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更新日:2023.09.12 / 掲載日:2023.09.12

カーナビでYouTubeを見る方法とは?有線・無線ごとに紹介

長時間のドライブ中、休憩時や駐車時にYouTubeを視聴できれば、単調になりがちな車内での時間を有意義に過ごせます。また、子どもを連れての運転では、YouTubeがあることでより楽しい時間となるのではないでしょうか。

この記事では、カーナビでYouTubeを見る方法について詳しく解説します。

ただし、運転中の映像視聴は法律違反となる可能性があるため、安全運転を第一に考えましょう。

1.カーナビでYouTubeを見るときに必要な通信方法

カーナビでYouTubeを見るにあたって、ネットワーク環境が備わっていないと視聴することはできません。

主に下記を使用することで通信が可能となるため、事前に接続状況を確認しておきましょう。

・スマートフォンでのテザリング
・モバイルWi-Fiルーター(ポケットWi-Fiなど)

テザリングとは、スマートフォンのデータ容量を利用して、パソコンやタブレットなどをインターネットに接続することです。テザリングを利用することで、カーナビもスマートフォン同様にインターネットに接続できます。

しかし、テザリングの接続で長時間YouTubeを視聴すると、膨大な通信量がかかります。
YouTubeを長時間視聴したいときは、状況によってWi-Fiを利用したり、スマートフォンのデータ使い放題のプランに変更したりすることをおすすめします。

2.有線でYouTubeを見る方法

(1)iPhoneをHDMIで接続

カーナビに「HDMI入力端子」が備わっている場合、HDMIケーブルを使用してカーナビとスマートフォンを接続することで、ミラーリング(同じ画面を複数のディスプレイに表示すること)が可能となります。ミラーリングができれば、そのままYouTubeの視聴ができます。

しかし、使用するスマートフォンによって、接続方法は異なります。まずは、iPhoneの接続方法について紹介します。

iPhoneを接続するには、HDMIケーブルの用意とは別に、「Apple Lightning Digital AVアダプタ」という製品も必要です。

Apple Lightning Digital AVアダプタとは、その名の通りAppleから販売されていて、iPhoneやiPadなどをテレビやディスプレイにミラーリングして見ることができる機器です。

使用スマートフォンiPhone
必要なもの・Apple Lightning Digital AVアダプタ
・HDMIケーブル
接続方法➀iPhoneとApple Lightning Digital AVアダプタをつなぐ
➁Apple Lightning Digital AVアダプタのもう一方の端をHDMIケーブルにつなぐ
③HDMIケーブルのもう一方の端をカーナビに接続する
④エンジンを入れて、カーナビで「HDMI」に出力切り替えをする

(2)AndroidをHDMIに変換・接続

Androidのスマートフォンを使用して、カーナビでYouTubeを見ることも可能です。

Androidは機種によってコネクタが異なり、以下の種類があります。

・micro USB
・micro HDMI
・USB type-C

Androidとカーナビを接続するには、上記をHDMIに変換する必要があります。

自身のAndroidのコネクタを確認して、それぞれの方法で接続をしましょう。

micro USBmicro HDMIUSB type-C ➀USB type-C ➁
必要なもの・micro HDMI to HDMI変換ケーブル
または
・micro HDMI to HDMI変換アダプタ
・micro USB to HDMI(MHL)変換ケーブル
または
・micro USB to HDMI(MHL)変換アダプタ
・USB type-C HDMI変換ケーブル・USB type-C HDMI変換アダプタ
・HDMI接続ケーブル
接続方法micro USBコネクタに、micro HDMI to HDMI変換アダプタ(ケーブル)を接続するmicro HDMIコネクタに、micro USB to HDMI(MHL)変換アダプタ(ケーブル)を接続する
➀USB type-C HDMI変換ケーブルを、AndroidのUSB type-C端子に接続する
➁変換ケーブルの片方のHDMI端子をカーナビのHDMI端子へ接続する
➀HDMI接続ケーブルの片側を、カーナビ側のHDMI端子に接続する
➁HDMI接続ケーブルの片側を、USB type-C HDMI変換アダプタに接続する

HDMIへ変換をする製品として、アダプタとケーブルを挙げましたが、所有の製品があれば、そちらを使用しましょう。どちらも同じ価格帯で、所有していない場合は、在庫がある方を選ぶ程度で問題ありません。

Androidとカーナビを接続したあとは、カーナビの操作画面でHDMIに出力を切り替えます。画面に使用中のスマートフォンの画面が映し出されるため、YouTubeの視聴が可能となります。

ただし、アダプタやケーブル、Androidの機種によっては映像を出力できない場合もあります。機器の相性によっても正常に作動しないことがあるため、取り扱い説明書などもあわせて確認することが重要です。

(3)スマートフォンをRCAで接続

カーナビにHDMI入力が無い場合でも、「RCA入力端子」があればHDMIに変換をして接続ができます。

RCA入力端子とは、映像信号や音声信号を伝送するための赤・白・黄色の3本に分かれたコードを接続するための端子です。

カーナビとRCAケーブル(赤・白・黄色3色の3本のケーブル)をつなげて、変換コンバータでHDMIに変換することで、カーナビとスマートフォンの接続が可能となります。そのままYouTubeアプリを立ち上げ、視聴ができます。

カーナビの種類によっては、追加で配線が必要になる場合もあるため、取り扱い説明書を確認しましょう。

(4)CarPlay AI BOXを接続

CarPlay AI Boxは、Android OSが内蔵されていて、カーナビやディスプレイオーディオでAndroidの画面を表示できる端末です。

CarPlay(Appleから発売されたiPhoneと車をつなぐシステム)対応であれば、カーナビとCarPlay AI BoxをUSB接続をすることで、スマートフォンと同じようにYouTubeアプリを立ち上げて視聴できます。

CarPlay AI BOXは、製品によって価格帯や性能が異なります。性能としては、例えば、起動時間の速さや保存容量の大きさ、HDMIに対応しているかなどがあります。高性能であれば、価格帯も上乗せされるため、何を重視するかで製品を選びましょう。

3. 無線でYouTubeを見る方法

(1)Amazon Fire TV Stickで接続

Amazon Fire TV Stickとは、Amazonが発売しているテレビ向けの動画再生用のガジェットです。Amazon Fire TV StickとカーナビをHDMIケーブルでつなぐことで、YouTubeを視聴できます。

Amazon Fire TV Stickをカーナビと接続するには、カーナビがHDMI入力に対応している必要があります。対応していない場合はインターフェースアダプタを用意して、変換ができるようにしましょう。

インターフェースアダプタとは、複数の異なる規格同士を接続できる製品です。例えばHDMIの映像・音声信号を、RCAの映像・音声信号に変換できる製品があります。

具体的な接続方法は以下となります。

1.車のシガーソケット(USB電源)とAmazon Fire TV Stickを接続する
2.カーナビとAmazon Fire TV StickをHDMIケーブルで接続する
3.エンジンをかけて、ネットワークを設定する

シガーソケットは、当初たばこに火を付けることを目的に車に備え付けられましたが、近年は、スマートフォンの充電器やUSBケーブルを接続して電源として利用ができます。

(2)Apple TVで接続

Apple TVとは、Appleが開発したテレビ番組や映画を視聴するためのデバイスです。

カーナビとApple TVをつなぐことで、カーナビでYouTubeを見ることが可能となります。もしくは、カーナビとApple TVを接続後に、AirPlayによる無線でスマートフォンの画面をミラーリングして、YouTubeを視聴することもできます。

Apple TVには本体以外に、リモコンと電源ケーブルがついています。カーナビとApple TVを接続するには、その他カーナビコンセント付きのカーインバーターとシガーソケットプラグが必要です。

カーインバーターとは、車の電流を家庭用のAC電源で使用するために変換ができる製品で、「コンバータ」と呼ばれることもあります。具体的には、車からの電流DC12V(直流12V)を、家庭用の電流(AC100V)に変換できます。

HDMI対応の車を例にして、Apple TVの接続方法を紹介します。

1.カーインバーターに、Apple TVの電源ケーブルを差し込む
2.カーインバーターのプラグを、車のシガーソケット(USB電源)に差し込む
3.Apple TVの電源ケーブルを、Apple TV本体とコンセントに接続
4.Apple TVに、カーナビのHDMIケーブルを差し込む
5.車のエンジンをかけて、カーナビを「HDMI」か「MDL」に切り替える

この方法だけでもカーナビで直接操作をして、YouTubeの視聴ができます。

そして、カーナビとApple TVを接続した後、AirPlayでiPhoneをカーナビに映し出す方法は下記となります。接続後は、iPhoneで操作が可能です。

1.iPhoneでYouTubeアプリを選択
2.キャストアイコンから「AirPlay & Bluetooth devices」を選択
3.「Apple TV」を選択

(3)アンドロイドカーナビの取り付け・交換

アンドロイドカーナビとは、ナビや音楽・映像などをスマートフォンと同じように利用できる車載用のタブレットです。

従来のカーナビではYouTubeの視聴はできませんでしたが、アンドロイドカーナビに交換をすれば、直接YouTubeのアプリをダウンロードできるため、そのまま視聴が可能です。

また、有名メーカーのカーナビは10万円前後しますが、アンドロイドカーナビなら1万円程度(高いものでも4万円前後)と低価格なのも魅力です。

4.運転中の映像視聴は法律違反となる可能性も

運転中、カーナビや他のタブレット端末でYouTubeを視聴できる状態にしておくことは法律違反ではありません。しかし、YouTubeや携帯電話などの画面を注視する運転は、道路交通法の違反となる可能性があります。

改正道路交通法の施行で、2019年12月から走行中に携帯電話で通話をしたり、画面を注視したりする「ながら運転」の罰則が強化されています。

罰則6カ月以下の懲役または10万円以下の罰金
反則金普通車:18,000円
点数3点

また、携帯電話での通話や画面注視などにより、事故を起こすなど交通の危険があった場合は、以下の罰則となる可能性があります。

罰則1年以下の懲役または30万円以下の罰金
反則金適用なし
非反則行為となり刑事罰(懲役刑または罰金刑)が適用
点数6点

運転中に画面を見る場合は、できるだけ短い時間にしなければいけません。状況により異なりますが、国土交通省では1秒以内が望ましいと言われています。
カーナビを使用するときは、安全な場所に停車してから操作をするようにしましょう。

5.カーナビに関してお困りならグーネットピットにお問い合わせください

長時間移動の暇つぶしや、少しの時間でも楽しく過ごしたいと考える人たちにとって、カーナビでYouTubeを視聴できることはとても有意義ではないでしょうか。

カーナビでYouTubeを視聴する方法は複数あるため、所有しているケーブルやカーナビとの相性などから車に合った方法を選択しましょう。

カーナビに関してお悩みの際は、ぜひグーネットピットにご相談ください。技術力と知識に自信のあるスタッフが対応をいたします。

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グーネットピット編集部

ライタープロフィール

グーネットピット編集部

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自動車整備に関するプロ集団です。愛車の整備の仕方にお困りの方々の手助けになれればと考えています。

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