車検・点検・メンテナンス
更新日:2026.06.03 / 掲載日:2026.06.03

車検が高くて払えない!支払いが難しいときの4つ対処法や費用の抑え方

車検の見積もりを取ったら想定以上に高額で、支払いが難しいと感じたことはありませんか?しかし、車検費用が払えないときでも、さまざまな対処法を知っていれば、自分に合った方法で対応できます。この記事では、車検費用が高くて払えない場合の具体的な4つの対処法や車検費用が高くなる理由、車検費用の内訳を解説します。

1.車検費用が高くて払えないときの4つの選択肢

車検費用が想定より高額で支払いが難しい場合でも、適切な対処法を理解し、車検を受けるかを検討しましょう。

(1)クレジットカードの分割払いを利用する

車検費用の支払いにクレジットカードの分割払いやリボ払いを利用すれば、手元の現金がなくても車検を受けられます。多くの車検業者では、クレジットカード払いに対応しているケースが増えています。

ただし、分割払いやリボ払いには手数料がかかるため、総支払額は増加します。また、カードの利用可能枠が不足している場合は利用できません。さらに支払い回数が多いほど手数料負担も大きくなります。

なお、「法定費用」は現金払いになるケースもあるため、事前に依頼する業者に確認しておきましょう。

(2)車検ローン・マイカーローンを利用する

車検専用のローンやマイカーローンを利用すれば、まとまった現金がなくても車検を受けられます。ローンは金融機関や信販会社が提供しており、金利が低めに設定されているのが特徴です。

また、一般的にマイカーローンと聞くと、車の購入時に利用されるイメージが強いですが、中には車検費用に充てられるマイカーローンも存在します。

ローンの種類メリットデメリット
信販会社のローン・車検と一緒に申し込める
・審査が早い(即日~数日)
金利が高め(約4~10%)※
金融機関のローン金利が低め(約2~4%)※・審査が通りにくい
・自分で申し込みが必要
※金融機関や信販会社によって変動あり

ただし、ローン利用には安定した収入が必要です。個人事業主やパートなどでは、審査に通らない可能性もあります。

また、過去の延滞履歴など、信用情報に問題がある場合は審査に通らない可能性があります。さらに、申し込みから融資までに数日かかるケースもあるため、車検までの期間に余裕を持って検討しましょう。

(3)一時的に車の使用を停止する

車検費用が払えず車検を受けられない場合、「一時抹消登録」という手続きを検討しましょう。一時抹消登録とは、一時的に車の使用を停止する手続きです。この手続きを行うと、車検を受けなくても車を保管でき、自動車税の支払い義務もなくなります(参照:廃車の手続き (一時抹消登録)|自動車検査登録総合ポータルサイト)。

ただし、一時抹消登録をしている間は公道を一切走行できません。車検切れの状態で公道を走ると、道路運送車両法違反となり、6カ月以下の拘禁刑または30万円以下の罰金が科されます。

(自動車の検査及び自動車検査証)

第五十八条 自動車(国土交通省令で定める軽自動車(以下「検査対象外軽自動車」という。)及び小型特殊自動車を除く。以下この章において同じ。)は、この章に定めるところにより、国土交通大臣の行う検査を受け、有効な自動車検査証の交付を受けているものでなければ、これを運行の用に供してはならない。

第百八条 次の各号のいずれかに該当する者は、六月以下の拘禁刑又は三十万円以下の罰金に処する。
引用:道路運送車両法|e-Gov 法令検索

車の利用を再開する際は、車検切れの車をお店まで運ぶために、レッカー車の手配や仮ナンバーの取得などが必要です。事前に準備しておきましょう。

(4)車の売却や廃車を検討する

車検を受けても、自動車税や保険料、駐車場代といった維持費は継続的にかかります。車検費用が払えず、今後の維持費負担も厳しいと感じるなら、車の売却や廃車を検討しましょう。

車を手放しても、レンタカーやカーシェア、公共交通機関など移動手段はさまざま選択できます。

特にレンタカーやカーシェアは、必要なときだけ利用できるため、車検費用や自動車税、保険料、駐車場代といった固定費が一切かかりません。

月に数回しか車を使わない場合、売却や廃車に切り替えることで、年間数十万円のコスト削減が可能です。

2.車検はなぜ高い?基本の車検の内訳や費用を確認しよう

車検費用が高いと感じたら、まず何にいくらかかるのかを理解しましょう。

(1)車検費用の内訳

車検費用の内訳は大きく分けて3つの項目で構成されています。

項目内容金額の特徴
法定費用・自賠責保険
・重量税
・検査手数料
どの業者でも同額である
車検基本料点検・検査の手数料業者によって差が大きい
整備費用部品交換や修理代車の状態で変動する

法定費用は国が定めた金額のため、どこで車検を受けても変わりません。一方、車検基本料は法定24カ月点検や検査に伴う手数料のことで業者が独自に設定する費用です。

またブレーキパッドやタイヤなど消耗部品の交換が必要な場合は、整備費用として追加で数万円かかることもあります。

(2)車検費用の一例

上記の内訳をもとに車検費用の一例をみてみましょう。

法定費用車検基本料整備・部品交換費用総費用
約4万5,000円約1万~9万円約3,000円~約6万~15万円
参照:自動車損害賠償責任保険基準料率|損害保険料率算出機構
   自動車重量税額について p.6|国土交通省

※法定費用のうち、自賠責保険料は24カ月、17,650円(2023年基準)、自動車重量税は1.5t以下エコカー外13年未満で24,600円から算出

上記の例で計算すると、車検にかかる総費用は約6万~15万円です。あくまでも一例ですが、これらの内訳を確認すれば、費用の妥当性を判断できます。

ただし、法定費用は車種や車両重量、年式によって異なります。また車検基本料は法定費用と異なり、業者選びで大きく変動する項目です。

さらに整備費用は交換する部品によって金額は大きく変動します。詳しくは次の章で解説します。

3.車検の相場費用より高くなる理由

車検費用が相場より高くなる主な理由は、車の状態や使用状況によって整備が必要な箇所が増えるためです。

(1)走行距離が多い

走行距離が多い車は、消耗部品の劣化が進むため、部品交換が必要です。特に影響を受けやすい部品は以下の通りです。

部品名交換目安費用相場(工賃込み)
ブレーキパッド約5万km~約1万~3万円
タイヤ約3万km~約1万5,000円~(1本)
エンジンオイル約3,000~5,000km約5,000円~
点火プラグ約2万~3万km約1万~2万円
AT・CVTフルード約2万~5万km約1万~3万円
ドライブシャフトブーツ約5万~7万km約1万~2万円(片側)

特に走行距離が3万km~4万kmを超える場合は、車検時に複数の部品交換が重なる可能性が高くなります。また、ドライブシャフトブーツは、破れが見つかった場合は、すぐに交換が必要です。

(2)年式が古い

年式が古い車は、自動車重量税が高額になるため車検費用が上がります。新車登録から13年以上経過した車は重量税が増額され、18年を超えるとさらに高くなる仕組みです。

エコカーエコカー
(本則税率)
エコカー外
右以外13年経過18年経過
0.5トン以下免税5,0008,20011,40012,600
~110,00016,40022,80025,200
~1.515,00024,60034,20037,800
~220,00032,80045,60050,400
~2.525,00041,00057,00063,000
~330,00049,20068,40075,600
出典:自動車重量税額について p.6|国土交通省

また年式の古い車は、経年劣化によりゴム部品の硬化やオイル漏れなどが発生しやすくなります。部品交換を余儀なくされるケースもあるため、整備費用も増加する傾向にあります。

(3)予防整備が含まれている

車検費用が高くなる理由の一つに、予防整備が見積もりに含まれているケースがあります。予防整備とは、車検の合格基準は満たしているものの、次回車検までの安全性を考慮して部品交換を提案する整備のことです。

予防整備は車の安全性を高めるメリットはありますが、任意の項目です。これらが見積もりに含まれていることで、車検費用が高くなります。

4.車検費用を抑える具体的な方法

車検費用は工夫次第で抑えることができます。この章では今後の負担を軽減する5つの方法を紹介します。

(1)車検業者を選定し直す

車検時に毎回同じ業者を利用しているなら、普段利用している業者以外の選択肢を知ることが重要です。

例えば、これまでディーラーで車検を受けていた人は、車検専門店や整備工場に切り替えるだけで、車検基本料を1〜2万円抑えられる可能性があります。

ディーラーは純正部品の使用や手厚い整備が特徴ですが、その分費用が高めに設定されています。

業者の種類車検基本料の目安特徴
ディーラー約3万~9万円純正部品を使用している
カー用品店約15,000~2万円割引サービスや特典が多い
民間整備工場約6,000~3万円車の状態に合った提案をしてもらえる
ガソリンスタンド約1万~3万円身近で依頼しやすい
車検専門店約1万~2万5,000円スピードと低価格が強みである

一方、車検専門店は法定点検項目を中心とした必要最低限の整備で車検を通すため、費用を大幅に削減できます。

(2)複数業者で見積もりを比較する

車検費用を抑えるには、複数の業者で見積もりを取りましょう。例えば、いくつかの整備工場をピックアップして、見積もりを依頼し比較検討することで、一番安い費用で車検を実施できます。

グーネットピットでは、車検を実施できる整備工場の中から複数業者をピックアップして相見積もりを行えます。エリアやレビュー、車検の作業実績からまとめて簡単に比較できますのでぜひご活用ください。

(3)ユーザー車検を検討する

ユーザー車検とは、車検業者を通さず自分で陸運局に車を持ち込んで車検を受ける方法です。業者に支払う車検基本料や整備費がかからないため、法定費用のみで車検を通せます。

法定費用は車種や年式によって異なりますが、おおよそ3万〜6万円程度が目安です。

ただし、検査に合格するための事前整備は自分で行う必要があります。ブレーキやライトなど保安基準を満たしていない箇所があれば、事前に修理しなければなりません。

そのため、ユーザー車検は以下のような人に向いています。

・自分で車を整備できる知識や技術がある
・日頃から自分の車をメンテナンスしている
・平日の日中に陸運局へ行く時間的余裕がある

これらの条件を満たせる人であれば、車検費用を大幅に節約できる可能性があります。

(4)最低限の整備内容に絞る

車検費用を抑えるには、見積もり内容を「車検合格に必須の項目」と「推奨される予防整備」に分けて確認しましょう。業者が提案する整備の中には、安全性向上のための任意項目も含まれています。

見積もりを受け取ったら、整備士に「今回車検を通すために必要な項目はどれですか」と質問してみましょう。次回車検まで持つ部品であれば、交換を見送ることで数万円程度の削減が可能です。

(5)日頃のメンテナンスで費用を抑える

定期的なメンテナンスを行うことで、車検時の突発的な部品交換を減らせます。特に以下の項目を日頃から点検しておきましょう。

・エンジンオイルの量や汚れ具合
・タイヤの空気圧
・バッテリーの点検

オイル交換でエンジンの劣化を防ぎ、タイヤローテーションで偏摩耗を抑えれば、車検時の交換費用を削減できます。

5.車検費用が高くて払えない場合によくある質問

(1)車検の支払いは後日でもできますか?

車検業者によっては後払いに対応していますが、すべての業者で利用できるわけではありません。後払いの可否は業者の方針や利用者の信用状況によって異なります。

(2)車検費用はクレジットカードで支払い可能ですか?

車検費用の支払い方法は業者によって異なります。クレジットカードで支払える業者もあれば、対応していない業者もあります。

車検を予約する際にクレジットカード払いが可能か事前に確認しておきましょう。ただし、法定費用に関しては、現金でしか支払えない場合もあります。

6.車検費用に関する疑問ならグーネットピットをご活用ください

車検費用が高くて払えない場合でも、適切な対処法を選べば安心して車検を受けられます。

手元の資金が不足している場合は、クレジットカードの分割払いや車検ローンの利用も可能です。どうしても支払いが難しい場合は、車検切れによる罰則を避けるためにも一時抹消登録を検討しましょう。

グーネットピットでは車検を受けるための整備工場を口コミや費用などから比較検討できます。愛車のニーズに合った業者を簡単に検索できますので、ぜひご活用ください。

車検・点検・メンテナンスが得意な整備店を探す
この記事の画像を見る

この記事はいかがでしたか?

気に入らない気に入った

グーネットピット編集部

ライタープロフィール

グーネットピット編集部

車検・点検、オイル交換、修理・塗装・板金、パーツ持ち込み取り付けなどのメンテナンス記事を制作している、
自動車整備に関するプロ集団です。愛車の整備の仕方にお困りの方々の手助けになれればと考えています。

この人の記事を読む

車検・点検、オイル交換、修理・塗装・板金、パーツ持ち込み取り付けなどのメンテナンス記事を制作している、
自動車整備に関するプロ集団です。愛車の整備の仕方にお困りの方々の手助けになれればと考えています。

この人の記事を読む

img_backTop ページトップに戻る

ȥURL򥳥ԡޤ