パーツ取付・交換
更新日:2025.12.24 / 掲載日:2019.04.25
車に使われている強力両面テープを剥がす方法|素材別や部品別の注意点

車のドアバイザーやエアロパーツ、エンブレムなどには、粘着力の高い強力両面テープが使われています。こうした部品を無理に剥がそうとすると、塗装が剥がれたり、ガラスや内装パーツが傷ついたりする恐れがあるため注意しましょう。安全に取り外すためには、素材や取り付け位置に応じた正しい手順と道具選びが欠かせません。
この記事では、強力両面テープの使用例や、剥がす際の注意点、部品・素材別の適切な剥がし方をわかりやすく解説します。DIYを検討している人も、プロに任せるべきか悩んでいる人も、ぜひ参考にしてください。
1. 強力両面テープはどんな部品に使われている?
車の外装や内装では、多くのパーツに強力両面テープが使われています。とくに粘着力が高いタイプは、雨風や紫外線、温度変化にさらされても剥がれにくく、安定した接着が必要な場面で重宝されています。
一方、粘着力が強力というのは、剥がす際にはトラブルの原因になるのです。
(1) 強力両面テープの部品使用例
ドアバイザーやエアロパーツ、車名やメーカーのエンブレム、モール類、さらには車内の小物(ETC機器・スマホホルダーなど)まで、幅広い部品が強力両面テープで固定されています。
使用される場所は外装・内装を問わず、ガラスや塗装面、樹脂素材など接着対象も多岐にわたります。
(2) 強力両面テープを慎重に剥がす理由
強力両面テープは、貼った直後よりも時間が経つほど密着性が高まり、簡単には剥がれなくなります。とくに長期間貼られていたパーツは粘着力が強まり、無理に剥がすと塗装や下地を巻き込んで剥がれてしまう可能性が高くなります。
また、ガラス面に貼られている場合、加熱のしすぎや薬剤の誤使用によって、ガラスの割れや表面コーティングが傷む原因になるのです。
さらに、剥がし残した粘着剤をきちんと処理せずに上から再接着すると、密着が不十分になり、あとで部品が浮いたり外れたりするリスクもあります。
2. 強力両面テープを剥がす前に知っておくべき注意点
車に使用されている強力両面テープは接着力が高いため、誤った方法で剥がそうとすると塗装やパーツを傷めてしまう可能性があります。とくに外装パーツの取り外しでは、作業前の準備や接着面の材質に応じた対処法が重要です。
(1) 接着面の素材ごとの注意点
車に使われている強力両面テープは、貼り付けられている素材によって適した剥がし方が異なります。
金属製のボディであれば、熱や溶剤にある程度の耐性があるため、ドライヤーや専用クリーナーを使った方法も取り入れやすい傾向にあります。ただし、下地の塗装が劣化していると、一緒に剥がれてしまう恐れもあるため、事前に状態を確認しておくことが重要です。
一方、プラスチックや樹脂製のパーツは、溶剤に弱く白化や変形を招く可能性があります。見た目に異常がなくても素材内部へ薬剤が浸透し、劣化が進むケースもあるため慎重な対応が求められるでしょう。
このように、接着面の材質に応じた適切な方法を選ぶことが、安全かつ確実に剥がすための基本となります。
(2) 屋外作業・下地処理の注意点
強力両面テープの剥がし方は、作業する環境によっても左右されます。とくに屋外では、気温や湿度、風の影響に注意が必要です。
たとえば風が強い日は、スプレータイプの溶剤が狙った部分に届きにくく、ムラになってしまうことがあります。気温が高すぎると、溶剤がすぐに乾いて粘着剤を十分に溶かせない場合もあるため、タイミングを見極めて作業しましょう。
また、古い粘着剤が残った状態で新たにテープを貼ると、接着力が発揮されません。目に見える汚れだけでなく、油分やホコリがわずかに残っているだけでも密着性は低下します。そのため、新しいテープを貼る前には、脱脂や洗浄などの下地処理を丁寧にしましょう。
3. 車のパーツ別・素材別の強力両面テープの剥がし方
強力両面テープの剥がし方は、貼り付けられた部位や素材の性質によって注意点が大きく変わります。ボディ外装やガラス面、内装パネルなど、それぞれに適した方法で対処しなければ、傷や変色の原因になりかねません。
ここでは代表的なパーツや素材ごとの剥がし方を解説します。誤った処理を避け、きれいに取り除くための基本をおさえておきましょう。
(1) ドアバイザー・エアロパーツの剥がし方

ドアバイザーやエアロパーツは、車体にしっかり固定されるよう非常に強力な両面テープが使われています。無理に引き剥がすと塗装を巻き込んで剥離したり、部品が変形したりする恐れがあるため、正しい手順で取り外すことが重要です。
まず、テグスや釣り糸を使用し、テープと車体の間に滑り込ませて、左右に動かしながら接着面を切り離します。糸を動かす際は、塗装面に接触しないよう厚めの布を当てて作業すると安心です。
続いて、テープの残り部分にドライヤーやヒートガンで軽く熱を加えると、粘着力が弱まり剥がしやすくなります。熱を当てる際は、一定の距離を保ちながら風を動かすようにし、加熱しすぎないよう注意しましょう。
最後に、樹脂製のスクレーパーや専用ヘラで残ったテープをやさしく取り除けば、塗装面を傷つけずにきれいに仕上げられます。
(2) ガラス面のテープを剥がす方法

ガラスに貼られた両面テープは剥がしやすく感じますが、粘着が強力な場合は意外と剥がしにくい状態です。誤った方法で剥がすと、コーティングの剥離やヒビの原因になるため注意が必要です。
安全に取り除くには、まずぬるま湯や中性洗剤を使って粘着をやわらかくする方法が有効です。水分を含ませた布で覆い、しばらく置いてからヘラなどで浮かせるように剥がします。
それでも粘着が強い場合は、専用のシール剥がし剤を使いましょう。スプレータイプなら広範囲でも対応しやすく、しっかり浸透させることで粘着力を弱められます。
熱を加える場合はドライヤーを短時間当てる程度にとどめ、表面温度が上がりすぎないように調整してください。最終的な仕上げとしては、プラスチック製のスクレーパーや専用ヘラを使用することで、ガラス面に傷を残さずきれいに除去できます。
(3) プラスチック内装パーツの対処法

内装のプラスチックパーツに貼られた両面テープは、表面がデリケートなため取り扱いには細心の注意が必要です。とくに、内張りや電装部品は、無理な力を加えると破損や変形の原因になります。
まずはドライヤーなどで軽く熱を加えて、粘着力を弱めておきましょう。ただし、熱を当てすぎると樹脂が変形するため、適度な距離やウェスなどで直接熱が入らないように使用してください。
テープが柔らかくなったら、プラスチック製のスクレーパーや専用ヘラを使い、少しずつ端から浮かせるように作業を進めます。力任せに剥がそうとするとパネルが割れる恐れがあるため、ゆっくり作業しましょう。
配線まわりの接着部分は、シール剥がし剤を綿棒に染み込ませてから少しずつ溶かし取ってください。最後に、パーツクリーナーをウエスに染み込ませて粘着成分を拭き取り、古い粘着剤を完全に除去しましょう。
4. 貼り付けた部品を剥がしたいときはグーネットピットにご相談ください
強力両面テープは便利な反面、剥がす際に車のパーツや塗装へダメージを与えるリスクがあります。剥がし方を間違えると、塗装の剥離や再接着の失敗、パーツの変形といったトラブルに発展する恐れもあるため、作業方法を確認しておくことが大切です。
また、ドアバイザーやエアロパーツなどの大きな部品を取り外す場合は、無理にDIYで進めず、プロの整備工場に依頼するのが安心です。強力両面テープの剥がし方に不安がある場合は、全国の整備工場とつながるグーネットピットを活用して、信頼できるプロに相談してみましょう。