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オイル交換
更新日:2024.04.10 / 掲載日:2024.04.10

オイル交換とフィルター交換にかかる時間は?交換手順と費用相場を解説

エンジンオイルとオイルフィルターは、エンジン性能を維持するうえで重要な役割があるため、定期的に交換する必要があります。

オイル交換とフィルター交換は自分でも行えますが、基本的には業者に依頼する場合より作業時間が長くなります。

この記事では、オイル交換とフィルター交換にかかる時間を解説していますので、エンジンオイルとオイルフィルターの交換を検討している人はぜひご覧ください。

1. オイル交換とフィルター交換にかかる時間

オイルフィルターを交換する際は、エンジンオイルをすべて抜き取る必要があるため、基本的にはオイル交換とフィルター交換は同じタイミングで交換します。オイルフィルターは、オイル交換2回につき1回交換するのが一般的です。

自分でも交換できますが、ディーラーやガソリンスタンド、カー用品店などに依頼する場合と比較して、多くの人は作業時間が長くなるでしょう。

自分で交換する場合と、業者へ依頼する場合にかかる時間の目安をご紹介します。

(1)自分で交換する場合は1~2時間程度

自分でエンジンオイルとオイルフィルターを交換する場合、道具の準備や後片付けを含めて1〜2時間程度かかります。

オイル交換とフィルター交換には、専門的な知識と技術が必要になるため、初めて交換する場合は作業手順や道具の使い方を理解することから始まります。

たとえば、車を持ち上げるジャッキアップ作業は危険が伴うため、ひとつひとつ確認しながら慎重に作業しなければいけません。不意なトラブルによって、作業がスムーズに進まないこともあるでしょう。

交換に必要な道具やエンジンオイル、オイルフィルターを購入する時間なども含めると、初回交換時はさらに時間がかかります。

(2)業者に依頼する場合は20~40分程度

業者で交換する場合、オイル交換のみで20〜30分程度、フィルター交換の時間を含めても30〜40分程度で作業が完了します(大きなトラックなどは1時間程度かかる場合がある)。

業者が最適なエンジンオイルとオイルフィルターを選び、古いエンジンオイルの処理も行ってくれるため、準備や後片付けといった手間や時間を減らせます。

2. エンジンオイルとオイルフィルターの役割

エンジンオイルとオイルフィルターは、エンジンの性能を維持する重要な役割があります。それぞれの役割をご紹介しましょう。

(1)エンジンオイルの役割

エンジンオイルの役割としてもっとも知られているのは、エンジン内部の部品をスムーズに動かす潤滑効果です。ほかにも、エンジン内部の冷却や洗浄など、車のエンジンを円滑に動かすために以下の役割があります。

1.潤滑:エンジン内部の部品をスムーズに動かす
2.密封:エンジンの燃焼効率を上げる
3.冷却:エンジン内部が必要以上に高熱になるのを防ぐ
4.洗浄:エンジン内部の汚れや不純物を取り除く
5.防錆:エンジン内部の金属部品の錆や腐食を防ぐ

これらの役割の効果は、エンジンオイルを使い続けると低下していくため、定期的にオイル交換する必要があります。

(2)オイルフィルターの役割

オイルフィルター(オイルエレメント)には、エンジンオイルが取り込んだ汚れや不純物をろ過する役割があります。

エンジンオイルは、エンジン内部を循環しながら汚れや不純物(スラッジや鉄粉など)を取り込んでいるため、徐々に汚れていきます。汚れたエンジンオイルは性能が低下し、潤滑や冷却などの期待する効果を得られなくなります。

エンジンオイルが汚れたままでは、エンジン性能の低下やエンジンの故障につながるため、オイルフィルターがエンジンオイルの汚れなどを取り除き、きれいな状態を保っているのです。

なお、オイルフィルターは時間の経過に伴って汚れなどが目詰まりし、ろ過効果が低下するため、定期的にフィルター交換する必要があります。

オイルフィルターのろ紙が完全に目詰まりした場合、エンジンオイルはリリーフバルブ(逃し弁)を通るため、ろ過されずにエンジン内部へ流れます。

リリーフバルブとは
オイルフィルターが完全に目詰まりした際、エンジン内部にエンジンオイルを流す役割がある。エンジン内部の潤滑不良を防げるため、エンジンに与えるダメージを抑えられる

リリーフバルブを通った場合、エンジンオイルが汚れや不純物を含んだ状態でエンジン内部を循環するため、エンジン部品の摩耗が早まったり、トラブルの原因になったりします。

オイルフィルターの汚れや目詰まり具合は、外観では判断できないため定期的に交換しましょう。

3. オイル交換の目安

エンジンオイルとオイルフィルターは、エンジンの性能を保つために欠かせないメンテナンス作業です。車の寿命を延ばすことにもつながるため、定期的に交換する必要があります。

もし、交換を怠った場合は、「エンジンの性能低下」や「燃費の悪化」「故障やトラブル発生」などの問題につながります。これらの問題は以下の記事にてくわしく解説していますのでご覧ください。

(1)走行距離と走行時間

オイル交換の目安は、普通自動車と軽自動車によって異なります。軽自動車は普通自動車よりエンジンの排気量が小さいため、エンジンの回転数を高くし、出力を上げる必要があります。そのため、普通自動車よりエンジンオイルの劣化が早く、交換スパンも短くなります。

それぞれの交換目安は以下のとおりです。

・普通自動車:走行距離「5,000kmから10,000km」または、使用期間「6カ月から1年」
・軽自動車:走行距離「5,000km」または、使用期間「6カ月」

※車種や使用状況によっても異なる

(2)車種や使用状況、メーカー推奨

先ほどご紹介したのは一般的な交換目安であり、車種や使用状況、メーカー推奨時期によっても異なります。

具体的にはターボ車やシビアコンディションでの走行が多い車は、エンジンにかかる負担が大きく、エンジンオイルが劣化しやすいため、早めの交換が推奨されます。

1.ターボ車

エンジンに負担がかかるため、ノンターボ車よりエンジンオイルの劣化が早い

2.シビアコンディションでの走行が多い車

長時間のアイドリングや短距離走行の繰り返し、坂道・山道・雪道などの悪路の走行が多い車は、エンジンに負担がかかるため、エンジンオイルの劣化が早い

また、メーカーによっても交換の推奨時期は異なります。たとえば、トヨタが推奨するオイル交換時期は以下のとおりです。

車種標準交換時期シビアコンディションの場合
ガソリン車15,000km、または1年7,500km、または6カ月
ガソリンターボ車5,000km、または6カ月2,500km、または3カ月

参照:メンテナンスについて丨TOYOTA

メーカーが推奨する交換時期は、取扱説明書や販売店にて確認しましょう。

(3)エンジンオイルランプの点灯

オイルランプが赤く点灯している(イメージ)

エンジンオイルランプとは、エンジンオイル系統にトラブルが発生した際、運転者に異常を知らせてくれるランプです。エンジン回転中に異常があった際はメーターに赤いランプを表示させ、異常がない場合は消灯しています。

エンジン回転中にエンジンオイルランプが点灯した場合、エンジンオイルの残量が少なくなっていたり、エンジン周辺の部品にトラブルが発生していたりする可能性があります。

オイルランプが点灯した状態で走行すると、エンジンに大きなダメージを与え、最終的には焼きつく(エンジンが動かなくなる)可能性があるため、速やかにエンジンを止めましょう。

その後、エンジンオイルの残量を確認します。エンジンオイルがオイルレベルゲージに付着しないほど減っていた場合、エンジンオイルの補充が必要です。

外出先などで補充が難しい場合は、業者へ相談するか、レッカー車を手配しましょう。

また、エンジンオイルの残量が異常に減っている場合は、エンジンオイルが外部へ漏れている、またはエンジン内部でエンジンオイルが異常に消耗している可能性があります。その場合、エンジン周辺部品でトラブルが発生している可能性があるため、すぐに業者へ相談することをおすすめします。

なお、エンジンオイルの残量に問題がなければ、オイルランプ周辺部品(エンジンオイルの油圧を検知するためのセンサーやオイルポンプなど)のトラブルによってランプが点灯したと考えられます。そのため、見てわかる異常がなくてもすぐに業者へ相談しましょう。

4. オイル交換とフィルター交換の手順

自分でオイル交換とフィルター交換を同時に行う手順をご紹介します。

(1)エンジンオイルの汚れと残量を確認する

まずは、オイルレベルゲージを使い、エンジンオイルの汚れと残量を確認します。

オイルレベルゲージ(イメージ)

ボンネットを開けると、先端に黄色(オレンジ色や白色の場合もある)のリング状のものがついた棒があります。この棒のことをオイルレベルゲージといい、エンジンオイルの汚れや残量を確認するのに使う道具です。

①エンジンオイルの汚れを確認する方法

エンジンを止めた状態で、オイルレベルゲージを引き抜き、棒に付着しているエンジンオイルをペーパータオルなどで拭き取ります。

エンジンオイルの色が黒や焦茶色、または感触がザラザラしている場合は、エンジンオイルが劣化しているため交換します。

②エンジンオイルの残量を確認する方法

オイルレベゲージの先端にある、「L(LOW)」と「H(HIGH)」のマークをもとにエンジンオイルの残量を確認します。

オイルレベルゲージに付着したエンジンオイルをすべて拭き取り、再度奥まで差し込みましょう。再び引き抜き、付着しているエンジンオイルの位置を確認します。

エンジンオイルがHIGHの位置あたりに付着していれば適量です。

(2)道具を揃える

まずはオイル交換とフィルター交換に必要な道具を揃えます。

①オイル交換に必要な道具

オイル交換の方法は「上抜き」と「下抜き」の2つあり、それぞれ必要な道具が異なります。

・上抜き:オイルレベルゲージを差し込む穴にオイルチェンジャー(吸引装置)を差し込み、エンジンオイルを抜き取る
・下抜き:エンジン下部にあるオイルパンのドレンボルトを外してエンジンオイルを抜き取る

上抜きと下抜きに必要な道具は以下のとおりです。

【上抜きと下抜きの両方で使う道具】

・オイルジョッキ
・廃油処理箱
・パーツクリーナー
・新しいエンジンオイル
・ペーパータオル

【上抜きで使う道具】

・オイルチェンジャー

【下抜きで使う道具】

・フロアジャッキ(ジャッキアップ)
・ジャッキスタンド
・メガネレンチ(国産車であれば14mmや17mmが多い)
・新しいドレンワッシャー

②フィルター交換に必要な道具

・フィルターレンチ(オイルフィルターによりサイズが異なる)
・ラチェットハンドル、エクステンションバー(延長棒)
・フロアジャッキ(ジャッキアップ)
・ジャッキスタンド
・新しいオイルフィルター

上抜きと下抜きの特徴や必要な道具は、下記の記事で詳しく解説していますのでこちらもご覧ください。

エンジンオイルの交換に必要な道具は?交換するタイミングや手順を解説 | 車検や修理の情報満載グーネットピット
エンジンオイルの交換に必要な道具は?交換するタイミングや手順を解説 ピットマガジンは車検や修理の情報満載!

(3)古いエンジンオイルを抜く

次に、「上抜き」または「下抜き」で古いエンジンオイルを抜き取ります。

【上抜きの方法】

1.エンジンオイルの粘度を下げる(※エンジンを5分程暖機運転する)
2.エンジンを止め、オイルレベルゲージを抜き取り、オイルチェンジャーのノズルを差し込めるようにする
3.オイルチェンジャーのノズルをオイルレベルゲージの差し込み穴に挿入し、古いエンジンオイルを吸い上げる
4.十分にオイルを抜き終わったら、ノズルを抜きレベルゲージを差し込む

【下抜きの方法】

1.エンジンオイルの粘度を下げる(※エンジンを5分程暖機運転する)
2.エンジンを止め、車体をジャッキアップする(不要な車種もある)
3.廃油処理箱を設置する
4.古いエンジンオイルを抜く(高温のため火傷に注意する)
5.ドレンワッシャーを交換する
6.オイルパンとドレンボルトに付着したオイルを、パーツクリーナーとペーパータオルで清掃する

※エンジンの暖機運転とは
エンジンをかけて徐々に温めることで、エンジンオイルの粘度が下がるため、エンジンオイルがサラサラになりオイルが抜けやすくなる。真冬など気温が低いときは、オイルの粘度が高く抜けにくいため有効。ただし、暖機させるとエンジンが高温になるため、火傷には注意が必要。

上抜きと下抜きのくわしい手順については、下記の記事で解説しています。こちらの記事もご覧ください。

(4)オイルフィルターを交換する

オイルフィルターを交換する際は、車体をジャッキアップし、ジャッキスタンドで支えておく必要があります。オイル交換時にジャッキアップしていたら、そのままフィルター交換可能です。

車体の下に入り、フィルターレンチとラチェットハンドルなどを使ってオイルフィルターを外します。オイルフィルターを外すとエンジンオイルが垂れてくるため、廃油処理箱を設置しておきましょう。

オイルフィルターを取り外した後、オイルフィルターが取り付く面をペーパータオルなどで清掃します。その後、古いオイルフィルターがついていた場所に、新しいオイルフィルターを取り付けます。

その際、新しいオイルフィルターの取り付け面にあるOリング(リング状のゴム)に指でエンジンオイルを少量塗布しましょう。

なお、オイルフィルターの締め付けトルクは車種により異なりますが、一般的にオイルフィルターを手で軽く締めた後、4分の3回転さらに締め付ける必要があります。

次に、新しいエンジンオイルを入れるため、ジャッキアップを解除しましょう。

(5)新しいエンジンオイルを入れる

ボンネットを開け、オイルフィラーキャップを緩めて外します。オイルジョッキを使い、規定量のエンジンオイルを入れたら、オイルフィラーキャップを強く締めて緩みがないようにしましょう。

1分程度暖機運転したあとエンジンを止め、オイルレベルゲージでエンジンオイルの量が規定量入っているか確認します。エンジンオイルが不足している場合は、規定量になるよう注ぎ足します。

なお、メーカーが推奨するエンジンオイルの種類や量は、車の取扱説明書で確認しましょう。

(6)古いエンジンオイルを処理する

古いエンジンオイルは、廃油処理箱に入れて処理します。

廃油処理箱に入れたエンジンオイルは、基本的に燃えるゴミとして処理が可能です。ただし、自治体によって異なる場合もあるため、くわしくは各自治体の処理方法を確認してください。

古いオイルフィルターは、基本的に購入した業者で回収してもらいましょう。業者によっては、有料回収の場合や回収自体を断られる場合もあるため事前に確認しておく必要があります。

なお、家庭ゴミで出す場合は、自治体によって処理方法が異なるため、あらかじめ確認しましょう。

5. オイル交換とフィルター交換を業者に依頼する場合

エンジンオイルとオイルフィルターを自分で交換した場合、業者が作業するより時間がかかるだけでなく、道具の準備や古いエンジンオイルを処理しなければいけません。

また、交換作業は専門的な知識や技術が必要になるのに加えて、ジャッキアップなど危険性の高い作業が伴います。そのため、作業に自信がない人や作業時間を確保できない人は業者に依頼することをおすすめします。

(1) 業者に依頼する場合の費用相場

オイル交換とフィルター交換の費用相場は以下のとおりです。

・オイル交換:2,500〜7,500円(本体代)+工賃
・フィルター交換:1,000〜3,000円(本体代)+工賃

ただし、新しいエンジンオイルとオイルフィルターの種類やグレード、依頼する業者によっても費用は異なります。

(2) 依頼する業者を選ぶときのポイント

オイル交換とフィルター交換の費用相場は、依頼する業者によって異なるため、基本的には複数の業者から見積もりを取りましょう。そのうえで、以下のポイントを考慮し、自分に合った業者を選ぶことをおすすめします。

1.豊富な品揃えと専門的な知識を持っている

車種やエンジンに合った、適切なエンジンオイルとオイルフィルターを提案してくれる業者は信頼性が高い

2.交換作業の費用が明確になっている

見積もりに明細を記載している、追加料金がないなど、価格に関する情報を明確に提供している業者を選ぶことも重要

6. オイル交換とフィルター交換はグーネットピットにお任せください。

オイル交換とフィルター交換は、専門的な知識や技術、道具が必要な作業です。自分でも交換できますが、時間や手間をかけたくない人、作業に自信がない人は専門業者に依頼することをおすすめします。

グーネットピットには、車のメンテナンスに関する知識や技術を持ったスタッフが在籍しております。愛車に適切なエンジンオイルとオイルフィルターをご紹介し、丁寧なサービスをご提供しますのでご利用いただけると幸いです。

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グーネットピット編集部

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車検・点検、オイル交換、修理・塗装・板金、パーツ持ち込み取り付けなどのメンテナンス記事を制作している、
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