パーツ取付・交換
更新日:2024.04.11 / 掲載日:2024.03.19

2カメラドライブレコーダーの取り付け方とは?失敗しないコツを解説

2カメラドライブレコーダーは、車の前方だけでなく後方の映像も記録できます。近年問題視されている、あおり運転の被害にあったとき、証拠を残しやすいのが大きなメリットです。

この記事では、2カメラドライブレコーダーを購入後、どのようにカメラを取り付ければいいかを解説します。

1. 2カメラドライブレコーダーを取り付ける準備

2カメラドライブレコーダーを取り付けるとき、大きく3つの準備を進めましょう。

1.カメラの取付に必要な道具をそろえる
2.購入したドライブレコーダーの付属品を確認する
3.カメラの取り付けに必要な作業時間を確保する

(1)取り付けに必要な道具をそろえる

2カメラドライブレコーダーの取り付けでは、以下の道具をあらかじめそろえておきましょう。

道具使う場面
プラスドライバーカメラを組み立てる、カメラを設置する
カークリップ外し車の内張りを固定するリベットを外す
ニッパー結束バンド・クリップなどを切断する
メジャーカメラの設置位置を確認する
ガラスクリーナーカメラ設置時に窓ガラスの設置部分を掃除する
エレクトロタップや配線付きヒューズドライブレコーダーの電源を取る
※電源元によっては不要
サーキットテスターカメラ電源の電圧を測る
※電源元によっては不要

(2)商品の同梱物を確認する

2カメラドライブレコーダーを購入すると、以下のような商品・部品が含まれています

・フロントカメラ本体
・リアカメラ本体
・メモリカード(microSDカードが一般的)
・ブラケット
・両面テープ
・シガープラグコード
・リアカメラケーブル

商品の箱や取扱説明書などを見て、付属物がすべてあるか確認しましょう。

(3)取り付けに必要な時間

2カメラドライブレコーダーを取り付けるのに、慣れている人でも約3時間はかかるとされています(車両やドライブレコーダーによって、必要な時間は異なります)。ドライブレコーダーの取り付けには、配線の取り回しなど複雑な作業もあります。余裕をもって作業できるように、長めの時間を確保しておきましょう。

2. 2カメラドライブレコーダーの正しい取り付け位置

2カメラドライブレコーダーを取り付ける前に、正しい「取り付け位置」についても事前に確認しておきましょう。特にフロントカメラの場合、国土交通省によって規定されているルールに則って、取り付けるようにしてください。

(1)フロントカメラの取り付け位置

フロントカメラの取り付け位置は、国土交通省の「道路運送車両の保安基準の細目を定める告示〈第一級〉(第39条)」によって「フロントガラスの上縁から20%以内」または「下縁から150mm以内」と定められています。メジャーで測りながら、適切な設置位置を探りましょう(参照:道路運送車両の保安基準の細目を定める告示【2023.6.5】p.2|国土交通省)。

またフロントカメラの取り付け位置を決めるときは、以下のポイントも意識しましょう。

・ワイパーの可動範囲内に設置する(雨や雪が降ったとき、ワイパーの可動範囲外に設置すると鮮明な映像を収めることができません)
・車検ステッカーと重ならない位置に取り付ける(車検ステッカーとドライブレコーダーが重なっていると、ステッカー交換時にドライブレコーダーを外さないといけません)

フロントカメラの取り付け位置のイメージ

(2)リアカメラの取り付け位置

リアカメラの取り付け位置は、法令によって定められてはいませんが、一般的に「後部座席の中央」が適切だとされています。これにより、幅広い視野を映像に収めやすくなるからです。また、リアガラスの上部に取り付けることで、運転時の視界を妨げないだけでなく、映像の歪みも抑えられます。

なおリアカメラを取り付けるときは、リアガラスに走っている黒い横線に重ならないようにしてください。この線は電熱線で、リアガラスの結露を解消する役割があります。ここにリアカメラの貼り付け面が重なると、固定力が熱で弱まり、取れてしまう可能性があります。

リアカメラの取り付け位置のイメージ

3. 2カメラドライブレコーダーの取り付け手順

2カメラドライブレコーダーの取り付けには、大きく4つの工程が必要です。

1.電源を確保する
2.フロントカメラを取り付ける
3.リアカメラを取り付ける
4.配線を整理する

順を追って解説します。

(1)電源を確保する

ドライブレコーダーの電源は、大きく3つの方法で確保します。

・シガーソケットから電源を取る
・ヒューズボックスから電源を取る
・オーディオから電源を取る

この中で、もっとも簡単な方法が「シガーソケットから電源を取る」です。商品に付属されているシガープラグコードを挿し込むだけでいいため、余計な手間がかかりません。先に紹介した、エレクトロタップやサーキットテスターといった道具も必要なくなります。

シガーソケットで電源を確保するのがおすすめ

シガーソケットをスマートフォンの充電などで使用している場合は、二股プラグなどで挿し込み口を増やすといいでしょう。

(2)フロントカメラを取り付ける

両面テープで、ブラケットをフロントガラスに貼り付けます。このとき、事前にフロントガラスの適正な位置を確認しておき、マスキングテープなどをしておくと良いでしょう。取り付け位置の油分や水分は、ガラスクリーナーでキレイに拭き取っておきます。

ブラケットを貼り付けたら、フロントカメラを電源とつなぎ、カメラの向きを調整します。水平に映像が取れていることを確認したら、ナットを締めてカメラの位置も固定しましょう。

(3)リアカメラを取り付ける

リアカメラの設置時も、あらかじめ設置場所に目星をつけておき、マスキングテープでしるしをつけます。ガラスクリーナーで汚れを拭き取った後に、両面テープでリアカメラを貼り付けましょう。

リアカメラを設置する際は、フロントカメラとリアカメラをリアカメラケーブルでつないでください。フロントカメラに表示される映像を確認しながら、リアカメラの角度を調整します。リアカメラの調整とフロントカメラの映像確認は、2人で行うのがおすすめです。

(4)配線を整理する

運転や車の乗り入れで邪魔にならないように、リアカメラケーブル、シガープラグコードを一旦すべてつないだ上で、配線を整理します。ケーブルは、それぞれ次のようにして隠していきましょう。

①フロントカメラ側のケーブルは、天井とフロントガラスの境目に押し込んで隠します。ケーブルはそのまま助手席側に向かて這わせて足元へと持ってくることで目立ちにくくなります。

フロントカメラ側のケーブルの配線イメージ:天井から助手席、ドア横から足元へ

②リアカメラ側のケーブルも同様に、リアガラス上部のウェザーストリップの裏に押し込んで、足元までケーブルを持っていきます。

リアカメラ側の配線イメージ:ウェザーストリップに挿し込みつつ後部座席の足元へ

③余ったケーブルは、結束バンドなどでまとめます。

配線をよりキレイに隠したい場合は、ドア下の内装などをはずして隠すという方法もあります。いずれの方法を試す場合も、ケーブルの破損には十分気をつけてください。

4. 2カメラドライブレコーダーを業者に頼んだときの費用

自分で2カメラドライブレコーダーを取り付けるのではなく、業者に依頼した場合はどのくらいの費用がかかるのでしょうか?ドライブレコーダーの取り付けを依頼できる業者の費用をまとめました。

(1)カーディーラー:5万円以上(本体価格込)

カーディーラーの場合、本体価格と工賃を合わせて約5万円以上が相場とされています。他の業者より割高ですが、純正品でありメーカー保証もあるという点で安心です。

(2)カー用品店:5万円以上(本体価格込)

カー用品店の場合、本体価格と合わせて5万円以上が相場とされています。ただ、これは本体価格によって大きく変動します。カー用品店は品数が豊富なため、安い商品を購入すれば、その分全体の費用も安く抑えられます。

(3)自動車整備工場:1.5万円以上(本体価格別)

自動車整備工場は基本的に、ドライブレコーダーを販売していません。自分でドライブレコーダーを購入して、持ち込みでの設置を依頼することとなります。取り付け位置や配線位置など、細かな要望も相談しやすいという点が、自動車整備工場のメリットといえます。

(4)出張取り付けサービス:1.5万円以上(本体価格別)

出張取り付けサービスは、カメラの設置費用に加えて出張費用がかかるため、代金は全体的に高くなりやすい傾向にあります。しかしカメラの本体価格を抑えて、費用を安くすることも可能です。店舗に行く時間がない人には、出張取り付けサービスがおすすめです。

5.ドライブレコーダーの取り付けはグーネットピットにご相談ください

ドライブレコーダーの取り付けは、運転時に起こる事故の証拠を残すためにとても重要です。中でも2カメラドライブレコーダーは、車の前方だけでなく後方の事故にも対処できます。

ドライブレコーダーの取り付けを業者に依頼したいという人は、グーネットピットにお任せください。下記ページから、技術力の高い整備工場を検索できます。

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グーネットピット編集部

ライタープロフィール

グーネットピット編集部

車検・点検、オイル交換、修理・塗装・板金、パーツ持ち込み取り付けなどのメンテナンス記事を制作している、
自動車整備に関するプロ集団です。愛車の整備の仕方にお困りの方々の手助けになれればと考えています。

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