故障・修理
更新日:2020.10.29 / 掲載日:2020.10.29
インヒビタOH 後編 スバルサンバーを懐走仕様!
分解の最難関はネジロック
塗布の筐体固定部分取り外し
スイッチ筐体固定のネジ8本とも少しは動くので、反対側から潤滑剤を少量吹いて放置を3回ほど繰り返すと、潤滑剤が吸い込まれたことを確認できたので、回してみた。どうにか動くようなので、タップを切る要領で回しては戻すを繰り返して、ようやく抜き取ることができた。このネジは交換したほうがよいのだが、手持ちがなく、Stay Home作業なので、後々交換することに。
蓋をパカッと開けると汚れた接点とグリスを確認。接点抵抗はそうとう大きくなっていることが分かる。黒くなっている部分はかなり大電流が流れ、酸化とスパークで荒れている。
可動接点側のコの字形をした銅板もかなり荒れていたので、パーツクリーナーで洗浄して、どちらの接点も3Mのマイクロファインというスポンジ研磨剤で表面を出すところまで磨いた。
組み付けにタミヤのセラミックグリスをたっぷり塗布しておいた。結果だが、セルの回転が上がったのは驚き!
回転接点はスプリングでU字形をした銅板がスライドする仕組み。表面はガタガタで接触抵抗が大きくなっているのが分かる。
パーツクリーナーと綿棒を使って古いグリスと汚れをじっくり拭き取って内部をできるだけきれいにする。黒い部分の酸化が落ちる。
接点の荒れたところは、ソルダーアシストの先端を削ってスクレーパーにしたものと3Mのスポンジ研磨剤マイクロファインで磨いた。
グリスは「使える!」と評判のタミヤ、セラグリスを使用。銅グリスは綿棒につけて接点を軽く拭った。回転子の軸にも塗布しておく。
スイッチから伸びるコネクターも内部を洗浄し、端子部分はカッターの刃などを使って酸化した表面をきれいにしておく。
回転子が蓋の部分とこすれあうので、この突起の部分にもセラグリスをたっぷり付けておく。樹脂が減ると接点の圧が落ちるからだ。
キレイになった!
洗浄→接点研磨→グリス封入できれいになったスイッチ。外周に入るOリングもパーツでは出ないので、ここもグリスを塗っておく。
組み付けは裏側のスイッチ切り欠きとミッションシフトの切り欠きを合わせると大まかな位置が出せる。無理やりは入らない。
ボルト2本を仮固定して、スイッチの位置合わせを行う。セレクターをニュートラルにして、突起と合わせて本締めを行い終了。