パーツ取付・交換
更新日:2018.11.12 / 掲載日:2018.11.12
ドライブレコーダーは熱に弱い?熱対策の方法や故障原因を解説
ドライブレコーダーは運転中の車外の状況や、駐車中にいたずらされた時の証拠を録画してくれる非常に便利な機器です。しかし、ドライブレコーダーは電子機器であるため、使用中における熱対策が重要になります。便利な機器だからといって熱対策を何もしない場合、想定されている寿命よりも早く故障してしまう可能性があるからです。
そこで今回は、太陽の熱からドライブレコーダーを守る熱対策の方法や、SDカードへの影響について解説します。
ドライブレコーダーは熱で故障しない?
ドライブレコーダーは一般的に、車内でも直射日光が当たりやすいフロントガラス付近に設置されるため、熱では故障しないように設計されていると思われがちです。しかし、ドライブレコーダーも電子機器であるため、正常に機能を発揮できる動作範囲温度と呼ばれる条件が設定されています。
この動作範囲温度は、ドライブレコーダーによって異なる条件が設定されており、価格が安い機種になると最高で50~60度までしか対応していない場合もあります。真夏の車内、特にダッシュボード周辺は80度近くになってしまうというデータもあり、動作範囲温度が低いドライブレコーダーは故障してしまう場合もあるようです。また、基盤が焼け付くのを防ぐため、保護機能により電源が落ちるというケースもあるようです。
なお、寒冷地でドライブレコーダーを使用する場合は車内の温度がマイナスになることもあるため、零下での使用にも対応している機種を選ぶようにしましょう。
ドライブレコーダーを熱から守る熱対策の方法は?
真夏の炎天下における車内温度を考慮して、ドライブレコーダーの耐熱温度を高くしている機種もありますが、できることならドライブレコーダーを高温状態から守る熱対策を行うと効果的です。
取り外しが可能なドライブレコーダーであれば、車内に放置せず外に持ち出すことで長時間熱に晒されることがなくなる為、故障のリスクを下げることができます。
また、直射日光を避けるフロントガラス用サンシェードなどを使用すれば、ドライブレコーダーに直射日光が当たるのを防ぐことができるだけではなく、車内温度も下げることができます。
SDカードは消耗品!熱対策+カードの交換を
熱対策をきちんと行うことで、熱の影響によるドライブレコーダーの故障はかなり防げるようになります。しかし、故障の大きな原因の一つであるSDカードについては、熱対策の有無に関わらず消耗品であることには変わりありません。
そのため、SDカードの耐熱性は問題がなくとも、繰り返しデータを上書きすることで記録が消えたり誤動作を起こすようになります。こればかりは熱対策を行っても防ぐことができないので、定期的にSDカードを交換するしかありません。
まとめ
ドライブレコーダーは、運転中の出来事を常時録画してくれる大変頼りになる機器ですが、正常に機能を発揮できる動作範囲温度と呼ばれる条件が設定されています。その温度が低い場合、熱で故障したり電源が落ちるなどの不具合が発生する可能性があります。
ドライブレコーダーの熱対策としては、取り外し可能な機種は車外へ持ち出す、また車内の温度を上げないようにするなどがあります。
また、SDカードは消耗品なので定期的な交換を心掛けましょう。
万が一の際に、熱が原因でドライブレコーダーが作動しなくなるという状況を防ぐためにも、ドライブレコーダーを設置する際は熱対策も考慮しながら取り付けるようにしましょう。