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車検・点検・メンテナンス
更新日:2022.12.01 / 掲載日:2022.07.14

車検はいつから受けられる?適切な車検時期・車検切れ時の対応とは

車検とは、国が定めた保安基準に車が適合しているか検査する制度のことで、有効期間も決まっています。そのため、満了日までに車検を受けなければなりませんが、いつから車検を受けられるか知らない方も多いかもしれません。

そこで、有効期間のどの位前から車検を受けられるか詳しく説明していきます。また、万一の場合に備えて有効期間が過ぎてしまった場合の対処法も紹介していきます。

車検はいつから受けられる?

車検はいつから受けられる?

車検には有効期限が決まっており、期限が過ぎる前に車検を受けなければ公道を走行することができません。そのように法律で定められているため、期限が切れた状態での運転は罰せられてしまいます。

車検の有効期限はありますが、いつから車検を受けても良いかについては法律で規定はありません。つまり、満了日前ならばいつでも受けられるということです。

車検の有効期間内ならば、自分の都合の良い日などを自由に選んで受けることができます。ただし、有効期間がまだ残っているのに車検を受けると損をする場合もあるので、適切な車検時期について知っておくと良いでしょう。

早すぎると損する!?車検時期

いつから車検を受けても良いとはいえ、有効期限のかなり前に受けてしまうのはオススメできません。なぜなら、有効期限よりもかなり早く受けると、次の有効期限が短縮されてしまうからです。

満了日の30日、つまり1ヶ月前に車検を受けた場合、次回の有効期限が本来の期限よりも1ヶ月短くなってしまいます。車検を通した日が次の有効期限を決める上で起点となり、計算されています。

例えば、車検の有効期限が2022年10月30日だとしましょう。本来であれば、次の車検満了日は2年後の2024年10月30日となります。

ここでもし車検を2022年8月10日に受けた場合、有効期限は受けた日から2年間となるため、約2ヶ月分損することになってしまうのです。

車検切れギリギリに受けるのは高リスク

前述した通り、有効期限よりも早く車検を受けてしまうと損することもあります。しかし、満了日ギリギリにかけこみで受けるのもリスクが高いためオススメできません。

もし車に不備があって車検が通らなかった場合、整備に時間がかかって期限切れになってしまうこともあります。また、ディーラーなどの車検依頼先は時期によっては混雑しているので、すぐに車検の予約が取れない可能性もあります。

待たされている間に期限切れになると、公道を走行することができなくなります。車を移動させるのにも、レッカーを依頼したり仮ナンバーを取得したりといった手続きが必要です。

費用も手間も多くかかってしまい、余計損をしてしまいます。

オススメの車検時期は、有効期限の1ヶ月前!

オススメの車検時期は、有効期限の1ヶ月前!

有効期限前のいつ頃車検を受けたら良いか、悩む方もいるでしょう。一般的には、満了日の約1ヶ月前に受けるのがベストだと言われています。

30日よりも早く車検を受けると、車検日が有効期限をカウントする際の起点となってしまいます。しかし、満了日まで30日を切ったタイミングで車検を受ければ、本来の車検満了日が次回の満了日の起点となります。

満了日から1ヶ月を切ったタイミングなら次回の有効期間が短くなることもないので、結果的に損することはありません。ただし、あまりに満了日ギリギリ、例えば1週間を切ってしまうと間に合わない可能性が出てきます。

遅くても、満了日の1週間前位までには必ず受けておくようにしましょう。

条件つきで有効期限45日前からでも車検が受けられる

車検満了日前の1ヶ月に忙しく時間が取れないという場合もあるかもしれません。その場合、条件に当てはまれば満了日の45日前からでも車検を受けられる上に、次回の満了日が短縮されない方法があります。

その条件とは、指定工場に車検を依頼することです。一般的な整備工場などでは、自社で車の点検や整備を行い、運輸支局などの車検場に車を持ち込んで車検を通します。

一方、指定工場は車検のための検査機器などが備わっているので、その場で車検が受けられます。ただし、指定工場で車検を受けると車検証と検査標章(シール)はすぐには発行されません。

代わりに保安基準適合標章という証明書が発行され、車検日から15日以内に業者が運輸支局などで手続きし、新たな車検証と検査標章を発行してもらいます。

車検の有効期限の確認方法は?

車検は、国が定めた保安基準に車が適合しているかを検査するもので、合格すると車検証が発行されます。車検切れにならないようにするには、まず有効期限を確認しておくことが必要です。

車検の有効期間は、車検証と検査標章(シール)で確認できます。車検証の「有効期間の満了する日」という項目に記載された年月日が、車検の有効期限となります。

検査標章は、いわゆる車検ステッカーと呼ばれるシールのことです。普通車は水色、軽自動車は黄色の小さな正方形のシールとなっています。

表面に書いてある数字は、小さな数字が車検の満了する年(和暦)で、大きな数字が満了月になります。また、シールの裏面(車内から見える部分)には有効期間の満了する年月日が記載されているので、確認しておきましょう。

車検証がない場合は、早めに再発行の手続きを

車検証は車検の際に提出し、合格すると次の有効期限が記載された新たな車検証が発行されます。しかし、知らないうちに紛失している場合もあるので注意が必要です。

車検証は、車内のコンソールボックスや座席下の収納などに入っていることが多いので確認しておきましょう。万一見当たらない場合、心当たりを探したり、前回整備を依頼した業者に問い合わせるなどしてみてください。

それでも見つからない場合は、早めに再発行手続きをしておくことが大切です。普通車やバイクはナンバーを管轄する運輸支局、軽自動車はナンバーを管轄する軽自動車検査協会でのみ手続きが行えます。

車検切れの車での公道走行は法律違反で罰せられる

もし、車検の有効期限に間に合わず車検が受けられなかった場合は、車検切れとなります。道路運送車両法では公道を走行する車は車検を受け、車検証を備え付けておかなければならないと規定されています。

つまり、車検切れの車での走行は無車検運行となり、道路運送車両法違反です。罰則もあり、6ヶ月以上の懲役もしくは30万円以下の罰金が科されます。

さらに行政処分として違反点数は6点、30日間の免許停止処分も課されることになります。

車検が切れた場合の対処法

車検が切れた場合の対処法

うっかりしていて、車検の有効期限が切れてしまったとしても慌てる必要はありません。車検の期限が経過しても、車検を受けることは可能です。

車検を受けて合格すれば、以前と同じように車を使うこともできます。ただし、そのまま車を運転して車検場まで移動させることができないため、注意しなければなりません。

車検切れの車は公道を走行することができず、もし走行すれば法律違反で罰せられます。車検の依頼先に移動させるためには積載車で移動するか、仮ナンバーを取得しなければなりません。

特例を除いて期限の延長はできないが、車検自体は受けられる

車検の満了日が迫り、期間内に車検を受けられない場合もあるでしょう。そんな時は有効期間が延長できれば…と思うかもしれません。

車検の有効期間の延長は、特例では認められています。過去には、九州豪雨などの自然災害発生時や新型コロナウイルスなどの感染症が大流行した際に、特例により車検期間が延長されました。

このように、特例措置で公に延長となるケースはありますが、個人的な事情で期限をずらす、延長することはできません。しかし、車検の満了日が経過しても車検自体は受けることができます。すぐにでも手配してきちんと車検を受ければ、以前と同じように車を使うことが可能です。

仮ナンバーを取得して車を移動させる

満了日を過ぎてしまったら、車検切れとなり公道をそのまま走行できません。車検を受けるために車を移動させるには、仮ナンバーの取得が必要です。

仮ナンバーというのは、一時的に運行許可を与えて貸し出される仮のナンバーで、市区町村の役所で発行してもらえます。車検証や自賠責保険証、運転免許証などの申請者の身分証、印鑑などを持参し、役所で手続きをします。この前に、自賠責保険の有効期限が切れていないか、忘れずに確認しましょう。

もし切れていた場合、自賠責保険の更新手続きを先に行わなければなりません。ちなみに、カー用品店や販売店などで更新手続きが可能です。

仮ナンバーの交付には手数料が数百円ほどかかるので、準備しておきましょう。窓口で申請書を受け取り、必要事項を記載すれば即日発行されます。

仮ナンバーの有効期限は発行日から5日と決まっており、延長はできません。また予め走行するルートを記載し、ルートから外れた場所を走行することはできないので注意しましょう。

使用後は、仮ナンバープレートと許可証を速やかに返却してください。なお、有効期限が切れた仮ナンバーは使えないので返却し、新たに申請し直すことになります。

業者に引き取りにきてもらう

仮ナンバーを取得した場合、自分で車を運転して車検業者へもっていくとなると時間がかかります。忙しい方や面倒だと思う方なら、車検業者に自宅から車を引き取ってもらい、車検をやってもらうという方法もあります。

引き取り納車が可能な車検業者を利用することで、時間が短縮できる上に、場所や時間を指定して依頼することも可能なので効率的です。ただし、引き取りから車検、納車までを一括で依頼するため、自分で仮ナンバーを取得するよりも費用が高額になります。

業者までの距離や車種などによって金額が違うため一概には言えませんが、数万円程度はかかるでしょう。

車検の準備は早めにしておくべき

車検の準備は早めにしておくべき

車検の有効期限が近いから早く受けなければと思っても、事前の準備をしていなければ思うように進みません。有効期限の1ヶ月前に車検を受けられるようにするならば、約2ヶ月前から業者探しや見積もり依頼などをしておく必要があります。

また業者が決まったら、混雑しているといけないので車検の予約日を押さえておくことも忘れないようにしましょう。車検証などの必要書類の確認と、車内の荷物整理などもやっておくことをオススメします。

準備1.車検業者への見積もり

車検満了日の約2ヶ月前から、車検を依頼する業者探しを始めましょう。車検を請け負う業者は、ディーラーやカー用品店、ガソリンスタンドや整備工場、車検専門店などがあります。

ディーラーは技術力が高く安心して整備を任せられる反面、純正部品を使ったり工賃が比較的高めであったりするので、どうしても費用が高額になります。カー用品店やガソリンスタンドは、値段は手頃ですが整備士によっては技術力に差が生じやすいです。

整備工場は地域によって技術力や値段が異なりますが、馴染みになればサービスを受けられるなどお得な面もあります。ただし、土日や祝日は休みの所も多いので選ぶ際は注意が必要です。

車検専門店は最低限の整備のみを分業で行うため、スピーディーで費用も割安です。

ある程度どの業者に依頼するか決まったら、複数社から見積もりを取りましょう。料金や整備内容、付帯するサービスなどを比較しながら、自分の予算に合う所を見つけてください。

準備2.車検日の予約を入れる

依頼する業者が決まったら、早めに車検日を予約しておきましょう。時期によっては混雑している場合もあるので、自分が希望している日時が既に予約で埋まっており、希望日から変更せざるを得ない可能性もあります。

車検日は満了日から1ヶ月以内にするとしても、予約自体はそれ以前の2ヶ月前でも可能ですので、業者に問い合わせておきましょう。平日仕事がある方だと、車検のために車を入庫させ、書類を提出して手続きするには時間的に難しい場合があります。

そのため、土日や祝日は予約が埋まりやすいのが現状です。結果的に車検が間に合わない、また希望した日時から予約日をずらす必要がないよう、余裕を持って予約を入れることをオススメします。

準備3.代車が必要な場合は準備を

車検で車を預けてしまうと、移動手段に困るという方もいるでしょう。そういった場合は、お店で代車を手配してもらうことも可能です。

代車に関する取り決めは業者によって異なりますが、ほとんどの業者は無料で代車を貸してくれるので、ガソリン代だけを負担すれば済むケースが大半です。

ただし、中には有料であったりレンタカーを紹介したりという業者もあるので、事前に問い合わせておくと安心です。代車を借りて乗る際は業者側が自動車保険に加入しているはずですが、保険内容を確認した上で安全運転を心がけてください。

交通事故を起こして代車が壊れた場合、破損程度によっては自己負担で弁償しなければならない場合もあるので、十分注意しましょう。

準備4.必要書類の確認

車検日の予約が取れたら、必要な書類を準備しておきましょう。車検には車検証と自賠責保険証明書、自動車税・軽自動車税納税証明書が必要です。

車検証と自賠責保険証明書は、車内のコンソールボックスや座席下の収納ボックスなどに一緒に保管されていることが多いです。紛失した場合は再発行しなければならず、多少時間も要するので早めに確認しておきましょう。

また、自動車税・軽自動車税納税証明書は、毎年4月1日時点の車の所有者に課税される税金を納めたことを証明するものです。5月中に郵送されてきた納付書で、銀行やコンビニなどで納税すると印が押された半券が渡されますので、それが証明書となります。自動車税や軽自動車税を納めていないと、車検を受けることはできません。

クレジットカードなどのネット決済だと納税証明書は発行されませんが、納税しているかどうかの確認が電子的に行えるようになったので、この場合には納税証明書がなくても車検を受けることができます。

準備5.車検の予約日が近づいたら車内の荷物を片付ける

車内に荷物を積んでいる場合は、早めに下ろしておくことをオススメします。特にトランクに大きな物や重さのある物が積んであると、車検の検査項目によっては正確な値が出ない可能性があるためです。しかし、チャイルドシートは基本的にそのままで問題ありません。

荷物の重さによって正確な値が出ない例としては、車高が下がる、左右のブレーキがアンバランスになる、ヘッドライトの光軸がずれるなどが考えられます。フロントガラスの前にぬいぐるみなどを並べている場合も検査の妨げになるので、下ろしておきましょう。荷物が積んであると結局車検の際に下ろさなければならないので、整備士の負担も大きくなります。

さらに、荷物を下ろしているとその分時間を要するので、点検や整備時間が押してしまい、車検の終了日時も遅れてしまう場合があります。荷物が紛失したり、破損・汚損する可能性もゼロではないので、片づけておくことが大事です。

余裕を持って車検の準備をしておこう

余裕を持って車検の準備をしておこう

車検の有効期間がまだ先だと思っていても、気付けば1ヶ月を切っているということもあるでしょう。また、忙しくしていると1週間前に気付くというケースもあり得ます。

すぐに車検を受けたくても業者のスケジュールが埋まっている、整備が必要な箇所が多いので間に合わないという可能性も考えられます。不測の事態に備えて、車検の満了日が1ヶ月を切ったら予約を入れておくようにしましょう。

まとめ

1.車検はいつからでも受けられるが、満了日から1ヶ月を切ったタイミングがおすすめ

2.早すぎる段階で受けると次回の有効期限は早まってしまうので損をしてしまうが、満了日ギリギリだと間に合わないリスクがある

3.車検の有効期限は車検証や車検ステッカーで確認できる

4.期限が過ぎても車検は受けられるが、公道を走行できないので仮ナンバーの取得もしくはレッカーの手配などが必要

5.車検業者への見積もりや予約、必要書類の用意など早めに準備しておこう

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グーネットピット編集部

ライタープロフィール

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車検・点検、オイル交換、修理・塗装・板金、パーツ持ち込み取り付けなどのメンテナンス記事を制作している、
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