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オイル交換
更新日:2023.11.27 / 掲載日:2023.11.27

エンジンオイルの交換に必要な道具は?交換するタイミングや手順を解説

エンジンオイルの交換は、車のメンテナンスにおいて重要な作業です。エンジンオイルは、エンジン内部の潤滑や清掃、冷却などの効果が期待されています。

しかし、長期間使い続けると汚れなどで劣化し、期待される効果が発揮できません。

この記事では、オイル交換に必要な道具と交換の手順をわかりやすく解説します。また、オイル交換の重要性や交換のタイミングについてもご説明します。

1.エンジンオイルの交換とは

エンジンオイルの交換とは、車のエンジンを長持ちさせるために必要なメンテナンスです。具体的には、不純物などにより劣化したエンジンオイルを入れ替える作業になります。

エンジンオイルは、エンジン内部にある部品同士の摩擦を減らし、動きをスムーズにする潤滑作用があります。他にも、エンジン内部の清掃や冷却、防錆などの効果も期待できるでしょう。

2.エンジンオイルの交換に必要な道具

エンジンオイルを交換するときに必要な道具は、交換する方法によって異なります。交換方法は、「上抜き」と「下抜き」の2つがあります。

上抜きは、オイルレベルゲージに吸引装置(オイルチェンジャー)を差し込み、エンジンオイルを抜き取る方法です。

下抜きは、エンジン下部にあるオイルパン(オイル溜まり)のドレンボルトを外し、自然落下によりエンジンオイルを抜き出す方法です。

方法特徴
上抜き・ジャッキアップせずに作業できる
・下抜きより短時間で作業が完了する
・オイルチェンジャーが必要
・車種やエンジンによって抜けないことがある
下抜き・自然落下に任せてエンジンオイルを抜ける
・一緒に足回りの点検もおこなえる
・オイルパンに溜まったゴミ、不純物を一緒に取り除ける
・車の下に潜り込んで作業する必要がある
・交換に必要な道具が多い

以下、それぞれに必要な道具をご紹介します。

(1)上抜き・下抜きの両方で使う道具

上抜きと下抜きの両方で使う道具は以下のとおりです。

①オイルジョッキ

新しいエンジンオイルを入れる際に使います。エンジンオイルの注ぎ口は狭いため、オイルジョッキを使うことで、注ぎやすくなります。選ぶ際はゴミなどの混入を防いでくれる、フタやフィルターが付いているものがおすすめです。また、交換口が奥にある可能性があるため、ノズルが長いものが良いでしょう。

②廃油処理箱

古いエンジンオイルを処理するための容器です。見た目は普通のダンボール箱ですが、中にはエンジンオイルを吸収する素材とビニール袋が入っています。廃油処理箱の容量は、車のオイル量(捨てるオイル)より多めの容量にしましょう。容量がギリギリの場合、吸収しきれない可能性があります。

③パーツクリーナー

エンジンオイルが付着した部品や工具などを洗浄する際に利用します。エンジンオイルの入れ替え作業の際に汚れた箇所もパーツクリーナーで除去します。洗浄する部品などに金属製以外のものがある可能性があるため、プラスチックやゴムに対応した商品がおすすめです。逆さスプレーできるパーツクリーナーであれば、作業効率を上げられるでしょう。

(2)上抜きで使う道具

上抜きでは、オイルチェンジャーが欠かせません。オイルチェンジャーは、エンジンオイルをオイルレベルゲージから吸い出すための専用の吸引装置です。

手動や電動、エア駆動などで稼働するタイプがあります。オイル量が少ない場合には手動式でも負担は少ないでしょう。量が多い場合には、電動式やエア駆動式がおすすめです。

(3)下抜きで使う道具

下抜きの両方で使う道具は以下のとおりです。

①フロアジャッキ(ジャッキアップ)

車を一定の高さまで持ち上げるための道具です。オイル交換の際に車を持ち上げて、作業スペースを確保するために使います。フロアジャッキを選ぶ際は、車の重量に耐えられるか、最低位と最高位の高さが問題ないかを確認しましょう。

②ジャッキスタンド

フロアジャッキで車を持ち上げた後、その下にジャッキスタンドを設置し、車体を安全に支えます。なお、車の重さはそれぞれ異なるため、最大荷重に余裕があるものを選びましょう。また、最低位と最高位の高さが利用する車に対応するかを確認する必要があります。

③スパナまたはメガネレンチ

エンジンオイルを抜く際、オイルパンに装着されているドレンボルト(エンジンオイルの栓の役割)を外す必要があります。その際に、スパナまたはメガネレンチを使います。ドレンボルトのサイズは14mmか17mmが主流ですが、メーカー車種によって異なるため、適切なサイズを選びましょう。また、狭い箇所でも利用できる薄型タイプがおすすめです。

④ドレンワッシャー

ドレンボルトにドレンワッシャーを装着し、オイルパンに装着することで、エンジンオイル漏れを防ぎます。消耗品のため、エンジンオイルを交換する際に、新しいドレンワッシャーに交換しましょう。ドレンボルトのサイズは車種やメーカーによって異なるため、適切なサイズのものを選びましょう。

⑤フィルターレンチ

オイルフィルターを交換する道具です。エンジンオイルの交換と同時に、オイルフィルターを交換する際に使います。フィルターレンチを選ぶ際は、オイルフィルターのサイズに合わせて使える可変式フィルターレンチがおすすめです。幅広いサイズに対応できるため、多数の車種やメーカーに対応できます。

3.エンジンオイルを交換する手順

エンジンオイルを交換する手順を解説します。

(1)エンジンオイルを交換する手順【上抜き方法】

エンジンオイルを上抜き方法で交換する手順を解説します。

1.低い温度のエンジンオイルは粘度が高いため、抜き取りづらい可能性があります。5分程度、暖気運転でエンジンオイルの粘度を下げてから作業しましょう。エンジンが暖まったらエンジンを切り、オイルレベルゲージを抜き取ります
2.オイルレベルゲージの穴にオイルチェンジャーのホースを挿入し、エンジンオイルを吸い取ります。古いエンジンオイルが残らないように、オイルレベルゲージやホースを回転させながら吸い取ってください
3.オイルが全量抜けたことを確認し、新しいエンジンオイルを補充します。新しいエンジンオイルをオイルジョッキに入れ、こぼれないように補充してください
4.1分程度暖気運転し、オイルレベルゲージで量を確認しましょう
5.最後に、古いエンジンオイルを廃油処理箱に入れて処理します

(2)エンジンオイルを交換する手順【下抜き方法】

エンジンオイルを下抜き方法で交換する手順を解説します。

1.5分程度、暖気運転でエンジンオイルの粘度を下げてから作業します
2.車輪止めなどで車のタイヤを固定します。フロアジャッキを使い車体をジャッキアップし、ジャッキスタンドを設置します
3,車体の下に入り、エンジン下部にあるオイルパンの下に廃油処理箱を置いてください
4.オイルパンの下にアンダーカバーがついている車は取り外します
5.スパナを使い、オイルパンに装着されているドレンボルトを外し、エンジンオイルを廃油処理箱に流します。この際、新しいドレンワッシャーに交換し、ドレンボルトを締めてください
6.フィルターレンチを使い、オイルフィルターを交換します
7.ジャッキアップを解除してください
8.オイルジョッキを使い、新しいエンジンオイルを入れます。1分程度暖気運転し、オイルレベルゲージで量を確認しましょう

4.エンジンオイルを交換する重要性とタイミング

古いエンジンオイルを交換せずに長期間使い続けた場合、エンジンの故障につながります。エンジンオイルを交換する重要性とタイミングを解説します。

(1)エンジンオイルを交換する重要性

エンジンオイルを長期間交換せずに使用し続けると、燃費が悪くなったり、オイルポンプが故障したりして、エンジン全体の調子が悪くなる可能性があります。エンジンの故障により、修理費用が思った以上に高額になる可能性もあるでしょう。

エンジンオイルは、オイルポンプによってエンジン内部へ送り出され、エンジン各部を循環しながら潤滑や清掃をおこないます。そのため、循環後のエンジンオイルには金属片や汚れなどの不純物が含まれています。

不純物をオイルフィルターで除去した後、エンジンオイルは各部の潤滑や清掃のために再度送り出されます。

しかし、長期間使い続け、劣化したエンジンオイルはスラッジ(エンジン内部に溜まっている燃えかす)や不純物が多くなり、オイルフィルターが詰まりやすくなるのです。

オイルフィルターの詰まりは、燃費の低下やオイルポンプの故障につながりかねません。そのため、定期的にエンジンオイルを交換することが重要です。

また、エンジンの熱によりエンジンオイルが酸化し、溶けたチョコレートのようになる可能性があります。この状態では潤滑効果も低下し、最悪の場合エンジンの焼きつきにつながります。この場合、エンジンの交換となり、非常に高額な修理費用が必要になるでしょう。

(2)エンジンオイルを交換するタイミング

エンジンオイルを交換するタイミングは、走行距離や使用期間により決まります。一般的に走行距離が3,000〜5,000キロメートル、もしくは使用から3〜6カ月が交換するタイミングです。

なお、ターボ搭載車はエンジンへの負荷が高いため、非搭載車より劣化しやすい傾向があります。そのため、非搭載車より早いタイミングで、エンジンオイルを交換しなければいけません。

これらは一般的な目安であり、実際の交換タイミングは車のモデルや使用状況などによって変わります。車の取扱説明書を確認し、適切な交換タイミングを見極めましょう。

5.エンジンオイルを交換する際の注意点

エンジンオイルを交換する際の注意点は以下の2つです。

1.車に適したエンジンオイルを使う
2.古いエンジンオイルの処理を適切におこなう

順にご紹介します。

(1)車に適したエンジンオイルを使う

エンジンオイルを交換する際は、車に適したエンジンオイルを選びましょう。車種やメーカー、エンジンの設計などにより、それぞれ推奨されているエンジンオイルの粘度が異なります。基本的には、新車時に入っている粘度が基準となります。

適さない粘度のエンジンオイルを使用した場合、燃費の悪化や部品が破損する可能性があるので気をつけてください。

推奨粘度は車の取扱説明書に記載されていますが、わからない場合はディーラーやカー用品店で確認してもらいましょう。

(2)古いエンジンオイルの処理を適切におこなう

エンジンオイルを交換する際は、必ず廃油処理箱を準備してください。古いエンジンオイルは廃油処理箱に流し込み、地面や排水溝などに流れないように気をつけましょう。

廃油処理箱を利用した場合は燃えるゴミとして捨てられます。しかし、エンジンオイルが染み込んだ土や砂は、産業廃棄物などとして処分しなければいけません。

詳しくは自治体の対応方法を確認しましょう。

6.エンジンオイルの交換を業者に依頼した場合の費用

エンジンオイルを交換するには道具が必要になるため、業者に依頼するのもひとつの方法です。

一般的なオイル交換の費用は1リットルあたり1,000~1,500円。軽自動車に必要なエンジンオイルが2.5~3リットル、普通自動車が3〜4.5リットルです。おおよそ2,500~7,000円+工賃が必要になります。

使用するエンジンオイルのタイプや量、オイルフィルター交換など作業内容によって異なります。

オイル交換の費用については、下記記事もご覧ください。

オイル交換の費用はいくら?交換費用の目安から注意点を解説
エンジンオイルは、エンジン各部の動きをなめらかにしたり、燃焼室の気密性を保ったり、エンジンの熱を冷却したりと、様々な役割を持っています。交換目安を無視して走行し続けると故障の原因となりますので、早めに交換するようにしましょう。

7.エンジンオイルの交換はグーネットピットにお任せください

エンジンオイルの交換は専門知識と道具が必要になります。また、交換に失敗した場合、エンジンに大きな影響を与える恐れがあります。そのため、自分で交換するのは難しいと感じる人も多いのではないでしょうか。

そのような人はグーネットピットにお任せください。経験豊富な専門スタッフが車種や状態に合わせて、最適なエンジンオイルの選択から使用後のオイルの処理まで一貫しておこないます。

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グーネットピット編集部

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車検・点検、オイル交換、修理・塗装・板金、パーツ持ち込み取り付けなどのメンテナンス記事を制作している、
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