漏れする場合があります。

修理後はタイヤの空気圧を規定値に合わせ、1週間後にエアが減っていないか確認しましょう。修理していないタイヤと比較して、エアの減る量が多い場合は漏れている可能性があります。

ガリ傷自体は目立たなくても、エア漏れにつながる傷がつくこともあるため注意してください。

4.ホイールのガリ傷の修理を業者に依頼する場合

ホイールのガリ傷の修理は、自動車整備士並みの知識や技術を持っていない限りは業者に依頼することをおすすめします。依頼する場合の費用相場と、業者を選ぶポイントをご紹介します。

(1)ホイール修理の費用相場

ガリ傷の修理費用の相場は、8,000〜20,000円程度です。ただし、ガリ傷の範囲や深さ、修理方法などによって大きく変動します。へこみや穴あき、歪みなどの修理が必要な場合は、追加費用が発生します。

業者のWebサイト上でも明確な金額を記載していないことが多いため、実際に依頼する場合は複数の業者から見積もりを取りましょう。

なお、ホイールの修理を請け負わない業者も多くあります。その場合は業者と相談し、ホイールの買い替えも検討しましょう。

(2)依頼する業者の選び方

ガリ傷の修理を依頼する業者は、以下のポイントを考慮して選びましょう。

1.実績と評判

長年営業を続けている業者や評判がよい業者は、安心して修理を依頼できます。評判は口コミサイトやレビューサイトなどで確認できます。投稿者によっては、修理箇所の写真を掲載している場合があります

2.費用

修理費用は業者により大きく異なります。安い業者がよいとは限りませんが、複数の業者に見積もりを依頼し、適正な価格か確認しましょう

5.ホイールの買い替えも検討

ホイールの損傷がひどければ、元の状態に戻せない場合や修理費用が高価になる場合があります。損傷の状態を業者と確認しながら、ホイールの買い替えも検討しましょう。

なお、日本自動車タイヤ協会(JATMA)の資料には、「ホイールは亀裂、損傷、変形、又は摩減及び錆、腐食の著しいものは使用してはならない。」と記載されています(参照:自動車用タイヤの選定、使用、整備基準 p.24|JATMA)。

たとえ修理できても、再度衝撃を受けると歪みなどが再発する恐れもあります。ホイールの購入費用は必要ですが、ホイールを交換することで長期的な安全性につながるでしょう。

6.ホイールに関することはグーネットピットにご相談ください

ホイールのガリ傷は見た目だけの問題ではなく、サビが発生したり、エア漏れしたりと、最悪事故につながる恐れがあります。そのため、ガリ傷がついたらすぐに修理しましょう。

ただし、自分で修理できるガリ傷は軽微な場合のみです。へこみや穴あき、歪みなどの修理には専門知識と技術が必要になるため、必ず業者に依頼しましょう。

なお、軽微なガリ傷の修理にも専門知識と技術が求められるため、基本的には業者に依頼するのがおすすめです。

もし、ガリ傷の修理を依頼する業者をお探しの場合は、グーネットピットにお任せください。

グーネットピットには、ホイールだけでなく車全体のメンテナンスに関する知識や経験が豊富なスタッフが在籍しています。

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グーネットピット編集部

ライタープロフィール

グーネットピット編集部

車検・点検、オイル交換、修理・塗装・板金、パーツ持ち込み取り付けなどのメンテナンス記事を制作している、
自動車整備に関するプロ集団です。愛車の整備の仕方にお困りの方々の手助けになれればと考えています。

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