故障・修理
更新日:2025.10.21 / 掲載日:2020.10.19
車検証はどこにある?保管場所や再発行の方法、電子化について紹介

車検証は、車の所有者情報や車検の有効期限などが記載された非常に重要な書類です。2023年からは電子化が進み、仕様や確認の仕方も変わっています。
とはいえ普段はあまり見ない書類なので、「車検証ってどんなの?」「いつもらえるの?」「どこにしまったか忘れた……」と不安になる人も少なくありません。
そこでこの記事では、車検証の基本情報や電子車検証の仕組み、よくある保管場所、見つからない場合の対処法、再発行の手続き方法までをわかりやすく解説します。
焦らず対応できるよう、順を追って丁寧にご案内しますので、ぜひ参考にしてください。
1. 車検証(自動車検査証)とは

車検証(自動車検査証)とは、車が保安基準に適合していることを示す公的な書類です。車両の基本情報や所有者・使用者、車検の有効期限などが記載されており、公道を走行するすべての車に交付されます。
車検証の原本は常に車に備え付けておく義務があり、公道を走行する際に携帯していないと罰則の対象となります。
ここでは、車検証に記載されている主な情報と、紙と電子の違い、不携帯時の罰則について解説しましょう。
(1) 車検証に記載されている情報
車検証には、主に以下のような情報が記載されています。
・車名・型式・車台番号
・所有者および使用者の氏名と住所、使用の本拠地
・車検の有効期限や登録年月日
・総排気量・車両重量・乗車定員
2023年1月からは、「電子車検証」への切り替えも始まっています。
電子車検証は、従来のA4サイズからA6サイズ程度のカード型へと変更され、ICチップに必要な情報が記載されるようになりました。
表面に記載される情報は最小限で、詳細なデータはICチップから読み取る形式に変わっています。専用のアプリや読み取り対応スマートフォンを使えば、記載されている情報を確認できます。
電子車検証のくわしい確認方法やアプリの使い方については、こちらの記事をご覧ください。
(2) 不携帯が発覚すると50万円以下の罰金
道路運送車両法第66条では「自動車は、自動車検査証を備え付け、かつ、国土交通省令で定めるところにより検査標章を表示しなければ、運行の用に供してはならない。」とされています。
車検証を携帯せずに運転した場合、道路運送車両法違反により50万円以下の罰金が科せられてしまうのです。
たとえば、交通違反で警察に停止を求められた際に、車検証の提示を求められることがあります。このとき、原本がなければ不携帯と見なされ、違反扱いとなります。
なお、コピーやスマートフォンで撮影した画像は、正規の証明書類としては認められていません。
また、車検証を紛失してしまうと、車検の更新手続きや名義変更、住所変更、廃車といった各種手続きができません。
さらに、車検の有効期限が切れた状態で走行すると、「無車検運行」として6点の違反点数、90日間の免許停止、1年6カ月以下の懲役または80万円以下の罰金が科されます(自賠責保険も切れている場合)。
2. 車検証の保管場所
車検証が必要な場面で見つからないと焦ってしまいます。まずは、よくある保管場所から順に確認してみましょう。
ここでは、保管されやすい場所と、見落としやすい収納スペースを紹介します。
(1) よくある保管場所

車検証が多く保管されているのは、助手席のグローブボックスです。
車の取扱説明書や自賠責保険証と一緒に、整備記録簿や保証書をまとめた専用ケースに収納されているのが一般的です。見た目では判断しづらいため、ケースの中までしっかり確認しましょう。
また、車種によっては助手席シートの下や後部座席の下に収納されている場合もあります。
(2) 見落としがちな保管場所
グローブボックスに見当たらない場合は、意外な場所に収納されているケースも考えられます。
整備や車検のあと、店舗のスタッフが別の場所に戻していることもあります。どうしても見つからないときは、普段と違う場所も探してみましょう。
たとえば、運転席や助手席シート裏のポケット・ドアポケット・ラゲッジスペースの小物入れなどは、普段あまり使わないため見落とされがちです。
3. 車検証が見つからない場合
車検証が見つからない場合、すぐに再発行手続きするのではなく、まずは落ち着いて、家族に確認したり、身近な場所を確認したりしてみましょう。
(1) 家族に確認する
車を家族共同で使用している場合、家族が車検証を別の場所に保管している可能性があります。
たとえば車検や整備の際に一時的に取り出し、そのまま自宅に持ち帰っているケースも考えられます。
そのため、一度、家族にも保管場所を確認してみましょう。
(2) 車関連の書類の保管場所を確認する
自宅で保管している車関係の書類と、一緒に紛れている可能性も考えられます。
保険証券や点検記録簿、車検証の控えなどをまとめてファイルに収納している場合、自宅にある書類一式の中を確認してみましょう。
(3) 見つからない場合は業者に確認しよう
どうしても見つからないときは、車検や整備を依頼したディーラーや整備工場に連絡してみましょう。
業者側で預かったまま、返却を忘れられている可能性もあります。
4. 車検証の再発行手続き
車検証が見つからない場合は、再発行の手続きが必要になります。自分で申請する方法と、業者に代行を依頼する方法があり、それぞれに必要な書類や費用、手続き期間が異なります。
(1) 再発行手続きは「自分で申請」か「業者へ依頼」
車検証の再発行は、次の2とおりの方法があります。
・自分で運輸支局(または軽自動車検査協会)の窓口で手続きする
・ディーラーや整備業者に代行を依頼する
どちらも基本的には再交付申請書や本人確認書類、手数料納付書などが必要です。
再発行の費用は350円ですが、代行依頼する場合は3,000〜10,000円程度の手数料が加算されます。
また、自分で申請する場合は、平日に管轄の窓口へ行く必要があります。スケジュールが合わない人は、業者に代行を依頼しましょう。
(2) 詳細な申請方法・必要書類・注意点
申請方法や必要書類は、普通車と軽自動車で異なります。
手続きの流れや注意点については、以下の記事で丁寧に解説していますのでこちらをご覧ください。
5. 車検証に関することはグーネットピットにご相談ください
車検証の原本は、法律によって常に車に備え付けておく義務があります。
また、紛失や破損を防ぐためにも、グローブボックスなど取り出しやすく安全な場所に保管しておくことが重要です。
車検証の扱いに不安がある場合は、グーネットピットを通じて近くの整備工場へ相談してみてください。プロの整備士が丁寧にサポートしてくれるため、初めての人でも安心して利用できます。
そのほか、愛車の整備や車検について相談できる業者を探している人も、ぜひグーネットピットを活用してみてはいかがでしょうか。
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