カー!といえばグーネットピット

無料整備工場検索&予約アプリ

グーネットピットアプリ

車検・点検・メンテナンス
更新日:2022.07.14 / 掲載日:2022.07.14

車検の期間は何年ごとになっているの?車検制度を理解しておこう!

車を運転して公道を走行するには、車検を受けなければなりません。車検は1回では終わらず、期間が設けられており法律でも規定されています。

この記事では、車検を何年ごとに受ければ良いのか、さらに万一車検切れになってしまった場合対処法や車検に要する日数なども説明していきます。車検切れのまま公道を走行すると、法律違反で罰せられる上に車の安全性が確認されていないので危険です。

車検制度について、一度きちんと理解しておくことをおすすめします。

車検の期間は何年ごと?

車検は運送車両法に規定された保安基準を満たしているかを検査するためのもので、正式には「自動車継続検査」と言います。車の安全性を確保するためにも必ず受けなければならないと法律で決まっています。

車検には有効期限があり、期限が切れても車検を受けずに公道を走行すると法律違反となります。そして、車検は1度受けたら終わりではありません。

有効期限が決められており、数年間隔で受けることが義務付けられています。

初年度登録から3年目で以降2年ごと

自家用の軽自動車や小型自動車、普通乗用車は新車として購入し、初年度登録を行ってから3年目に1回目の車検を受けることになります。1回目の車検から2年後に2回目、さらに2年後に3回目と、1回目以降は車検間隔は2年ごとです。

つまり、初年度登録から3年目、5年目、7年目、9年目というように車検のサイクルが決まっています。

軽貨物車などは車検間隔が異なる

貨物車の場合は、乗用車とは車検期間が少し異なるので間違えないようにしましょう。貨物車として車両登録を行った車は、1もしくは4ナンバーとなります。

貨物車の車検期間は初年度登録から2年目で1回目の車検を受けることになる点が、初年度登録から3年目の乗用車とは違います。2回目以降はさらに車検の間隔が短くなり、1年ごとに毎年車検を受けなければなりません。

ただし、気を付けなければならないのが軽自動車です。4ナンバーの貨物車の軽自動車は2回目以降の車検でも2年ごととなり乗用車と同じ間隔なので、間違えないようにしましょう。

年式が10年以上の車や中古車も車検間隔も同じ

初年度登録から10年以上経過している車は、車検間隔が短いと耳にしたことがある方もいるでしょう。車は年数が経過すると部品の劣化や消耗が激しく、その分故障のリスクも高まります。

以前は初年度登録から10年以上経過すると車検の間隔が1年ごととなり、毎年車検を受けることが義務付けられていました。しかし、法律の改正により10年越えの車の毎年車検という規定がなくなりました。

現行制度では、年式に関係なく自家用乗用車の車検間隔は、初回は3年目、以降2年目で統一されています。

車検切れでの公道走行は法律違反で罰せられる

車検には有効期限があり、期限を過ぎているにも関わらず車検を受けずに公道を走行すると、無車検運行として法律違反となります。刑事処分としては、6ヶ月以下の懲役もしくは30万円以下の罰金です。

また、違反点数が6点となり、30日間の免許停止という行政処分も下されます。以前に交通違反があれば違反点数が累積していくので、さらに免許停止期間が長くなるかもしれません。

また、最悪の場合、免許が取り消されることもあります。

車検期限が切れても車検は受けられる

うっかり忘れていたり時間がなかったりして、車検が受けられないまま有効期限が過ぎてしまったという方もいるでしょう。もし有効期限が切れてしまっても、車検自体は受けることが可能です。

改めて車検を受けて新しい車検証を発行してもらえれば、問題なく公道を走行することができます。ただし、車検が切れたままの車を運転して運輸支局や車検の依頼先まで行くことはできません。

車検切れの車で公道を走行すると法律違反となってしまうためです。必要な手続きを経るか、別の車で運搬して移動させなければならないので注意しましょう。

車を運転して車検場などへ行くなら仮ナンバーの取得が必要

車検の有効期限が過ぎてしまった場合、車検を受けるために車を業者へ運ぶ場合であっても公道を走行することはできません。運転して車を移動させる場合、仮ナンバーの取得が必要です。

仮ナンバーというのは、車検切れで公道を走行できない車両に対し、一時的に走行できるようにするために発行される仮のナンバープレートのことです。仮ナンバーの発行は市区町村の役所でできます。

車検証と認印、運転免許証と有効な自賠責保険証を持参し、役所の窓口でもらえる申請書に必要事項を記入して申し込めば発行してもらえます。仮ナンバーは有効期限が最長で5日と決められているので、必要な日の前日に申請したほうが良いでしょう。

また、申請書に記載した経路以外の道を通ることはできません。使用後は有効期限内に役所に返却する必要があります。

車を運ぶためのレッカーや積載車の手配が必要

自分で車を運転して移動させるのが難しいなら、レッカーや積載車で運搬してもらうという手段もあります。車を完全に乗せられる積載車であれば、何も問題はありません。

しかし、レッカーでけん引する形だと後輪が道路につきタイヤが回るため走行と同様だとみなされます。そのため、レッカーを利用するとしても仮ナンバーの取得は必要です。

仮ナンバーの手続きも込みで業者に依頼できれば、面倒はないかもしれません。

自賠責保険が切れていれば再更新が必要

自賠責保険は、法律で加入が義務付けられている強制保険です。車両購入時に加入し、車検時に更新するのが一般的です。

もし車検の有効期限が切れているなら、自賠責保険も有効期限が切れている可能性が高いでしょう。自賠責保険の証明書が車検証と同じファイルに保管されていることが多いので、確認してください。

自賠責保険の期限が切れている状態で公道を走行すると、無保険運行で法律違反となります。仮ナンバーを取得する際、自賠責保険が切れていると手続きできないので申請時に更新しなければなりません。

自賠責保険は、保険会社に連絡しなくてもカー用品店などでも更新できるので、車検が切れてしまった場合は早めに更新しておきましょう。

特例を除き、車検期間の延長は認められない

車検期間は、いくら事情があっても原則として延長することができません。ただし、道路運送車両法では天災その他やむを得ない事由により有効期限までに車検を受けられない場合は、特別に延長できると規定されています。

やむを得ない事由と言っても、個人によって色々違ってくるのである程度の縛りは必要です。これまでは、地震や豪雨などの自然災害で被害が甚大な地域に関しては、公的に車検の有効期間が延長できると認められています。

個人的な事情での車検期間の延長は対応していないので、間違えないようにしましょう。

車検証や標章で期限を確認しよう

車検切れとなる前に車検を受けるには、有効期限を知っておくことが大事です。車検の有効期限を確認するには、車検証を見ましょう。

車検証には車種や車台番号、所有者の住所などが記載されています。その中の、「有効期間の満了する日」という項目の横に記載された年月日が有効期限の最終日にあたります。

もう一つ、検査標章でも車検の有効期限を確認することが可能です。検査標章というのは、車のフロントガラスに貼ってある小さな四角いシールのことです。

検査標章の裏側、つまり内側には「自動車検査証の有効期間の満了する日」と年月日が記載されています。この年月日が車検の有効期限を示す日付なので、車内で確認してみましょう。

車検は基本的にいつからでも受けられる

有効期限が決まっている車検ですが、有効期限前であればいつから受けられるいう決まりはなく、いつからでも受けることができます。例えば、有効期限が半年以上残っている場合であっても車検を通すことはできます。

しかし注意しなければならないのは、有効期限前に車検を受けると受けた日の2年後が次回の車検の有効期限となるという点です。つまり、通常よりも車検の有効期限が短くなってしまうことになります。

車検期間を無駄にしないためにも、車検の有効期限が近づいた時期に受けるという方が多いのが現状です。

有効期限1ヶ月より前に受けると有効期限が短くなる

有効期限前に車検を受けると、その分次回の有効期限が前倒しになります。ただし、満了日の1ヶ月以内なら前倒しになることはなく、満了日に車検を受けたのと同じ扱いになります。

つまり車検の有効期限が2022年5月1日の場合、1ヶ月前の4月1日以降に受ければ有効期限が前倒しにはならないということです。例えば4月10日に車検を受ければ次回の車検満了日は2024年4月10日ではなく、5月1日としてカウントされます。

逆に4月1日よりも前の3月20日に車検を受けると、次回の車検満了には2024年3月19日となってしまいます。満了日が早まると結果的に損していることになるので、車検を受ける日にも気を付けましょう。

例外として45日前でも有効期限が短縮されないこともある

一般的に車検は有効期限1ヶ月を切ってから依頼するのがおすすめですが、例外として満了日の45日前から出しても有効期限が前倒しにならない場合があります。それは、車検を依頼する業者の自社工場の種類によって違ってきます。

車検業者が認証工場の場合、車の点検とメンテナンスのみを行い、検査は運輸支局など他の検査場で行わなければなりません。一方で指定工場では、点検やメンテナンス、検査まで車検に関する全ての作業が行えます。

指定工場では、車検基準を満たしていることを証明する保安基準適合標章の発行が可能です。この保安基準適合標章の有効期限は15日なので、期限前までに運輸支局などに必要書類を提出し、新しい車検証の発行を受けなければなりません。

保安基準適合標章の期限最終日と車検の満了日を合わせることで、車検の有効期限45日前に車検に出すことも可能となります。

車検の流れ

車検を受けるまでに流れを知っておきましょう。

1.車検の依頼先を探して予約を入れる
車検の依頼先は、ディーラーやカー用品店、ガソリンスタンドや車検専門店、整備工場と複数あります。それぞれ費用や所要時間などが異なるので、まずはどこが良いかを調べ、見積もりを依頼します。

できれば有効期限から1ヶ月を切ったあたりで、都合の良い日を早めに予約しておくことが大事です。また、代車が必要なら予約の時点で依頼しておきましょう。

2.必要書類の確認と準備
車検には車検証や自賠責保険証明書、自動車税(種別割)もしくは軽自動車税の納税証明書、認印などが必要です。車検証などは紛失していれば再発行をしなければならないので、早めに確認しておくことをおすすめします。

3.車検当日に車を持っていき、必要なら代車を借りる
車検日に車を運転して車検依頼先まで運びます。事前に車内の荷物などを下ろしておくことを忘れないでください。

必要な書類を渡して受付し、代車を借りて車を預けておきましょう。

4.車の引き取りと支払い
車検完了日に車を引き取り、代車を返却します。整備内容などの説明を受けてから車検にかかった費用を支払い、新しい車検証と検査標章を受け取ります。

車検にかかる期間は依頼先によって異なる

車検の所要時間は、車検の依頼先によって異なります。一般的にディーラーは数日かかることが多いです。

一方、カー用品店や整備工場などは2日前後でできるのが一般的です。車検専門店の場合、整備作業も分業化されており1日で終わることもあります。

しかし、整備箇所が多い、車検依頼が多く混んでいる場合などは1週間以上かかることもあります。

2~4日が一般的

ディーラーは車検の依頼先では最も車検の所要時間が長いと言われています。車検前に法定24ヶ月点検や必要なメンテナンスを行うことが多いです。

その後に検査を行いますが、全てが終わるまでにトータルで2~4日程度は要するとされています。整備工場やカー用品店などは2日前後かかると言われています。

1週間以上かかる場合もある

ディーラーや整備工場でも、車検の予約が詰まっているなど混みあっているタイミングで依頼すると、さらに数日かかる場合もあります。また、法定点検をして整備箇所が多い場合も通常よりも整備に時間を要するので、1週間以上かかるかもしれません。

他にも交換が必要な部品の在庫がなくメーカーに取り寄せをしているような場合だと、部品が到着するまでに日数が必要となります。部品の待ち時間や整備中に車検の有効期限が切れてしまうと、車検切れになってしまいます。

業者に車を預けているなら業者が運種支局まで車の運搬などを請け負ってくれますが、運搬費用を請求される可能性もあるので注意しましょう。

1日で終わる場合もある

整備工場の中でも、車検や点検、整備だけを請け負っているいわゆる車検専門店なら、整備に特化しているのでスピーディーに車検が進みます。時間短縮ができるので、車検が1日で終わる場合もあります。

車の法定点検から整備、車検の検査までの流れがマニュアル化されている場合多いため、マニュアル通りに進めば数時間で車検が完了するかもしれません。朝一番に車を業者に預ければ、その日の夕方には受け取ることができるでしょう。

できる限り時間をかけないで早く終わらせたいなら、車検専門店がおすすめです。

車検満了日の前日、当日になった場合の対処法

もうすぐ車検切れになってしまうと気付くのが遅く、車検が今日切れてしまう、明日満了日を迎えるという方もいるでしょう。もう時間の猶予がないとあきらめるかもしれませんが、まだ間に合う可能性は残されています。

対策としては、一刻も早く車検を受けることです。すぐにやってもらえる業者を探しつつ、必要な書類を揃えてできる限り早く車を業者の整備工場へ運びましょう。

当日車検してもらえる業者を探し、書類を揃える

車検の満了日まで時間がないとなれば、すぐにでも車検を引き受けてもらえる業者を探すことが大事です。車検専門店なら、点検から整備、検査まで数人の整備士が請け負い、分業化している場合が多いのでかなりスピーディーです。

車検は依頼先が認定工場の場合は点検整備後に車を検査場へ持っていき、そこで検査を受けて車検証が発行されます。しかし指定工場なら自社で検査まで行えるので、検査場へ行く手間と時間が省けます。

指定工場をもつ車検業者を探して依頼すると時間の短縮となるので、数時間で車検ができあがる場合もあるでしょう。業者を探しながら、車検に必要な書類を同時進行で揃えておくと効率的です。

期限切れの前に車を移動させ、代車も手配しておく

もし間に合わずに車検切れとなると、そのままでは公道を走行できません。レッカーを手配して運んでもらう、仮ナンバーを取得するという別の手続きと費用がかかり面倒なことになります。

そうなる前に何とかして、車検の依頼先まで車を運びましょう。また、車検中は車がないので、代車が借りられるかを確認し事前に手配してもらってください。

代車は試乗車や中古車などが使われるため、車検業者でも台数に限りがある場合が多いです。急な車検の依頼では空いている代車がない可能性も高いでしょう。

代車が借りられない場合は、レンタカーなどを手配するなど別の対策をとっておく必要があります。

車検依頼先は余裕をもって探しておこう

車検は有効期限が決められており、1日でも過ぎれば公道を走行することができません。車を移動させるのも手続きや費用が必要になり面倒です。

期限が切れる前に早めに車検の依頼先を見つけて、予約しておくことをおすすめします。また、必要書類が予約日間際になって紛失していることに気付くと、車検を受けることができなくなります。

早めに確認して準備しておくようにしましょう。

まとめ

①車検期間は自家用乗用車の場合、初年度登録から3年目、以降2年ごとになっている

②車検切れの車では公道は走行できませんが、車検を受ければその後の車の使用は問題なくできり

③車検の有効期限まで1ヶ月を切った時点で受けておくのが一般的

④有効期限1ヶ月以上前に車検を受けると、次回の車検までに有効期限が短くなります。ただし、指定工場で受ければ45日前でも期限が短縮されない

⑤車検にかかる期間は車検依頼先によって異なる

この記事の画像を見る

この記事はいかがでしたか?

気に入らない気に入った

グーネットピット編集部

ライタープロフィール

グーネットピット編集部

車検・点検、オイル交換、修理・塗装・板金、パーツ持ち込み取り付けなどのメンテナンス記事を制作している、
自動車整備に関するプロ集団です。愛車の整備の仕方にお困りの方々の手助けになれればと考えています。

この人の記事を読む

車検・点検、オイル交換、修理・塗装・板金、パーツ持ち込み取り付けなどのメンテナンス記事を制作している、
自動車整備に関するプロ集団です。愛車の整備の仕方にお困りの方々の手助けになれればと考えています。

この人の記事を読む

img_backTop ページトップに戻る

ȥURL򥳥ԡޤ