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更新日:2026.02.20 / 掲載日:2016.07.12
車の飛び石とは?原因や対策、自動車保険適用の有無について解説

「先日、飛び石に遭って、修理に10万円もかかったよ…」そんな話を見聞きしたことはありませんか?「飛び石」という言葉は知っていても、「もし自分の車が被害に遭ったら保険は使える?」「そもそも防ぐ方法ってあるの?」と、不安に思う人もいるのではないでしょうか。この記事では、飛び石が発生する原因や対策、万が一被害に遭った際の正しい対処法までを解説します。
1. 飛び石とは

飛び石とは、運転中に前を走る車のタイヤが小石を跳ね上げ、それが後続の車に当たって傷が付く現象です。特に高速道路など、スピードが出やすい場所で発生しやすいトラブルです。
2. なぜ飛び石が起こるのか?
走行中のタイヤが路上の小石を巻き込むと、タイヤの溝に小石が食い込むことがあります。
タイヤが高速で回転すると、強力な遠心力が働き、挟まっていた小石は後方へ勢いよく弾き飛びます。この小石が後続車のフロントガラスやボディに当たって、損傷を引き起こすのです。
被害を受けやすい箇所は、フロントガラスやボンネット、バンパーなど、車の前面に集中する傾向にあります。
3. 飛び石による傷つきを放置したときのリスク
飛び石で受けた傷は、たとえ小さくても放置すると、さまざまなリスクを引き起こします。
特にフロントガラスの傷は、走行中の振動や温度変化でヒビが拡大し、最悪の場合ガラスの交換が必要になります。またボディの傷も、塗装が剥がれた部分から水分が侵入し、サビの原因となります。
被害を発見したら、「これくらいなら大丈夫」と油断せず早めに専門業者へ相談しましょう。迅速な対応が、車の寿命を延ばし、修理費用を抑えることにもつながります。
4. 飛び石被害を防ぐための対策
飛び石被害を完全に防ぐことは難しいですが、運転方法や装備を工夫することでリスクを軽減できます。
(1) 適切な速度、車間距離で走行する
飛び石を防ぐには、運転中に十分な車間距離を保ちます。前述の通り、前方の車が跳ね上げた小石は、後方に弾き飛ばされます。そのため、車間距離が近すぎると、その小石が車に当たりやすくなります。
トラックやダンプカーなどタイヤが大きい車は小石を巻き込みやすいため、後ろを走るときは特に注意が必要です。
(2) 保護フィルムを活用する
飛び石による被害で高額な修理になりやすいのが、フロントガラスです。このフロントガラスへのダメージを軽減するのが「保護フィルム(プロテクションフィルム)」です。
特殊なフィルムをフロントガラスの外側に貼り付けることで、小石が直撃した際の衝撃を吸収・分散させ、ガラス本体のヒビや欠けを防ぐ効果が期待できます。
保護フィルムの貼り付けはDIYでの難易度が高いため、業者への依頼が確実です。費用相場は車種によりますが、約5万円〜が相場です。
5. 飛び石での修理に自動車保険は使える?
どんなに飛び石の対策をしていても、被害に遭うこともあるでしょう。その際は車両保険でカバーできる場合があります。しかし、保険を使うと等級が1つ下がり、翌年度の保険料が上がってしまいます。
そのため、修理費用と保険料増額分を比較し、どちらが経済的か慎重に判断することが重要です。
判断の基準となる修理費用の目安ですが、フロントガラスの小さなヒビ(リペア)であれば約1万〜3万円程度、ガラス交換となると10万円を超えることも珍しくありません。
どちらがよいか迷った際は、まず契約している保険会社に相談し、保険料がどのくらい上がるのかシミュレーションしてもらいましょう。
6. 飛び石の修理代を相手に請求することはできる?
前方を走る車が原因で飛び石被害に遭った場合、相手に損害賠償を請求することは非常に困難です。
なぜなら、たとえドライブレコーダーに映像が残っていても、以下の点を被害者側が証明する必要があるためです。
| 請求が困難な理由 | 詳細 |
|---|---|
| 相手の特定が困難 | 高速道路などでは、どの車が原因か見分けることが難しい |
| 因果関係の証明が困難 | ドライブレコーダーの映像があっても、「その石が原因」と断定できない |
| 故意・過失の証明が困難 | 通常の運転で発生する飛び石は、法的に「過失」と見なされにくい |
飛び石は「不可抗力」によるものと判断されるケースがほとんどです。そのため、多くの場合は車両保険を利用して修理することになります。
反対に、もし自分の車が原因で相手の車に傷を付けてしまった場合も、故意や重大な過失(スピード違反や危険な運転など)がない限り、損害賠償責任を問われることは稀です。
7. 飛び石の加害者になるリスクを減らす対策
自分が意図せず飛び石の加害者にならないためには、運転習慣やメンテナンスなどの対策が必要です。車を運転する際は急発進や急加速を避け、砂利道など路面の状態が悪い場所は特に速度を落としましょう。高速道路でも不必要に速度を上げないことが大切です。
また、泥除け(マッドガード)を装着すると、タイヤが巻き上げた小石や泥が後方へ飛散するのを防ぐことができます。

泥除けは、車種によっては標準装備されている場合もありますが、後付けが可能な車種もあります。取り付けはDIYでも可能ですが、業者への依頼が確実です。
泥除けの取り付けを業者に依頼する場合の費用は、車種や商品によって異なります。純正品であれば、工賃部品代含めておおよそ2~3万円ほどが目安です。汎用品になると1~2万円ほどで取り付けてもらえます。
8. 飛び石に関するよくある質問
(1) 飛び石とはどういう意味ですか?
飛び石とは、走行中に前を走る車のタイヤが路上の小石を跳ね上げ、後続車に当たって傷が付く現象です。特に高速道路など、スピードが出やすい場所で発生しやすく、フロントガラスやボンネットなどに被害が及びます。
(2) 飛び石は誰の責任?
飛び石による被害は、原則として誰の責任にも問えないケースがほとんどです。通常の走行中に発生する飛び石は、法的に「不可抗力」とみなされます。石を跳ね上げた運転者に、故意や過失があったと証明することは極めて困難です。
(3) 走行中に飛び石被害に遭った場合は何をすべき?
走行中に飛び石に気づいたら、慌てずに安全を確保することが最優先です。急ブレーキや急ハンドルは追突事故の原因となり危険です。落ち着いてハザードランプを点灯させ、高速道路であれば最寄りのSA・PA、一般道であれば路肩などの安全な場所に車を移動させましょう。
停車後に行うべき初期対応は、以下の通りです。
① 損傷箇所の確認
フロントガラスやボディのどこに、どの程度の傷(ヒビ、欠け)があるかを確認します。スマートフォンで日付と共に撮影しておくと、後の説明で役立ちます。
② 警察への連絡
軽微な被害でも必ず警察に届け出ましょう。保険金を請求する際に必要となる「交通事故証明書」を発行してもらうために不可欠です。
③ 保険会社への連絡
契約している保険会社に連絡し、被害状況を報告します。車両保険の適用可否や、今後の対応について指示を仰ぎましょう。
9. 飛び石に関するお悩みはグーネットピットをご活用ください
飛び石は予測が難しく、誰にでも起こりうるトラブルです。しかし、そのメカニズムやリスクを正しく理解することで、被害を最小限に抑えられます。
飛び石の対策や修理に関するお悩みならグーネットピットをご活用ください。グーネットピットは、飛び石被害の修理が可能な近くの整備工場を簡単に検索できます。万が一、飛び石被害に遭った際は、信頼できる整備工場に修理を依頼してみてはいかがでしょうか。