車検・点検・メンテナンス
更新日:2025.02.12 / 掲載日:2025.02.12
トヨタ 86の車検費用の相場|車検業者の特徴や節約術もわかりやすく紹介

トヨタ86の車検費用は、ディーラーでは約7.5万円から、ディーラー以外の車検業者では約5.5万円からが相場になります。
ただし、実際の費用は車の状態や整備内容、選択する車検業者によって大きく変動します。そのため、車検費用を安くおさえるには複数の業者に見積もりを依頼し比較検討することが重要です。
そこでこの記事では、車検費用の内訳だけでなく、車検業者の特徴や節約術をわかりやすく解説します。86の車検が近づいているオーナーは、ぜひご覧ください。
1. トヨタ 86の車検費用相場

車検費用は、車種や車の状態、依頼する車検業者によって異なります。車検業者ごとの86の車検費用相場は、以下の表のとおりです。
車検業者 | 費用相場 |
---|---|
ディーラー車検 | 約7.5万円〜 |
車検専門店 | 約5.5万円〜 |
カー用品店 | 約6.5万円〜 |
ガソリンスタンド | 約6.5万円〜 |
民間整備工場 | 約6.5万円〜 |
※継続検査の場合(法定費用+車検基本料)
※部品交換代除く
内訳については後述いたします。
2. トヨタ 86の車検費用の内訳
86の車検費用の内訳をご紹介します。
(1) 車検費用は法定費用と非法定費用に分けられる
車検には、「法定費用」と「非法定費用」の2種類の費用がかかります。
法定費用とは、法律で金額が定められている費用のことで、自賠責保険料や自動車重量税、印紙代などが該当します。
一方、非法定費用は、車検業者によって設定される費用です。主に車検基本料や部品交換代などが該当します。
分類 | 項目 | 説明 |
---|---|---|
法定費用 | 自賠責保険料 | 交通事故の被害者救済を目的とした強制保険料。契約期間によって変動。保険料は1〜2年に1回のペースで改定されるため随時確認が必要(損害保険料率算出機構) |
自動車重量税 | 車の重量に応じて課税される税金。重量区分や初度登録年によって金額が変動する | |
印紙代 | 車検手続きにかかる手数料 | |
非法定費用 | 車検基本料 | 点検料や車検代行手数料(必要書類作成料や車検証発行手数料)などが含まれる。車検を受ける業者によって含まれる内容や金額設定が異なる |
部品交換代 | 車検の結果、部品の修理や交換が必要な場合にかかる料金 |
法定費用と非法定費用の詳細は、こちらの記事で解説していますので、くわしく知りたい場合は、下記の記事をご覧ください。
(2) 86の法定費用と非法定費用の内訳まとめ
86の法定費用と、非法定費用の具体的な金額をご紹介します。
①86の法定費用(車両重量1t超~1.5t以下)
86の法定費用は、4.5〜6万円程度になります。
具体的な金額は、初年度登録年によって異なるため、以下の表にまとめました。
経過年数 | 項目 | 金額 |
---|---|---|
新車登録から13年未満の86 | 自賠責保険料 | 17,650円 |
自動車重量税 | 24,600円 | |
印紙代 | 1,600円 | |
合計 | 43,850円 | |
新車登録から13年以上18年未満の86 | 自賠責保険料 | 17,650円 |
自動車重量税 | 34,200円 | |
印紙代 | 1,600円 | |
合計 | 53,450円 | |
新車登録から18年以上の86 | 自賠責保険料 | 17,650円 |
自動車重量税 | 37,800円 | |
印紙代 | 1,600円 | |
合計 | 57,050円 |
※2024年11月時点
※自賠責保険料は24カ月分
※印紙代は指定工場でOSS申請した場合
※参照:自動車損害賠償責任保険基準料率丨国土交通省
※参照:自動車重量税額について/フローチャート・税額表/【継続車検を受ける場合】丨国土交通省
※参照:登録・検査手数料一覧表丨国土交通省
②86の非法定費用
車検基本料には、検査や車検代行手数料などの費用が含まれています。車検業者によって大きく異なる費用になるため、車検業者別の相場を以下のようにまとめました。
業者 | 車検基本料の相場 |
---|---|
ディーラー | 30,000〜50,000円 |
車検専門店 | 10,000〜25,000円 |
カー用品店 | 20,000〜30,000円 |
ガソリンスタンド | 20,000〜30,000円 |
民間の整備工場 | 20,000〜40,000円 |
交換が必要な部品は、車の状態や走行距離などによって異なります。交換する部品によっても金額が大きく変動するため、具体的な部品交換代は、車検業者に見積もりを依頼して確認しましょう。
車検時に交換することが多い部品と、価格帯は以下の表のとおりです。
交換部品 | 本体代の目安( +工費が必要) | 交換時期の目安 |
---|---|---|
エンジンオイル | 5,000~10,000円 | 走行距離5,000kmから10,000km、または使用期間6カ月から1年 |
オイルフィルター | 1,000〜3,000円 | オイル交換2回に1回 |
ブレーキパッド | 10,000〜20,000円 | 走行距離30,000km〜40,000km |
ブレーキフルード | 2,000〜3,000円 | 2年ごと |
バッテリー | 10,000〜30,000円 | 3年から4年ごと |
スパークプラグ | 30,000〜50,000円 | 走行距離100,000km |
タイヤ | 50,000〜150,000円 | 走行距離30,000kmから50,000km、または使用期間4年から5年 |
(3) 86とGR86の車検費用は違う?
結論からいうと、86とGR86の車検費用に大きな違いはありません。
どちらも法定費用(自賠責保険料、重量税、印紙代)はほぼ同じになります。なぜなら、これらの費用は車の重量や用途で決まり、86とGR86は重量がほぼ同じになるからです。
しかし、注意すべきは非法定費用(車検基本料や部品交換費用)です。とくに年式の古い86は、GR86よりも非法定費用が高くなる傾向があります。
これは、GR86は2022年にフルモデルチェンジした新型86であるためです。年式の古い86は部品の経年劣化が進んでいるため、交換する部品が増え、結果的に非法定費用がかさみやすくなります。
3. トヨタ 86の車検費用を節約する方法
86の車検費用を節約する方法を4つご紹介します。
1. 複数の車検業者を比較する
2. 事前に交換できる部品は車検前に交換する
3. 各種キャンペーンを活用する
4. 自分で車検する(ユーザー車検)
(1) 複数の車検業者を比較する
車検費用を節約するうえで、もっとも重要なことは、複数の車検業者を比較することです。
車検を受けられる業者は、ディーラーや車検専門店、カー用品店、ガソリンスタンド、民間整備工場などがあります。
車検業者によって車検費用は異なるため、複数の業者に見積もりを依頼し比較することで、より安く車検を受けられる業者を見つけられます。
ただし、同じ「車検」でも、整備内容や使用する部品、保証などによって費用が大きく変わるため、単純に価格だけで比較せず、内容をしっかり確認することが重要です。
下記にて各車検業者のメリット・デメリットを紹介しますので、それぞれの特徴を理解し、ご自身のニーズに合った業者を選びましょう。
業者 | メリット | デメリット |
---|---|---|
ディーラー | ・安心の純正部品を使用する ・専門知識と技術力を持つ整備士が対応する ・保証期間内の部品は無償交換の対象となる | ・費用が高い ・過剰な整備をすすめられる |
車検専門店 | ・費用がディーラーより安い ・手続きが迅速で、待ち時間が短い ・要望に応じて、柔軟な対応してくれる | ・メーカー特有の知識や技術はディーラーに劣る ・純正部品を使用しない場合がある ・店舗ごとのサービス内容に差がある |
カー用品店 | ・費用が比較的安い ・幅広いサービスを提供している ・キャンペーンや割引サービスがある ・土日祝日も営業 | ・メーカー特有の知識、技術はディーラーに劣る ・純正部品を使用しない場合がある ・店舗ごとのサービス内容に差がある |
ガソリンスタンド | ・手軽で便利 ・費用が比較的安い ・キャンペーンや割引サービスがある | ・整備能力に差がある ・純正部品を使用しない場合がある ・整備工場を併設していない場合がある |
民間整備工場 | ・費用が比較的安い ・親身で柔軟な対応 ・過剰な整備をすすめない ・車検以外の相談もできる | ・メーカー特有の知識や技術はディーラーに劣る ・設備が最新でない場合がある ・土日祝日は対応していない場合もある |
さらに、各業者の口コミや評判も参考にすれば、より安心して最適な業者を選べます。
(2) 事前に交換できる部品は車検前に交換する
ご自身で交換できる部品を車検前に交換すれば、部品交換にかかる工賃を節約できます。
エンジンオイル、オイルフィルター、ワイパーゴム、バッテリー、エアコンフィルターなどは比較的簡単に交換できる部品で、カー用品店などで手軽に購入できます。
なお、DIYに挑戦する際は、整備マニュアルなどで適切な工具と手順を確認することが大切です。
作業に不安がある場合や交換方法がわからない場合は、無理せず専門業者に依頼しましょう。安全を最優先し、可能な範囲でDIYに挑戦してみてください。
(3) 各種キャンペーンや割引制度を活用する
車検費用を節約するために、車検業者が提供しているキャンペーンや割引制度を活用しましょう。
主なキャンペーンや割引制度の種類は、以下のとおりです。
キャンペーン・割引制度の種類 | 内容 |
---|---|
早期予約割引 | 早期に車検を予約することで割引が適用される |
平日割引 | 平日に車検を実施することで割引が適用される |
Web予約割引 | Webサイトから車検を予約することで割引が適用される |
車検パック | 車検に必要な整備費用込みのパック料金が設定されている |
複数台割引 | 複数の車を同時に車検に出すことで割引が適用される |
紹介割引 | 知人や友人を紹介することで割引が適用される |
その他 | 業者独自のキャンペーンや割引制度 |
これらのキャンペーンや割引制度は、業者によって内容や適用条件が異なるため、見積もりの際に確認しましょう。
(4) 自分で車検する(ユーザー車検)

車検費用をできる限りおさえたい人は、ユーザー車検に挑戦する方法もあります。
ユーザー車検とは、ディーラーや整備工場などの業者に依頼せず、運輸支局へご自身で車を持ち込み、車検を受ける方法です。
業者に依頼しないため、非法定費用(車検基本料など)はかかりません。
そのため、車検費用は大幅に節約できますが、事前の整備や検査手続きを自身でする必要があるため、ある程度の知識と手間がかかります。
ユーザー車検のメリット・デメリット、予約方法、検査の流れなどを詳しく知りたい人は、下記の記事をご覧ください。
4. トヨタ 86 車検時のよくある質問
ここでは、86の車検に関してよくある質問をまとめました。
(1) 86の車検が通らないことはある?
86はスポーツカーのため、カスタムやチューニングを楽しんでいるオーナーも多いでしょう。しかし、これらの改造が原因で車検に通らないケースがあります。
車検に通らない場合は、該当箇所を修理または純正部品に戻す必要があります。その場合、再検査が必要となり、余計な費用と時間がかかってしまうため、カスタムする際は、事前に車検への適合性を確認することが大切です。
(2) 走行距離10万キロの86の車検費用はいくら?
走行距離10万キロの86ともなると、通常の車検に加えて交換する部品が増えてきます。そのため、車検費用は高額になりやすいでしょう。
具体的には、以下のような部品の交換が必要になる可能性があります。
交換部品 | 本体代の目安( +工費が必要) |
---|---|
スパークプラグ | 30,000〜50,000円 |
イグニッションコイル | 40,000〜60,000円 |
ドライブシャフトブーツ | 30,000〜40,000円 |
ロアアームブーツ | 10,000〜15,000円 |
ファンベルト | 10,000〜20,000円 |
これらの部品交換費用を含めると、10万キロ走行時の車検費用は15万円以上になる恐れがあるでしょう。ただし、実際にかかる費用は、車両の状態や交換部品の種類、整備工場の工賃などによって大きく変わるため、複数の業者に見積もりを取って比較検討してください。
(3) 86の4回目の車検費用はいくら?
86の4回目(継続検査4回目)の車検費用は、新車登録から9年目にあたり、総額で10〜15万円程度を見積もっておくのがよいでしょう。
この時期の86は走行距離が伸びていることが多く、交換する部品が増えるため、必然的に車検費用も高くなる傾向にあります。
具体的には、法定費用が約4.5万円、車検基本料が約1〜5万円程度になります。これに加えて、走行距離に応じた部品交換代(ブレーキパッド、タイヤ、各種オイルなど)が数万円必要です。
5. トヨタ 86を長く乗り続けるためには、日頃のメンテナンスが大切

愛車の86を長く乗り続けるためには、車検だけでなく日頃からのメンテナンスが欠かせません。
定期的な点検やオイル交換などの予防整備をしっかりすることで、大きな故障のリスクを減らし、結果的に車検費用をおさえることにもつながります。
もし、走行中に異音や振動、オイル漏れなどの異常を感じた場合は、すぐに整備工場に相談しましょう。
6. トヨタ 86の車検に関することはグーネットピットにご相談ください
86の車検費用は、法定費用と車検基本料を合わせて、ディーラーでは約7.5万円、ディーラー以外の車検業者では約6万円が相場です。部品交換が必要な場合は、さらに部品交換代が加算されます。
このように、車検費用は依頼する車検業者によって大きく異なります。車検費用をおさえるためには、複数の業者から見積もりを取り、比較することが大切です。
もし、車検業者をお探しの場合は、グーネットピットをご活用ください。グーネットピットでは、お近くの整備工場を検索し、車検費用を一括で比較できます。
各整備工場の口コミや評判も確認できるので、安心して車検を依頼できる業者を選べるでしょう。
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