車検・点検・メンテナンス
更新日:2026.03.12 / 掲載日:2018.08.29
車検はなぜ高い?費用の内訳や業者別の比較、安く抑える方法を解説

「車検費用が高い……」と感じていませんか? 実は、車検にかかる費用は、依頼する業者や車の状態によって大きく変動します。この記事では、ディーラーをはじめとする各依頼先ごとの費用相場や特徴、車検費用が高くなる理由や車検を安く抑える方法を解説します。
1. 車検が高いと感じたら……まずは車検費用の相場をチェック
車検費用は主に「法定費用」「車検基本料」「整備・部品交換費用」の3つで構成されます。
法定費用(自賠責保険料、自動車重量税、検査手数料)は、年式や車種、加入月によって金額が変動します。これらの法定費用は、国が定めるものであり、車検を受ける業者によって金額が変わることはありません。
車検費用に差が出るとすれば、法定費用以外の「車検基本料」や「整備・部品交換費用」になります。車検基本料や整備・部品交換費用は業者ごとに設定されているため、車検費用に差が生じます。
| 業者の種類 | 法定費用※ | 車検基本料 | 整備・部品交換費用 | 総費用 |
|---|---|---|---|---|
| ディーラー | 約3万5,000円 | 約3万~9万円 | 約3,000円~ | 約7万~15万円 |
| カー用品店 | 約3万5,000円 | 約1万5,000~2万円 | 約3,000円~ | 約5万~10万円 |
| 整備工場 | 約3万5,000円 | 約5,000~3万円 | 約3,000円~ | 約5万~10万円 |
| ガソリンスタンド | 約3万5,000円 | 約2万~3万5,000円 | 約3,000円~ | 約5万~10万円 |
| 車検専門店 | 約3万5,000円 | 約1万~2万5,000円 | 約3,000円~ | 約5万〜10万円 |
自動車重量税額について p.6|国土交通省
※2023年基準の自賠責保険料(24カ月)の場合
※重量税は1.5t以下のエコカーを想定
特にディーラーでの車検は、メーカーが定める厳しい整備基準に基づいて、きめ細やかな点検・整備を行うのが特徴です。
安心感や品質が高く、交換部品は純正品を使用するため、部品代が高くなる傾向にあります。
また、ディーラーでは将来的な故障を防ぐための予防整備を実施します。これらの整備は追加費用として計上されるため、他の業者に比べて車検費用が高くなるのです。
2.【要注意】車検費用が相場より高くなるケース
車検費用は、愛車の状態によっては相場より高くなるケースがあります。
(1) 走行距離が多い場合

走行距離が多くなると、車の各部品の摩耗や劣化が進み、交換や修理が必要になる箇所が増えます。
特に、タイミングベルトは、一般的に走行距離10万キロが交換の目安とされています。その際に、ウォーターポンプの交換も同時に行うのが一般的です。これはタイミングベルトを外さないとウォーターポンプの交換ができないためです。
もしタイミングベルト交換直後にウォーターポンプが故障した場合、再度タイミングベルトを外す必要が生じ、二度手間となってしまいます。これを避けるために、両方を同時に交換することが推奨されています。
タイミングベルトの交換は工賃込みで約3万~4万円、ウォーターポンプの交換には、約1万~2万円かかります。
このようにタイミングベルトを交換する際は、ウォーターポンプの交換も行うため、約4万~6万円の追加費用がかかります。
ただし、近年の車ではタイミングベルトの代わりに金属製のタイミングチェーンが採用されていることが多く、この場合は10万キロでの交換は稀です。
その他、タイヤやブレーキパッドといった消耗品も走行距離に応じて摩耗が進むため、車検の時期と交換時期が重なると、追加の費用が発生する可能性があります。
(2) 年式が古い場合
年式が古い車は、部品の劣化が進んでいる可能性が高く、車検の際に交換が必要となる部品が増える傾向にあります。
特に古い車種の場合、メーカーでの部品製造が終了していることもあり、部品の入手が困難になるケースがあります。その結果、中古部品を探したり、代替部品を探したりする必要が生じ、部品代が割高になることがあるでしょう。
また、新車登録から13年、18年を経過した車には、自動車重量税が加算されるため、法定費用自体も高くなります。
| エコカー | エコカー (本則税率) |
エコカー外 | |||
|---|---|---|---|---|---|
| 右以外 | 13年経過 | 18年経過 | |||
| 0.5トン以下 | 免税 | 5,000円 | 8,200円 | 11,400円 | 12,600円 |
| ~1トン以下 | 10,000円 | 16,400円 | 22,800円 | 25,200円 | |
| ~1.5トン以下 | 15,000円 | 24,600円 | 34,200円 | 37,800円 | |
| ~2トン以下 | 20,000円 | 32,800円 | 45,600円 | 50,400円 | |
| ~2.5トン以下 | 25,000円 | 41,000円 | 57,000円 | 63,000円 | |
| ~3トン以下 | 30,000円 | 49,200円 | 68,400円 | 75,600円 | |
(3) 輸入車や希少車で部品代が高い場合
輸入車や希少車など、特に日本国内での流通量が少ない車種の場合、純正部品の価格が国産車に比べて高価になることがあります。
また、部品の製造が終了していたり、交換できる工場が限られていたりするため、部品代だけでなく、それに伴う工賃も高くなります。
(4) 予防整備が行われる場合
車検費用が高くなる要因の一つである予防整備は、将来的な故障を未然に防ぐための追加整備を指します。例えば、ブレーキパッドやバッテリー交換などが挙げられます。
これらの予防整備は、車の寿命を延ばし、安全性を維持するために推奨されることが多いのですが、車検費用とは別に追加費用が発生します。
車検の見積もりを受け取った際には、車検に必須の整備と、予防整備を明確に区別し、本当に今必要な整備なのかを業者に確認することが重要です。
3. 車検費用を安く抑えるためのポイント
車検費用を抑えるためには、いくつかのポイントがあります。愛車の状況に合わせて、最適な方法を選びましょう。
(1) 複数業者へ相見積もりを取る
車検費用を抑えるためには、複数の業者から相見積もりを取りましょう。下記のように業者によってメリット、デメリットがあるため、内容と費用を比較検討することが重要です。
| 業者の種類 | メリット | デメリット |
|---|---|---|
| ディーラー | ・純正部品を使用 ・保証やアフターサービスが充実している | 費用が高い |
| カー用品店 | 割引サービスや特典が多い | 重整備など一部の整備には対応していない場合がある |
| 民間整備工場 | 車の状態に合わせた柔軟な提案をしてもらえる | 工場によって技術や対応に差がある |
| ガソリンスタンド | ・身近で依頼しやすい ・ガソリン割引など特典がつくことがある | 対応できる整備に限りがある |
| 車検専門店 | ・車検費用が安い ・車検を早く済ませることができる | 必要最低限に整備をするだけなので、後々のメンテナンスは自分で管理する必要がある |
まずは、愛車に合った業者を複数選び、見積もり内容を細かく確認しましょう。特に、車検基本料や整備・部品交換費用は業者ごとに設定されているため、比較検討のポイントとなります。
グーネットピットでは、車検費用について複数業者から相見積もりを簡単に行えます。
(2) 整備内容を必要最低限に絞る
見積もりを確認する際は、本当に必要な整備かを見極めることが重要です。車検に通すために最低限必要な整備と、将来的な故障を防ぐための「予防整備」は、分けて考えましょう。
例えば、ヘッドライトの電球が切れていれば車検にも通らないため、交換が必須です。一方で、ブレーキパッドにまだ十分な残量がある状態で交換を勧められた場合は、予防整備といえます。
今後の使用頻度や車の状態に合わせ、必要最低限の整備に絞れば費用を抑えることができます。ただし、予防整備をすべて省いてしまうと、後々大きな故障につながる可能性もあるため、時期を見て整備することが大切です。
(3) ユーザー車検を検討する
ユーザー車検は、自分で車を運輸支局へ持ち込み、車検を通すための必要最低限の検査を行います。そのため、整備費用がかからず法定費用のみを支払うため、業者に依頼するより総額を安く抑えられます。
車種や年式にもよりますが、法定費用はおおよそ3万〜6万円程度が目安となります。ただし、検査を通すための事前整備が別途必要になる場合があります。
自分で車を整備できる知識や技術がある人、日頃から自分の車をメンテナンスしている人であれば、費用を大幅に節約できる可能性があるでしょう。
4. 車検の料金に関するよくある質問
(1) 車検はディーラーだとどのくらい高いですか?
一般的にディーラーの車検費用は、他の業者と比較して2万~5万円程度高くなります。ただし、車の状態や追加整備の有無によって、この差額は変動します。
(2) 車検を1番安く受ける方法は?
車検費用を最も安く抑えられる方法は、ユーザー車検です。ユーザー車検は自分で車を運輸支局に持ち込み、検査を行うため代行費用がかからず、大幅な節約が期待できます。
ただし、車検に関する知識や事前の整備、各種手続き等が必要となります。そのため、ユーザー車検が難しい場合は、複数業者への相見積もりをおこなったり、各業者の割引キャンペーンを活用したりするなど、状況に合わせて最適な方法を選択しましょう。
(3) 10万キロ超えると車検が高くなる理由は何ですか?
走行距離が10万キロを超えると、車の各部品の摩耗が進み、交換や修理が必要となる箇所が増えます。
特にタイミングベルトやウォーターポンプといった部品は、一般的に10万キロ前後が交換の目安とされています。これらの交換が必要となると、部品代と工賃で数万円かかることもあり、車検費用が高くなる要因となります。
5. 車検の料金に関するお悩みならグーネットピットをご活用ください
車検費用は、依頼する業者や車の状態によって大きく変動します。車検費用が高くなる理由として、走行距離や年式、部品代、予防整備の有無などが挙げられます。
車検費用を安く抑えたいなら、複数業者へ相見積もりを取ったり、ユーザー車検を検討しましょう。
車検の料金に関するお悩みならグーネットピットをご活用ください。グーネットピットは複数ある整備工場から簡単に相見積もりできるのが特徴です。愛車の予算に合った車検を受けたい人は、近くの整備工場で相見積もりを取ってみてはいかがでしょうか。
