車検・点検・メンテナンス
更新日:2024.01.17 / 掲載日:2018.09.10
【グー連載コラム】What’s車検

クルマの健康診断が車検。好調を維持するために欠かせないですが、思わぬ落とし穴があることも。車検を問題なくパスするためのポイントを伝授
(掲載されている内容はグー本誌2018年10月号の内容です)
【今月のテーマ】中古車の車検で気を付けたいこと 経年劣化を頭に入れて車検整備を行おう!

エンジンだってくたびれてきます!
人間と同じで歳を取ると見るべき部分は増えていく
車検というのは、人間で言うところの定期健診だ。どこかに不具合がないかをチェックして、なにかあれば治療してやる。
また人間と同じなのは、若い頃は不具合は出にくいし、歳を取るにつれて、あちこちに問題が出てくるということ。車検で言えば、新車に近い頃は不具合が出にくい。実際、新車から1回目の車検だけは3年後となっていて、あとは2年毎だ。
つまり、新車から乗り続けている、もしくは中古で購入した場合、何年落ちかというので交換すべきパーツや見ておく部分というのが違ってくるということになる。もちろん年式が古くなるほど、不具合が出る可能性が高くなるため、車検時の手間も併せて増えていくことになる。
替えておきたい、見ておきたいところ
【5年落ち】 劣化よりも作動が中心

車検というのは作動を見る項目も多い。ホーンやワイパーなどがそうなのだが、すべて実際に動かして作動をするかを見ておく。改めて見たらダメだったということも意外と多いので、日頃から見ておくのもいいだろう。
【10年落ち】 大きな転換点到来

ドライブシャフトなどに使われているゴム類は10年/10万kmあたりで破れたり、裂けることが多い。足まわりもショックアブソーバーが抜けてフワフワしてくる。人間で言うとあちこちガタが出始める時期といえる。
20年落ちになると!?

20年、もしくは20万kmを経過すると、クルマそのものの寿命にも近くなることから、かなり大きく手を入れてやらないとダメだ。具体的な不具合としてはエンジンそのものからのオイル漏れ。かなりの重整備になるので、手間も費用もかかる。極端なことを言うと、買い替えるかも含めて検討が必要になってくる。
Profile
自動車ライター
近藤暁史
自動車専門誌所属時代から、新車レポートだけでなく、メンテナンスやお手入れ系についても精力的に取材・執筆。実際に自らも車検を通したり、修理をするなど、実践派のライター。