フロントグリルが傷ついてしまった場合の補修・修理方法とは

車のフロントグリルは、各自動車メーカーがアイデンティティや意匠を盛り込みデザインをしている重要なパーツであると言えます。車を購入したオーナーの中にも、フロントグリルやその周辺を含めたフロントの全体のイメージが気に入って購入したという人が多いのではないでしょうか。もし、そのフロントグリルに傷を発見してしまったら、なんとかしたいと考えるのは車のオーナーとしては当然のことかもしれません。そこで今回はフロントグリルが傷ついてしまったときの対処法について解説したいと思います。

この記事の目次

1. フロントグリルが傷つく原因とは？傷を放置するとどうなる？
2. フロントグリルの傷を補修・修理方法とは？　必要なものや手順とは？

フロントグリルが傷つく原因とは？傷を放置するとどうなる？

フロントグリルが傷つく原因としては、以下のようなことが考えられます。

・走行中に前を走る車が跳ね飛ばした飛び石が当たったことによる傷
・道に飛び出していた木の枝等に当たったことによる傷
・駐車中に歩行者が持っている硬いものが当たったことによる傷
・駐車中に自転車などが当たったことによる傷
・不注意もしくは故意につけられてしまった傷

フロントグリルについた傷を放置するとどうなるかと言うと、フロントグリルのメッキ部分は一般的に、ABS樹脂（アクリロニトリル、ブタジエン、スチレンを配合した合成樹脂）にメッキ加工を施して金属のような風合いを出しています。それが傷ついたということは、ほとんどの場合メッキに擦り傷がついているか、部分的に剥がれている状態だと思われます。浅い擦り傷の場合は、放置していても悪化することはありません。しかし、メッキが剥がれてABS樹脂がむき出しになっている場合は、それを放置するとさらにメッキが剥がれていってしまいます。

フロントグリルに浅い擦り傷がついてしまった場合は、できるだけ細かいコンパウンドと柔らかい布を使って、丁寧に根気よく磨いていくことである程度改善させることができます。メッキが剥がれて下地のABS樹脂が出てきてしまっている場合は、専門整備工場などに持ち込んで再メッキ加工するか、ディーラーなどで交換することになります。再メッキ加工にしても、交換するにしても費用がかなりかかることになりますので、そこまでする必要があるかどうかよく考えて判断するようにしてください。ただし、フロントグリルはメッキ加工以外にも塗装などがあるので、同様に傷の程度にあわせて、補修してください。フロントグリルは、車の中でも目立つ部分ですし、デザイン性の高いパーツであるため、傷が気になるという人は多いようです。しかし、車の前面にあるため、傷つきやすい部分であるとも言えます。そう考えると、ある程度傷がついてしまうことは、やむを得ないことと割り切った方がいいのかもしれません。どうしても新品同様に補修したいという場合は、専門店やディーラー、修理工場へ相談してみることをおすすめします。