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車検・点検・メンテナンス
更新日:2018.08.29 / 掲載日:2018.08.29

サイドアンダーミラー(直前直左鏡)の保安基準とは?取り外したら車検には通らないのか

車を維持する上で2年に一度必ず受ける義務のある車検ですが、車検を通すためには国が定める保安基準を満たす必要があります。保安基準は車の安全な走行を確保するために作られており、誰もが守るべき重要な基準です。なかでも大型SUVや4WD車の助手席側フロントフェンダーに装着されるサイドアンダーミラーは、視界確認のための保安部品として重要な役割を果たしています。ここではサイドアンダーミラーの保安基準や車検時の取り扱いについて詳しく説明します。

サイドアンダーミラー(直前直左鏡)とは?

サイドミラーに比べてあまり聞き慣れないサイドアンダーミラーですが、一体どのような部品なのでしょうか?サイドアンダーミラーは、2003年に乗用車や中・小型トラックなどを対象にして導入されたミラーで、ドライバーから助手席側や前方の視界を確保するためのものです。当初は1970年代から80年代に、車高の高いトラックやSUVなどで駐車時や発進時における助手席側の事故が社会問題化したことが、サイドアンダーミラーを導入するきっかけになっています。

サイドアンダーミラー(直前直左鏡)を取り外してしまうと車検には通らないの?

サイドアンダーミラーについては、2003年より道路運送車両の保安基準 第44条で設置が義務化されているため、サイドアンダーミラーを取り外してしまうと保安基準に合致しないため、車検に通すことができません。同様にサイドアンダーミラーを取り外した車は、公道を走ることもできなくなってしまいます。サイドアンダーミラーは助手席側前方の視界確認のために設置が義務付けられており、さまざまな理由で取り外すことは道路運送車両の保安基準上、容認されません。

サイドアンダーミラー(直前直左鏡)の保安基準とは?

サイドアンダーミラーの保安基準は、「運転席に座った時に、自動車の前面及び左側面に接する高さ1m、直径0.3mの円柱を確認できること」です。この保安基準はおおよそ6歳児身長を想定したものであり、左ハンドル車の場合は、右側面と読みかえます。車検を通すためには、この保安基準を満たすことができるサイドアンダーミラーを設置することが必要です。しかし、保安基準を満たしていても設置方法や状態によっては、車検時に保安基準を満たしていないと判断されることがあるので注意が必要です。例えば、サイドアンダーミラーが粘着テープや吸盤などで取付けられている場合、車体に確実に取付けられているとみなされず、保安基準を満たしていないと判断されます。また、窓ガラスやドアの開閉時に脱落してしまうような状態でも、車検を通すことができません。左前輪付近の視界確認が難しい大型車を運転する場合、サイドアンダーミラーは重要な役割を果たします。最近ではサイドミラーにCCDカメラを装着したり、車両の周囲を見渡すような俯瞰映像をナビゲーションで確認できるシステム等へ置き換わるなど、新車でサイドアンダーミラーを採用する車種はあまり見かけなくなりました。しかし、本来の役割を再認識し、見た目だけで取り外してしまうようなことのないようにして、安全運転に心がけましょう。

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グーネットピット編集部

ライタープロフィール

グーネットピット編集部

車検・点検、オイル交換、修理・塗装・板金、パーツ持ち込み取り付けなどのメンテナンス記事を制作している、
自動車整備に関するプロ集団です。愛車の整備の仕方にお困りの方々の手助けになれればと考えています。

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