カーオーディオのアンプのメーカーにはどんな種類や特徴があるのか

現代の車にはさまざまな装備が搭載されていますが、中でもカーオーディオは快適に移動する車内空間実現のために必要不可欠な装備と言えるのではないでしょうか。そしてできればより高音質でカーオーディオを楽しみたいと思い、音質などの改善を考えている方も多いのではないでしょうか。カーオーディオの音質などを改善するためには、いろいろな方法がありますが、外付けのアンプを追加することもひとつの有効な方法です。そこで今回は、カーオーディオのアンプのメーカーには、どんな種類や特徴があるのか解説します。

一口にアンプと言っても実はいろいろな種類があり、その役割と効果は異なります。一般的にカーオーディオとして使われるものとしては（カーナビなどに内蔵されているものを含めて）、以下のようなものがあります。なお、プリアンプとパワーアンプと独立したタイプを使用する場合は組み合わせて使います。

コントロールアンプとも呼ばれるアンプです。入力するソース（CD、保存データ、チューナー等）を選んだり、音質を調整したり、音量の調整をします。通常はカーナビやカーオーディオのデッキ本体に内蔵されています。

メインアンプとも言います。プリアンプから送られてきた小さな信号を、スピーカーを鳴らせるレベルまで増幅する役割を担います。カーナビなどでは、プリアンプ同様、多くの場合このパワーアンプの機能も内蔵されています。しかし、内蔵型のパワーアンプでは音量を大きくするとアンプの容量が足りず音が潰れてしまったり、出力があまり大きくないため迫力不足と感じる人も多いようです。2chからマルチチャンネルのタイプまで、さまざまなタイプがあります。

プリアンプとパワーアンプが一体になったアンプです。一般的に普及しいているタイプです。アナログ回路で構成されているタイプや、DSP（デジタルシグナルプロセッサ）やイコライザーを搭載し、5.1chサラウンドなど、さまざまな音場をプリセットするデジタル回路で構成されているタイプに分けられます。カーナビタイプの一体型カーオーディオでは現在ほとんどデジタルタイプのプリメインアンプが内蔵されています。

カーオーディオアンプを取り扱うメーカーとしては、以下のようなメーカーがあります。

国内の人気メーカー。1937年に初の純国産ダイナミックスピーカーを開発して創業。現在では、車載オーディオはブランド名「カロッツェリア（carrozzeria）」に統一し、普及品から高級品まで幅広い製品を展開しています。

無線機やチューナー、オーディオ機器をメインに取り扱うブランドとして世界的に高い人気を誇る日本の老舗メーカーです。JVCケンウッドは「トリオ」としてスタートし、2008年にトリオの流れをくむケンウッドと日本ビクターが統合され、その後「JVC・ケンウッド」となりました。現在は国内向けブランドを「ケンウッド（KENWOOD）」、海外向けをメインに「JVC」ブランドで展開し、高級品をメインに幅広い製品を展開しています。

米国のカーオーディオ・メーカー。1973年に、狭い1台のガレージでプロフェッショナル・スピーカー・システムを手作りしたことから始まった会社です。現在では、さまざまなカーオーディオ製品を中心に開発・販売しています。音質・耐久性に評価のある高い人気を誇るメーカーです。

フランスのカーオーディオ・メーカー。ブランド名「フォーカル（FOCAL）」で幅広いカーオーディオ製品を取り扱っています。家庭用ハイエンドスピーカーからスタートし、現在ではクオリティの高いカーオーディオ製品もラインナップされています。

1979年設立の米国のカーオーディオ・メーカー。ブランド名「ロックフォード・フォズゲート（Rockford Fosgate）」で幅広いカーオーディオ製品を展開しています。ハイエンドカーオーディオメーカーとして確固たる地位を築いています。

カーオーディオは、聴く人の感覚によって好みが分かれる製品です。どのような音楽を、どのくらいの音量で聴くかによっても、適している製品は変わってしまいます。そのため、アンプにしてもスピーカーにしても、実際に視聴したり、専門家のアドバイスを聞いたりしてから、搭載する車に最適な製品を購入することをおすすめします。