車のアンプの寿命はどのくらい？

純正のカーオーディオの音質に満足できない場合は、解決策のひとつとして、出力に余裕のあるクオリティの高いアンプを追加することが考えられます。しかし、そこで気になるのは、そのアンプがどの程度長持ちしてくれるかという問題です。アンプは決して安くはないので、購入して2、3年で使えなくなってしまうのでは困ります。今回は、車のアンプの寿命はどのくらいかということについて解説します。

車のアンプの寿命については、はっきり何年くらいと決めることはできません。カーオーディオの場合は使い方や製品によっても大きく差が出てしまうためです。例えば、どれくらいの頻度で使用し、どれくらいのボリュームで視聴するかによっても異なるでしょう。具体的には長時間アンプに負荷（ボリュームを大きくした状態）をかけると、アンプは過大な熱を発生します。この場合、アンプ内部の部品の劣化は大きいと言えるでしょう。また、アンプの設置場所が熱の放出を考慮したところなのかも大きな要因です。そのため車のアンプの寿命は、使用用法や設置場所などの要因により幅があり一概に言えませんが、十年程度は問題なく使用できると考えられます。

車のアンプもメンテナンス方法は、一般的な電気製品と基本的には同じです。まず、ホコリなどはできるだけつかないように注意する必要があります。アースが適正に取れているか、配線に不具合がないかどうかも、定期的に点検することが大切です。また、車載用アンプとして特に注意が必要な点は、きちんと固定されているかどうかの確認です。車載用機器は、基本的には振動には強い設計になっているはずですが、できるだけ振動が少なくなるようにすることは大切です。固定用のネジのゆるみなどで、不必要な振動を与えないようにしてください。グローブボックスやインパネの内部に搭載する小型のアンプの場合は、発熱や異音などに留意することを心がけてください。アンプは熱を持ちやすい機器です。そのため、常に放熱しやすい状態にしておく必要があります。アンプが設置してある場所に、荷物をアンプの上に積み上げたり、周囲を囲まないように留意して、熱を持ちやすいものや可燃性のものは絶対に上に置かないようにしてください。