車検・点検・メンテナンス
更新日:2026.07.07 / 掲載日:2026.07.07
セレナの警告灯が点いた!種類別の意味と緊急度・「システム故障」表示の原因と対処法

セレナのメーターに警告灯が点いた、「システムが故障しているため使用できません」という表示が出た——こういった相談は、グーネットピットに入庫するセレナオーナーの中でも件数が多いカテゴリです。
特にC27/C28セレナ特有の「システム故障警告灯」については、EGRバルブの詰まりが主な原因として整備士の間で広く知られており、放置するとレッカー搬送が必要な状態に至ることがあります。
この記事では警告灯の種類や緊急度の見分け方、セレナに多い警告灯トラブルの原因や費用、グーネットピット加盟店での実際の診断・修理事例を解説します。
経歴:自動車整備アドバイザー歴 8年
資格:二級自動車整備士
コメント:「警告灯が点いても走れるからと放置するオーナーは多いですが、故障コードは消えた後もコンピューターに記録されています。一度点いたら、消えても早めに診断を受けることをおすすめします。」
この記事はこんな方に向けて書いています
警告灯が今まさに点いている方(緊急)
・エンジン警告灯(チェックランプ)が点灯している
・「システムが故障しているため使用できません」と表示が出た
・複数の警告灯が同時に点灯した
原因・費用を確認したい方
・C27 セレナはどんな故障が多いのか知りたい
・警告灯が点灯した場合の修理費用の目安を知りたい
・ディーラーに行く前に自分で確認できることはあるか
中古でセレナを購入した方・検討中の方
・C26/C27で多い故障の傾向を知りたい
・維持費・修理費の目安を把握したい
まず確認:セレナの警告灯の「色」で緊急度が変わる
セレナをはじめとする日産車の警告灯は、色によって緊急度が異なります。点灯したとき、まず色を確認してください。
| 色 | 緊急度 | 対応の目安 |
|---|---|---|
| 🔴 赤 | 即停車 | 走行継続禁止。安全な場所に停車してロードサービスへ |
| 🟡 黄色(オレンジ) | 早めに点検 | 1週間以内を目安に整備工場へ |
| 🟢 緑 / 🔵 青 | 表示灯(作動中) | 消えない場合や点滅などは故障の可能性あり |
点灯と点滅で緊急度が変わります: エンジン警告灯が「点灯」の場合は早めの診断を、「点滅」の場合は失火(ミスファイア)が起きている可能性が高く緊急度が上がります。点滅しているときも走行を控えてください。
セレナに多い警告灯トラブルの種類と主な原因
セレナでよくある警告灯トラブルの種類は、エンジン警告灯やシステム故障、SRSエアバッグ警告灯などが挙げられます。この章では、警告灯トラブルの主な原因とあわせて解説します。
エンジン警告灯(チェックランプ)
黄色のエンジン型アイコン。セレナで最も多い警告灯トラブルです。点灯の原因は幅広く、以下のようなケースがグーネットピットへの入庫事例で多く確認されています。
イグニッションコイル・スパークプラグの劣化(C25/C26に多い)
エンジンの点火装置が劣化すると失火が起き、チェックランプが点灯します。アイドリングの不調・振動を伴うことが多いです。また走行距離10万km前後で発生するケースが多く、コイルとプラグを同時に全数交換するのが根本対策です。
EGRバルブの詰まり(C27/C28に多い・システム故障表示に直結)
EGR(排気ガス再循環)バルブに煤が堆積して詰まると、チェックランプが点灯し「システムが故障しているため使用できません」という表示につながることがあります。アイドリングストップを多用する車両で特に発生しやすく、C27のS-HYBRIDオーナーから特に多く報告されています。
インジェクターの詰まり(C27に多い)
コイル・プラグを交換しても改善しない場合、インジェクター(燃料噴射装置)の詰まりが原因の可能性があります。C27セレナはインジェクターが詰まりやすい、という整備士間での共通認識があり、全数交換となると高額修理になります。
エアインテークダクト・センサーの異常
吸気系のダクトが裂けたり、O2センサー・エアフローセンサーが劣化すると、混合気の空燃比がずれてチェックランプが点灯します。センサー類は比較的安価に交換できます。
「システムが故障しているため使用できません」表示(C27/C28固有)
C27/C28セレナ(特にe-POWER・S-HYBRID)で「システムが故障しているため使用できません」という表示が出た場合、複数の警告灯が同時に点灯することがあります。この表示が出たら走行を控えてください。
主な原因:EGRバルブの詰まり
ハイブリッド機構を持つC27はエンジンが低回転・低負荷で、動く時間が長いのが特徴です。また、ハイブリッド車は燃費改善のため、特にEGRを積極的に活用します。そのため、EGRバルブに煤が堆積しやすい傾向があります。詰まりが進行するとエンストや走行不能に至り、レッカー搬送が必要になるケースも報告されています。
また、まだ走れる状態でも、内部では損傷が進行していることがあります。グーネットピット加盟店またはディーラーへの入庫をおすすめします。
SRSエアバッグ警告灯
黄色の「SRS」または人型のアイコンです。エアバッグシステムの異常を示します。エンジン始動時に数秒点灯してすぐ消えるのは正常な初期チェックです。消えない・または点灯しない場合は異常です。
セレナのSRSエアバッグ警告灯が点灯する際、以下が主な原因として確認されています。
・ステアリングスパイラルケーブルの断線(ハンドル内の配線)
・エアバッグの本体・コンピュータ不良
・シートベルトプリテンショナーの不具合
・リコール起因
SRS警告灯が点灯した状態では、万一の事故時にエアバッグが正常に作動しない危険があります。早めに診断を受けることをおすすめします。
ABS警告灯
黄色の「ABS」文字です。急制動時の車輪ロックを防ぐABSの異常を示します。ABS警告灯が点灯する際、通常のブレーキは機能しますが、ABS機能が無効になります。センサーの汚れ・断線が主な原因です。ABSアクチュエーター本体の故障となると、交換費用が高額になります。
バッテリー警告灯
赤色のバッテリーアイコンです。発電系統(オルタネーター)またはバッテリー本体の異常を示します。赤色のため緊急度が高く、走行継続は危険です。
セレナの警告灯が点いたときの対処手順
セレナの警告灯が点いたときは、正しい手順で適切に対処することが重要です。この章では、セレナの警告灯が点いたときの対処手順を解説します。
① まず色を確認して緊急度を判断する
赤のランプが点灯した場合は即停車してください。黄色のランプは走行可能ですが、早めに整備工場へ向かうことをおすすめします。「システムが故障しているため」という表示が出た場合も走行を控えてください。
② 一度消えても診断を受ける
警告灯が消えても、故障コードはコンピューターに記録されています。「走ったら消えた」という状態でも根本的な故障が解消されたわけではなく、再発するケースがほとんどです。
③ OBD診断機でコードを読む
自分でOBDポートに接続するタイプの診断機(市販品)を持っている場合、おおまかな故障コードを確認できます。ただし確定的な診断には専用スキャンツールと整備士の判断が必要です。
④ グーネットピット加盟店で診断を依頼する
原因が特定できない・複数ランプが点灯している・「システム故障」表示が出た場合は、グーネットピット加盟店でのOBD診断をおすすめします。
セレナ警告灯の関するグーネットピット診断・修理実績
グーネットピット加盟店が実際に対応したセレナの警告灯診断・修理事例をご紹介します。
事例1:エンジンチェックランプ点灯・アイドリング不調→イグニッションコイル・プラグ全数交換(C25・走行11万km)
入庫時の状態:エンジン警告灯が点灯しアイドリングの不調で入庫。走行距離11万km。診断機で2番シリンダーの失火を確認。IGアナライザーで波形を確認すると、全体的に数値が芳しくない状態。
施工内容:過去に交換歴がなく、今後のことも考えてイグニッションコイルとスパークプラグを全数交換。脱着工賃がかかるため、スロットルボディーの汚れも同時清掃。
事例2:エンジン警告灯点灯→エアインテークダクト切損・リーン異常
入庫時の状態:「車のチェックランプがついた」というご相談。エンジン警告灯(チェックランプ)が点灯。診断機でP0507(アイドル制御・高回転)のコードを確認。過去にリーン異常(空燃比希薄)の記録も確認。
施工内容:エアインテーク・ダクトホースの切損を発見。センサーが検知する以上の空気が混入し混合気が薄くなっていた。ダクトホース交換後に警告灯が消灯。
事例3:エンジン警告灯点灯→エアダクト裂け・吸入空気量異常
入庫時の状態:エンジン警告灯が点灯したとのことで点検依頼。診断器で吸入空気量に異常を検出。
施工内容:点検したところ空気の通り道のダクトが裂けており、補修痕があったが隙間からエアーが入り込んでいた。センサーが計測する以上の空気を吸っていたため、混合気が薄くなり警告灯が点灯していた。ダクト交換後に改善。
事例4:エンジン警告灯点灯→EGRバルブ交換(C27)
入庫時の状態:C27セレナでエンジンチェックランプが点灯して入庫。診断機でEGRバルブの不具合コードを確認。EGRバルブとは排気ガス再循環バルブで、排気ガス内の有害成分の低減や燃費向上を目的とする装置。
施工内容:EGRバルブにアクセスするため、インテークマニホールドを取り外して交換。交換後に警告灯が消灯したことを確認して作業完了。
事例5:エンジン警告灯→プラグ・コイル交換後も改善せず→インジェクター全数交換(C27・走行12万km)
入庫時の状態:エンジンチェックランプ点灯で入庫。スキャンツールで3番シリンダーの失火を確認。走行12万km。スパークプラグ全数と3番コイルを交換したが改善しなかった。
施工内容:C27セレナにインジェクターの不具合が出るという整備士間の情報をもとに確認。外してみると全数のインジェクターの穴がほぼ塞がった状態だった。新品と比べて一目瞭然の詰まり。お客様に説明し全数交換を実施。
事例6:SRSエアバッグ警告灯点灯→テスター診断・スパイラルケーブル交換(C25/C26)
入庫時の状態:メーター内のエアバッグランプ(SRS)が消えない状態で入庫。エンジンをONにした後に点灯したまま消えない。
施工内容:テスターでエラーコードを確認。ステアリングスパイラルケーブルの断線が原因と判明し交換。故障コードの読み取りと消去を実施して作業完了。SRS警告灯の判断基準:イニシャルチェックで数秒点灯してすぐ消えれば正常。ONで点灯しない・ON後消えない場合はいずれもトラブル。
セレナの警告灯の修理の費用目安
セレナの警告灯に関する費用目安をまとめています。ただし、車両の状態・使用部品・店舗によって変動します。
| 修理・作業内容 | 費用目安 |
|---|---|
| 故障診断(OBD診断・スキャンツール) | 約3,300円 |
| EGRバルブ交換(インテークマニホールド脱着込み) | 約5万〜5万5,000円 |
| イグニッションコイル(部品代・1本) | 約9,200円〜 |
| イグニッションコイル+プラグ全数交換 | 約3万〜8万円 |
| エアインテークダクト交換 | 約1万〜3万円 |
| インジェクター全数交換(4気筒) | 約10万〜20万円 |
| ABSアクチュエータ交換 | 約10万〜20万円 |
| SRS関連(スパイラルケーブル交換) | 約3万〜6万円 |
セレナの警告灯に関するよくある質問
「C27 セレナの故障が多い」と聞いたけれど本当ですか?
C27セレナ(特にS-HYBRID)はEGRバルブの詰まりやインジェクターの詰まりが発生しやすいという傾向が整備士の間で知られています。アイドリングストップの多用でEGRバルブに煤が堆積しやすい構造的な特性がありますが、定期的なメンテナンスで症状の進行を遅らせることができます。
警告灯が点灯したまま車検は受けられますか?
エンジン警告灯が点灯した状態では車検に合格できません。SRS・ABS警告灯の点灯も同様に不合格となります。車検前に必ず修理してください。
診断だけしてもらうことはできますか?
多くのグーネットピット加盟店では、診断のみの対応が可能です。診断料の目安は3,300円程度(修理を依頼する場合は無料の店舗も)です。
故障コードが複数出ています。全部直さないといけませんか?
複数のコードが出ている場合でも、根本原因は1つのことが多く、それを修理することで複数のコードがまとめて解消するケースもあります。まず診断を受けて優先度を整備士に相談することをおすすめします。
まとめ
セレナの警告灯は色で緊急度が変わります。赤色ランプは即停車、黄色ランプは早めの点検が必要です。またC27/C28セレナで「システムが故障しているため使用できません」という表示が出た場合、EGRバルブの詰まりが主な原因です。放置すると走行不能に至るケースもあるため、表示が出たら早めに診断を受けてください。グーネットピット加盟店では、セレナの警告灯診断を3,300円程度から対応しています。点灯したまま放置せず、早めにご相談ください。
程度の良い一台を。
中古車価格帯11.8~489.8万円(年式・走行距離による)
※2026年7月7日時点のデータです