パーツ取付・交換
更新日:2023.11.27 / 掲載日:2023.11.27

簡単!ドラレコの取り付け手順 購入時のポイントやおすすめモデル5選

交通事故などのトラブルが発生したときに役立つドライブレコーダー。この記事では、ドライブレコーダーを簡単に取り付ける方法を紹介しています。

また、これからドライブレコーダーを購入する人向けに、簡単に取り付けられるドライブレコーダーを選ぶときのポイントやおすすめのモデルをまとめています。

安心して運転するための参考としていただけたら幸いです。

1.【簡単】ドライブレコーダーを取り付ける手順

(1)前方1カメラタイプを取り付けるとき

ここでは、「フロントガラスの上部に、カメラをひとつだけ貼り付けるタイプ」のドライブレコーダーの取り付け手順をご紹介します。

①ドライブレコーダーの取り付け位置を決める

まずはフロントガラスのどの位置につけるのかを決める必要があります。

基本的には、「ルームミラーの左側」「ルームミラーの取り付け部よりも高いか並行の高さ(※)」に取り付ければOKです。

前方1カメラタイプの設置箇所のイメージ

(※)車の窓ガラスに何かを貼り付ける場合、安全を確保するために「道路運送車両の保安基準の細目を定める告示 第39条(窓ガラス)」で、ドライブレコーダーの取り付け位置は、フロントガラスの上部20%以内の範囲にする必要があるとされています。ルームミラーの取り付け部が大体この範囲内にあるため、これを基準に設置すれば問題ありません。

②フロントガラスをよく拭く

取り付け位置を決めたら、その部分をきれいに拭きます。汚れがついていると粘着力が弱くなり、走行中に外れてしまう可能性があるためです。

③マウントをフロントガラスに貼り付ける

マウントを決めた取り付け位置に貼り付けます。マウントには両面テープが付いているので、表面のシールを剥がしてフロントガラスに押し当てれば、そのまま接着します。貼り付けたあとは、強く引っ張らないようにしましょう。

④マウントにドライブレコーダーを取り付ける

マウントにドライブレコーダーを取り付けます。レンズの向きが平行になるように調整しましょう。

⑤配線する

ドライブレコーダーの電源ケーブルをシガーソケットに接続します。

電源ケーブルは目立たないように、天井とフロントガラスの境目に押し込みながら、助手席側に向かって這わせます(下図の赤線参照)。

配線イメージ:配線ケーブルを助手席のドア横から下へ

助手席のドア横まで降りてきたら配線留めを使ったり、カーペットの下を通したりしながら、ケーブルの先端をシガーソケットに持っていきましょう。

配線イメージ:ドア横からシガーソケットへ(上記とは異なる車種)

⑥動作確認

最後に、映像がきちんと映るか、記録されているかを確認します。

(2)前後2カメラタイプを取り付けるとき

前後2カメラタイプは、フロントカメラとリアカメラの両方を取り付ける作業が必要となります。

フロントカメラの取り付け手順は、「(1)前方1カメラタイプを取り付けるとき」と同じです。そのため、ここではリアカメラの取り付け手順をご説明します。

①フロントカメラとリアカメラを接続する

フロントカメラとリアカメラをケーブルでつなぎ、リアカメラの映像がフロントカメラに出力されるようにします。

②リアカメラの取り付け位置を決定する

リアカメラの取り付け位置を決めるときは、フロントカメラに映るリアカメラの映像を見て調整しながら行う必要があります。

そのため、あらかじめついている両面テープは使わず、粘着力の弱い両面テープや養生テープを使ってリアカメラを仮止めし、そのうえでフロントカメラに映る映像を確認、位置がしっくりこなかったら調整、仮止めして映像を再度確認、というのを繰り返します。位置が決まったら、リアカメラにあらかじめついている両面テープのフィルムを剥がし、接着します。

なお、リアカメラは、フロントカメラと違って取り付け位置の規制がありませんが、フロントカメラと同じような位置に取り付けるのが無難です。

③配線する

リアカメラケーブルをあらためて配線します。ケーブルをバックドアのウェザーストリップの隙間に埋め込みながら下に運び、車体の端の見えにくい部分に沿わせていくと、比較的目立ちにくくなります。

配線イメージ:ウェザーストリップの隙間に埋め込みながら下に運び、車体の前方へ(上記とは異なる車種)

④動作を確認する

すべての設置が終わったら最後に動作確認を行います。各カメラが正しく映像を撮影できているか、また記録がスムーズに行われているか確認しましょう。

2.ドライブレコーダーの選び方

もし、これからドライブレコーダーを購入するときは、次のポイントをおさえておくとよいでしょう。

(1)取り付けが簡単なドライブレコーダーを選ぶときのポイント

取り付けが簡単なドライブレコーダーを選ぶときの主なポイントは、以下の3つです。

①カメラの数

カメラが一台のモデルは、簡単に設置できます。上述した「フロントガラスの上部に、カメラをひとつだけ貼り付けるタイプ」であれば、値段もリーズナブルなものが多いため、初めて取り付ける場合におすすめです。

ただし、カメラの台数が少ない場合、その分だけ撮影できる範囲が限られる点に注意しなければいけません。簡単に取り付けたいけど、撮影範囲も広く取りたい場合は、360度対応(1台で車の前方・後方・側面・車内を同時撮影できる)タイプを検討することをおすすめします。

②電源の取り方

取り付けが簡単なドライブレコーダーを選びたい場合は、シガーソケットからの電源を取るモデルがおすすめです。電源コードをシガーソケットに挿すだけなので、工具を使わずに手軽に取り付けられます。

充電式のタイプを選べば配線の手間もなくせますが、いざというときに電池が切れて撮影ができていないなどがないように、充電に常に気を配る必要があります。

③取り付け方式

ドライブレコーダーのなかには、ルームミラーの背面に付けられるタイプもあります。より手軽さを求めるなら検討してみてください。

(2)それ以外に気をつけたいポイント

ドライブレコーダーは簡単に取り付けられるに越したことはありません。ただ、手軽さだけで選ぶのではなく次のポイントも意識しておくと、思わぬトラブルを避けられます。

①画質

事故時の証拠となる映像を鮮明に記録したり、相手のナンバーをきちんと捉えたりするために重要なものとなります。目安は、フルHD・画素数200万以上です。また、HDRやWDRといった画像補正機能があると、夜間や逆光時に起きる画像の白飛びや黒つぶれを防げます。

②画角

360度対応のドライブレコーダー以外を選ぶときは、注意したいポイントです。特に水平方向の画角は、それが広いほど死角を減らせるので、購入時にチェックしましょう。100~110度以上が目安です。

③LED信号への対応

LED信号への対応とは、LED信号機の色をきちんと撮影できることです。

ドライブレコーダーにはフレームレート(1秒間あたりに映し出せるフレーム〈画像〉の枚数)という数字があります。この値が30fpsだとLED信号の点滅と同期し、撮影されたLED信号がずっと点滅、あるいは消灯している現象が発生します。

信号の色は、万一事故が発生したときに重要なポイントとなるため、LED信号への対応がおすすめです。

なお、スペック表では30fpsと表示されていても、実際のフレームレートが少し異なる場合があるため、「LED信号対応」と記載されているかどうかに注目するのがベターです。

④メモリーカードの対応容量

ドライブレコーダーの映像および音声データは、基本的に本体に挿入されたメモリーカード(SDカードやmicroSDカード)に記録されます。以下、メモリカードの容量ごとのおおよその録画可能時間です。

・8GB:約1時間
・16GB:約2時間
・32GB:約4時間
・64GB:約8時間

こちらはあくまで目安であり、カメラの台数やフレームレート数によっても変わります。

昨今のドライブレコーダーはフルHDやHDR・WDRといった補正機能などによって解像度の高い映像を録画するものが増えてきました。いざというときに撮れていないリスクを避けるために、メモリーカードはある程度容量があるに越したことはありません。

ただし、モデルごとに推奨される容量が異なるので、購入する前にチェックすることが大切です。

また、ドライブレコーダーによっては、メモリーカードが付属しています。あわせて確認してみましょう。

⑤そのほかの機能

ドライブレコーダーには、さまざまな機能があります。以下は代表的なものです。

機能説明
駐車監視機能駐車しているときも録画する機能。駐車中のいたずら、盗難、当て逃げなどの対策に有効。常に録画するタイプ(常時録画)のほか、車に衝撃が加えられたときに録画を開始するタイプ(衝撃検知録画)や、人や車が近づいてきたときに録画し始めるタイプ(動体検知録画)がある
Gセンサー
(加速度センサー)機能
車に一定の衝撃が加えられたときに、衝撃が加えられる前後数十秒の映像を上書き不可の場所に保存する機能。残しておきたい映像を誤って消してしまうことを予防できる
GPS機能現在位置を測定できる機能。トラブルが発生した場所を残しておくことができる
スマホとの連携機能スマホに録画データを転送してチェックしたり、スマホで設定を操作できる機能

必要な機能は何か事前に確認しておき、購入する際に搭載しているか見てみるとよいでしょう。

3.取り付けが簡単なドライブレコーダーおすすめ5選

取り付けが簡単なドライブレコーダーのなかでも、おすすめのモデルを5つご紹介します。

いずれも、「カメラは1台」「電源はシガーソケットから」「フロントガラスに貼り付けて使用する」タイプです。

(1)COMTEC(コムテック)HDR204G

出典:HDR204G丨COMTEC

COMTECのHDR204Gは、水平画角136度と広角のレンズを採用したドライブレコーダーです。快適なドライブをサポートする機能がひと通りそろっているため、選ぶのに迷っていたらまずはこのモデルを検討することをおすすめします。

画質画角LED信号への対応メモリーカードの対応容量そのほかの主な機能
200万画素
HDR/WDR搭載
・水平136度
・垂直70度
・対角168度
最大128GB(microSD)
※32GBのmicroSD付属
・駐車監視機能
・Gセンサー機能
・GPS機能

(2)CELLSTAR(セルスター)CSD-660FH

出典:CSD-660FH丨CELLSTAR

CELLSTARのCSD-660FHは、SONYのExmor(エクスモア)シリーズのCMOSセンサーが搭載されているモデル。夜間やトンネル内といった環境でも、ノイズの少ない映像を記録できるドライブレコーダーです。

画質画角LED信号への対応メモリーカードの対応容量そのほかの主な機能
200万画素
HDR搭載
・水平107度
・垂直56度
・対角130度
最大64GB(microSD)
※16GBのmicroSD付属
・駐車監視機能
・Gセンサー機能

(3)Yupiteru(ユピテル)SN-ST1800c

出典:SN-ST1800c丨Yupiteru

YupiteruのSN-ST1800cは、OMNIVISION®製の高感度センサーが活きるように映像チューニングが施されたドライブレコーダーです。明るさ調整を自動で行い、昼間だけでなく、夜間の映像も鮮明に記録してくれます。

画質画角LED信号への対応メモリーカードの対応容量そのほかの主な機能
200万画素
HDR搭載
・水平135度
・垂直72度
・対角162度
最大128GB(microSD)
※32GBのmicroSD付属
・駐車監視機能
・Gセンサー機能

(4)KENWOOD(ケンウッド)DRV-350

出典:DRV-350丨KENWOOD

KENWOODのDRV-350は、広角で明るいF1.8レンズが採用されているドライブレコーダーです。本体の下部に手動録画用の大きめのボタンが設置されており、SDカード容量の節約で常時録画を切っていた際にトラブルが起きても、慌てずに録画を始めることができます。

画質画角LED信号への対応メモリーカードの対応容量そのほかの主な機能
200万画素
HDR搭載
・水平122度
・垂直63度
・対角150度
最大32GB(microSD)
※16GBのmicroSD付属
・駐車監視機能
・Gセンサー機能
・GPS機能

(5)Pioneer(パイオニア)VREC-DZ300

出典:VREC-DZ300丨Pioneer

PioneerのVREC-DZ300は、マウントがなく、本体をフロントガラスに取り付けるタイプのドライブレコーダーで、視界を妨げづらいのが特徴として挙げられます。水平画角はやや狭めの95度ですが、安価なので初めて購入する人におすすめのモデルです。

画質画角LED信号への対応メモリーカードの対応容量そのほかの主な機能
207万画素
WDR搭載
・水平95度
・垂直52度
・対角111度
最大32GB(microSD)
※16GBのmicroSD付属
・駐車監視機能
・Gセンサー機能
・GPS機能

4.ドライブレコーダーに関してお悩みでしたらグーネットピットにご相談ください

ドライブレコーダーの取り付けで、特に気になるのが配線です。手順に沿って這わせてみたものの、どうしても目立つ……というときは、内部に通す方法もあります。

ただ、手間がかかり、ある程度専門的な知識も必要になるので、整備工場やディーラーなどに依頼したほうが結果的によいかもしれません。

グーネットピットでも、ドライブレコーダーに関してアドバイスやサポートをしておりますので、もしご自宅の近くに弊社の整備工場がありましたら、お気軽にご相談ください。

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グーネットピット編集部

ライタープロフィール

グーネットピット編集部

車検・点検、オイル交換、修理・塗装・板金、パーツ持ち込み取り付けなどのメンテナンス記事を制作している、
自動車整備に関するプロ集団です。愛車の整備の仕方にお困りの方々の手助けになれればと考えています。

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