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パーツ取付・交換
更新日:2023.09.12 / 掲載日:2023.09.12

エンジンのオイルポンプとは?隠れた部品の重要な役割とその仕組み

オイルポンプは、エンジン各部にエンジンオイルを循環させる重要な部品です。エンジンオイルはエンジンにとってなくてはならないものであり、エンジンを正常に稼働させるうえで重要な役割を担っています。

この記事では、オイルポンプの役割や潤滑方法、交換の必要性などを解説しています。オイルポンプの故障はエンジンの不具合につながるため、ぜひ参考にしてください。

1.オイルポンプの役割

オイルポンプとは、エンジン内部の部品を潤滑するために、エンジンオイルを循環させる役割を担っています。エンジンオイルには、エンジン内部の冷却や洗浄効果なども期待されています。

オイルポンプはエンジン内部のオイルパン付近に設けられており、通常の作業では目にする機会はありません。オイルポンプがエンジンオイルに圧力をかけて圧送することで、エンジンオイルが各部に循環されます。これにより、潤滑と冷却、洗浄効果が高められるのです。

2.オイルポンプの潤滑方法 

エンジンオイルの潤滑方式にはいくつか種類があります。ここでは、現在使われている潤滑方法の4つを簡単にご紹介します。

1.ウェットサンプ圧送式
2.ドライサンプ圧送式
3.分離潤滑式
4.圧送式+分離潤滑

(1)ウェットサンプ圧送式

ウェットサンプ圧送式を構成する部品と仕組みをご紹介します。

①ウェットサンプ圧送式の構成部品

オイルポンプを構成する部品のなかから、エンジンオイルの潤滑に関する部品を4つご紹介します。

1.オイルストレーナー
オイルパンから吸い上げたエンジンオイルに混入しているごみを取り除いている

2.ギヤポンプ
エンジンオイルを供給する油圧ポンプ。最も簡単な構造で壊れにくいポンプとして、古くから採用されている

3.オイルフィルター
オイルストレーナーで取り除けなかったスラッジなどの不純物を、さらに細かいフィルターでろ過し、エンジンオイルをきれいな状態に保っている

4.オイルプレッシャーゲージ
エンジンに圧送されるエンジンオイルの圧力を測る。油圧の低下によって、エンジンが焼き付くことを防ぐために警告する

②ウェットサンプ圧送式の仕組み

エンジンの底部に設置されたオイルパン内のエンジンオイルを、ストレーナーから吸い上げポンプで圧縮し、加圧します。

加圧されたエンジンオイルは、オイルフィルターを通った後、シリンダーブロックやクランクシャフトに設けられたオイルホールを通り、各部の出口から噴出しエンジン内部を潤滑します。

各部を潤滑したエンジンオイルは下に落ち、オイルパンに受け止められ循環します。

(2)ドライサンプ圧送式

エンジン内部にオイルパンを設けず、エンジン外部にオイルタンクを備えた潤滑方式です。

オイルパンではなく、オイルタンクを設置していること以外は、ほかの循環方式と同じ仕組みや役割になっています。循環後のエンジンオイルは、戻り用ポンプによってオイルタンクに戻り、再利用されます。

(3)分離潤滑式

バイクなどの2サイクルエンジンで活用されている潤滑方式のひとつです。

エンジン外部に設けたオイルタンク内のエンジンオイルを​​、プランジャーポンプでクランク室内に圧送します。

エンジンオイルは吸入混合気と混ざり、エンジン各部の摺動部分を潤滑し燃焼行程で混合気と一緒に燃焼されます。エンジンオイルは再利用されないため、不純物などをろ過するオイルフィルターは必要ありません。

(4)圧送式+分離潤滑

圧送式+分離潤滑は、圧送式と分離潤滑を組み合わせた潤滑方式です。

使われているロータリーエンジンのローター軸を潤滑するために圧送式を、ローターの燃焼室を形成するシールを潤滑するために分離潤滑式を採用しています。これらは、それぞれ別の箇所を潤滑しています。

ポンプも2種類使っており、ほかの3種類の潤滑方式と比較して特徴的な潤滑方式です。

3. オイルポンプだけを交換するタイミングは基本的にない

オイルポンプはエンジンと一体となっているパーツのため、オイルポンプだけを交換するタイミングは基本的にありません。オイルポンプを交換するには、エンジンを分解する必要があります。

そのため、分解して清掃や修理、清掃を行うオーバーホールするときにオイルポンプも一緒に交換すると良いでしょう。

なお、オイルポンプの故障は、エンジンオイルが循環しなくなるため、エンジンの故障につながります。

4.オイルポンプの故障原因

オイルポンプの故障原因の多くが、エンジンオイルの汚れによるオイルポンプの詰まりです。エンジンオイルはエンジン内部の洗浄をすることから、金属片や汚れなどの不純物を取り込んでいます。

エンジンオイルは、オイルフィルターで不純物を取り除かれた後に、各部の潤滑・清掃のために送り出されます。

しかし、長期間使い続けたエンジンオイルは、スラッジや不純物が多くなり、オイルフィルターが不純物で詰まる可能性があります。スラッジとは、エンジン内部に溜まっている燃えかすです。

オイルフィルターが詰まるとエンジンオイルをろ過できないため、汚れたままのエンジンオイルがオイルポンプを詰まらせるなど故障の原因になります。

5.エンジンオイルの交換時期と業者に依頼する場合の費用

「エンジンオイルの交換時期」と「業者に依頼する場合の費用」をご紹介します。

(1)エンジンオイルの交換時期

エンジンオイルを交換するタイミングは、一般的に走行距離が3,000〜5,000km、もしくは使用から3〜6ヶ月が目安です。ただし、車種やエンジンの種類、オイルポンプの状況によって異なるため、目安より少しはやい時期の交換が推奨されています。

(2)業者に依頼する場合のエンジンオイルの交換費用

エンジンオイルを自分で交換することも可能ですが、専門知識や道具が必要になるため、一般的には業者に依頼します。

エンジンオイルの種類で異なりますが、一般的なオイル交換の費用は1リットルあたり1,000~1,500円です。軽自動車に必要なエンジンオイルが2.5~3リットル、普通自動車が3〜4.5リットルであることから、2,500~7,000円+工賃が必要になるでしょう。

会員特典で受けられる割引やエンジンオイルの持ち込みが可能な場合もあるため、事前に交換費用を比較するのもおすすめです。

6. オイルポンプやエンジンオイルのことならグーネットピットにお任せください

オイルポンプは、エンジンを正常に稼働させるうえで重要な役割を担っています。そのため、オイルポンプの故障は、エンジンが故障する原因となる可能性があります。

オイルポンプが故障する原因は、エンジンオイルの汚れによるものが多く、定期的にエンジンオイルを交換することで故障を防ぐことが可能です。

グーネットピットでは、専門スタッフが車に合ったエンジンオイルを提供し、オイルポンプやエンジンのメンテナンスも対応いたします。交換やメンテナンスに関するお困りごとは、グーネットピットにお問い合わせください。

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グーネットピット編集部

ライタープロフィール

グーネットピット編集部

車検・点検、オイル交換、修理・塗装・板金、パーツ持ち込み取り付けなどのメンテナンス記事を制作している、
自動車整備に関するプロ集団です。愛車の整備の仕方にお困りの方々の手助けになれればと考えています。

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