コーティング・クリーニング
更新日:2023.11.27 / 掲載日:2023.11.27

【自動車整備士おすすめ】車用コーティングスプレー5選 選び方や使い方も紹介

車用のコーティングスプレーは、紫外線や汚れなどのダメージから車を守り、劣化を防ぐカーケア用品です。スプレーを噴射するだけで手軽に施工できるため、自分でコーティングする人におすすめです。

この記事では、車用コーティングスプレーの選び方を解説し、自動車整備士おすすめの商品を5つご紹介します。

コーティングスプレーの使い方やポイントも解説しますので、大事な車を長く美しく保つための参考としてください。

1.コーティングスプレーとは 特徴と使用するメリット

コーティングスプレーとは、車のボディを保護するためのカーケア用品です。洗車後の車にコーティングスプレーを噴射し、それをクロスなどで拭き上げることでボディの表面に被膜が作られます。

コーティングスプレーは、噴射によってコーティング剤が均一に広がるため、ムラになりにくいのが特徴です。コーティング剤を自分で塗り伸ばしていくよりも、手軽に、かつきれいに仕上げることができます。

車のボディは紫外線や雨、ホコリなどの影響で表面にダメージを受けています。ボディの表面に作られた被膜は、これらのダメージからボディを守り、劣化を防ぎます。

また、コーティングすることでボディのツヤを出し、その美しさを長期間維持することが可能です。コーティング済みのボディに付着した汚れは落としやすいため、洗車の回数を減らせるなど、手入れの手間も軽減できます。

2.コーティングスプレーの選び方

コーティングスプレーには多くの種類があるため、次の4つのポイントをもとに選ぶのがおすすめです。

1.コーティング剤の種類
2.水の弾き方
3.コンパウンドの有無
4.コーティング以外の機能性を確認

順にご紹介します。

(1)コーティング剤の種類から選ぶ

コーティング剤は、主に「樹脂(ポリマー)系」「油脂系」「ガラス系」「ガラスコーティング」「セラミックコーティング」の5種類あります。それぞれ特徴があり、保護効果や費用、耐久性などが異なります。

特徴費用耐久性おすすめの人
樹脂(ポリマー)系コーティング・手軽にツヤを出しやすい
・傷に対する保護効果は弱い
・こまめに塗り直しが必要
比較的安い2〜3カ月程度初心者におすすめ
油脂系コーティング・施工しやすい
・紫外線や傷に対する保護効果は弱い
比較的安い2週間程度定期的に手入れできる人におすすめ
ガラス系コーティング・被膜にガラス成分を含んでおり、傷に対する保護効果は強いガラスコーティングより安い半年から1年程度樹脂系とガラス系の中間を求める人におすすめ
ガラスコーティング・ガラス成分を含んだ被膜は硬化なため、紫外線や傷に対する保護効果はかなり高い
・施工するには、専門的な知識が必要
比較的高い3年程度コーティングに関する専門的な知識がある人におすすめ
セラミックコーティング・施工が難しい
・塗装面やコーティング被膜の劣化を抑える
・塗装面に傷が入りづらい
・重ね塗りにより光沢が増す
比較的高い5年程度知識がある人におすすめ

(2)水の弾き方から選ぶ

コーティング剤を塗布することで、撥水効果が加わります。水の弾き方は、主に「撥水性」「疎水性」「親水性」の3タイプあり、それぞれメリットやデメリットがあります。洗車の頻度や車体の色によって、どのタイプを選ぶかを選択しましょう。

特徴最適な塗装色洗車の頻度おすすめの人
撥水性・水滴が球状になって、表面を滑り落ちていく
・水滴が表面に残ると、ウォータースポットになり、雨ジミの原因になりやすい
淡色月に2回以上定期的な洗車屋内に駐車できる人におすすめ
疎水性・撥水性と親水性の中間
・適度に水を弾くため、洗車後の拭き上げが簡単
・親水性よりは、雨ジミしやすい
・淡色
・濃色
・淡色……月に1回程度の洗車
・濃色……月に2回以上の洗車
屋内に駐車できる人におすすめ
親水性・水滴が球状にならず流れていくため、雨ジミになりづらい
・セルフクリーニング効果があり、水で汚れが落ちやすい
・淡色
・濃色
月に1回程度の洗車屋外に駐車(青空駐車)することが多い人におすすめ

(3)コンパウンドが入っていないものを選ぶ

コーティングスプレーは、コンパウンドが入っていないものを選びましょう。

コンパウンドは研磨剤の一種で、頑固な汚れや水アカなどを落としたり、ボディ表面の光沢を上げたりします。しかし、愛車のボディを傷つける恐れがあるため、保護が目的のコーティングスプレーには必要がない成分といえます。

もし、頑固な汚れや水アカを落としたい場合は、洗車用のシャンプーを利用しましょう。

(4)コーティング以外の機能性を確認

コーティングスプレーには、コーティング被膜を作る以外のプラスαの機能性が付いている商品があります。例えば車のボディ以外に、ホイールや車内の樹脂パーツ、ヘッドライトなど車全体をケアできる商品もあります。

また、洗浄成分が入っている商品はコーティングと同時に汚れを落とすため、洗車せずに簡単にコーティングを済ませたいときに良いでしょう。帯電防止機能付きのコーティングスプレーは静電気の発生を抑え、ホコリなどの付着を防いでくれるため、そもそも汚れないように対策できます。

3.【自動車整備士おすすめ】車用コーティングスプレー5選

自動車整備士が実際に使って、おすすめできるコーティングスプレーを5つご紹介します。

(1)SurLuster:ゼロフィニッシュ

出典:ゼロフィニッシュ|SurLuster

コーティング剤の種類水弾きタイプ価格
ガラス系コーティング撥水性3,190円(税込)

スプレーして拭くだけで汚れを取り除き、つやつやな仕上がりに。コーティング後は汚れが付着しにくいため、お手入れが簡単になります。

車やバイク、自転車などのさまざまなパーツに利用可能です。手軽ながらも高い洗浄力とコーティング効果を備え、愛車の美しさを維持します。

(2)SOFT99:レインドロップ

出典:レインドロップ|SOFT99

コーティング剤の種類水弾きタイプ価格
ガラス系コーティング撥水性1,629 円(税込)

強力噴射で、手の届きにくいところまでコーティングできます。塗装面だけでなく、ガラスにも使えるため、これ一本で車全体の撥水性能が向上します。

また、専門業者がコーティングした車のメンテナンス剤としても利用可能。全塗装色に対応しています。

(3)WAKO’S:バリアスコート

出典:・バリアスコート|WAKO’S

コーティング剤の種類水弾きタイプ価格
樹脂系コーティング撥水性販売元による

コーティングは洗車後にスプレーして拭き取るだけ。簡単な施工で、深みのあるツヤや光沢を得られます。コーティング後は水洗いだけで、光沢を維持できます。

塗装面以外の頑固な油性汚れも除去できるため、樹脂や金属などのさまざまなパーツの洗浄もおこなえます。

(4)OHAJIKI:コートG

出典:コートG|OHAJIKI

コーティング剤の種類水弾きタイプ価格
ガラスコーティング撥水性販売元による

施工は洗車後の濡れた状態のボディにスプレーし、拭き取るだけ。そのため、初心者でもムラなくコーティングできるでしょう。また、水分を拭き取った乾いたボディにも使えるため、お好みの方法で施工できます。

ボディ以外にホイールや樹脂部品、メッキ部、ガラス面、ライト類などにも対応しています。この商品があれば、車全体の美しさを維持できるでしょう。

(5)BEAUTIFUL CARS:イージーグロスコートナノ

出典:イージーグロスコートナノ|BEAUTIFUL CARS

コーティング剤の種類水弾きタイプ価格
ガラスコーティング撥水性7,480円(税込)

水を弾くだけでなく、汚れが付着しにくいコーティング剤です。洗車で落ちなかった軽微な汚れも除去してくれる洗浄力も兼ね備えています。

古い被膜を除去した後に新しい被膜を形成するため、使えば使うほどきれいな状態を維持できるでしょう。

4.コーティングスプレーの使い方

コーティングスプレーを使ったコーティングの手順とポイントをご紹介します。

(1)コーティングスプレーする手順

コーティングスプレーの使い方は非常にシンプルです。基本的な手順をご紹介します。

1.車を洗車する。車全体に水をかけてある程度汚れを落とし、カーシャンプーを使って細かな汚れを落とす。カーシャンプーは水をかけて完全に洗い流す。夏は表面温度が非常に高くなり、水滴が水アカになりやすいためしっかりと水をかけて温度を下げる

2.取扱説明書を参照し、コーティングスプレーをパネルごとにわけるなど少しずつ塗布していく。水を拭き上げた後に噴射するタイプもあるため、事前に確認する

3.車に噴射したコーティング剤が乾く前に拭き取り仕上げていく。専用の拭き取り用クロスを使うと綺麗に仕上がる

自分でコーティングできるようになることで、業者に依頼する費用を節約でき、いつでも自分のタイミングで作業できます。

(2)自分でコーティングスプレーするときのポイント

自分でコーティングするときに失敗しないように、次の3つのポイントをおさえておきましょう。

①コーティング剤はすべて拭き取る

コーティング剤の拭き取りはコーティング被膜の厚さを均一にし、最適なコーティング効果を得るために重要です。

また、拭き取りはコーティング剤をボディに馴染ませる作業でもあります。拭き残しがムラの原因となり、見た目の美しさにも影響を与えることがあるため、丁寧に拭き取りましょう。拭き取り用クロスは、一度水で濡らししっかりと絞ってから使用します。乾拭きすると傷が入る可能性があります。

拭き取り用クロスをお持ちでない方は、以下のクロスがおすすめです。

メーカー商品名特徴
KeePerキーパークロス・柔らかく、手に馴染みやすい
・洗車の拭き上げにも利用できる
ワコーコーティング拭き取り・仕上げ用クロス・柔らかい起毛繊維が、塗装面の余分なワックスを拭き取る
・ワックスの拭き上げにも利用できる

②重ね塗りは1度目のコーティングが乾燥した後

コーティング剤の重ね塗りは、1度目のコーティングが乾燥した後におこないましょう。乾燥する前に重ね塗りをしても被膜が多層化しないため、コーティング効果は上がりません。

コーティングの重ね塗りには、以下のような効果を期待できます。

・光沢が増す
・被膜が強化される
・持続性が向上する

1度目のコーティングが乾燥すると被膜が形成され、車体を外部のダメージから守ります。次に2度目のコーティングをおこなうことで、この被膜がさらに強化され、長期間美しい車体を保つことが可能になります。

ただし、ボディ表面に洗車では落ちない汚れがある場合、クリーナーなどで汚れを落としてから施工しましょう。汚れがついたままの場合、ボディとコーティングの間に汚れが挟まり取れにくくなります。

乾燥時間は使用するコーティングスプレーの種類や気温、湿度などによって異なります。製品に記載されている指示を確認しましょう。

③コーティングを長持ちさせるにはメンテナンスが必要

コーティングを長持ちさせるには、車のボディなどに塗装したコーティング被膜を保護するメンテナンスが必要です。

コーティング被膜は、紫外線や汚れなどのダメージを受けることで保護効果が弱まっていきます。そこで保護効果を長持ちさせるには、保護効果が弱まる前にコーティングメンテナンスをおこなうことが重要です。詳しくは、下記記事もご覧ください。

コーティングメンテナンスとは?効果やおすすめの方法、注意点を解説! | 車検や修理の情報満載グーネットピット

コーティングの美しさを維持するためにも、定期的にコーティングのメンテナンスをおこないましょう。

5.コーティングならグーネットピットにお任せください

コーティングスプレーはコーティング剤を噴射し、拭き上げるだけで簡単に愛車をコーティングできるのがメリットです。ただし、コーティングスプレーにはたくさんの種類があるため、どれを選べば良いか迷うかもしれません。

また、新車のように本格的なコーティングをしたい場合があるかもしれません。

その場合は、グーネットピットにご相談ください。大事な愛車の美しさを維持するために、専門スタッフがクオリティや持続力の高いコーティングをおこないます。

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グーネットピット編集部

ライタープロフィール

グーネットピット編集部

車検・点検、オイル交換、修理・塗装・板金、パーツ持ち込み取り付けなどのメンテナンス記事を制作している、
自動車整備に関するプロ集団です。愛車の整備の仕方にお困りの方々の手助けになれればと考えています。

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