故障・修理
更新日:2022.08.25 / 掲載日:2022.08.25

SUBARUサンバーを快走仕様!「2022年版 サンバー用富士重工製造廃止部品情報」5

よく通うスバルディーラーに部品発注に行ったら、いつもの担当から「かなり部品がなくなってきてます」といきなりの宣告。日頃からサンバーを整備しているわけだから、部品発注も頻繁。そこでディーラー経由で今どのくらい部品が手に入るのかを徹底調査してみた。ただし、所有車の車体番号から個別に聞き出した情報なので、完全網羅というわけではないかもしれないが、それでも相当マズイ状況になってきているのは事実だ!

■ Photo&Text Masahiro Kan  ■取材協力 神奈川スバル平塚店

SUBARU サンバー 2007年式LE-TV1
SUBARU サンバー 1995年式V-KV3

昨日まであった部品がトツゼンなくなるという現実をかみしめる

 我が家からほど近い神奈川スバル平塚店で部品発注を行なっているが、まぁ新車は買わない、整備は頼まない(TV1は買ったけど……)ディーラーにとっては酷い客なのだが、サービスフロントと仲良くさせてもらっていることから、時々情報をもらったりしている。

 確か春先あたりだったか「サンバーの部品がかなり無くなってます」という情報を得たのだ。その時はTV系のヘッドライトとワイパーアームの部品が製造廃止だという。

 えええええ!びっくりしたのはいうまでもない。まだ現役バリバリで街中で見かけるTV/TW系である。このカタチを街中で見かけない日はないだろうというクルマだ。それのヘッドライトだと!

 それがきっかけとなって、こりゃ連載しているこちらにも影響が出てしまうことは間違いない。

 とにかく徹底調査をしなければ、2台のサンバーくんを維持することができなくなってしまう。もしやEV化のための倉庫整理ということも考えられる。

 
 別情報でもスバルの部品が大量に破棄されたという情報があったので、昨日までメーカー在庫があったものが今日は無いという事態が現実に起きている。連載を始めた当初に部品番号を記載していたものは、いまや製造廃止になっている可能性が非常に高いのだ。

 今回の調査でディーラーでは簡単に部品在庫が調べられるのだが、そのためには車体番号を入れなければならない。そこで2台の車体番号からまず検索して、そこから派生して検索をしていく方法をとったので、漏れは多分にあることをご承知いただきたい。

ステアリング・サスペンション関連部品の最新情報

 サスペンションに関してはK系はフロントダンパーが製造廃止だが、リヤはKYBのアフターパーツもあるので、まだまだ入手可能。

 スプリングに巻かれていた樹脂のプロテクターは製造廃止。フロントストラットのアッパーマウントは入手できるので、ダンパーだけ何かを流用すれば走行はまだ十分できる。

 K系はハブキャリアが製造廃止なので、今後のことも考えT系が流用できないかを検証していきたいと思う。

 タイロッドもエンドしか出ないので、ステアリング周りはきちんとメンテしておきたい。


 この辺りはまだT系は十分に入手できるので、走行に支障は出ないだろう。最難関としてK系のブレーキキャリパーが製造廃止になった。

 シールキットなどはFRどちらも入手できるので、維持は可能か。特殊構造をしていた、キャリパーのスライダープレートは製造廃止。段差ができたらオイルストーンで磨くしかなくなってしまった。

 駆け足で製造廃止情報を並べてみたが、この先当然のように製造廃止は進むはずなので、どうメンテナンスするかを計画立てる必要がある。

 在庫数を全て購入するのではなく、使う分だけにしておかないと、多くのサンバーが生き残れなくなる。

K系のサスペンション周りはほぼ製造廃止で、現状維持しかできないことに。ブレーキパッドは重要保安部品で社外も含めてOKだが。
K系のキャリパーにあるスライダープレートが製造廃止。結構段差がつくパーツなので、これからはオイルストーンで地道に研磨しかない。
K系はキャリパー本体が製造廃止。シール類はまだ出るようだが、長期放置していた場合は早期にOHしておいたほうが無難だ。
K系はハブキャリアが製造廃止になっている。ベアリングは社外流用でOKだが、長期維持するならT系への入れ替えを考えたほうがいい。
K系のステアリングコントロールパーツは全て製造廃止なので、万が一曲がってしまった場合などは修正か中古パーツしか手がなくなった。
K系のフロントサスペンションははバネ・ダンパーなど全て製造廃止。ダンパーのオイル漏れが発生した場合、中古かワンオフしか手が。
K系はステアリングコントロール部分ではタイロッドエンドしか入手できなくなってしまった。ガタが出ていたりしたら修復不可。
スタビマウントゴムなどのゴム類はまだ入手ができるので、スペアを用意するか、早期交換でコントロール性を確保しておきたい。
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