車検・点検・メンテナンス
更新日:2026.05.18 / 掲載日:2018.08.29
リアワイパーは車検で必要?通らないケースや対処法、費用を解説

車検が近づくと、普段あまり意識しない車の装備について不安になることはありませんか?特に、リアワイパーは「動かない」「そもそも外してしまった」という場合、車検に通るのか気になる人もいるでしょう。この記事では、リアワイパーが車検に通る基準と、通らない場合の対処法を解説します。
1.リアワイパーは車検で必須?保安基準の基本

リアワイパーは車検の必須項目ではありません。道路運送車両法の保安基準では、フロントワイパーの装備や機能は定められていますが、リアワイパーについては、すべての車両に装備が義務付けられていません(参照: 道路運送車両の保安基準【2015.1.22】 第45条(窓ふき器等) |国土交通省)。
例えば、クーペやセダンといった、リアウィンドウの傾斜がきつい車種では、標準装備されていないことがあります。これは、車両の設計上、リアワイパーによる視界確保の必要性が低いと判断されるためです。
よって、リアワイパーレスの状態は車検基準を満たしていれば問題ありません。ただし、後述する「リアワイパーレス・取り外しで車検に通らない場合」に該当しないことが条件となります。
2.【状態別】リアワイパーが車検に通らないケース
リアワイパーは、その状態によっては車検に通らない可能性があります。その原因は動作不良や劣化、改造車とみなされるなど、さまざまです。この章では、リアワイパーが車検に通らないケースについて解説します。
(1)リアワイパーの動作不良・劣化で車検に通らないケース
リアワイパーを装着している場合は、その機能を果たせないと車検に通らない可能性があります。ただし、車検の検査官が作動を確認しなければ車検に通る場合もあります。
①ワイパーが動かない
リアワイパーが動かない状態は、車検で指摘される可能性があります。例えば、ワイパーアームの破損やゴムの劣化により、ワイパーの機能が著しく低下している場合は要注意です。
またモーターの故障やヒューズ切れも動作不良の原因です。このような場合、雨天時などの視界確保が困難となり、車検の検査員から保安基準不適合と判断されるリスクが高まります。
②アームが折れ曲がっている
リアワイパーのアームの破損や変形により、ワイパーブレードが適切にガラス面を拭き取れなくなると、雨天時などの視界確保が不十分とみなされることがあります。
車検を受ける前に、リアワイパーのアームに損傷がないか、正常な位置に戻せるかなどを確認しておきましょう。
③ゴムが破損している
ゴムの破損は、雨天時などにリアウィンドウの汚れを適切に拭き取れず、視界不良の原因になります。特に、フロントワイパーに比べて使用頻度が低いリアワイパーは、ゴムが硬化しやすく、劣化が進みやすい傾向にあります。
④ウォッシャー液が出ない
リアワイパーは雨天時などにリアウィンドウの汚れを落とし、視界を確保します。ウォッシャー機能が失われていると、機能不良と判断される場合があるでしょう。
特に、フロントガラスのウォッシャー機能と合わせて、リアウィンドウの視界確保が不十分と検査員が判断した場合、保安基準に抵触する恐れがあります。
(2)リアワイパーレス・取り外しで車検に通らないケース
前述の通り、リアワイパーを取り外しても問題ありませんが、以下のケースに該当する場合は車検に通らない可能性が高まります。ただしこちらのケースも検査員の判断によっては、車検に通るケースもあります。
①改造とみなされる場合
リアワイパーを車両から取り外した場合、車両の設計に反すると判断される可能性があります。
リアワイパーのように車検の必須項目ではない装備であっても、本来装着されていた車両から取り外すという行為自体が、「改造」とみなされるケースもあります。
②危険な突起物とみなされる場合
リアワイパーを取り外した場所に、ボルトやネジが露出していたり、鋭利な形状が残っていたりすると、車検に通らない可能性があります。
これは、保安基準第18条「車枠及び車体」において、乗員保護の観点から、車との接触時に怪我や事故のリスクを伴う突起物が禁止されているためです。
検査員がこれらの状態を危険と判断した場合、保安基準不適合とされることがあります(参照:道路運送車両の保安基準 第18条(車枠及び車体) |国土交通省)。
3.リアワイパーが原因で車検に通らない場合の対処方法や費用
リアワイパーが原因で車検に通らない場合、いくつかの対処法を実践しましょう。対処にかかる費用相場もあわせて解説します。(1)リアワイパーを修理・交換する

リアワイパーが原因で車検に通らない場合、修理または交換が必要です。主な対処法と業者に依頼する際の費用目安は以下の通りです。
| 交換箇所 | 内容 | 費用目安(工賃込み) |
|---|---|---|
| ワイパーゴム | ワイパーブレードのゴム部分のみを交換する | 1本約1,500~2,500円 |
| ワイパーブレード | ワイパーアームに取り付けるブレード一式を交換する | 1本約2,500~4,500円 |
| ワイパーモーター | モーター不良で動作しない場合に交換する | 車両による |
| ワイパースイッチ | スイッチ故障で動作しない場合に交換する | 車両による |
上記はあくまで費用目安で、依頼する業者によって費用は変動します。愛車の状態や予算に合わせて、最適な方法をご検討ください。
(2)リアワイパーレス化する
リアワイパーレス化することで、リアワイパーに不具合が生じた場合の修理費用を抑えられます。
ただし、リアワイパーを取り外して車検に通す場合、取り外し跡にボルトなどの突起物が残っていると、乗員保護の観点から保安基準に抵触する可能性があります。車検対応のリアワイパーレスキットや保護キャップなどで適切に処理しましょう。
また、機能しないスイッチが残っていると、検査員によっては不自然と判断されることがあります。取り外すか、一言説明しておきましょう。
(3)構造等変更の手続きを行う
リアワイパーを取り外したことで、車両の外観や構造に変更が生じたと判断される場合、構造等変更検査を受ける必要があります。
構造等変更検査は、車両の寸法や重量、最大積載量などが変更された際に必要となる手続きです。リアワイパーの取り外しが、これらの項目に影響を与えると判断された場合、または車検時の検査員がそのように判断した場合には、構造等変更検査の実施が求められます。
4.リアワイパーの車検に関するよくある質問
(1)リアワイパーを外しても車検に通りますか?
リアワイパーを外した状態でも車検に通る可能性はあります。ただし、以下の点に注意が必要です。
①安全性の確保
取り外した場所にボルトなどの突起物が残っていると、乗員保護の観点から保安基準に抵触する可能性があります。保護キャップなどで安全に処理することが重要です。
②スイッチ類の処理
機能しないスイッチが車内に残っていると、検査員の判断で指摘される場合があります。適切に処理するか、取り外した旨を説明できるようにしておきましょう。
これらの点に注意すれば、リアワイパーレスの状態でも車検に通ります。
(2)リアワイパーレスは違反ですか?
リアワイパーは道路運送車両法や保安基準において、すべての車両に装備が義務付けられている必須装備ではありません。そのため、取り外しても違反になりません。
ただし、取り外した場所にボルトなどの鋭利な突起物が残っている場合、リアワイパーのスイッチが残っている場合などは、指摘を受ける可能性があります。
5.リアワイパーの車検に関するお悩みならグーネットピットをご活用下さい
リアワイパーは、車検の必須項目ではなく、取り外した「リアワイパーレス」の状態でも、車検に通る可能性があります。
しかし動作不良や劣化などがある場合、車検に通らない可能性があります。またリアワイパーレスの場合でも、改造とみなされたり、取り外した場所に突起物があったりする場合は車検の合格が難しいでしょう。
車検前にはリアワイパーの点検を行い、スムーズに車検に通るよう準備しておくことが重要です。グーネットピットではリアワイパーの修理を依頼できる整備工場を簡単に検索できます。予算や地域、口コミなどから検索できますので、ぜひご活用ください。